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パイナップルの育て方を解説!鉢植えでも育てられる方法とコツもご紹介!

パイナップルといえば、南国のフルーツ。育て方も難しそうと思っている人も多いのではないですか。でも、実はスーパーで売られているパイナップルを再生して収穫できるまで栽培する方法があります。スーパーのパイナップルの増やし方、再生栽培での育て方をご紹介します。
更新: 2022年5月17日
佐藤3
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パイナップルの育て方!自宅で栽培収穫もできる?

再生も可能なパイナップルの作り方

パイナップルは甘くて美味しいですね。缶詰もよいですが、生のパイナップルも最高です。栽培することができない果物だと思われがちですが、実はスーパーで売られているパイナップルを再生してお金をかけずに時間と手間をかけて自分で再生栽培で収穫することができるんです。SNSでも観賞用の植物として栽培を楽しんでいる人が増えています。今回はパイナップルの鉢植えでの植え方からも挿し木などでの増やし方、実の作り方を解説していきます。

パイナップルとは

パイナップルの基本情報

科・属:パイナップル科アナナス属
原産地:熱帯アメリカ
学名/英語名:Ananas comosus/Pineapple
漢字の名前は鳳梨(ほうり)。ただし、これは読み方は日本語読みですが、日本で付けられた名前ではありません。もともとは台湾の鳳梨(オンライ)から。台湾の代表的な菓子である「オンライソー」は大判焼きのような形をしたパイナップルが入った焼き菓子。

パイナップルの特徴

分類からもわかるように、観葉植物として知られているアナナスと同じ仲間の植物。葉の付き方などが似ていますね。茎の上にひとつだけ実を付ける様子も独特で面白い植物です。近年、市販のヘタから再生する栽培法が知られるようになり、実をつけないものも、観賞用として部屋に飾ったり自分で育てることを楽しむ人が増えています。

パイナップルの育て方・栽培方法①栽培難易度

パイナップル栽培は難しい?

パイナップルの栽培難易度は中級者向けです。ガーデニングがはじめてという人は、育て方をよく読んで、順番や気をつけることをしっかり頭に入れてから栽培をはじめるといいですね。育て方ポイントを抑えていけば、できないような難しさはありませんので、まずははじめてみてくださいね!

パイナップルの育て方・栽培方法②ヘタの再生栽培

食べ終わったパイナップルを再生しよう

まずは、多くの人がチャレンジしている、食べ終わったヘタを利用した再生栽培の方法がご紹介しますね。やり方は簡単です。まずは、葉っぱの部分と実の部分をしっかり手で持ちます。葉っぱ部分をぐるりと回しつつねじり取るような感じで引っ張ると、ヘタだけ抜くことができます。誰にでも簡単にできますが、トゲのある葉っぱで怪我をすることがありますので、手には注意です。

利用できるヘタ・利用できないヘタ

ヘタがあれば何でも再生栽培できるかというと、そこが難しいところで、全てとはいえないのです。まず、ヘタが青々として生きていること。そうでないと、いくら試しても根が出てきません。冷蔵された果実からも、根がでません。産地からできるだけ熟した状態で収穫され、消費者のところへ冷蔵されずに運ばれたもの。たとえば、道の駅などで売られているものや、産地直送などと書かれたものであれば、根がでる確立があがります。


ヘタの下処理の仕方

このあと植え方をご紹介しますが、その前に取ったヘタを植えられる状態にする下処理を済ませておきます。下処理の仕方は以下のようにしてくださいね。
1.果実からねじり取ったヘタは果肉側から数枚葉っぱをとって植えやすくします。
2.そのまま日陰で3日くらいそのままの状態で置き、切った部分を乾燥させます。
これで果実からとったヘタの部分の下処理は完了しました。続いて植え方をご説明しますね。

パイナップルの育て方・栽培方法③植え方

ヘタの再生栽培の植え方

ヘタを乾かすところまでやった挿し穂は、鹿沼土を入れた鉢植えに植えていきます。挿し木をする場合、ほとんどの植物が水切れに注意する方法で管理しますが、パインの場合は乾かし気味に管理するのが少し変わっています。それでも、乾きすぎてはいけないので少し日陰になるようなところで、葉っぱに水を与えながら鉢植えの水量管理をしてくださいね。

買った苗で育てる栽培方法

ヘタ再生栽培の他にも、苗を買ってきて収穫したいという人もいることでしょう。そんな場合の植え方です。買った苗よりひとまわり大きめの植木鉢を用意します。栽培する用の土は、赤玉土6に腐葉土2、さらに水はけをよくするために川砂を腐葉土と同じ2の割合でまぜた土を使います。植え付けや植え替えをする時期は5~6月。秋までは屋外で管理して、寒くなったら(15度以下の日を目安に)屋内で管理します。

パイナップル苗 (ハワイ種)

出典:Amazon
出典:楽天

パイナップルの育て方・栽培方法④鉢植え栽培

パイナップルは鉢植えで管理しよう

ヘタを利用した栽培も、苗を買ってきて植え付ける場合も、植えるのはすべて鉢植え。地植えも、お住まいの地域によってはまったく出来ないというわけではありませんが、鉢植えにしておいた方が置き場所を簡単に変えられるのでおすすめです。株が大きくなってきたら、鉢をひとまわりずつ大きくして、結実までお世話しましょう。うまくいくと、苗から育てたものは1~2年くらいで実が食べられます。

鉢植えにしたい理由

一番の理由は、15度以下になると外に置けないということです。寒さにあたるととたんに枯れてしまいます。また、日当たりが悪いと、実がついても大きくならないので、日当たりの良い場所を選んで設置してあげたいですね。そのためにも、日陰にならない高い場所や、温かい場所など移動が簡単な鉢植えでの栽培にします。

パイナップルの育て方・栽培方法⑤増やし方

パイナップルの挿し木

挿し木の方法は、頭についている葉の様子からクラウン刺しといいます。このやり方は、さきほどヘタの再生栽培方法と同じことをします。ただし、土に植え付けるだけでなく、実は挿し木は水栽培でもおこなうことができます。水栽培でも、ずっと果実収穫までは育てることはできないので、鉢への植え替えが必要になりますが、挿し木での根の出る様子を観察してみたいという人には、おすすめの方法です。増やし方は挿し木の他に子株を株分けする方法もあります。

育てていくうちに株が増える!


パイナップルも何年も育てていくうちに、次第に株の下の方から新しく小さなツンツンとした葉っぱの集団が出てきます。これが子株です。この子株を親株から分けて植え替えてあげることで、新しい株を増やすことができます。増やし方は上の動画がわかりやすいでしょう。文字でもご説明しますね。
 

パイナップルの株分けでの増やし方

1.土ごと鉢から取り出し、葉っぱの塊をみて、一株ずつに分けていきます。土をほぐしつつ無理しないように、手で簡単に株を分けることができます。
2.株の分だけ植木鉢を用意して、底網、底石を敷いた植えに培養土を入れ、株を一本ずつ植え付けていきます。
3.植え終わったら水を与えて、挿し木の時と同じような要領で、水は乾かしめに管理して、しっかり根がつくまで半日陰でお世話します。

実生パイナップル

増やし方は挿し木や株分けの他に、実は種で増やす方法もあります。種もわざわざ買わなくても、スーパーで買った果実の中にこっそり隠れています。パインをカットしたとき、皮に近い部分の果肉に茶色い数ミリの丸いものがあったことはないですか?これが種です。意識するとすぐに見つかります。種から育てる実生パイナップルのメリットは、1個の果実で十数個の種が取れること。何本もの株を育ててみたいという人は、種からの栽培にも挑戦してみましょう。

種の植え方

プロトリーフ 赤玉土(小粒) 5L

出典:Amazon

果実からとった種は、赤玉土に植えてあげます。発芽率が少し悪いのと、発芽までに1ヶ月以上かかりますので、その間もしっかり水切れなどに注意してお世話してあげてください。芽が出てからの管理の方法は、ヘタからの再生栽培と同じく、乾かし気味にしてあげることです。また、寒さは絶対に禁物。成長も遅いので、植え替えできるような苗の状態になるまででも、何年もかかります。気長に成長を見守れる方は試してみてくださいね。

パイナップルの育て方・栽培方法⑥肥料

肥料を与える時期

肥料をあげる時期は、植物の成長期。パインであれば4月ころから9月ころまで。これも、気温によりますので、気温が20度になるころから、20度を下回るようになるまでの間と覚えておくとよいでしょう。1ヶ月半から2ヶ月おきを目安にして、有機肥料をあたえます。

パイナップル栽培におすすめの肥料

おすすめの有機肥料は、骨粉入りの油かすです。もし、有機肥料はニオイが気になるという方は、緩効性の化成肥料(リンの配合が多めのもの)を株元にあげてもよいです。

パイナップルの育て方・栽培方法⑦注意点

水やりについて

とても丈夫な植物で、刺すだけで根が出る、枯れたと思っても子株が出てくる、売られている果実から取れる種からも発芽すると、生命力が強いのですが、温かい国が原産なので、どうしても寒さにだけは耐えられないようです。特に、寒さに水分が加わると、いっきに中から枯れてしまいます。冬は室内で管理するときでも水はあげないでおきましょう。

葉っぱに一工夫


パイナップルといえば、あの個性的なツンツンした葉っぱが特徴的です。ただし、ペットや子供さんが触って怪我をしたり、お世話をしている時に大人でもうっかり軽く怪我をしてしまうこともあります。おしゃれでなおかつ安全なように、尖った葉をカットする人もいます。良いアイデアですので、マネしてみてはいかがでしょう。

剪定について

特に剪定らしい剪定は必要ありませんが、何年もかけて栽培する植物なので、その間に枯れた葉が下の方にたまってきます。観葉植物として育てているのならなおさら、枯れた下の葉を定期的にきれいに掃除してあげるようにします。

注意する病害虫

パイナップルはあのような硬い葉っぱをしているので、ほとんど病気は心配することがありません。でも、乾燥しがちな場所で育てているパイナップルにはカイガラムシがつくことがあります。あまり病害虫の心配のない植物ですが、部屋の乾燥しすぎには気をつけて、カイガラムシ予防をしていくとよいですね。

まとめ

パイナップルを自分で育てて収穫しよう

普段は捨ててしまうようなものを再利用して、食べられる果実を栽培する苗の作り方、挿し木のやり方や植え方、増やし方はどうだったでしょう。そんな簡単なことで、あのパイナップルが作れるの!?とびっくりした方もいたのではないですか。南国生まれであるフルーツ類も、寒さをしっかり管理してあげれば、十分収穫することができるんです。初心者の方も、挿し穂の作り方や冬場の管理方法をしっかりチェックして、自分で栽培したり、収穫する楽しさを味わってみてくださいね。

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植物も花を楽しむもの、緑を愛でるもの、今回のように果実を味わうものと目的はさまざまです。植物を利用したスプレーや押し花、植物を植えて眺めるための庭づくりのレイアウトなど。さまざまな植物と作ることをテーマにした記事も掲載しています。