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「潟沼」とは?色が変わるキレイすぎる湖へのアクセスや見どころを徹底紹介!

世にも不思議な青の風景に出会える、潟沼(かたぬま)をご存知ですか?宮城の山奥にある湖は、見るごとに色が変わったり、生物も生きられない特徴を秘めていたりするのです。暇なら見に行きたいきれいな潟沼の魅力や、周辺でとっぷり浸かりたい温泉情報についてもお伝えします。
2020年8月27日
はぐれ猫
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潟沼とは

実際に潟沼の現地へ訪ねてみるならば、様々な角度からの情報を抑えておくのがベスト。まずは潟沼の基本やあまり知られていない特徴まで把握してから、現地へ向かうことにしましょう。

宮城県大崎市の鳴子温泉郷にある湖

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#潟沼sup #潟沼

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神室山地は宮城県の大崎市北西部で、山形との県境に連なっている標高1,000m台の山々です。平安時代の初期に、尾ヶ岳や鳥谷ヶ森の山域が、突如として噴火を始めました。それと共に湧き出したのが奥州3名湯のひとつ、鳴子温泉郷です。目指すきれいな潟沼は、温泉地からほど近い山の中です。

カルデラ火山の火口湖である

そんなむかしの噴火の経緯をもった山地の潟沼の正体とは、カルデラ火山の噴火口に溜まってできた、火口湖であるといいます。普段からこの辺り一帯が硫黄の匂いに包まれていることで、かつての火口跡だと説明されれば納得のひとことです。

色々と不思議な特徴を持っている

上空からの写真を見て分かる通り、楕円形型の潟沼の湖面は綺麗なスカイブルーをしています。しかし潟沼を地上から眺めると、日によって真っ青、エメラルドグリーンなどに変化をしているのです。見た目の色からして不思議な感じですが、他にも謎の要素を持ち合わせいることが分かってきます。

潟沼の情報

【所在地】宮城県大崎市鳴子温泉湯元地内
【面積】0.14 km2
【周囲長】1.3km
【水深】最大:21m、平均10m
【透明度】3m
【水面の標高】306m

潟沼のアクセス

アクセスの概要

標高は300mを超える山間部に潟沼があるため、現地までのアクセスはもっぱら車移動です。電車の場合は鳴子温泉の駅からタクシーが推奨されます。また、最寄り駅からのハイキングによるアクセスをするとしても、距離的には無理がありません。

アクセス方法

【車でアクセス】東北自動車道の古川インター→国道47号→鳴子温泉→潟沼
【電車でアクセス1】奥の細道湯けむりライン→鳴子御殿湯駅→タクシー→潟沼
【電車でアクセス2】奥の細道湯けむりライン→鳴子温泉駅→タクシー→潟沼

潟沼駐車場

【場所】城県大崎市鳴子温泉湯元69(潟沼レストハウス隣接)
【営業時間】24時間(冬季は使用不可能)
【料金】無料

潟沼の通行止め

冬季の通行止め

現地の口コミ情報によると、冬季を迎えると潟沼まで繋がる道路は、通行止めになる場合があると言います。この通行止めは12月から2月頃にかけて積雪が多い頃で、路面凍結による事故発生を警戒してのことです。通行止めになっていると潟沼にアクセスできないので、訪れても無駄足となりかねません。

カーナビを過信できない

山の上にある潟沼へ続く道はカーナビで表示されますが、冬季の通行止めは表示されていない場合があります。また、西側の鳴子温泉駅からのアクセスルートは、2018年10月時点では道路工事のため通行止めになっていました。2019年現在、通行止めが解除されたかは確認してみてください。


潟沼の歴史と由来

鳴子温泉が湧出した平安初期

こけし発祥地としても有名な鳴子温泉の始まりは、平安初期の天長三年(826年)のことです。近隣の鳥谷ヶ森が噴火した直後から、今の鳴子温泉神社の敷地内よりお湯が湧き出したのです。源義経の子供の産湯に使われたことで、啼(な)き子と名が付いたのが、のちに転訛して鳴子になったと言われます。

その後に潟沼が誕生した可能性

こんこんと温泉神社から湯が湧き出してより11年後、この地域の山の噴火と新たな沼の誕生の記録が「続日本後紀」に残されていました。この書物に残っている新しい沼こそが潟沼のことであると、鳴子温泉の地元の人々の間では考えられています

潟沼の伝説

そんな1,100年前の噴火で生まれた潟沼ですが、ここには奇妙な伝説が残っています。この潟沼の主は女の竜神であり、桃の節句を迎える頃になると湖底から機織りの音が聞こえるというのです。そのため潟沼は別名を竜神湖ともいい、それを証明するように湖畔には龍神祠が祀られています。

潟沼の名の由来とは?

潟という漢字は、本来は砂州により堰き止められた湖沼を指しています。潟沼は火山の溶岩によって水源地をが堰き止められたとの仮説があり、だからこそ潟沼の名がついていると考えられます。また、周辺の胡桃ヶ岳や尾ヶ岳の「ヶ岳(がたけ」に囲まれていることも関係するかもしれません。

潟沼の酸性度の高さ

pH2.4に達する強酸性

出典: http://www.naruko.gr.jp/leisure/

美しく青い潟沼の湖面とは裏腹に、水を組み上げれば人がガブガブ飲みほすには適さない、強酸性であることも潟沼の不思議です。潟沼の水は水素イオン濃度(pH)が2.4に達していますが、これはお酢(pH3)やレモン(pH2)と同じくらいの強さで、なぜか未だに上昇しているというから謎が深まります。

世界有数の酸性度

まるでレモンの絞り汁そのもので満たされたような潟沼の水ですが、この酸性度は実は日本国内でも屈指の強さを誇っています。世界的に眺めればインドネシアのイジェン山のクレーター湖のpHとまでは行かなくとも、エクアドルのキロトア火口湖に次ぐほどで、なかなかの存在感を持っています。

強酸性のために魚も生息していない

そんな強酸性であるために、潟沼にはたったの一匹すら魚が潜んでいません。この湖にいる生物種も限定され、セスジユスリカなどの昆虫や、珪藻など数種類の水生植物が繁殖するのみです。ただカモなどの水鳥は、そんな藻を目当てにするのか、温泉浴の気分なのか、水面を漂う様子が見られます。

人体に対する影響

湖水浴にはまるで向かない水を湛える潟沼でも、ボートなどの水遊びは普通に行われています。潟沼の水は飲むとお腹を壊してしまうpHですが、人体の肌に浴びても通常は問題ありません。しかし怪我をしている人や敏感肌な人には若干のヒリヒリ感があるため、注意は必要です。

潟沼はなぜ色が変わる?

硫化水素の化学反応で青い潟沼が白濁

独特な白濁したきれいな青さが口コミで話題な潟沼ですが、この白濁の色合いが見られる理由は、火口湖の湖底から吹き出してくる硫化水素に関係しています。潟沼の水が循環して硫化水素が酸素と反応することで、粒状硫黄となって水が白濁を見せる仕組みです。

時にはエメラルドグリーンに

来訪したときの条件によってはエメラルドグリーンの色合いとなり、ますます観光客の口コミで評判となるのが潟沼です。光の加減で周囲の山並みの緑が反射するのに加え、湖のクラミドモナスという緑藻の色が影響することによって、独特なきれいなグリーンを表現してくれるのです。

潟沼の紅葉


湖面に暖色が反射する秋

また表情を燦然と一変させる、秋のきれいな潟沼も見逃せません。夏までは青や緑だった湖面は、周囲の山々の紅葉が映り込むことによって、紅葉色の湖面を見せてくれるからです。秋のきれいな風景を眺めるならば、潟沼を一周する紅葉ハイキングを楽しむのもおすすめです。

潟沼の紅葉の見頃

いちばん行楽客が増えるシーズンでもありますが、潟沼の紅葉の見頃となるのは10月下旬から11月の上旬にかけての頃です。大崎市の山間部は紅葉スポットに恵まれ、潟沼に続く道沿いや、鳴子温泉に接する江合川や鳴子ダムの紅葉は、行楽客が口コミで褒め称えるきれいさに満ちています。

潟沼は凍らない

凍りつかない謎

よくある湖沼とは異なる特徴といえば、浅い湖なのに一部が凍りつかないというナゾもあります。涸沼では冬に氷を張って雪化粧をする場所と、水が波々としたまま一向に氷を張らない場所とに分かれているのです。冬季に通行止めとなっていない場合、そんな雪化粧の不思議な風景も目にできます。

凍りつかない理由は水底にあり

この凍りつかない謎にも、山域が火山帯であることが深く関わっていました。潟沼の水底からは、絶えまなく熱泉ガスや水蒸気が湧き上がってきているのです。これがこの地域全体の硫黄の匂いの理由でもあり、潟沼が冬に凍りつかない最大の要因です。

潟沼のトレッキング

潟沼自然歩道

きれいに色を変える潟沼を眺めるなら、360度の角度から楽しむことができるハイキングがおすすめです。コースは潟沼自然歩道として整備されて、ぐるりと取り囲んでいます。1周はおよそ1.3kmと、かなり短時間で廻れます。途中で斎藤茂吉の歌碑や龍神祠といった小さな見どころもあります。

駅からの登山

かなり標高が低い山なので登山はかなり容易で、駅を出てすぐの登山の面白さもあります。たとえば北側の鳴子御殿湯駅から出発、斜面の舗装された林道をのぼって潟沼に到着するまで40~50分程度の道のりです。また、近場の鳴子温泉駅の方面から登る道なら30~40分程度です。

熊にご注意

どこまでも山林が連なる東北なら何処でも一緒ですが、潟沼のあたりでも熊(ツキノワグマ)が出没する可能性もあるので、登山は注意が必要です。熊は特に早朝と夕刻に行動し、秋に冬眠に備えて活発となります。熊よけの鈴やスプレーなどを装備していくと、安全に配慮したハイキングができます。

潟沼の観光

潟沼レストハウス

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#宮城県 #鳴子温泉 #潟沼 #一眼レフ撮影

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たった1件だけ潟沼のほとりで営業している定食屋が、田舎の古民家風でのんびりした装いの潟沼レストハウスです。このお店は観光客が必ず訪れる場所ですが、口コミでも美味しいと評判なのが名物のジンギスカン。うどん系と蕎麦系メニューも多様ですが、夏はずんだ等のアイスクリームも評判です。

潟沼レストハウスの情報

【所在地】宮城県大崎市鳴子温泉湯元69
【電話】090-4131-6326
【営業期間】4月~11月
【時間】9:00~17:00

NARUKO EARTH SPORTS PROJECT

過ごしやすくなる春から秋の頃、潟沼の湖面ではSUPと呼ばれるボートで遊ぶ人々の姿があります。これは地元の鳴子アーススポーツプロジェクトが運営している、口コミで楽しいと話題な水遊びです。カヌーやSUPや酸性度の強い水に興味があるなら、ぜひとも試してみてください。

NARUKO EARTH SPORTS PROJECTの情報

【時期】5月~11月
【電話】070-2018-1000

NARUKO EARTH SPORTS PROJECT

潟沼周辺のおすすめ日帰り温泉


滝の湯

はじめて温泉が湧き出たという鳴子温泉神社の近くに、滝の湯の名が付く公衆浴場があります。すでに1,000年以上の歴史を誇る老舗の風呂屋であり、絶え間なく神社の御神湯として親しまれてきました。潟沼観光のついでに訪れておきたい名湯です。

滝の湯の情報

【所在地】宮城県大崎市鳴子温泉字湯元47番地1
【電話】0229-82-2191(鳴子総合支所地域振興課)
【営業時間】7:30~22:00
【駐車場】鳴子総合支所駐車場、鳴子温泉駅前駐車場

滝の湯(公衆浴場) 大崎市

鳴子ホテル

創業は明治維新から間もなくの1873年という、鳴子温泉郷でも有数の老舗温泉ホテルがここです。鳴子温泉神社に接するホテルは、日帰り入浴プランも用意しています。美容液とも評される硫黄泉は口コミで最高の評価を得ており、潟沼と同じく色を変化させながら美容の効果を与えてくれます。

鳴子ホテルの情報

【所在地】宮城県大崎市鳴子温泉字湯元36
【電話】0229-83-2001

鳴子ホテル

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潟沼に行ってみよう

散策と温泉もセットで

もう息をのむ程きれいな潟沼の青さは、お出かけしたい意欲を存分に掻き立ててくれました。現地で何色を見せてくれるかは、運を天に任せるところでもあります。潟沼の観光では周囲のハイキングや温泉など、口コミで評判高い観光スポットも忘れないでください。

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