長ネギをおいしく食べよう!
鍋に欠かさない長ネギ、「薬味用に1本だけ使いたいんだけど、余ったらどうしよう」と思ったことはありませんか。ここではネギが主役のおいしい簡単なレシピをご紹介しています。鍋にももちろん普段の薬味に便利な保存方法もご紹介していますので、お役に立てていただければ嬉しいです。
ネギの栄養素
冬の鍋料理に欠かせない長ネギ、栄養的にも風邪も予防におすすめの食材ですね。上手にお料理して丸ごといただくのがよさそうです。下記はキュービーのHPに掲載されていたものです。
ねぎの白い部分に多く含まれるのはビタミンC。 緑の部分はビタミンCに加え、β-カロテン、カルシウムなどが豊富です。また、ねぎの独特のにおいをつくる硫化アリルという成分には、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあるので、ビタミンB1が豊富な豚肉と一緒に食べるとさらに効果的です。ねぎの辛み成分には体を温める効果があるため、焼きねぎ湿布やねぎ湯など、風邪対策の民間療法として、古くから利用されてきました。
長ネギのレシピ①
白いところで「ネギ鍋」
豚バラ肉を巻いた長ネギが甘くトロトロになります。ネギが主役の目先の変わった鍋料理です。凝って見えますが、切ったネギに肉を巻き付けただけで簡単です。豚バラの代わりにベーコンでもおいしいです。味付けは薄めにつけてありますが、お好みでおろしポン酢やゴマダレで頂きます。
材料
長ネギ3~4本、豚バラ肉1パック、白だし大さじ3、水200㏄
作り方
5~6㎝に切った長ネギに半分の長さに切った豚バラ肉を巻き付けます。斜めに巻き付けるとうまく巻けます。
土鍋に水と白だしを入れたら、肉を巻いた長ネギを中央に立てて入れ、周囲を青いところの斜め細切りで埋めます。(ニンジンや大根などほかの野菜で埋めてもOKです。エノキやしいたけなどのキノコもおすすめです。)ふたをして2~3分煮立てたら出来上がりです。
長ネギのレシピ②
白いところで「ねぎま焼き」
長ネギは焼くと辛味が抜けて甘味を強く感じられる野菜です。焼き鳥のねぎまをイメージして、もっと簡単に手軽な料理にしてあります。切って焼くだけ、味付けも塩麴だけなので、料理初心者でもおいしく簡単に作れます。今回は白いところを中心に使いましたが、お好きであれば青いところをたくさん入れてもおいしいです。
材料
長ネギ2~3本、鶏もも肉1パック(200~250g)、塩麴大さじ1、ごま油少々
作り方
鶏もも肉は余分な脂や筋を取って一口大にカットします。(ここでは最初からカットされたものを使っています。)塩麴を揉んで10分くらい置いておきます。
長ネギを乱切りにしてごま油をたらしたフライパンに入れます。中火でじっくりとあまり触らないように焼き目がつくまで焼きます。焼いたら一度お皿などの容器にあけておきます。
油は足さずにフライパンに鶏肉を並べ入れ、やはり中火で両面をじっくりと焼きます。焦げやすいので注意しながらも、あまり触らないようにするときれいな焼き目がつきます。皮付きのものは皮がついているほうを最初に下にしましょう。
鶏肉に火が通ったら、長ネギをフライパンに戻して、塩麴の味を含めるためにさっと炒め合わせます。器に盛りつけて出来上がりです。お好みで七味唐辛子を添えていただきます。
長ネギのレシピ③
白いところで「マリネ」
フランス料理にポロネギを使ったこんな料理があったように思います。長ネギの白いところも負けていません。加熱も電子レンジで楽をして、味付けも市販のドレッシングでさらに楽をしています。お弁当の隙間埋めにも、お酒のおつまみにも箸休めにもピッタリです。
材料
長ネギ2~3本、ドレッシング大さじ3(ノンオイルドレッシングを使うときは少しだけオリーブオイルを入れるとコクが出ます。)
作り方
耐熱容器に5~6㎝の長さに切った長ネギを入れ、ふわっとラップをして電子レンジで3分加熱します。熱いうちにドレッシングをかけて和え、粗熱が取れたら保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。温かくても冷たくてもおいしくいただけますが、すぐ食べる時もちょっとだけ置いておくと、味がなじんでおいしくなります。
長ネギのレシピ④
白いところで「アヒージョ」
今や一般的になった「アヒージョ」。オリーブオイルで魚介を煮る料理ですが、シンプルに長ネギで作りました。魚介を入れてももちろんおいしいですが、長ネギだけでもなかなかの味に仕上がります。切って煮るだけの簡単料理ですが、見た目も味もなんとなくおしゃれです。中が熱くなっているので食べる時はやけどに気をつけましょう。
材料
長ネギの白いところ2~3本(ここでは細くて白い部分が全体の1/3くらいのねぎを使用したため8本使っています。)、にんにく3かけ、オリーブオイル50㏄くらい、塩小さじ1/2、こしょう、あれば乾燥パセリなどのハーブ類少々
作り方
長ネギの白いところを2~3㎝の長さ(スキレットなど使用する鍋の深さくらいの長さ)に切ります。
スキレットか小鍋にネギ、半分に切って芯を取ったにんにくを入れ、ひたひたになるまでオリーブオイルを注ぎます。塩・こしょうをして、弱火にかけます。
沸騰してきたら、スプーンなどで上下を返すようにそっと混ぜ、3分ほどそのまま火にかけます。お好みでバジルやパセリなどを散らして出来上がりです。トーストした固めのパン(カンパーニュやフランスパンなど)を添えていただきましょう。
長ネギのレシピ⑤
青いところで「ネギスープ」
余りがちな青いところ、薄く細切りにしておくと薬味として重宝します。炒めたネギの香ばしさで薄味でもおいしくいただけるので、減塩が必要な方にも長ネギは強い味方です。材料もシンプル、作り方も簡単で短時間でさっと作れるのが魅力です。
材料
長ネギの青いところ2~3本分、あれば豚肉やベーコンなど2~3枚、春雨ひと握りくらい(15g入りのパックの1/4袋を使いました)、鶏がらスープの素大さじ1、塩・こしょう少々、しょうがのすりおろし少々、いりごま少々、ごま油少々
作り方
長ネギは斜めに細切り、豚肉も細く切っておきます。ごま油を少々入れた鍋に肉とネギを入れて、弱めの中火でじっくり炒めます。ここで長ネギがくたくたになるまで炒めたほうが甘いスープになります。火が通ったら、スープの素、水を入れて煮立て、お湯で戻して食べやすく切った春雨、塩・こしょう、しょうがを入れて味を調えます。お好みでいりごまを食べる直前に振りましょう。指先で軽くひねりながら入れるとごまの香りが立っておいしくなります。
長ネギのレシピ⑥
青いところで「ネギツナそぼろ」
佃煮よりも優しい味のソフトなふりかけのようなご飯のお供です。熱々のご飯によく合います。おにぎりの具にしてもおいしいです。残りご飯と卵を炒めればチャーハンに変身します。こんなふうに料理すると余りがちな青いところを捨てずに済みます。
材料
長ネギの青いところ2~3本、ツナ缶1缶、しょうゆ大さじ1、みりん大さじ2、かつお節(小さいパックを)1パック、いりごま少々
作り方
長ネギは細かく切っておきます。みじん切りにしにくいところなので、斜めに薄く切って揃えてから、端からまっすぐ切っていくと細かくなります。繊維が硬いところなので、一度斜めに包丁が入っていた方が食べやすいです。ツナ缶とネギ、しょうゆ、みりんをフライパンか小鍋に入れて中火にかけます。水分が飛んだら、かつお節といりごまを振って出来上がりです。ノンオイルのツナ缶を使っている場合は、ごま油を少々たらすとコクが出ます。
長ネギのレシピ⑦
青いところで「ネギ焼き」
できるだけ粉(生地)は少なく、ネギはたっぷりが美味しいです。ねぎの青いところが主役の料理です。もちもちした食感は粉の配分です。片栗粉を混ぜることでもちっとした歯触りを出しています。ない場合は小麦粉だけでも作れます。今回は入れていませんが、桜エビやチーズ、キムチとも相性がいいです。生地と一緒に混ぜ込んで焼くとまた違った味わいになります。
材料
長ネギの青いところ2~3本(写真は青いところがいっぱいの細いネギを8本分使いました)、小麦粉と片栗粉を合わせて1カップ(小麦粉:片栗粉=2:1くらいで作るともちもちします。)、卵1個、めんつゆ大さじ1、水30㏄
作り方
まずはねぎを細い斜め切りにします。斜めに切ることで、固い繊維が断たれて食べやすくなります。また、シャキシャキした食感は残ります。
ボールに生地を作ります。
粉を入れて菜箸などで混ぜてから、卵、めんつゆを入れ、少しずつ水を加えながら混ぜていきます。生地は固いくらいがちょうどいいです。
切った長ネギを入れて混ぜ合わせます。
油を引いたフライパンに流し、両面を3~4分焼き目がつくまで焼きます。火加減は中火です。テフロン加工のフライパンは、ちゃんと焼けているとき、フライパンを回すとくるくると具材が滑りますので、焼き上がりのサインにしましょう。
ひっくり返しにくいときは、大きくて平たいお皿か、写真のように薄いプラのまな板に滑り落としてから返すと返しやすくなります。焼き上がりに少量のごま油を鍋肌から流し入れると香ばしく仕上がります。
長ネギの冷凍保存について
長ネギは常温保存がきく野菜ですが、たくさんあって使い切れないときはカットして、保存容器で冷凍保存することをおすすめします。凍った後も袋ごと簡単にパキっと折れて分けやすいです。少しだけお味噌汁にとか、納豆にちょっとだけ使う薬味にとか、うどんなどの麺類になどさっと使えて便利です。
切り方で使い分けよう
よく使う切り方ごとに分けて保存しておくと便利です。青いところは細かくみじん切りにしておくと薬味としてすぐ使えます。青いところは切り落としたまま保存しておくと、豚の角煮や鶏チャーシュー、油の多いお魚の煮つけなど濃い味にしたい煮物の臭み取りと味のアクセントになります。霜がつきやすいので、ラップをするか、空気をしっかり抜いて保存しましょう。また、いくら冷凍でも1か月以内には食べきりたいものです。
長ネギのおいしいレシピ7選!まとめ
長ネギのおいしいレシピ7選!長ネギを余すところなく使い切るレシピとは?いかがでしたでしょうか。簡単にできて材料もシンプルなものばかりだったと思います。ネギが主役のお料理も目先が変わって面白いですね。ぜひ食卓に取り入れて無駄なく使い切ってくださいね。
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