菊姫 吟醸板粕(酒粕)
酒粕 バラ粕しっとりめ 純米酒粕 1kg
純米大吟醸の酒粕 (800g)
ケミカルジャパン キッチンポリ袋
酒粕は飲んでも食べてもおいしい!
酒粕はその名の通り、日本酒を作る際に日本酒を絞った粕のことです。日本酒の原料は米と米麹と酵母と水のみ。麹菌と酵母の活躍で酒粕にはものすごく多くの(500~600と言われているそうです)成分が含まれています。
発酵食品として注目を集めている酒粕は、溶かして飲んでも料理に使ってもおいしいんです。
酒粕の健康効果
酒粕はなぜ体に良いとされるのでしょうか。分かっていないこともたくさんありますが、コレステロールを下げる効果、高血圧予防、肝障害予防、健忘症予防、抗酸化作用、抗アレルギー作用、骨粗しょう症予防などが期待されるそうです。
また、肌に良い成分もあるそう。体の中から健康で美しくなれそうですね。
酒粕の料理への効果
酒粕を料理に使うと、アミノ酸の働きでうま味やコクが増します。また、麹の力で肉や魚が柔らかくなる効果も。さらに、食品を保存する効果もあり、長期保存が可能になります。体に良いだけでなくお料理にも良いなんて、すごい食材ですね。
今回は酒粕を使った簡単レシピをご紹介します。使い勝手がよくておいしさもアップする優れもの、酒粕を毎日の料理に上手に取り入れましょう。
酒粕の種類
板粕
菊姫 吟醸板粕(酒粕)
「ヤブタ」という圧搾機で絞ったものです。一番一般的な酒粕で、日本酒が出来上がる冬場になると出回ります。スーパーなどでも手に入りやすいです。水分が少なく固いので使うときは、電子レンジで加熱すると柔らかく使いやすくなります。
バラ粕
酒粕 バラ粕しっとりめ 純米酒粕 1kg
板粕を崩したもの、形が崩れたもの、袋絞りをしたものです。いくらか安い傾向にあります。
練り粕
ねり粕
踏込み粕、奈良粕とも呼ばれます。板粕をタンクに入れて踏み込んで夏まで熟成させたものだそうです。色も味も濃厚なのが特徴。奈良漬けに使われるので知っている方も多いのではないでしょうか。
吟醸粕
純米大吟醸の酒粕 (800g)
大吟醸などの高級な酒は袋に入れたまま吊るして絞るそうです。残った粕が吟醸粕。酒の成分が残っています。クリーミーで香りやうま味が強いのが特徴です。柔らかいので使いやすくなっています。
注意点や保存方法
注意点
酒粕にはアルコール分(通常8~10%)が残っています。料理の過程でアルコールは飛んでしまいますが、極端にアルコールに弱い方は注意しましょう。大量に食べたり、生のまま頂く時は特に注意が必要です。
保存法
余った酒粕はラップに包んで冷凍保存できます。長期保存したいときはこの方法で保存しましょう。普段使いで使い切れそうでしたら冷蔵庫で大丈夫です。水気などが入らないように清潔に保つよう注意しましょう。
酒粕を使ったレシピおすすめ12選
①粕汁
おそらく一番手軽で毎日取り入れられそうな方法がお味噌汁に入れることです。入れる具は何でもOK。お好きなもの、旬のもので味わってみましょう。体が温まり代謝がよくなります。体に良い上に毎日飲み続けると肌もきれいになるんだそうです。
作り方
いつものように味噌汁を作ります。味噌を溶いたら、粕も同じように入れましょう。板粕を使う場合は味噌汁の水分を小さい容器に入れて、溶いてから入れると溶けやすくなります。
■材料
味噌汁、酒粕(80~100gくらい、好みで調整してください)
酒粕は意外にも洋風のスープにもよく合います。スープを作った後に好みの量を溶かし入れて火を止めましょう。コクが追加されてうま味が増します。
■材料
好みのスープ、酒粕(80~100gくらい、好みで調整してください)
②味噌粕
〇〇の味噌粕漬け、を作るための味噌粕床の作り方です。このまま調味料としても使えます。まずは炒め物の味付けに使ってみてください。いつものお料理に使い勝手の良い万能調味料です。
材料
酒粕200g、みりん100g、みそ100g
2:1:1の分量です。たくさん作りたいときの参考にしてください。
作り方
ボールに材料を入れて泡だて器でよく混ぜます。板粕の場合はちぎって耐熱容器に入れ、電子レンジで1分ほど過熱し、軟らかくなったらみりんを入れて練りましょう。最後にみそを入れて練って出来上がり。冷蔵庫で3か月保存可能です。
③しょうゆ粕
味噌粕よりもすっきりと塩気のたった凛とした味に仕上がります。こちらも炒め物など万能に使えるのでおすすめ。もちろん肉や魚を漬けこんでもおいしいです。
材料
酒粕200g、しょうゆ60g、みりん40g
作り方
味噌粕と同様、ボールに材料を入れて泡だて器でよく混ぜます。板粕の場合はちぎって耐熱容器に入れ、電子レンジで1分ほど過熱し、軟らかくなったらみりんを入れて練りましょう。最後にしょうゆを入れて、泡だて器で混ぜて出来上がり。冷蔵庫で3か月保存可能です。
④はちみつ粕
はちみつの水で練っただけの簡単なペーストです。甘味として調味料代わりに使うと、うま味やコクが増しおいしくなります。お湯で薄めて甘酒として頂いてもおいしいです。
夏場はきりっと冷やして冷やし甘酒もおすすめ。甘酒は飲む点滴と呼ばれ、近年人気を集めています。夏バテ防止に効果的だそうです。
材料
酒粕100g、水100㏄、はちみつ50g
作り方
小鍋に材料を入れて弱火にかけます。泡だて器などで混ぜながら沸騰するまでよく混ぜて火を止めましょう。しっかりアルコールを飛ばしてあるので、お子様でも大丈夫です。作り置きしておくと便利でしょう。
⑤卵の味噌粕漬け
「酒粕を使ったレシピ②」で紹介している味噌粕を使って卵を漬けます。味が締まって、ちょっと変わった茹で卵が楽しめるでしょう。お弁当にもピッタリ、いくつも食べたくなるおいしい卵です。
材料
味噌粕100g、卵6個
作り方
卵の平たいほうを固いところに、こんこんとぶつけてひびを入れましょう。こうしておくと、殻がつるんとむけます。鍋に水を入れて卵をそっと入れて茹でます。硬さは好みの硬さに茹でましょう。
保存容器にラップを敷き、味噌粕を薄く伸ばすように引き、この上にガーゼを広げます。
殻をむいた茹で卵を入れたら、ガーゼ→味噌粕の順にかぶせます。
ラップの余っている部分をたたむように上にかぶせて、軽く押し付けます。ふたをして冷蔵庫で寝かせましょう。
2~3日たったら食べごろです。色は薄いですが味は中までしっかり染み込んでいます。
保存用ポリ袋で
ケミカルジャパン キッチンポリ袋
保存用ポリ袋を使えばさらに簡単です。取り出すときに粕を拭わなければなりませんが、まんべんなく早く詰まります。コツは、袋の口を縛るときに中の空気をしっかり抜くことです。
⑥豆腐の味噌粕漬け
同じく味噌粕を使って豆腐を漬けます。水分が抜けて味が凝縮され、チーズのような味わいに。箸で持ち上げても崩れない硬さになるのが面白いです。上品な味わいはおつまみにも最適となっています。
材料
味噌粕100g、木綿豆腐1丁
作り方
木綿豆腐はペーパータオルで包んで、電子レンジに1分30秒かけます。そのまま10分ほど置いて水分を抜きましょう。水分をふき取ったら、1㎝幅に切って味噌粕の中に漬け込みます。
豆腐は柔らかいので保存容器に入れて漬けましょう。2~3日で食べごろになります。それ以上置きたいときは味噌粕から出しておいた方がよいでしょう。
⑦鶏肉の味噌粕漬け
ぱさぱさしやすい鶏肉も、味噌粕につけておくとしっとりと柔らかに仕上がります。おまけに保存も効くので、時間のある時に作っておくと便利です。漬け時間は2~3日までとし、それ以上置きたいときは味噌粕から出して、ラップをし、保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
材料
鶏肉(胸でもももでもよい、ここでは胸肉を使っています)2枚、味噌粕200g
作り方
鶏肉は余分な脂や筋を取って横に包丁を入れて開き、斜め薄切りにして味噌粕に漬けておきます。フライパンに並べ入れてふたをして中火にかけましょう。テフロン加工など、こびりつかないフライパンを使うときは油を敷かなくても大丈夫です。
途中でひっくり返して、両面を焼きましょう。3分焼いて、ひっくり返して2分くらいで火が通ります。
しょうゆ粕を使っても
この料理は同じ分量で、しょうゆ粕を使ってもおいしく仕上げることができます。味噌粕は甘い優しい味、しょうゆ粕の方がすっきりした味わいに。どちらもおいしいのでお試しください。
⑧鱈の味噌粕漬け
こちらも味噌粕を使って作ります。魚は切り身の魚であればなんでも合うでしょう。お弁当にも、夕飯のおかずにも、おつまみにもピッタリの万能おかずです。
材料
鱈4切れ、味噌粕200g
※魚1切れにつき味噌粕50gくらいを目安にしてください。
作り方
ラップに味噌粕を塗り広げ、その上に切り身を1枚置きます。味噌粕でくるむようにラップごとくるみましょう。ラップにくるんだ魚を、バットの上か保存容器などに入れて冷蔵庫で漬けておきます。水分が出やすいので、そのまましまわないようにしましょう。
焼き方
上の鶏肉の焼き方を参考にフライパンで焼くのが簡単です。グリルで焼く時は身が崩れやすいので、下にアルミホイルなどを敷いておきましょう。身の硬い魚を使うときはそのままグリルで焼いて大丈夫です。
しょうゆ粕を使っても
しょうゆ粕を使って作るのもおすすめです。好みもありますが、油の多い味の強い魚(銀だらとか)は、しょうゆ粕のほうが合う気がします。
⑨野菜のしょうゆ粕漬け
冷蔵庫にある野菜を入れて、もう一品ほしいときに簡単に作れて活躍する料理です。ここではキャベツをつけています。1晩で食べられるので、夜作って朝お弁当や朝食にいかがでしょうか。キュウリや大根、青菜などもおいしいです。余っている野菜で簡単においしい漬物が作れます。
材料
キャベツ1/8個、しょうゆ粕50g
作り方
キャベツは洗ってざく切りにし、水気をよくとります。ポリ袋にしょうゆ粕とキャベツを入れて軽くもみましょう。
袋から空気を抜くように袋の口を縛って、冷蔵庫に入れます。食べる時は粕を拭うようにして器に盛りましょう。
⑩牛肉のしょうゆ粕しぐれ煮
定番料理の牛肉のしぐれ煮をしょうゆ粕を使って作ります。冷蔵庫で1週間くらい保存がききますので、作り置きおかずとしても有能。味が濃く、ご飯に合うおいしいおかずです。
材料
牛小間肉200g、白滝100g、ごぼう(ささがきごぼうのパックでOK)150g、しょうがのすりおろし一かけ分、しょうゆ粕100g、しょうゆ大さじ2、ごま油適量
作り方
白滝は下茹でして水気を切り、一口大に切ります。ごぼうはささがきにして水にさらし、水気を切りましょう。パックを使う方はざるにあけて、お湯を回しかけてください。鍋にごま油を引いて牛肉を炒めます。牛肉に火が通ってきたら、ごぼうとしょうがを入れてさらに炒めましょう。
白滝を入れてさっと混ぜ合わせます。
しょうゆ粕としょうゆを入れて混ぜ合わせ、水分がなくなるまで煮詰めて完成です。
⑪甘酒
はちみつ粕を使えばあっという間に甘酒が作れます。好みの濃さに薄めてお召し上がりください。目安の分量は下に表示しておきます。
材料
1杯分につき
はちみつ粕60g、水(お湯)大さじ2
⑫アレンジ甘酒
はちみつ粕を使ってアレンジ甘酒を作りましょう。どれも簡単にできますのでお好みのものを探してみてください。
マーマレード甘酒
■材料
はちみつ粕60g、マーマレード大さじ1、水(お湯)おおさじ2
チャイ風甘酒
■材料
はちみつ粕60g、しょうがのすりおろし小さじ1、シナモンパウダー適量、水(お湯)大さじ2
※水を牛乳に変えてもおいしいです。
ラッシー風甘酒
■材料
はちみつ粕60g、リンゴ酢(フルーツ酢)大さじ1/2、レモン汁小さじ1、水(お湯)大さじ2
まとめ
酒粕を使ったレシピ!体に良いおいしい簡単おかずの作り方をご紹介!いかがでしたでしょうか。体に良い上に手軽にできる酒粕のお料理は、毎日活躍しそうですね。お気に入りを見つけて毎日のお料理に上手に酒粕を取り入れましょう。
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