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はじめに
ネトルはイラクサのこと?その味は
少し聞き慣れない名前のハーブ、ネトル。セイヨウイラクサと呼ばれリーフからルート(根)まで全てが薬草として使える、捨てるところがない草です。その主な使い方はハーブティー。
このお茶にはどのような成分が入っているのか、味は?効き目は?と興味がありますね。このハーブについて詳しく解説していきます。
ネトルについて
まずは、このハーブの基本情報から。どんなところで生まれ、何の植物の仲間かわかります。もっと詳しく知りたい人は英語名や学名で、海外の文献やオーガニックについての記事を探してみるのも良いでしょう。
ネトルの基本情報
科・属:イラクサ科イラクサ属
原産地:ヨーロッパからアジア
学名/英語名:Urtica dioica/nettle、stinging nettle
学名を読み解くとUrticaはラテン語の焼ける(uro)を語源としている言葉。これはトゲにふれると焼けるような刺激があるのが由来です。
和名はイラクサ
ネトルが属するこのイラクサとは日本での別名。背丈が50cmくらいになる多年草植物で茎と葉に鋭いトゲを持っておりこのトゲに刺激を与える毒性が含まれます。薬草の他にコンパニオンプランツとしてもとしても活用されている植物です。
ネトルの特徴は
ネトルは針という意味
ネトルとはNeedle(針)と同じ意味の言葉でNettleと書きます。この名前が付けられた意味は、言わずもがな特徴的な葉にある針のようなトゲを差しています。
日本語ではこの草のことをイラクサと呼ぶのですが、属・科でも出てきましたね。この名前の方にピンと来た方も多いでしょう。繁殖力が高く家畜や罪人を足止めする柵のような使われ方もされたと言われています。
おとぎ話の中のネトル
このイラクサが出てくる有名なお話といえばデンマークの著名な童話作家・詩人アンデルセンの「白鳥の王子」の話。魔女にかけられた王子たちの呪いを解いたのが、ネトルで編まれた帷子(かたびら)でした。
地域で語り継がれてきた民話を元に脚色した童話ですが、古くからこの草のトゲの特徴や人の役に立つ草(お話では呪いを解いたが、体を健康にするという意味もある)なのだという先人の教えとして伝えられているものです。
ネトルの花言葉は「残酷さ」
トゲが特徴的なネトルには、少し辛辣ともいえる花言葉が付けられています。まずは残酷さ。そのトゲの毒で邪魔者の侵入を許さないところから来ているのかも知れませんね。
この他にも根拠のない噂や悪口という花言葉もあります。
どれも他者を寄せ付けないイメージから来ているものです。きれいな花でも咲けばもう少しやわらかな意味もあったのでしょうが、目立たない緑色の花のおかげでトゲばかりが目立っていて残念です。
ネトルの成分は
このあと効果・効能についてお話するのですが事前情報として葉や根、茎に含まれる栄養素についても少しお話しておきましょう。この草はとても栄養が豊富です。
成分①ビタミン
緑の植物といえばその栄養にはビタミン。緑黄色野菜としてのβ-カロチンをはじめとして、ビタミンB複合体、ビタミンK1やビタミンCなど豊富に含まれています。
成分②ヒスタミン
後述する効果・効能に欠かせない成分としてアミン類があります。ネトルにはヒスタミンやセロトニン、コリンといったものが含まれています。
成分③ミネラル
ハーブティーで飲むだけで手軽にに補給できて嬉しい栄養素に、ミネラルがあります。カルシウムやカリウム、鉄は誰もが補給したいと思う成分ですね。
ネトルの効果効能
ネトルのハーブの注目されている効果・効能以外にも、実はいくつかの体に嬉しい効き目があります。ここでは、そんな中から特に知っておきたい嬉しい作用についてピックアップしました。
効果効能①花粉症
最も多くの人の興味を惹きつける要素として、花粉症などのアレルギー体質の改善・症状の緩和があります。アレルギー症状が起こるのは、体の中の老廃物が原因。
この不要な代謝物は、何もしないでおくと少しずつ体の中にたまるやっかいもの。それがアレルギー性鼻炎や花粉症、アトピー性皮膚炎を引き起こすのです。それらを外に出す働きをしてくれるため、代謝性の疾患を予防する薬草と言われています。
効果効能②栄養バランスを整える
栄養の章で書ききれなかった栄養素がまだまだたくさんこの植物には含まれます。タンパク質、リン、マグネシウム、クロロフィル、ビタミンDや食物繊維。栄養バランスを整える補助食品的な効能もネトルにはあるのです。
効果効能③浄血と造血
さきほど出てきたクロロフィル(葉緑素)は、人の血液の赤い色素と構造がとても似た成分。このため 「植物の血液」という名も。摂取することで血をきれいにしてくれ、鉄分や葉酸などは造血の作用も期待できます。
妊娠授乳期の栄養、貧血に苦しむ人の体質改善、腎臓機能を活性化といろいろな目的で利用されるのです。
ネトルの利用方法
このハーブの摂取するには主に2通りのやり方があります。まずは、手軽に試せて自分でも量や濃さの調整が可能なお茶としていただく方法から見ていきましょう。
健康効果の高いネトルはお茶で
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栄養豊富で薬草としてだけでなく栄養補助の役割もあるネトル。手軽にハーブティーとして飲むことで利用できます。緑のリーフ部分と薄い茶褐色のルート(根)部分のドライハーブの2種類が市販されていて購入可能。
シングルハーブとして飲むのであればグリーンの物が好まれるようですが、ルートの成分も見逃せません。他の乾燥葉と組み合わせてミックスして飲むのがおすすめです。
ネトルハーブティーの味
実際に飲むとなるとその味も気になりますね。やはり少し草っぽい香りは避けられませんが、苦味も少なくどちらかというと甘い味が特徴です。
ハーブティーの飲み方
シングルティーとしてのその飲み方はとても簡単。ここでハーブティーの飲み方をご紹介します。①小さじ2杯の茶葉をティーポットに。②沸騰させたお湯を加えて5分ほど放置、成分を抽出。③マグカップなどに注いでいただきます。
ネトルハーブのアレンジ方法
ネトルだけでは飲みにくい場合は日本茶とブレンドして飲むと、慣れないハーブの味が緩和され違和感なく飲むことができます。ドライハーブは飲むだけでなく、細かく粉末にして塩と合わせて料理の下味付けに使うのもおすすめ。
ネトルリーフとネトルルートを使い分けよう
ハーブティー以外にもネトルを利用する方法があります。ここではそのアイテムの紹介と共に、葉と根どちらを取り入れたらいいのか、それぞれに向いている商品は何か?という悩みに対する解説をしていきましょう。
ネトルリーフが使われる目的
ハーブティーとして活用されているのはそのほとんどがリーフを加工したものです。その目的はアレルギー症状の予防・緩和が主です。海外ではスープの具としてネトルリーフを食べるところもあります。
しかし、生のネトルリーフには刺激成分が含まれているので直接触れたり食べたりするのは注意してください。
ネトルルートが使われている物
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ネトルルートもハーブティーでも売られています。しかし単品としては主にオーガニック商品として加工が目立つでしょう。特に根部分の成分は育毛とフケの予防に特化しているからです。頭皮の強化と毛の成長を促すので、オーガニックのヘアコンディショナーの利用がおすすめ。
お茶ならリーフをルート摂取にはサプリを
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ハーブティーとして飲用にするのであればリーフの方が見た目も良く、味も草っぽさもありつつも甘みがあるので飲みやすくおすすめです。
草の全てにハーブとして活用できる成分が含まれると言われていますので、ネトルの全ての栄養を摂取したいならルートも使用したサプリメントがおすすめです。
ネトルは動物の滋養強壮薬にも
古くから動物にも飲ませてきたネトル
ハーブの成分はまだまだ研究不足なところもあり、使うのにためらう人も多いと聞きます。そこで少し安心するお話をしましょう。このネトルに関しては、昔から家畜に使われてきた実績があります。乳牛、鶏、アヒルなどに栄養を与える餌として混ぜられてきています。
ペットの栄養や皮膚疾患の予防にも
家畜だけでなく犬や猫に滋養強壮効果がある植物としてずっと利用されています。栄養だけでなく、ペット用の皮膚や毛の状態を良くするシャンプーにも配合されているハーブなのです。
ネトルは春に飲むと良い
春のデトックスハーブ
ネトルのハーブティーは、とりわけ春に飲むと良いとされています。その理由が冬の間に老廃物がたまりやすいから。寒さでどうしても運動不足になったり、血の巡りが悪くなることで老廃物がたまり毒素として蓄積しています。
そのままにしておくと春の活動をはじめたときに一気に体の中に拡散され悪さをはじめます。それを何とかしてくれるのがこの植物の浄血作用です。
冬に蓄積する毒素を排出しよう
汚れた老廃物を含む血は春の訪れとともに、全身にまわってしまいます。これが花粉症やハウスシック、アトピーなどのアレルギーが春に悪化する原因。毒素を排出して血をきれいにしてくれるハーブで体内のデトックスをしましょう。
ネトルの副作用
ここまで良いことばかりをお話してきましたが、ハーブを飲むには注意点があります。次のようなことに気をつけて召し上がってください。
副作用①血圧や心拍を下げる
動物による実験で心拍や血圧が下がるのがわかっています。心臓に疾患のある方または心配な方は、まずかかりつけの医師に相談してから飲みましょう。
副作用②利尿作用
利尿作用のあるハーブですので長期間に渡って飲み続けると体のミネラルバランスを崩す恐れがあります。長期間、日常的に飲むことはやめましょう。特に利尿剤を医者から処方されている方はそれとの相乗効果も心配ですので飲むのを避けた方がよいです。
副作用③生の葉
加工されたドライハーブは問題ありませんが、生のネトルの葉には刺激成分が含まれています。これは特にトゲにありますので、トゲに触れたことにさらに毒成分が加わり副作用となります。ピリピリとするのは痛みではなく毒成分の副作用です。
まとめ
ネトルを活用しよう
古くから健康に良いハーブとして利用されてきたネトル。日本ではあまりメジャーではありませんが海外では慣れ親しまれた薬草のひとつです。副作用もありますが気をつけて飲むことで良い点もあります。特に花粉症などのアレルギーで辛い人にとっては注目されている植物です。
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