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夏の風物詩【サガリバナ】とは!一夜にだけ咲く幻の花の季節や開花時間をご紹介!

沖縄地方の夏の風物詩「サガリバナ」。一夜しか花が咲かないことから、幻の花ともいわれています。そんなサガリバナの開花の季節や時間、観察できる場所などを詳しくご紹介します。自宅で栽培する方法もご紹介していますので、ぜひ参考にsいてみて下さい。
2020年8月27日
のべじ
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はじめに

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一夜しか咲かず、幻の花と言われるサガリバナ。近年では開花の時期に合わせて沖縄地方でサガリバナを観察するツアーも人気です。今回は、そんなサガリバナの花言葉や、開花について季節や時間など詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。

サガリバナとは

熱帯・亜熱帯地方に分布

サガリバナは熱帯・亜熱帯地方の常緑高木で、東南アジアの広い地域に分布しています。日本では奄美諸島以南の地域に自生し、湿地を好み、マングローブや川沿いに多くみられます。また、花が美しく、その独特な性質のため、温室栽培などで育てる愛好家の方もいます。

名前の由来

サガリバナは、名前の通り、垂れ下がるようにして花が咲くことから名づけられました。花はピンクのものや、白のもの、ピンクと白のグラデーションのものなどがあります。一つの枝に十数個の花が咲く姿は非常に見ごたえがあります。

幻の花

サガリバナの花は夜間に咲きますが、咲くのは一夜だけで、明け方には散ってしまいます。そのため、幻の花ともいわれています。沖縄地方の梅雨明けから開花が始まるため、沖縄の夏の風物詩としても親しまれています。

バニラのような香り

サガリバナの花の香りは、まるでバニラのように甘い香りをしています。その匂いによって、開花をしているかどうかがわかるほどです。群生地ではあたり一面に甘い香りが漂い、とても不思議な空間に包まれます。この強い香りによって、昆虫を呼び寄せ、受粉を促していると考えられています。

サガリバナの花言葉

サガリバナの花言葉は「幸運が訪れる」です。一夜しか咲くことのない、幻の花に出会えれば、幸運が訪れると言う意味で花言葉がつけられたのかもしれませんね。一夜しか咲かないからこそ、ぜひこの目で見てみたいものですよね。

サガリバナの開花時期

初夏が開花の季節

沖縄地方でのサガリバナの開花時期は、6~8月の初夏の季節です。例年、梅雨明けと共に開花が始まり、長い年は9月ころまで開花が観察できる年もあります。梅雨明けは毎年時期がずれるため、確実に観察をしてみたい場合は、7月ころがおすすめです。

サガリバナの開花時間


サガリバナの開花時間は、夜の7~9時ころから始まります。ゆっくりと開花を始め、真夜中になると満開を迎えます。開花すると、独特の香りがあたりにたちこめ、香りにつられて昆虫たちが集まってきます。

サガリバナの散る時間

真夜中に満開を迎えたサガリバナは、翌朝には散ってしまいます。夜明けとともに少しずつ散り始め、日が昇りきるころにはすべての花が散ってしまいます。花が咲いているのは一夜限り。時間はわずかに数時間程度です。これが幻の花と言われるゆえんとなっています。

サガリバナの見ごろの季節

サガリバナの見ごろは初夏

サガリバナの見ごろは、当然開花する初夏から夏の時期です。その中でも特におすすめは、沖縄の梅雨明け後の初夏です。開花時期の後半はポツポツとしか花を見ることができない可能性があります。開花時期の始めの頃であれば、無数に咲くサガリバナを見ることができるので、特におすすめです。

台風に注意

沖縄旅行で注意したいのが台風です。沖縄で梅雨が明ければ、台風シーズンの到来でもあります。直撃はしなくても強風で花が散ってしまったり、ツアーが中止になってしまうこともあります。そのようなリスクも考慮しておきましょう。

サガリバナの観察

満開の花を観察する

サガリバナが開花する季節の夜に観察しましょう。夜中にかけて満開になるため、遅い時間の方が見ごたえがあります。沖縄では街路樹や緑化植物として植えられている場所もあります。市街地であれば手軽に観察ができますので、沖縄旅行の際に観察してみるのも1つの手段です。しかし、公共の場が多いので、マナーを守って観察をしましょう。

水面に浮かぶ花を観察する

川辺に咲くサガリバナの花は、開花から一夜明け、散ってしまうと、川に落ちて水面に浮かびます。水面に浮かぶ無数の花はとても幻想的で、他にはないサガリバナの魅力の一つでもあります。水面に浮かぶサガリバナの花は、場所によっては池の上に浮かぶ姿が見られるかもしれませんが、各地で開催されるツアーを利用して、野生の川に浮かぶ姿を観察することをおすすめします。

サガリバナが観察できる場所①:沖縄県西表島

マングローブに自生するサガリバナ

サガリバナの観察で代表的なのが西表島が有名です。手つかずの自然が残る西表島は、サガリバナが好むマングローブが沢山あり、サガリバナを観察するツアーも豊富にあります。サガリバナだけでなく、様々な植物や野生生物に出会えるのも西表島の特徴の一つです。

カヤックツアーが人気

西表島のマングローブに自生するサガリバナを観察するのに、カヤックツアーが大人気です。早朝、日が昇る前のマングローブをカヤックで移動し、徐々に水面に散っていくサガリバナを観察するのが人気となっています。水面に無数に浮かぶサガリバナはまさに幻想的です。早起きをしていくだけの価値が大いにあります。


サガリバナが観察できる場所②:沖縄県石垣島

国内最大級の自生地

西表島のお隣、石垣島でももちろんサガリバナを観察することができます。石垣島では国内最大級と言われるサガリバナの自生地があります。私有地ではありますが、開花時期には開放され、誰でもサガリバナを観察することができます。また、公園や農園など比較的アクセスのしやすい場所で観察できるのも石垣島の特徴です。

ナイトツアーが人気

西表島では、早朝のツアーが多いのに対し、石垣島ではナイトツアーで、夜間に咲く花を観察するツアーが中心となっています。そのため、カヤックではなく、歩いて移動のため、どなたでも参加しやすくなっています。また、サガリバナの開花時期に合わせて、敷地を開放している農園なども多くあります。ツアーに参加しなくても観察できるので、気軽にサガリバナを観察することができます。

サガリバナが観察できる場所③:沖縄県宮古島

市街地からすぐに自生

沖縄の人気の離島、宮古島でもサガリバナを観察することができます。宮古島では、市街地から比較的近くに自生している場所が多く、車でアクセスすることもできます。西表島のように、マングローブの遡って観察するのももちろん魅力的ですが、手軽に観察できるもの魅力的です。体力に自信のない方でも観察しやすいのでおすすめです。

観察会が人気

宮古島の北部、平良西仲宗根地区には、サガリバナの群生地があります。この群生地では、サガリバナの開花に合わせてライトアップが行われます。遊歩道沿いに咲いているため、足場が安定していますし、ガイドさんによる解説もあり、比較的手軽に観察することができるのが良いですね。もちろん、誰でも参加することができます。

サガリバナが観察できる場所④:沖縄本島

隠れサガリバナスポット

沖縄の各離島と比べると、サガリバナのイメージがあまりない沖縄本島ですが、実は隠れサガリバナスポットなのです。サガリバナは街路樹や緑化植物としても利用されています。そのため、市街地の多い沖縄本島では様々な公共の場にサガリバナが植えられているのです。自生地での観察とはまた違いますが、気軽に観察してみたい方にはおすすめです。

イベントが人気

離島と比べて都会的な沖縄本島では、サガリバナの開花に合わせて各種イベントを行っているところが多くあります。ライトアップされたり、観察会があり、地元の人にも、観光で訪れた人にも人気となっています。那覇市内でもイベントが開催されていますので、とても手軽に参加することができます。

サガリバナの育て方

サガリバナは自宅でも育てられる

一夜しか咲かない幻の花を自宅で鑑賞してみたいと思う方も多いのではないでしょうか?サガリバナは環境さえ整えてあげれば、自宅でも育てることが可能です。自宅で育てれば、花だけでなく、季節ごとのサガリバナを楽しむことができます。興味のある方は、ぜひ、自宅でサガリバナを育ててみてはいかがでしょうか?

サガリバナの苗の入手先


熱帯性で、やや特殊な性質をもつサガリバナは、どこでも入手できるわけではありません。取り扱うお店はそれほど多くなく、熱帯植物を多く取り扱う大型の園芸店などで入手するのが良いでしょう。それほど流通も多くないので、探している方は、お店に声をかけておくと良いかもしれません。また、ネットショップで探すのも一つの方法です。

サガリバナの栽培温度

熱帯植物であるサガリバナを育てるためには、温度の維持が重要となります。冬場でも、最低でも10℃以上は維持しましょう。そのため、冬など気温が低くなる季節はヒーターや温室が必要となってきます。最終的には大きく成長しますし、しっかりと環境を整えたうえで、栽培を始めるようにしましょう。

湿らせ気味で管理する

湿地を好むサガリバナを育てるために、用土はやや湿らせ気味で管理するようにします。しかし、排水性の悪い用土で育てると根腐れ病などを起こしやすいので、排水性の良い用土でこまめに水やりをするのが良いでしょう。また、マングローブなど栄養分の多い場所に自生していますので、植え付けの際に緩効性の肥料を混ぜてから植え付けましょう。

花が咲くまで3~5年

園芸店で販売されている小苗を購入して育てた場合、花が咲くまで3~5年ほど要すると言われています。人によっては長く感じるかもしれませんが、自宅で幻の花を観賞できると考えたらとても魅力的ではないでしょうか。その後は1年に1回花を咲かせますので、長く楽しめる植物の1つと言えます。

種からも育てられる

サガリバナの苗と比べると、さらに流通量が減りますが、サガリバナは種からも育てることができます。運よく種を入手できた場合は、やや多湿な環境を用意し、種まきをしてみて下さい。発芽までは時間がかかりますが、やがてかわいい芽が顔を出してくれます。ある程度育ったら、一般的な苗と同じように育てることができます。種から育てればより愛着もわきそうですね。

まとめ

以上、サガリバナについて紹介しました。一夜しか花が咲かず、幻の花と言われるサガリバナ。一度この目で見てみたいものですよね。開花の時期や時間が限られますが、チャンスがあればぜひ挑戦してみて下さいね。もちろん、自宅で栽培して四季を通して楽しむのも一つです。

サガリバナが気になる方はこちらもチェック!

今回は幻の花と言われる、サガリバナについての花言葉や特徴、開花について詳しくご紹介しましたが、その他にも様々な植物やお花についての記事が沢山ありますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。