東京の名曲喫茶に行ったことある?
実は名曲喫茶の経験もないという若い世代の人もいるかもしれません。東京の随所にたたずむ名曲喫茶とは一体何なのか、何ができるところなのか、まずは基本を抑えるところからです。
名曲喫茶とは
とても貧しかった戦後の頃、クラシック音楽を好む人々は増えたものの、レコードとプレーヤーは高価過ぎて入手が困難でした。そんな頃に各地の喫茶店がレコードを店内で流し出して人気を得たのが、名曲喫茶の始まりです。その人気は1960年代の頃にピークを迎え、店舗数も今と比較にならぬほどでした。
東京はクラシックな名曲喫茶が多い街
今や自治体によっては皆無だったり数えるほどしか存在しない名曲喫茶ですが、人口密集地の東京はまだまだ名曲喫茶が各地に生き残っています。老舗で昔から評判の高いカフェは多く、おしゃれなクラシックの楽しみ方の一つとして定着をしています。
名曲喫茶で出来ること
まずは誰もが知る往年の名曲をいつでも聞ける、落ち着きある古風な空間というのが名曲喫茶の基本にあります。中には音楽のプレーヤーにもコダワリを見せ、音楽ライブを開催するお店も珍しくありません。そして自家焙煎のコーヒーを提供したり、名物的なメニューが食べられるという楽しみがあります。
東京のおすすめ名曲喫茶①(千代田区)
名曲と珈琲 神田白十字
ずらりと古書店がひしめく神保町駅前で、名曲と珈琲を提供する神田白十字。どこか西洋の協会的な雰囲気の外観を見せ、とてもおしゃれで女性客も多い名曲喫茶です。戦後まもなくの頃に開業して、既に西神田で70年の歴史を持っているカフェの老舗です。
神田白十字の特徴と楽しみ方
吹き抜けにはバロック風な巨大シャンデリアが天井から釣り下がり、名曲喫茶の客席はどこか大正時代的な古風なカフェの印象があります。そんな落ち着き空間ではクラシックのレコードが流れるなか、ハッシュドビーフやサンドイッチなど多様なメニューを提供しています。
名曲喫茶情報
【所在地】東京都千代田区西神田2-1-14
【電話】03-3261-7094
【営業時間】10:30~21:00(日曜祝日定休)
【席】150席、全席喫煙可能
【おすすめメニュー】サンドイッチ、パフェ、ハッシュドビーフ
東京のおすすめ名曲喫茶②(千代田区)
炭火焙煎珈琲ピアノフォルテ
錦華公園の正面にあって明治大学も至近距離なピアノフォルテは、炭火焙煎珈琲の看板が良く目立っているお店です。完璧な名曲喫茶ですが、神田の老舗中の老舗のカフェとしても知られています。当初は神戸・萩原珈琲として1928年に創業してから、もう80年の歴史を刻んでいます。
ピアノフォルテの特徴と楽しみ方
それ程古さを感じさせないピアノフォルテの喫茶店内では、こだわりのハイエンド・オーディオを使用してレコードのクラシック音楽が流されています。もちろん名曲喫茶で自慢の炭火焙煎コーヒーを確かめたいですが、お店で名物となっているキーマ風ドライカレーは、一番手に食べたいメニューです。
名曲喫茶情報
【所在地】東京都千代田区猿楽町1-5-20田端ビル1階
【電話】03-6273-7987
【営業時間】12:00~20:00
【席】喫煙席10、禁煙席8
【おすすめメニュー】炭火焙煎コーヒー、レアチーズケーキ、ドライカレー
東京のおすすめ名曲喫茶③(中央区)
カフェ・ド・ランブル
華やかさが随一な銀座8丁目で、中央通りの裏道に行けば出会える名曲喫茶がカフェ・ド・ランブル。こじんまりしながらも洋風でいつも大型バイクが停まっているカフェの看板には、珈琲だけの店と紹介が出ています1948年の創業と、銀座8丁目界隈のカフェのなかでも指折りの老舗です。
ランブルの特徴と楽しみ方
こだわりのクラシックの音色に耳を傾けつつ、自家焙煎珈琲を味わってみてください。カフェ・ド・ランブルでは、ブラジルやグアテマラなど世界中の豆を用意しています。名曲喫茶では名物の珈琲ゼリーを食べる楽しみ方がおすすめです。
名曲喫茶情報
【所在地】東京都中央区銀座8-10-15
【電話】03-3571-1551
【営業時間】水曜~金曜・月曜:12:00~23:00、日曜:12:00~18:30(火曜定休)
【席】22席、全席喫煙可
【おすすめメニュー】世界中のコーヒー、コーヒーゼリー
