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「押し花しおり」の作り方ガイド。簡単&綺麗に仕上がる、手作りの方法をご紹介!

家でガーデニングをしている人、いただいた花。綺麗なままで取っておきたいなら押し花がおすすめです。押し花といえばしおりにして使っている人も多いですね。今回は自分で作った押し花で綺麗な手作りのしおりを簡単に作る方法を伝授します。
更新: 2021年6月22日
佐藤3
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かわいい押し花しおりの作り方

手作り押し花のしおり・デザインや作り方紹介

押し花は花から水分を取り除き、その色、形をそのままに長く楽しむDIYです。お祝いにいただいた花など、押し花のしおりにしてとっておけば、よい思い出の品になるでしょう。はじめて押し花を作る人、押し花を作ったことはあるけれどしおりの作り方・デザインを知りたい人必見の、手作りしおりの作り方講座です。

押し花としおりについて

押し花の特徴

押し花はドライフラワーに似ていますが、作り方がちょっと違います。中には、ドライフラワーにしたものに、圧をかけて平にして押し花にする加工方法も。

押し花の良さは、ドライフラワーよりも「短時間でできる」こと。また、形も平面に近いので、今回ご紹介する「しおり」にするほか、絵葉書やネイル、スマホケースなど、いろいろなデザインに加工することが容易です。

しおりについて

しおりの歴史は古くて、西洋では紀元前1世紀ころから、日本でも江戸時代には引用のように、草花を本の目印にしていました。しおりは漢字で書くと「栞」。女の子の名前にも使われる文字です。

江戸時代に庶民を含めて書物が普及すると、紙縒(こより)や草花を挟んで目印とされた。

栞~Wikipediaより

しおりの意味

「旅のしおり」など、予定や目的などをまとめた冊子を呼ぶこともあるように、しおりには「目印」「目安」という意味もあります。

女の子の名前にするのは、その語感がかわいらしいだけでなく、人々の目印となるような立派な存在になって欲しいという親心もあるのではないでしょうか。

押し花のしおり向いている花向いていない花

向いている花の特徴

押し花にもしおりにもロマンチックなストーリーがありました。ぜひ自分でも作ってみたい、作り方を教えて!と思われた人もいるでしょう。でも、ちょっと待ってください。押し花には、その作り方に"向いている花"というものが存在します。その特徴は…。

花びらに水分が少ない花

押し花の基本的な昔ながらの技法というのは、花をティッシュや紙にはさんで、軽く重しをして作ります。紙で水分を吸い取るわけですが、そのとき花に水分が多すぎると紙の吸収が不十分で綺麗に乾燥しないことがあります。押し花に向いている花は「水分が少ない花」といえます。

花びらが薄い花

また、紙にはさんで圧をかけるという作り方上、あまり花びらに厚みがあるとそのまま押し花にするのが難しく、「一度花びらを分解して押し花にする→しおりなどに加工するときに、花の形に成形してしおりにする」という手間がかかってしまいます。

押し花の向いている花には水分の他に、「花びらが薄い花」というのも選ぶポイントです。花びらが薄いということは、水分もありますが、"平らに(押しつぶした花の状態に)しやすい"のです。

向いている花の代表


花びらの水分が少なく、薄い花ならほとんどの花が押し花に向いているといえますが、あえて代表的な押し花に向いている花の名前をあげるなら「コスモス」「さくら」「カスミソウ」「なでしこ」「あじさい」などがあります。

これらの花の押し花を見たことがあるという人も多いでしょう。このように、よく押し花作品になっている花なら、押し花作りが容易にできる花の種類であるといえます。

押し花のしおりに使う道具

押し花作りに用意したいもの

昔からの押し花の作り方、基本の作り方ともいえる方法です。用意するのは、新聞紙など吸水性がよくて不要な紙。花びらに新聞紙のインクがつかないようにはさむ紙の2つです。

これに、重しとする分厚い本を用意すれば、作ることができます。お子さんでも出来ますので、夏休みの工作の宿題にもいいですね。

重し選びのポイント

古くからおこなわれている押し花の作り方には、分厚くて重たい本が使われました。これには、ちゃんとした理由があります。押し花に均等に力をかける必要があるからです。

押し方が均等でないと、綺麗に平らな押し花になりませんし、水分の抜け方も変わってきてしまいます。重しは本である必要はありませんが、押し花全体に均等に圧がかかるように重しを工夫しましょう。

簡単!押し花のしおりの作り方①基本の作り方

新聞紙ではさむ方法

さて、それでは基本の道具だけでできる簡単な押し花の作り方をご紹介しましょう。まずは、新聞紙を半分に折って広げます。その上に、ここではキッチンペーパーを広げています。

そこに押し花にする材料の花を広げ、キッチンペーパーでサンドして、新聞紙を被せます。重しをして、そのまま放置します。花びらが綺麗な乾燥状態になったら完成です。ラミネートなどしてしおりに仕上げましょう。

押し花加工時間目安

上のやり方で押し花ができるまでの時間の目安は、約1週間。これも花の大きさ、水分の多さなどによって差が出てきますので、5日くらいたったら時々開いて見てみましょう。触ってみて、綺麗な乾燥状態になったと感じたら仕上がり目安です。

簡単!押し花のしおりの作り方②電子レンジ式

電子レンジで時短押し花

最近は、電子レンジで押し花を作る人も増えているようです。電子レンジで押し花を作る利点はというと、「とても早く綺麗に乾燥する」こと。ただし、このように熱を加えて水分を飛ばす方法は、一歩間違えると花びらが焦げて色が悪くなってしまいます。

大切な花の場合は、やはり時間はかかりますが昔ながらの重しをして紙で水分を吸い取る方法をおすすめします。この方法を試したい人は、失敗しても良い替えのきく花で試しましょう。

押し花加工時間目安

電子レンジにかける時間は600wで1分です。今回ご紹介する中では一番はやく押し花ができあがる方法となっています。できるだけ手早く作りたいという人は、電子レンジを使った押し花がいいですね。

簡単!押し花のしおりの作り方③アイロン式

アイロンでも押し花ができる?


押し花をアイロンで作る。昔ながらの押し花のイメージを持っている人には、びっくりするようなやり方ですね。

「アイロンの熱で(花が)焦げてしまわないのだろうか」という心配がありますが、アイロンの温度を「低温度」にすることで、この花弁の焦げは回避できます。

温度とアイロンを当てる時間が、少し難しい、"細かい仕事を苦にしない"という方向けの早くできる押し花の作り方です。

押し花加工時間目安

アイロンをかける時間は、基本で1分。花によって時間が変わってきますので、10秒ごとプラスして様子を見ながら押し花にしていくことになります。乾くまでこまめにチェックして焦がさないようにするのがコツです。

簡単!押し花のしおりの作り方④シリカゲル式

ドライフラワーの技法をプラスした押し花の作り方

押し花も、広い見方をすればドライフラワーの一種です。ドライフラワーの作り方のひとつである、シリカゲル法も押し花に流用できるでしょう。

やり方は、シリカゲルによるドライフラワーの作り方と同じ。ドライフラワー用乾燥剤が売られていますので、それを利用すると良いでしょう。簡単な作り方なら、シリカゲルに押し花にしたい花入れて放置するだけ。作り方も簡単です。

押し花加工時間目安

シリカゲルだけなら数日~1週間が目安となります。動画の中では電子レンジに入れていましたが、その方法なら1分程度でできあがります。キッチンペーパーと厚紙を使った方法と同じなので、シリカゲルを使う意味がほとんどありませんね。

簡単!押し花のしおりの作り方

できた押し花をしおりにしよう

生きているときのままの花色に、花たちは平らになってくれたでしょうか。綺麗に押し花がしあがったら、早速しおりに仕立てていきましょう。しおりの仕立て方についても、いくつか方法がありますので、簡単にではありますが、その作り方についてご説明します。

そのまま紙に貼る

まずは、綺麗にできあがった押し花をそのまま紙に貼って作る方法です。かといって、押し花がそのまま外側にある状態では「こすれ」などによってすぐにボロボロになる可能性がありますので、上に薄い和紙などを"重ね張り"すると良いでしょう。

花びらだけ、葉をプラスしてなどいろいろなデザインのしおりを作ってみましょう。参考デザインについては後述でまとめますので、ぜひ参考にしてください。

ラミネートで仕上げる

古典的な花の綺麗な保存方法である押し花を、新しい技術であるラミネートではさんでしまうという、今風な押し花しおりの作り方です。ラミネートも熱を加える機械ですので、押し花が変色する心配があります。

心配ならば、写真のように最初から色が変わっている「紅葉した葉」を使うか、コールドラミネートという熱を加えず圧力で貼り付けるラミネート機械を使います。もし、コールドラミネートができるラミネーターが無いという場合は、下記を参考に。

ラミネーターが無い人は

こちらは、押し花を素材とはしていませんが、ラミネーターを使わないラミネートでのしおりの作り方を教えてくれています。最近は100均でもシールタイプのラミネートフィルムが売られています。

これを利用すればラミネーターがない人でも簡単にフィルム加工したしおり作りができます。やり方は簡単。2枚の透明フィルムはシールになっていますので、押し花を作りたいデザインに並べて貼り付けてしおりの形にカットするだけです。

参考にしたい押し花デザイン

余った押し花の使い方


こちらでは、押し花を使って作るしおり以外の作品、しおりの参考にもなりそうな花の配置デザインなどの2点について見ていきましょう。まずは、最近若い女性を中心に人気の「レジン」を使った加工方法です。

レジンを使うと、薄くて不安定な押し花もしっかり固まります。そんな押し花を集めてヘアピンに仕立てているデザインです。

同系色の同じ花を集めているところがデザインのポイントとなっています。押し花に向いている花「あじさい」なら、花色のグラデーションも豊富なので綺麗に作りやすいでしょう。

押し花で手作りピアス

手作りしおりでも参考になりそうなデザインに、「花びらだけ使う」という方法があります。花の中央の部分まで綺麗に押し花にできればいいのですが、水分も多いし厚みもあって難しいです。

花びらに分けて押し花にしたら、あえてそれを花の形に戻さず花びらだけを使うデザインです。

しおりにするなら、ラミネートに挟んだり紙に貼ります。ピアスなどにするには、こちらもレジンで固めて作ります。ピアス金具は100均でも売られていますので、手軽にできます。

咲き乱れる綺麗な花々デザイン

透明なスマホケースは中に好みの布をはさんだり、かわいくデコったりするのに重宝しますね。押し花も工夫しだいでスマホケースになります。

デザイン的には綺麗な淡い色合いのパンジー(ビオラ?)と中間色(黄色)と濃い色(ピンク)を組み合わせて奥行きを感じさせるように組み合わせたデザインです。このまましおりのデザインとしても使えそうですね。

小さな花はネイルにも

小さな花が集まってひとつの花として出来ている植物もあります。そんな小さな花をたくさん押し花にしたら、小さなネイルアートの素材として利用できます。

横一列に並べたり、平均的に散らしたり、中央に集めたり、ラメなどをプラスするなど気の向くままいろいろと押し花ネイルのデザインで遊んでみましょう。

昔ながらの押し花は、ちょうどネイルの取り替え時期くらいで仕上がるので、次のネイルを考えながら押し花を作りはじめるのもよいですね。

まとめ

押し花つくりは簡単

押し花は昔ながらの本に挟む方法だけでなく、電子レンジやアイロンなどを使って短時間で作れる方法が考えられています。押し花はできあがるまで時間がかかるものという概念を覆してくれる画期的な方法です。

焦げが心配ですが、落ち着いて少しずつ乾燥させれば大丈夫。ぜひ、綺麗な押し花を作ってしおりの手作りはじめてみませんか。

手作りが気になる人はこちらをチェック