庭園芸用GFオルトラン粒剤
春は植物にとって良い季節
春は植物にとって成長が活発になり、花も見頃を迎える季節です。花や野菜の種まきや苗の植え付けにも適した時期です。寒い冬の間室内にあった観葉植物も戸外に出して、勢い良く葉水を掛けて上げると潜んでいた虫たちも逃げ出し、艶々した生きの良い葉姿を見せてくれます。また、鉢植えも植替えに適した良い季節です。春は人の心も浮き立つ様に植物にとっても活発に成長を始める良い時期なのです。
春に植物を植える際の注意点!その①
土壌の整備
春に植物を植える前に注意しておく事があります。まず用土ですが、種まきや苗を植え込む場所は良く土を掘り返して通気性が良く、水捌けの良い土にしておく事、有機用土を使用する場合はすぐに植え付けをしないで、2週間ほど寝かせてから植える様にします。
春に植物を植える際の注意点!その②
病害虫の予防
春は病気の発生や虫たちにとっても活発に動き始める時期ですから、植える前後に浸透性殺虫剤を土に混ぜ込んでおくと予防できます。苗を植える際には密植は避け、株間を開けて植える様にします。成長した植物が混みあって通気性が悪くなり病害虫発生の原因となるからです。
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1、春に植える植物・花壇①
おすすめ・ペチュニア
ペチュニアは、中南米原産のナス科の多年草ですが、耐寒性がないので日本では一年草として扱われます。品種改良が進み約500以上が現在では登録されています。種まきでも良いのですが、一般には春4月から5月にかけて花壇やプランターに苗を植え付けます。見頃には幾種類の色の花を次々と咲かせ秋、霜が降りる時期まで楽しめます。
ペチュニアの育て方
植える場所は日当たりや風通しが良く、水捌けの良い用土に植え付けます。苗が有る程度伸びてきたら摘芯をすると脇芽が出ます。梅雨時に全体を1/2に切り戻しをして、病気や害虫の予防のために混み合った枝などを整理しておきます。
水やり
土が乾いていたらタップリと与えます。真夏は朝夕2回必要です。花に水がかかると花腐れの原因ともなり、灰色カビ病などの病害が発生する恐れがありますので、なるべく根元を中心に散水して下さい。
肥料
肥料は、春の植栽時に用土に緩効製化成肥料を混ぜ込んでおき、秋まで月1回のペースで施肥すると花の見頃が続きます。液肥を施す場合は2週間に1回の間隔で与えて下さい。
病虫害
風通しが悪かったり、水捌けの悪い用土の場合、灰色カビ病の発生することがあります。害虫ではアブラムシの発生を見つけたら早めの処置をします。少量の時は粘着テープで捕獲してしまいます。市販の殺虫殺菌剤を定期的に散布すると効果があります。
ペチュニアの基本データ
ナス科ツクバネアサガオ属(ペチュニア属)、中南米原産
開花期(見頃):4月下旬~10月下旬、花言葉:心が安らぐ
花色:赤・ピンク・黄・青・紫・白・複色
草丈:10㎝~40㎝、植付け:4月下旬~5月
2、春に植える植物・花壇②
おすすめ・ベコニアセンパフローレンス
春から晩秋まで咲き続け病気や暑さにも強い丈夫な植物です。種まきでも良いのですが、開花が初夏の頃となり見頃が遅くなりますので、苗を植えるのがベストです。
ベコニアセンパフローレンスの育て方
暑さに強いので、日当たりや風通しの良い環境を好みます。植える時は市販の培養土で良いのですが、花壇植えでは事前に腐葉土を土に混ぜておき2週間ほど経てから植えると良いでしょう。夏の終り頃に伸びすぎた茎を形を整えながら半分ほど切り取っておきます。
水やり
水のやり過ぎに注意が必要です。肉厚で保水力のある葉ですので、花や葉に多く水がかかると腐る可能性があります。土が乾き気味でも十分生育しますが、真夏に降雨がなく乾燥していたら、根元に向けて与えて下さい。
肥料
春の植え付けの際に緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。追肥は真夏の時期を除き月1回施肥します。液体肥料では2週に1回程度与えて下さい。
病虫害
基本病害などには強いのですが、梅雨時期など湿度が高かったり、葉に水が掛かったりすると「灰色カビ病」「ウドンコ病」が発生することがあります。発生が認められたら殺虫殺菌剤スプレーなどで早目に防除して下さい。
ベコニアセンパフローレンスの基本データ
シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)、南米原産
草丈:20~60cm
開花期(見頃):4月~11月中旬、花言葉:片思い
花色:白・赤・ピンク・複色
植え付け:4月中旬~5月
3、春に植える植物・花壇③
おすすめ・サルビア
サルビアは熱帯、亜熱帯原産でシソ科サルビア属の植物全般を称します。ハーブの種類のセージもその仲間であり500種ほどの数があるとされています。良く見かける真赤な花のサルビアは園芸品種で「サルビア・スペレンデンス」で和名を「緋衣草(ヒゴロモソウ)」と言います。
サルビアの育て方
暑さにも強く、春から晩秋まで見頃時期が長いために公園や街路の花壇などに多く用いられています。種まきでも良いのですが、地温が上がらないと発芽しないことがあるので苗で植えるのが良いでしょう。用土は水捌けの良いものを使用し、元肥に有機質化成肥料を混ぜ込んでおきます。
水やり
多少乾燥気味でも大丈夫ですが、真夏の高温の日が続いた場合は朝か夕方にたっぷりと水を与えます。じめじめした土は嫌いますので注意が必要です。
肥料
開花期間が長いので定期的に施肥します。有機質化成肥料を晩秋まで月に1度ずつ施肥します。
病虫害
アブラムシの発生など見つけ次第早目に駆除します。また、ヨトウムシ(ヨトウガの幼虫)が年2回ほど発生する場合があります。日中は土中に隠れ、夜間に活動して葉や茎の部分を食害します。葉の様子を常に観察して葉裏に産卵した卵などを見つけたら葉ごと摘み取り処分します。
梅雨時と秋初め頃に「ウドンコ病」の発生する場合があります。葉茎に白っぽい斑点が見られたら発生を疑いましょう。葉全体が真っ白になって枯死しますので早目に対策をとりましょう。
サルビアの基本データ
シソ科アキギリ属(サルビア属)、原産地:南米ほか
和名:緋衣草(ヒゴロモソウ)、英名:スカーレットセージ
開花期(見頃):6月~11月中旬 、花言葉:燃ゆる思い・家族愛
草丈:20~60cm、花色:赤・ピンク・紫・白・青・複色
植え付け:4月中旬~5月
4、春に植える植物・花壇④
おすすめ・ポーチュラカ
ポーチュラカは、地を這う様に多肉質の葉や茎を広げて次々と色とりどりの可愛らしい花を春から秋まで次々と咲かせます。暑さや乾燥にも強く、育て方も難しくないので人気があります。松葉の様な葉がつく松葉牡丹も同じ種類で、花壇のグランドカバーに適しています。
ポーチュラカの育て方
ハンギングバスケットにしても楽しめます。丈夫な植物ですが、日当たりが悪かったり、天候が悪い日には花を咲かせない事があります。通常種まきでは発芽率が悪いので挿し木によって作られた苗を植えると良いでしょう。近年では葉に斑入りのものが出回ってきていますので葉だけでも楽しめます。
水やり
乾燥気味で十分大丈夫です。肉厚な葉茎に水分を蓄えていますので、水を与え過ぎると却って腐る原因となります。土が乾いていたら水を与える位で十分です。
肥料
春、植え付けの前に元肥として緩効性肥料を用土に混ぜ込んでおきます。追肥として月1回程度施肥する様にします。肥料の与えすぎはこの植物に限っては良くありません。
病害虫
風通しの悪い場所ではアブラムシの発生する場合があります。大量発生すると排泄物によってスス病などの病害を誘引しますので、早めに防除する様にします。
ポーチュラカの基本データ
スベリヒユ科ポーチュラカ属、原産地:南米を中心とした熱帯から温帯
和名:花滑りヒユ、花言葉:いつも元気で
開花期(見頃):5月~10月中旬、草丈:地に這う様に茎を伸ばす匍匐性
花色:赤・ピンク・オレンジ・白・黄・紫・複色
植え付け:4月下旬~5月
5、春に植える植物・花壇⑤
おすすめ・マリーゴールド
花壇植えではお馴染みです。育成も容易でオレンジや黄色の花を長期間咲かせてボリューム感のある華やかさを演出します。数種の交配種がありますのでミックス植えにしてバリエーションを楽しむ事も良いでしょう。見頃の時期には独特の香りを放ちますので、防虫効果に野菜や他の植物と一緒に植える事もあります。
マリーゴールドの育て方
マリーゴールドは湿気のある場所や用土を嫌いますので、水捌けが良く風通しの良い場所で乾燥気味に育てます。有機用土を好みますので腐葉土などを植える土と良く混ぜておきます。種まきも可ですが、手間隙が掛かりますので苗で植える事をおすすめです。成長すると株が肥りますので、苗の間隔は20~30㎝ほど開けて植え込みます。
また、咲き終わった花をそのままにしておくと、雨などに濡れた時に腐ってしまい見栄えも悪くなる事と、種子が出来て養分が次の花に行き渡らなくなってしまいますので、花殻は摘み取っておきましょう。
水やり
過湿を嫌いますので、あまり水を与える必要はありません。地植えの場合はほとんど水を与えなくても良い位ですが、乾燥した日が続いている時には朝夕の涼しい内に散水して下さい。プランター植えの場合には土が乾いていたらたっぷりと与えて下さい。
肥料
元肥に有機化成肥料を苗を植える前に土と良く混ぜ込んでおいて下さい。追肥は月に1回程度施肥する程度で良いでしょう。配合比に窒素分の多い肥料を与えると花付きが悪くなる恐れがありますから施肥する際には注意が必要です。
病虫害
成長して株が肥り、茎などが密集するとハダニの発生する場合があります。混みあった茎を選定して風通しを良くしたり、時折葉に水を勢い良く吹き掛けると防虫効果があります。発生が確認されたら早めに殺虫スプレーなどで駆除します。
マリーゴールドの基本データ
キク科マンジュギク属(タゲテス属)、原産地:中央アメリカ
和名:孔雀草(くじゃくそう)、万寿菊、千寿菊
花言葉:健康・嫉妬・絶望
開花期(見頃):4月~11月下旬、草丈:20~100㎝
花色:黄・オレンジ・白・複色
種まき:3月中旬~5月、植え付け:4月中旬~6月
6、春に植える植物・家庭菜園①
おすすめ・ナス
夏野菜の定番です。高温にも強く比較的作りやすい野菜です。栄養面では特に記すものがありませんが、食物繊維は多く含まれていて料理仕様も多い野菜です。
ナスの育て方
ナスは連作を嫌います。種まきでも良いのですが、良く言われる家族の人数分の本数を育てれば良いとされていますので苗を植えます。畑でもプランターでも育成できますので日当たりの良い場所を選びましょう。苗を植える2~3週間ほど前に、元肥として配合肥料(8:8:8)と 苦土石灰(100g/㎡)を用土と良く混ぜ込んでおきます。
植え付けと摘芯
乾燥を嫌いますので、マルチフィルムを張ります。雑草や泥の跳ね返りを防ぐ効果があります。株間50㎝ほど間隔を開けて植え、支柱を立てます。1番花が開花した頃に主枝と勢いのある2本の枝を残しその他の脇芽は全て摘み取ります。
水やりと肥料
乾燥に弱いので、夏場は朝夕に水を与えます。葉裏など全体に水を掛けると害虫の駆除にも効果があります。肥料を多く好むので、追肥として2週間に1度の割合で配合化成肥料を与えます。
病虫害
アブラムシやダニ、アザミウマが発生することがあります。発見したら早目に殺虫剤を散布して駆除して下さい。病害としてはウドンコ病や青枯病などが発生する場合があります。初期の内に薬剤で防除が必要ですが、病気が進んだ時は回復しませんので、株ごと引き抜いて処分します。
茄子(ナス)の基本データ
ナス科ナス属、原産地:インド、別名:なすび
収穫期:6月中旬~10月上旬
実の主成分は90%が水分と糖質
7、春に植える植物・家庭菜園②
おすすめ・キュウリ
家庭菜園の定番です。地這とツル性がありますが、一般的には支柱を立てて育てるツル性が良いでしょう。種まきも可ですが、家庭菜園では苗で植えるのが良いでしょう。病害虫にも強く成長も良い接木苗をおすすめします。
キュウリの育て方
用土は市販の野菜用培養土の使用をおすすめします。ナスと同様マルチフィルムを使用して保温性と雑草除けにします。
植え付けと摘芯
株間は50㎝ほどの間隔を開けて定植します。ツル性ですので支柱を立て、出来れば粗めのネットを張ると良いでしょう。ツルが伸び始めたら誘引します。5~6節までに出る脇枝(子ヅル)は摘み取り、親ヅルが背丈くらいに伸びたら芯止めします。
水やりと肥料
”キュウリは水で育てる”と言われているくらい乾燥には弱いので、水やりは欠かせません。夏場は朝夕にたっぷりと与えて下さい。肥料は元肥として植える2週間前に化成肥料(8:8:8)と苦土石灰を用土に混ぜ込んでおきます。追肥は2週間に1度化成肥料を施肥します。夏場は水やりと一緒に液肥を1週間に1度の割りで施肥しても良いでしょう。
病虫害
害虫では乾燥状態の時にウドンコ病やダニ類が発生する場合があります。梅雨時や多湿の時などはべと病、褐斑病、つる枯れ病、炭そ病が発生し易くなります。アブラムシなどは排泄物から病害を発生させますので、いずれも発見したら早めに防除をします。
胡瓜(キュウリ)の基本データ
ウリ科キュウリ属、原産地:インド北部、ヒマラヤ
収穫期:6月~9月
実の主成分は90%以上が水分。
栄養素:ビタミンC、カロチン、カリウムが含まれる。
8、春に植える植物・家庭菜園③
おすすめ・ピーマン
ピーマンは料理のバリエーションも多く親しまれている野菜です。暑さにも強く病中害の被害も少ない栽培の易しい作物です。
ピーマンの育て方
家庭菜園では種まきより苗で植える様にします。植える時期は遅霜の心配のない5月頃が標準です。連作をしない場所を選び、排水性及び保水の良い用土にします。
植え付けと摘芯
定植の2週間前に苦土石灰と元肥を用土と混ぜ合わせておきます。地温を上げる為マルチフィルムを使用すると良いでしょう。株間は50cm間隔とし、植え付け直後は仮支柱を立てます。完全に活着したら太めの支柱に変えます。1番花の頃、勢いのある枝を2本残し、主枝との3本仕立てにし、脇芽は取り除きます。その時に枝ごとに支柱を立てて枝を誘引します。最初に着いた実は株の成長を促すために摘み取ります。
水やりと肥料
乾燥を嫌いますので朝夕に散水します。1番花が付いた頃に追肥を開始します。その後は1ヶ月に1度化成肥料を施肥します。
病虫害
アブラムシやヨトウムシ、タバコガの発生が確認されたら早めに駆除が必要です。葉にモザイク状の斑点が見られたらモザイク病というウィルス病ですので、他の野菜に感染しない様に株ごと抜き取って処分して下さい。
ピーマンの基本データ
ナス科トウガラシ属、原産地:熱帯アフリカ
収穫期:6月~9月、栄養素:ビタミンA・Cを多く含む
9、春に植える植物・家庭菜園④
おすすめ・シシトウ
家庭菜園では最も作りやすい野菜です。収穫する量も多く、生育には特別の技術も必要とせずに放任していても立派に収穫ができます。
シシトウの育て方
野菜用培養土に苦土石灰と元肥を混ぜ合わせて2週間ほどおきます。株間50㎝ほど開け、あまり深植えにならない様に植えつけます。
植え付けと摘芯
野菜用培養土に苦土石灰と元肥を混ぜ合わせて2週間ほどおきます。株間50㎝ほど開け、植える際はあまり深植えにならない様にし、支柱を立てます。ピーマンと同じ要領で1番花の直下の丈夫そうな枝を2~3本残して他の芽は摘み取ります。後に込み入った枝が多い場合には風通しを良くするために整枝して下さい。
水やりと肥料
乾燥に弱いので夏場には朝夕にたっぷりと水やりをして下さい。実が付き始めた頃から1ヶ月に1度に追肥をします。
病虫害
病中害には割りと強く無農薬栽培も可能ですが、まったく虫や病害が発生しない訳ではありません。アブラムシやオオタバコガなどの発生があります。病害ではウドンコ病や青枯病、モザイク病などがあります。病害は他に被害が及ばない様に発生したら株ごと廃棄処分します。
獅子唐(シシトウ)の基本データ
ナス科トウガラシ属、原産地:中南米、別名:獅子唐辛子(シシトウガラシ)
収穫期:6月~10月中旬 栄養素:ビタミンC、カリウムを多く含む
10、春に植える植物・家庭菜園⑤
おすすめ・ミニトマト
ミニトマトも家庭菜園で簡単に作れますので人気の作物です。最近では品種改良が進み、甘くて丈夫な苗も販売されています。
ミニトマトの育て方
トマトは根張りが強いので鉢やプランター植えの場合大きめの用土がたっぷり入るものを用意しましょう。
植え付けと摘芯
酸性土壌に弱いので、春に植える2週間ほど前に苦土石灰(カルミット)を用土と良く混ぜておきます。花蕾が見えた苗を定植します。支柱は株から離して立て、茎が肥ることを想定して誘引する時は8の字にします。成長するに従い脇芽は指で摘み取り、主枝の1本仕立てとします。脇芽の成長は早いのでチェックを忘れずに行いましょう。
水やりと肥料
トマトは乾燥気味に育てます。夏場でも1日1回程度で十分です。追肥は実が膨らみ始めたら施肥します。基本的に多肥は嫌いますので1ヶ月に1度程度に化成肥料を株から離して与えます。
病虫害
アブラムシやハダニ類が発生します。発見次第に殺虫剤で駆除して下さい。ウドンコ病やウィルス病のモザイク病が発生します。ウドンコ病などは殺菌剤で防除しますが、モザイク病や葉などが萎れて枯死してしまう萎凋(いちょう)病が発生したら他に被害が移らない様に株ごと引き抜き処分してしまいます。
ミニトマトの基本データ
ナス科ナス属、原産地:南米の高地、別名:赤茄子・プチトマト
収穫期:6月~9月(露地植)、栄養素:ビタミンA・C、β-カロテンを多く含む
11、寄せ鉢に似合う観葉植物①
おすすめ・スパティフィラム
まるで水芭蕉に良く似た花を咲かせる観葉植物です。白い部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれ、花は棒状のもの(肉穂花序:にくすいかじょ)に多数つきますが目立ちません。条件にもよりますが年中開花します。夏の間他の草花や観葉宿物と組み合わせて寄せ鉢で楽しめます。
水やり
春から秋にかけては成長期ですので土の表面が乾いていたらたっぷりと与えます。害虫を予防する為に葉水も掛けてあげます。
冬は気温15℃以下になると休眠しますので、乾燥気味にして樹液の濃度を高めて耐寒性を高める様にします。土の表面が完全に乾燥状態の時、1週間に1回程度の水やりで良いでしょう。
肥料
春から秋の成長期に肥料を与えます。室内に置くことが多いので、臭気などが発生しない化成肥料の緩効性の粒肥料を1ヶ月に1度か、適正に希釈した液肥を2週間に1度程度ずつ与えます。冬場に施肥すると肥料焼けを起す可能性があるので与えません。
病虫害
ハダニ、アブラムシ他などの害虫が発生する事があります。葉に元気がないなど異変が生じた場合は、葉裏や茎などを良く観察し、虫を見つけたら早目に殺虫剤などで防除します。
スパティフィラム基本データ
サトイモ科ササウチワ属(スパティフィラム属)、形態:多年草、観葉植物
原産地:熱帯アメリカ、開花期(見頃):5月~10月
花言葉:清らかな心
12、寄せ鉢に似合う観葉植物②
おすすめ・アンセリューム
スパティフィラムと同様、花と言われているのは仏炎苞で長い期間鑑賞できる人気種です。様々な色のものもあり、切り花としても利用され、他の植物との寄せ鉢にしても楽しめる品種です。
水やり
基本的に控え目でOKです。用土が乾いていたらタップリと与えて下さい。葉水も定期的に掛けてあげて下さい。
肥料
冬場の低温期を除き、成長期の5月~10月まで月に1度緩効性の粒肥料を施肥します。むやみに大量の肥料を与えると肥料焼けを起し枯死してしまいますから注意が必要です。
病虫害
葉や茎などにハダニが発生し、一気に増殖することがあります。常日頃から葉水を掛ける事によって防除できます。発生が確認されたら、屋外に出してホースで勢い良く水を掛けて弾き飛ばしてしまいます。市販の殺虫殺菌剤をスプレーして防除します。
アンセリュームの基本データ
サトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)、形態:多年草、観葉植物
和名:大紅団扇(オオベニウチワ)
原産地:熱帯アメリカ~西インド諸島
開花期:5月~10月、花言葉:情熱・熱心
13、寄せ鉢に似合う観葉植物③
おすすめ・ゴールドクレスト
ヒノキ科の植物でコニファーの種類です。クリスマスツリーに利用されたりしますのでお馴染みですね。ガーデニングにも多く利用されています。寄せ鉢にはどんな植物とも相性が良いので人気があります。
水やり
乾燥に弱い植物ですので、土の表面が乾いていたら直ぐに水やりをして、枝先の乾燥を防ぐ為に葉水を与えて下さい。
肥料
月に1度、緩効性肥料の置肥を施肥します。生育期の春の3月頃と休眠期に入る10月に化成肥料を株元に施しておきます。
病虫害
乾燥状態にあるとハダニが発生し易くなります。また、風通しが悪い状態におかれるとカイガラムシなどが発生しますので、適宜木本体にホースで勢い良く水を掛けて防ぐ様にします。
ゴールドクレストの基本データ
ヒノキ科クプレスス属、形態:針葉樹
別名:モンタレイサイプレス、モンタレイスギ
原産地:アメリカ、花言葉:不変
14、寄せ鉢に似合う観葉植物④
おすすめ・パキラ
樹形がユーモラスなことが人気で、インテリアとしても相性が良い観葉植物です。常緑高木で原産地では樹高が20mにも及びます。ハイドロカルチャーとしてミニ観葉にして育てることも出来ますし、すっきりした姿形から寄せ鉢にも利用されています。
水やり
春から秋にかけての成長期には土の乾きの状態をみて、乾燥状態でしたらたっぷりと与えます。秋以降は成長が緩慢になりますので、土が乾いている状態でも2~3日ほどおいて水やりをします。害虫除けのために、たまに葉水を掛けて下さい。
肥料
他の観葉植物と同様、春から秋にかけて月に1度程度の施肥をします。臭気を抑えることと、コバエの発生を防ぐ為に有機質肥料ではなく化成肥料を使用します。
病虫害
ハダニ、アブラムシが付きますので、見つけたら早目に殺虫剤などで駆除します。家庭用殺虫剤でも十分有効ですが、噴霧する時はガスによる凍結を防ぐ為、木から30㎝程度離してスプレーしましょう。
パキラの基本データ
パンヤ科パキラ属、形態:常緑樹、観葉植物、別名:カイエンナッツ
原産地:熱帯アメリカ、花言葉:快活
15、寄せ鉢に似合う観葉植物⑤
おすすめ・アフェランドラ(ダニア)
白い葉脈模様の濃い緑の葉と鮮やかな黄色の花(苞)が特徴的な人気のある観葉植物です。黄色の苞は1ヶ月以上鑑賞できますので寄せ鉢の彩りとして楽しめます。
水やり
春から秋にかけては土の表面が乾いてきたら水を与え、冬は乾かし気味にして、葉水は葉に潤いを与える為に年間通して適宜与える様にします。
肥料
春から秋にかけての生育期に2か月に1回、緩効性化成肥料を置くか、2週間に1回程度に希釈した液体肥料を施肥します。
病虫害
ハダニ、アブラムシの発生が見られるので葉や茎に水を掛けて予防します。春先から秋に斑点病やウィルス病が発生します。葉や茎に異常が見られたら、病気の部分や木そのものは他に伝染しないうちに取り除いて処分します。
アフェランドラ(ダニア)の基本データ
キツネノマゴ科アフェランドラ属、形態:常緑性低木
原産地:熱帯アメリカ、ブラジル
開花期(見頃):1月~7月、花言葉:素敵な心・雄々しい
まとめ
春に植える植物として一般的に主なものだけをご紹介しましたが、もちろん他にもたくさんのご紹介しきれないほどの植物があります。植える環境や条件を良く確認されてから、ご自分で楽しめる植物を探すのも楽しいですよ。
他にもあるぞ!春に植えたい植物
春に植える植物には他にもたくさんありますので、チェックをされたい方はこちらもどうぞ!
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