ちくちくヨーヨープレートS
ちくちくヨーヨープレート ハートL
ちくちくヨーヨーSS
ヨーヨーキルトで小物を作ろう!型紙やアレンジも
ヨーヨーキルトの作り方は簡単!
ほんの少しの丸いハギレがあったら作ることができるのが、ヨーヨーキルト。パッチワークの作り方のひとつです。今日は、その作り方と人気のアレンジ例とおもしろい作品集など、集めてご紹介します。
ヨーヨーキルトについて
キルトの歴史
キルトが生まれたのは中世ヨーロッパ。十字軍の遠征のために防寒具が必要となり、布と布の間に薄い綿をはさんだ防寒具が作られはじめたのが現代キルトの元になっています。
今回のメインテーマであるヨーヨーキルトはヨーロッパ発祥のキルトから、アメリカに渡って進化した「アメリカンキルト」と呼ばれる分類となります。時代もずっと後のことで、ヨーヨーキルトの発祥は1920年から40年ころまでの間であったのではないかといわれています。
ヨーヨーキルトのヨーヨーとは?
ヨーヨーキルトといえば、あの個性的な形です。ヨーヨーとはyoyoと書き、子供のおもちゃのそれと同じ。形がディスクのような形の子供のおもちゃに似ていることから、この名前がつけられたと考えられています。
ヨーヨーキルトの特徴
キルトといえば、パッチワークの技法のひとつ。カットした細かい布を貼り合わせるパッチワークのあとに、中に綿を詰めて行うニードルワークで、その作り方は、いわば日本の「刺し子」のようなもの。
布が貴重品であった時代、重ねて縫い合わせることで丈夫にして、長く大切に使おうという目的でも使われた生活の知恵的なDIYです。…なのですが。
ヨーヨーキルトに関しては、キルトと名前がついているアメリカ発祥のパッチワークの作り方とは一線を画するものとなっています。何といっても、キルティングの特徴ともいえる、中に挟むキルト芯を使わないのですから。
ヨーヨーキルトは作り方が簡単!
少し作り方が違うヨーヨーキルト
綿芯を入れて、パッチワークでの表布、裏布でサンドイッチして縫うという「キルティング」。この作業を必要としてないのに、"キルト"と名前がついている不思議なパッチワーク。その作り方は、他のキルトと比べてもとっても簡単です。
1つ1つのパーツを作るのに、慣れた人なら縫うだけなら3分もかからないでしょう。(もちろん大きさにもよりますが)たくさんのパーツが必要となるパッチワークの中では、この簡単さは人気です。
ヨーヨーキルトの作り方①型紙
ヨーヨーキルトの型紙に使えるもの
海外のキルターさんの間で、ヨーヨーキルト用の型紙としてよく使われているのが何とCDです。軽い、手に入りやすい、安い、丈夫で長持ち、なくしてもあまり気にならない。CDの直径は12センチなので、実際にできるヨーヨーキルトの大きさはその半分の6センチほどの大きさ。この大きさの型紙を探している方は、CDがおすすめです。
ヨーヨーキルトの型紙に使えるもの
6センチでは大きすぎるという人は、もっと小さな円形を探しましょう。瓶の蓋、丸いカード、小皿などなど。大きさが揃えば良いという人なら、何でも使えます。
ヨーヨーキルトの型紙は厚紙でも作れる
ヨーヨーキルトの大きさの制限が厳しい作品つくりをするなら、自分で丸を描いて型紙を作りましょう。工作用の厚紙がおすすめです。方眼が入っているものなら、他のパッチワークの型紙作りにも使えて便利です。ただひとつ欠点は紙なので、長く使っているうちに端がボロボロになってくること…です。
ヨーヨーキルトの型紙作りに便利なシート
そんなときは、少しだけ割高になりますが、半透明の型紙シートで作りましょう。これなら丈夫なので使っているうちにサイズが変わることもありません。半透明だから本の型紙を写す…なんて作業にも向いています。
型紙の大きさとヨーヨーキルトの大きさ
型紙の直径の約半分が、できあがりのヨーヨーキルトの大きさになります。自分で型紙を作る場合、蓋などを型紙にするとどのくらいの大きさのものができるのか、知りたいときの参考にしてくださいね。
ヨーヨーキルトの作り方②プレート
大量にヨーヨーキルトを作るならプレートが便利!
大手の手芸用品メーカーや100均にもヨーヨーキルト用の型紙となるアイテムが売られています。専用の道具ということで、出来上がりのヨーヨーキルトの大きさの目安がつけやすいこと。縫い代が折りたたみ安くなっていること(アイロンがけが不要)など、利点もたくさんあります。
型紙と縫い方ガイドの1台2役のヨーヨープレート
プレートの使い方は3ステップ。①布を挟んで余分な部分をカットする。②ぬいしろ部分を折り返して、プレートを外さずそのまま縫う。③1周縫えたら、外して糸をしぼればできあがり!とっても簡単にヨーヨーキルトのパーツができあがります。
おすすめヨーヨープレート3選
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仕立てるのに扱いやすくて使いやすい3センチのパーツが作れる丸型のプレートです。プレートを買うときは、自分がよく使うサイズ、使いやすいと思うサイズを選ぶとよいですよ。あまり数が必要ないもの、たまにしか使わないサイズのものは、プレートではなく自分で型紙を作るのがおすすめです。
かわいいハート型のヨーヨーキルトプレート
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ストラップやコースターなど、ヨーヨーキルトのアレンジ作品をよく作るという人は、丸型だけでなく変わった形のプレートも持っていると作品の幅が広がります。変わった形も簡単に作れる市販のヨーヨーキルト用プレートです。大小2つがセットになっているもの。
小さいサイズが簡単に作れるヨーヨープレート
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バッグやカーテン、ベッドカバーなどのアクセントに。ヘア留めに取り付けてアクセサリーにしたり、100均のストラップパーツに縫い付けてオリジナルストラップを作ったり…。小型のプレートなのでいろいろな場面で活躍すること間違いなしです。
ヨーヨーキルトの作り方③縫い方
ヨーヨーキルトのパーツ作り
のれんやカーテンなどのちょっと大きめなものから、コースターやストラップなどの小物づくりまで。いろいろな作品づくりができるヨーヨーキルトのパーツ。縫い方を解説をします!とは言っても、解説というほど難しいことはないのです。
ヨーヨーキルトは簡単!丸く縫うだけ
円形にカットした布の端を縫い代分手で折り返しつつ、荒くでいいので均等の針目に縫っていきます。糸は丈夫になるよう2本どり。縫う布に合わせるか、透明糸ならどんな布でも。
キュッとしぼって見えにくくはなりますが、あまり色が違う糸だと目立ってしまうこともあるからです。1周縫えたら、均等にギャザーがよるように形を整えながら糸を引き締めて、縫い始めのギャザーに通しながら返し縫い。結び止めをして内側で糸を切ります。
ヨーヨーキルトの作り方④はぎ合わせ方
丸いパーツをはぎ合わせるヨーヨーキルト
かわいい丸い形が特徴的ですが、たくさんのパーツをはぎあわせるとなるとどうしたらいいのか、悩みませんか?ここでは、ヨーヨーキルトのはぎ方を解説していきます。
ヨーヨーキルトのはぎ合わせパターン例①
パーツのはぎ方パターンで、簡単で昔から人気があるのがフラワーのはぎ方です。真ん中にひとつ、その周りに5つ、もっと大きくなるならだんだんとパーツの数を増やしていきます。
ほとんどの場合が、2周りから3周りくらいにして、いくつものフラワーパターンをつなげて、カーテンやベビーキルト、ブランケットなど大きな作品に仕上げていきます。
ヨーヨーキルトのはぎ合わせパターン例②
最近よく見かけるのが4つのヨーヨーキルトのパーツを1つのブロックとして接ぎ合わせるチェッカーのはぎ合わせ方です。丸いイメージしかないヨーヨーキルトで、エッジのきいたモダンな作品作りをすることができるはぎ合わせ方です。
ヨーヨーキルトのはぎ合わせパターン例③
簡単だけど、いろいろな使い方に応用がきくのが、縦1列にはぐつなぎ方です。写真のようにカーテンタッセルにもできるし、のれんを作るときにもこのような縦1列のものをたくさん作ります。縦で眺められるので、1パターンあたりの色の管理がしやすいのが特徴です。
ヨーヨーキルトの作り方ヒント⑤カーテン
カーテンアレンジ①透け感
組み合わせでいろいろなものが作れるので、小さな窓から大きな窓まで、ジャストサイズのカーテンも作れます。外向きの窓につけると、こんなに綺麗な透け感のある作品ができました。中に芯が入っていないぶん、透けるのでカーテンに使いやすいパッチワークです。
カーテンアレンジ②シンプル
いろいろなハギレを利用して作られ始めたパッチワークやキルティング。1種類の布のリサイクルなどという場合もあったでしょう。例えば大きなシーツなど。同じ無地の生地で作るシンプルなヨーヨーキルトのカーテンも、大人っぽくて素敵です。
カーテンアレンジ③大きさ自由
パッチワークのよいところは、あとからどんどん大きくしていくことが簡単なことです。裏布を使わずパーツだけでつなげていくことができるから。ちょっとしたのれんを作ろうとしているうちに、壁掛けタペストリーになり、最後はカーテンサイズ…。なんてこともあります。
作っていくうちにピンときたひらめきを、そのときそのときに即座に活かしていくことができるパッチワークです。
カーテンアレンジ④パッチワークで
それだけでは厚みがあるという場合は、他のパッチワークと組み合わせてカーテンにしましょう。四角いパッチワークの交点にヨーヨーキルトをあしらった、シンプルな構図なのに、なんだかおしゃれでかわいいですね。作り方も簡単そうです。
ヨーヨーキルトの作り方ヒント⑥のれん
のれんとカーテンの違いはつなぎ方
のれんとカーテンは作り方が違うの?と疑問に思う人もいるでしょう。窓に付けたらカーテンで、ドアにつけたらのれんということもできますが、はぎ方の違いにも注目です。縦にはぐことで、邪魔なく通り抜けることができるので、のれん向けになります。
のれんアレンジ①
縦のブラインドにヨーヨーキルトで描いた文字。作り方のコツは、ドット絵を描くようにデザインしていくことです。上の方だけに散りばめた、ダークな色合いのヨーヨーも、センスを感じるパーツ配置です。
のれんアレンジ②
のれん?オーナメント?目隠しとしての働きはあまりないですが、お部屋を飾ってくれる良いインテリアになってくれます。綿テープなどに逆三角になるようにはいでいき、ドア枠に取り付けるだけ。簡単に作ることができて、取り替え、作り変えも楽なので、頻繁に模様替えをしたい人向けです。
のれんアレンジ③
部屋の入り口枠を3つくらいに分けた、よくあるのれんのパターン。そんなふうにしたいなら、縦に長い長方形にはいだものを組み合わせて作りましょう。こちらは、フラワーのはぎ合わせパターンを組み合わせたものですが、間に白いヨーヨーキルトが入っていることで、縦ながなのに、横への模様の流れが出来ていて、目を引くつなぎ方です。
ヨーヨーキルトの作り方ヒント⑦コースター
【小物】コースターアレンジ①
ここまで何度か登場した、フワラーのはぎ方パターンは、コースター作りにも活躍します。ヨーヨーキルトの丸くてかわいい形とよく合いますからね。みんなだいすきな、パーツのはぎ方です。中に綿芯が入っていないので、それほど厚みはありませんが、そのおかげで上に載せたコップ類が安定します。コースター向きのパッチワークといえますね。
【小物】コースターアレンジ②
5✕5にはぎ合わせた正方形のコースターです。乗っているミルクの入れ物から、ひとつひとつのパーツのサイズがとても小さいのがわかりますね。そして、よく見ると気づくのですが、全て違う布で作られていて、同じ模様がひとつもありません。
小さなハギレを少しずつ集めたのか、何かを作ったあとの余りなのかわかりませんが、小さな布を捨てずにヨーヨーキルトにしてコースターに仕立てているというところが、とても好感を持てる作品です。
【小物】コースターアレンジ③
さきほどの四角いコースターと同じようにはいでいるのですが、周りにレースをあしらったもの。レースがつくだけで、雰囲気が変わりますね。コースターより大きめな敷物とおそろいなのもカワイイです。
ヨーヨーキルトの作り方ヒント⑧ストラップ
【小物】ストラップアレンジ①
@Lupopo_cafe
— トキコ (@toki_toki_ko) 2013年3月20日
ストラップです。白リボンはお嫁に先日行きました☆ヨーヨーキルトの方はフリマへ ♪ pic.twitter.com/gkRAl7rl1a
ストラップの作り方はとっても簡単。たったひとつのパーツでできてしまいます。100均でもストラップ用の紐パーツが5本セットで100円くらいでありますね。お気に入りの布で作った、かわいいヨーヨーキルトができたら、ストラップ紐をつけて持ち歩きましょう。DIYで作ったストラップなら、愛着が違います。
【小物】ストラップアレンジ②
ハート型のプレートを使うと、こんなかわいいストラップができます。ハートのパーツは作り方はヨーヨーキルトの基本的な作り方と同じなのに、型紙が違うだけで、雰囲気がまったく変わるので面白いですね。
【小物】ストラップアレンジ③
こちらは、ストラップに仕立てられていませんが、何もいわれないと、ヨーヨーキルトだと気づきにくい綺麗にデコされたパーツです。
このままブローチとして使うのか、紐をつけてストラップにするのか。ここまでいろいろと飾り付けされていると、作者さんがこれからどう仕立てるのか気になりますね。ひとつのパーツは簡単にできるものなので、デコレーションに力をいれたらオリジナリティある作品ができます。
ヨーヨーキルトの作り方ヒント⑨バッグ
【小物】バッグアレンジ①
ヨーヨーキルトがよく使われる小物に「バッグ」があります。どんなバッグとも相性が良くて、どの作品も素敵な物が多いのが特徴です。
【小物】バッグアレンジ②
かわいらしいポーチには、ヨーヨーキルトで作ったおしゃれなプードルのアップリケが。大きさの違うパーツを組み合わせていることで、プードルのもこもこしたカットが、面白く表現されていて、とってもかわいいです。
【小物】バッグアレンジ③
かごバッグは夏などに使うのに、涼しそうで良いのですが、そのまま直に物を入れるとひっかけてしまったり、隙間に物が入りこむこともあります。また中が丸見えなので、隠すものも必要ですね。バッグと相性がよい、ヨーヨーキルトで作ったカバーの出番です。
ヨーヨーキルトの作り方ヒント⑩アクセサリー
【小物】アクセサリーアレンジ①
パーツひとつでできるかわいい作品として、ストラップを紹介しましたが、ストラップ以外でもひとつだけで作れるおしゃれで可愛い作品があります。それは、いろいろなアクセサリーです。
ヘアピンのつけて、中央に花型のボタンを付ける。ただそれだけなのに、かわいい作品になっています。子供さんが大喜びしそう。簡単にできるので作ってあげてくださいね。
【小物】アクセサリーアレンジ②
大きなパーツなら、コサージュがわりに使えます。マフラーやスカーフ留めとして、帽子のかざりとして…。生地の色や模様を選ぶことで、ティーンだけでなく大人でも使えるアクセサリーになります。
【小物】アクセサリーアレンジ③
レトロな雰囲気のカチューシャ。よく見ると、オフホワイトの生地で作られたヨーヨーキルトでできています。中央には、小さなパールビーズがついていて、エレガンスな雰囲気もありますね。ヨーヨーキルトのパーツで立体的で面白いディテールになっています。
ヨーヨーキルトの素敵作品集
ヨーヨーキルトでこんな作品も作れる!
ヨーヨーキルトの可能性は、アクセサリーやインテリアファブリックを作るだけにとどまりません。肖像画を作ってしまった人も!小さなパーツでも、積み重ねれば芸術的作品になるんですね。
初心者も真似したい簡単ヨーヨーキルト作品
少し無骨なキーホルダーの中に、ひとつだけあしらわれたヨーヨーキルト。甘くなりすぎない、大人のアクセサリーです。ひとつのパーツでできるから、布選びを厳選して作っているのでしょう。
大きさを変えて積み上げると
クリスマスシーズンのDIYの代表である「ツリー」。パーツひとつひとつは、まん丸い形なのに、積み重ねるとなぜかちゃんとツリーに見えます。赤やグリーン、白などのクリスマスカラーでかわいいツリーをたくさん作って並べています。
まとめ
ヨーヨーキルトを楽しもう
この可愛い丸いパッチワークパーツの作り方はとても簡単で、型紙やプレートを利用すれば同じものをたくさんつくるのも苦ではありません。
できたパーツは、アクセサリーなどの小物から、大きなカバー類まで、「はぎあわせる」という作り方でいろいろな形に変身します。色やはぎ方を工夫して、素敵なアレンジ作品を作ってくださいね。
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