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ホタルブクロの育て方と栽培方法!特徴や種まき・増やし方のコツもご紹介!

ホタルが飛び回る季節に咲く花「ホタルブクロ」の特徴や育て方をご紹介します。株分けや種まき、挿し木などの増やし方も詳しく解説しているので、釣鐘型の可憐で可愛いホタルブクロを育ててたくさんの花を咲かせてみましょう!夏の管理や剪定方法も必見です!
2020年8月27日
くずうまま
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ホタルブクロの特徴

キキョウ科ホタルブクロ属

Photo by harum.koh

日本の各地で自生しており、田舎ではよく見かける山野草です。開花時期に山に入れば、簡単に見つけることができるでしょう。田舎では道路の脇にも咲いていることがあるほど、身近に自生しています。

ホタルブクロの花の特徴

開花時期は6月〜7月の間。ホタルブクロの花は釣鐘型で、下に俯くように開花します。茎には数輪の花を咲かせ、白やピンク、紫などの色の花を咲かせるでしょう。袋のような花が特徴的で、昔に子供達が蛍を花の中に入れて遊んでいたことから、「ホタルブクロ」という名前になったと言われています。ホタルブクロの開花は同時にホタルの季節が到来したことを教えてくれるでしょう。

ホタルブクロの葉の特徴

葉の縁はノコギリのようにギザギザしているのが特徴で、根から出る葉は丸みを帯びた三角形をしており、茎から出てくる葉は細長い三角形の形をしています。また、地下茎を伸ばして増えていくような特徴もあり、ホタルブクロの群生を見ることができることもあります。

寒さに強い

ホタルブクロは耐寒性多年草に分類され、寒さに強いといった特徴も持っています。冬の季節には地上部を枯らして越冬しますが、春を迎え、暖かくなってくると活動を再び始めるでしょう。

ホタルブクロの栽培方法1.環境

基本的には日向で育てよう

山の中で自生している植物なので、木漏れ日が指すような半日陰や、日陰でも育てることができます。しかし、日光に当てると、株が貧弱になることを防ぎ、健康的に育てることができます。花付きもよくなるため、基本的には日向で育てるようにしましょう。

夏の季節は直射日光に注意!

耐暑性はあまり強くないため、強い日差しを避けて育てるようにしてください。葉焼けを起こして葉が茶色くなってしまうことがあります。夏の季節の間は半日陰や日陰になるような場所に移動し、夏越しをさせましょう。地植えにしている方は、夏の間だけ鉢植えに植え替えて日陰で育てるのもおすすめです。

ホタルブクロの栽培方法2.用土

基本の園芸土を使おう

土質は選ばない植物なので、基本の園芸土を作って育てましょう。鉢植えは、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜ合わせて作ります。地植えにするなら、庭土に腐葉土を混ぜて植え付けるといいでしょう。庭土が水はけの悪い粘土質な場合は、赤玉土を入れて排水性を改善させます。赤玉土の代わりに鹿沼土を使ってもいいでしょう。

ホタルブクロには山野草の土がおすすめ!

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ホタルブクロのような山野草の植物は、水はけのいい土が好まれます。山野草の土は排水性、通気性がいい用土が配合されており、根腐れを防止することができるので、専用の土を使ってみるのもおすすめですよ。


ホタルブクロの栽培方法3.肥料

元肥を与える

植え付ける時に元肥として緩効性化成肥料を規定量与えましょう。あげすぎてしまうと肥料焼けを起こすので注意してください。緩効性化成肥料を一株に対してひとつまみを目安に与えます。

追肥

開花時期が過ぎたら後に、希釈した液体肥料を与えましょう。開花後は養分が不足している状態にあります。この時期に肥料を与えることで、養分を補うことができます。さらに株の充実させたい場合には、液体肥料を10日一度のペースで生育時期の間に与えるといいでしょう。

ホタルブクロの栽培方法4.水やり

土の表面が乾いてから

鉢植えで育てている方は、土の表面が乾いたら水やりをします。水受け皿に溜まった水は、根腐れを起こしてしまうことがあるので、そのままにしておかずに捨ててください。地植えで育てている方は、基本的には降雨のみで育ちます。夏場の乾燥が気になる場合には、時々水やりをするといいでしょう。

冬の季節は乾かし気味に

冬の季節は地上部を枯らして休眠時期に入ります。休眠している間は、あまり水やりを必要としません。秋口から徐々に水やりを減らしはじめ、冬の時期には乾かし気味に管理しましょう。鉢植えは1ヶ月に2回ほどの水やりを目安にします。

ホタルブクロの栽培方法5.剪定

花後の剪定

開花が終わると茶色くなり、見た目が悪くなります。また、種をつけてしまうと株全体が弱るので、摘み取るようにしましょう。手で摘心するか、ハサミで花の付け根を剪定してください。種まきをしたい方は、花を摘み取らずそのままにしておくと、種を採取することができます。

切り戻し剪定

株分けをして増やしたい場合には、全ての花がひと段落した後に、半分くらいの高さまで切り戻し剪定をしましょう。ホタルブクロは花をつけた株が枯れて、子株が生長し、翌年の花を咲かせます。開花後に切り戻し剪定をすることで、子株に養分を行き渡らせることができ、子株が充実するでしょう。

ホタルブクロの栽培方法6.病害虫

ヨトウムシ

ヨトウムシは日中の間土の中に潜伏し、夜の間に植物を食害する害虫です。葉や花が食害されている場合にはヨトウムシを疑いましょう。夜間に株をチェックするか、朝方に株を確認してみてください。見つけ次第、捕まえて駆除しましょう。

ホタルブクロの増やし方1.株分け


増やし方は株分けが1番おすすめ

ホタルブクロは地下茎でたくさん子株を作っていくので、株分けでの増やし方が最も簡単なのでおすすめです。種まきや挿し木は発芽・発根までに時間がかかってしまい、管理や手間もかかります。ただ、株分けは子株の数によって増やせる株数が限られるので、たくさん増やしたい場合には種まきや挿し木といった増やし方を選択しましょう。

株分けの時期

株分けは2〜3月の間に行うのが理想です。ホタルブクロは多年草の中でも地上部を枯らす宿根草のタイプなので、芽が出てから植え替えや株分けを行うと根を痛めて弱ってしまうことがあります。適切な時期に行い、負担やストレスをかけないようにすると、枯れる心配が無くなりますよ。

株分けの手順①株分けと手入れ

子株が付いているものは株分けをすることができます。株分けは地下茎を切る必要があるので、地植えのホタルブクロは大きなシャベルを使って掘り上げ、鉢植えは鉢から株を引き抜きましょう。そして、根に付いた古い土を落とし、枯葉や草などを取り除いて手入れをします。

株分けの手順②植え替え

ハサミやナイフを使って、親株から子株を引き離します。地上部からハサミかナイフを入れ、下へと根を切り分けていきます。切り分けた株は鉢か庭に早めに植え付けをします。活力剤を与えてあげると、新たな根の発根が促され、回復も早くなります。鉢植えは3〜4日間を養生期間とし、日陰で管理しましょう。

移植ゴテで株分けを簡単に!

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移植ゴテを使えば、子株だけを掘り上げることができます。太い地下茎も移植ゴテで切り分けることができ、株分けが簡単に済みます。一本あるとさまざまなシーンで活躍するので、ガーデニング用品としてぜひ持っておきましょう。

ホタルブクロの増やし方2.種まき

種まきの時期

種まきは春か秋のどちらかに行います。発芽させるには寒さにしっかり当てることがポイント。寒さに当たった後に、温かさを感じさせることで、冬から春にかけての季節を感じ取り、発芽を揃わせることができます。そのため、春の時期に発芽をさせるには、冷蔵庫に入れ約て1ヶ月程寒さに当てるといいでしょう。秋はそのまま種まきができるので、自分に合った栽培方法を選択してください。

【秋】種まきの手順①種まきをする

容器に種まき用の土を敷き入れ、種をパラパラとまきます。その上に軽く種まき用の土を覆土し、水やりをしましょう。水やりの際は、種が流れでないよう底から底面吸水させるか、霧吹きを使って水やりをすることをおすすめします。発芽するまでは日陰の風通しのいい場所で管理し、土の表面が乾いたら水やりをします。

【秋】種まきの手順②ポット上げ

発芽し本葉が数枚出たら、ポット上げをします。ヒョロヒョロとしている貧弱そうなものは避けて、元気のいい芽をを選びましょう。ポットに植え替える時にはピンセットを使うとやりやすいです。植え替え後は水やりをし、日向に当てて管理をします。土の表面が乾いてから水やりをするようにし、株がしっかりと生長したら、好きな場所へ定植させましょう。株を充実させて、2年後には開花を見ることができます。

【春】種まきの手順①冷蔵庫に入れる

チャック袋やポリ袋の中に、川砂と一緒に種を入れて約1ヶ月間冷蔵庫で保存しましょう。砂を入れることで種の乾燥を防ぐことができ、種まきの時もそのまままくこともできます。あとは上記の【秋】種まきの手順と同様なので、参考にしてください。


ホタルブクロの増やし方3.挿し木

挿し木の時期

挿し木は5月〜6月の時期がおすすめです。過ごしやすい気温なので、挿し木にとっても負担が少なく、失敗しづらい時期でもあります。梅雨に入っても湿気があるので挿し木に向いていますが、カビが生えやすいので軒下の風通しのいい場所で管理するようにしましょう。

挿し木の手順①挿し木を用意する

親株から10cmほどの長さを挿し木用に剪定します。この切り取った部分は、挿し穂、挿し芽とも呼ばれます。切り口は斜めに剪定し、なるべく面積を多くして、発根促進剤が入った水に1時間浸しておきましょう。こうすることで、さらに挿し木の成功率があがります。

挿し木の手順②清潔な土に挿し木をする

容器に清潔な土を入れます。土は挿し木用の土や、赤玉土を使うといいでしょう。土をあらかじめ湿らせておき、爪楊枝で穴を開けて挿し木を射しこみます。発根するまでは日陰の風通しのいい場所で管理し、土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。

挿し木の手順③ポット上げ

挿し木がぐらつかなくなったら発根している合図なので、ポットに植え替えをしましょう。発根したての根は繊細なので、丁寧に扱うようにしてください。新しい土を入れてポットに植え付けた後、水やりをして完了です。徐々に日向に慣らして、株を健康的に育てましょう。

ホタルブクロを育てよう

可愛いホタルブクロを栽培してみよう!

初夏の季節に花を咲かせるホタルブクロの栽培方法や増やし方をご紹介しました。山に自然に自生していることから、育て方は簡単で地下茎でどんどん増えていくのも嬉しいところですね。栽培方法や株分け、種まき、挿し木などの増やし方を参考に、庭にたくさんのホタルブクロを咲かせてみてはいかがでしょうか?

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