国産400ccアメリカンの魅力:はじめに
400ccのアメリカンバイクは堂々とした大きさに人気があります。また、普通二輪免許で乗れる気軽さも魅力です。しかし、大きな車体を400ccのエンジンで動かすため、加速性能に不安を感じる人が多いのも事実。
ここでは、400ccのアメリカンバイクの人気モデルを紹介し、大きさと加速性能をランキング形式で比較します。
国産400ccアメリカンクルーザーのラインアップ
400ccアメリカンバイクは年々ラインアップが少なくなり、新車で購入するのが難しくなってきました。これは単に、400ccのアメリカンバイクに対する需要が少なくなったことが原因だと考えられます。
がんばれ!国産400ccアメリカンクルーザーバイク
国内ツーリングをするうえで必要なだけの加速性能を備えていますので、400ccのアメリカンバイクは根強く支持されています。しかし、大型免許が簡単に取得できるようになったため、維持費の関係で400ccクラスは孤立しました。
このままではバイク初心者がアメリカンバイクに乗るチャンスが少なくなりますので、バイクメーカーにはもう少し頑張ってほしいですよね。
国産400ccアメリカンの比較
400ccのアメリカンバイクを選ぶときは、車体の大きさと加速性能を見比べなければなりません。車体が大きくなるほど車両重量が重くなり、加速性能の足かせとなってしまうからです。候補を挙げて決めきれないときは大きさやスペックを見比べましょう。
大きさ
ここでは全長に着目して400ccのアメリカンバイクの大きさを比較します。また車両重量にも着目しますね。車両重量は400ccのアメリカンバイクの加速性能に大きくかかわる数値ですので、軽視するべきではありません。
加速性能
ここでは理論上の最大トルク発生時の速度、最高速度、パワーウエイトレシオに着目して加速性能を比較します。400ccのアメリカンバイクでパワー不足を感じるのは高速道路を走行するときですので、マックスパワーに重点を置きます。
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ①
シャドウクラシック400
ホンダのシャドウクラシック400は2008年11月に販売が開始され、一度も変更を受けずに絶版となりました。販売期間が短かったので中古車在庫は少なめですし、販売店の新車在庫もありません。
シャドウクラシック400はシャドウシリーズの最終モデルで、フューエルインジェクションを搭載しています。21インチフロントホイールを装着したシャドウカスタム400もおすすめです。
シャドウクラシック400のランキング:大きさ
シャドウクラシック400の大きさを他の9モデルと比較すると、もっとも全長が長いのですが、車両重量は少し重い程度です。車体の大きさの割に軽いといっていいですね。それでも400ccバイクで250kgを超える車両重量は重いことに変わりありません。
シャドウクラシック400のランキング:加速性能
シャドウクラシック400の加速性能を他の9モデルと比較すると、最大トルク発生時の速度が遅いのが目立ちます。これは低い回転数(3,000回転)で最大トルクを発生させるエンジンを搭載しているためです。
シャドウクラシック400は発進時のもたつきが少なく、扱いやすいといえますね。最高速度は平均値に近いので、高速道路で不足を感じることはありません。
シャドウ クラシック400 |
順位 | 数値 |
大きさ:全長 | 1 | 2,510mm |
重さ:車両重量 | 8 | 255kg |
最大トルク発生時の速度 | 10 | 78.6km/h |
最高速度 | 6 | 157.3km/h |
パワーウエイトレシオ | 8 | 8.23kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ②
シャドウスラッシャー
ホンダのシャドウスラッシャーは2000年の2月に販売が開始され、最終型の2008年モデルまでマイナーチェンジされず生産されました。絶版車ですので新車での購入はできませんが、中古車在庫は多めです。
後述するシャドウ400の派生車種で、19インチのフロントホイールを装着しているのが特徴です。静粛性の高さにも人気があります。
シャドウスラッシャーのランキング:大きさ
シャドウスラッシャーの大きさを比較すると、全長が短く、車両重量が軽いことがわかります。デザインも軽快でスポーティですね。重厚さをアピールするモデルが多い中、シャドウスラッシャーは貴重な400ccのアメリカンバイクだといえます。
シャドウスラッシャーのランキング:加速性能
シャドウスラッシャーの加速性能を他の9モデルと比較すると、最高速度とパワーウエイトレシオが優秀なのがわかります。最大トルク発生時の速度も高速道路の法定速度を上回っていますので、加速性能は上々ですね。約3,750回転で80km/hを越えますので、快適に高速道路を走行できます。
シャドウ スラッシャー |
順位 | 数値 |
大きさ:全長(mm) | 8 | 2,310mm |
重さ:車両重量(kg) | 2 | 229kg |
最大トルク発生時の速度(km/h) | 7 | 119km/h |
最高速度(km/h) | 2 | 162.3km/h |
パワーウエイトレシオ(kg/ps) | 2 | 6.94kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ③
バルカンクラシック
カワサキのバルカンクラシックは1995年の2月に販売が開始され、2000年に排出ガス規制に対応するためのマイナーチェンジを受け、2003年モデルまで生産されました。
絶版車ですので新車を購入することはできませんが、中古車在庫はまだ余裕があります。ノーマル車が少なく、フルカスタムされた中古車が多いですね。
バルカンクラシックのランキング:大きさ
バルカンクラシックの大きさを他の9モデルと比較すると、バルカン800クラシックと同等の車体サイズであるものの、全長は平均的な数値です。車両重量はやや重いのですが、重厚なスタイルのアメリカンクルーザーバイクとしては平均的だといえます。重厚な400ccアメリカンバイクながら、すっきりとしたデザインです。
バルカンクラシックのランキング:加速性能
バルカンクラシックの加速性能を他の9モデルと比較すると、最高速度は1位でした。最大トルク発生時の速度がやや低いのですが、高速道路でもパワフルに加速するというユーザーレビューがありますので、トルク感の落ち込みは少ないといえます。
ボア62×ストローク66.2mmのロングストロークエンジンを搭載していますので、アメリカンバイクらしい鼓動を感じられます。
バルカン クラシック |
順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 6 | 2,375mm |
車両重量 | 7 | 252kg |
最大トルク発生時の速度 | 8 | 86.6km/h |
最高速度 | 1 | 163.6km/h |
パワーウエイトレシオ | 5 | 7.64kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ④
スティード400
ホンダのスティード400は1988年の1月から販売が開始され、2001年モデルまで生産されました。1996年と最終モデルでマイナーチェンジをされており、燃料タンクが9Lの前期モデルと11Lの後期モデルがあります。新車での購入はできませんが、スティード400は人気モデルでしたので、中古車在庫は豊富です。
スティード400のランキング:大きさ
スティード400の大きさを他の9モデルと比較すると、全長はシャドウスラッシャーと同じで短く、車両重量は断トツで軽量です。軽快でスポーティな印象があり、リジッドフレームに似せたリア周りのデザインがすっきりしていますね。
スティード400のランキング:加速性能
スティード400の加速性能を他の9モデルと比較すると、最大トルク発生時の速度や最高速度がやや早いですね。パワーウエイトレシオは断トツの1位ですので、400ccのアメリカンバイクとしては軽快に加速します。4,000回転で80km/hを越えますので、高速道路での追い越し加速にも期待できます。
スティード400 | 順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 8 | 2,310mm |
車両重量 | 1 | 215kg |
最大トルク発生時の速度 | 4 | 125.3km/h |
最高速度 | 7 | 156.6km/h |
パワーウエイトレシオ | 1 | 6.94kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ⑤
VT400S
ホンダのVT400Sは2010年の11月に販売が開始され、一度もモデルチェンジされることなく絶版となりました。新車での購入はできませんが、販売年数が短い割には中古車在庫はまだあります。ダートトラックレーサーであったハーレー・ダビッドソン社のXR750を思わせるデザインが人気です。
VT400Sのランキング:大きさ
VT400Sの大きさを他の9モデルと比較すると、全長がもっとも短く、車両重量も軽いですね。軽快でスマートなデザインは他のモデルにない雰囲気があります。ホンダは徐々にサイズが肥大化する流れを断ち切り、スマートな路線で400ccらしさを出したかったのだと考えられます。
VT400Sのランキング:加速性能
VT400Sの加速性能を他の9モデルと比較すると、最大トルク発生時の速度が低いですね。これは、低い回転数(3,500回転)で最大トルクを発生させるエンジンを搭載しているためです。先述したシャドウクラシック400に似た扱いやすいエンジン特性ですが、パワーウエイトレシオが小さいので、ダイレクトな加速感に期待できます。
VT400S | 順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 10 | 2,295mm |
車両重量 | 2 | 229kg |
最大トルク発生時の速度 | 10 | 75.8km/h |
最高速度 | 10 | 151.6km/h |
パワーウエイトレシオ | 3 | 7.39kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ⑥
ブルバード400
スズキのブルバード400は2005年の3月に販売が開始され、現在(2014年2月14日)も新車で購入できる400ccのアメリカンバイクです。洗練されたデザインがかっこいいですね。
ブルバード400にはキャブレター仕様の初期型(2005~2008年モデル)とフューエルインジェクション仕様の後期型(2009~2014年モデル)があります。すでに生産を終了していますので、新車で購入できるのは2014年モデルです。
ブルバード400のランキング:大きさ
ブルバード400の大きさを他の9モデルと比較すると、全長は少し長めといった程度ですが、車両重量はかなり重いですね。取り回しには腕力を必要としますが、重心が低いので困難なレベルではありません。ユーザーレビューを確認すると、重いとコメントしながらも愛着を隠し切れないコメントが目立ちます。
ブルバード400のランキング:加速性能
ブルバード400の加速性能を他の9モデルと比較すると、パワーウエイトレシオの大きさが気になるものの、最大トルク発生時の速度や最高速度は十分なレベルだといえます。
3速で最大トルクを発せさせる6,000回転まで回すと80km/hに達しますので、高速道路での追い越し加速にも期待できます。
ブルバード400 | 順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 5 | 2,420mm |
車両重量 | 9 | 267kg |
最大トルク発生時の速度 | 5 | 121.5km/h |
最高速度 | 3 | 161.4km/h |
パワーウエイトレシオ | 7 | 8.09kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ⑦
ドラッグスター400(DS400)
ヤマハのドラッグスター400は1,996年の2月に販売が開始され、2016年モデルまで生産されました。生産終了後もメーカー在庫の新車を購入できましたが、2019年の初頭に販売も終了しましたね。人気モデルですので、販売店の新車在庫もほぼありません。
ドラッグスター400にはキャブレター仕様の前期型(1996~2009年モデル)とフューエルインジェクション仕様の後期型(2010~2016年モデル)があります。
DS400のランキング:大きさ
ドラッグスター400の大きさを他の9モデルと比較すると、全長は短めで、車両重量もやや軽めです。淡麗なデザインに人気があり、美しい空冷エンジンともよく調和しています。19インチのフロントホイールを装着していますが、スポーティな印象はありません。
DS400のランキング:加速性能
ドラッグスター400の加速性能を他の9モデルと比較すると、最大トルク発生時の速度が速いのが目立ちます。3速6,000回転で80km/hを越えますので、高速道路での加速性能に不足を感じることはありません。ユーザーレビューを確認すると、低速トルクが薄いというコメントが目立ちます。パワーウエイトレシオは平均的ですね。
ドラッグスター 400 |
順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 7 | 2,340mm |
車両重量 | 4 | 234kg |
最大トルク発生時の速度 | 2 | 127.8km/h |
最高速度 | 8 | 153.4km/h |
パワーウエイトレシオ | 6 | 7.80kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ⑧
ドラッグスタークラシック400(DSC400)
ドラッグスタークラシック400は1998年の3月にドラッグスター400の追加モデルとして販売が開始されました。人気モデルでしたので中古車在庫は豊富ですし、状態がいい中古車も多いですね。
ドラッグスター400と同様のマイナーチェンジを受け、キャブレター仕様の前期型(1998~2009年モデル)とフューエルインジェクション仕様の後期型(2010~2016年モデル)があります。
DSC400のランキング:大きさ
ドラッグスタークラシック400の大きさを他の9モデルと比較すると、全長は長めですが、車両重量は平均的だといえます。ドラッグスター400よりもはるかに低くて長い印象を受けますが、重厚なタイプのアメリカンバイクとしては平均的な大きさです。
DSC400のランキング:加速性能
ドラッグスタークラシック400の加速性能を他の9モデルと比較すると、最大トルク発生時の速度が速いのが目立ちます。エンジンやギア比はドラッグスター400と全くなのですが、車両重量が重いので、パワーウエイトレシオが大きいですね。
ユーザーレビューを確認すると、車両重量の重さが加速性能に影響していない印象を受けます。高速道路での追い越し加速も問題ありません。
ドラッグスター クラシック400 |
順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 3 | 2,450mm |
車両重量 | 5 | 247kg |
最大トルク発生時の速度 | 2 | 127.8km/h |
最高速度 | 8 | 153.4km/h |
パワーウエイトレシオ | 9 | 8.23kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ⑨
シャドウ400
ホンダのシャドウ400は1997年の3月に販売が開始され、2008年モデルまで生産されました。販売年数が10年以上ありましたので、中古車在庫は多めですし、ノーマル車も多いですね。
2001年と2004年にマイナーチェンジしていますが、体感できるほどの変更点はありません。
シャドウ400のランキング:大きさ
シャドウ400の大きさを他の9モデルと比較すると、全長は長めですが、車両重量は平均的です。大きさがドラッグスタークラシック400と酷似していますね。シャドウ400は400ccのアメリカンクバイクの指標となったと考えられます。
シャドウ400のランキング:加速性能
シャドウ400の加速性能を他の9モデルと比較すると、最大トルク発生時の速度がもっとも速いことがわかります。パワーウエイトレシオも小さいですね。3速で80km/hに達するエンジン回転数は最大トルク発生回転数よりも低いので、高速道路での追い越し速度に余裕があるといえます。
シャドウ400 | 順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 7 | 2,450mm |
車両重量 | 6 | 248kg |
最大トルク発生時の速度 | 1 | 128.2km/h |
最高速度 | 5 | 160.3km/h |
パワーウエイトレシオ | 4 | 7.52kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンクルーザーおすすめ⑩
イントルーダークラシック400(インクラ400)
イントルーダークラシック400は2001年の3月に販売が開始され、2014年モデルで生産が終了されましたが、現在(2019年2月14日)も新車の販売が継続されています。
2004年の6月と2008年の11月にマイナーチェンジされています。大まかには、キャブレター仕様の前期型(2001~2004年モデル)とフューエルインジェクション仕様の後期型(2005~2014年モデル)に分けられます。
インクラ400のランキング:大きさ
イントルーダークラシック400の大きさを他の9モデルと比較すると、全長はかなり大きく、車両重量はもっとも重いことがわかります。特に車両重量は400ccアメリカンバイクの枠を超えた重さです。見た目だけではない重厚さに人気があり、重さを批判するユーザーは少ないですね。
インクラ400のランキング:加速性能
イントルーダークラシック400の加速性能を他の9モデルと比較すると、最大トルク発生時の速度や最高速度に問題はありません。しかし、パワーウエイトレシオが大きいので、加速感はまったりしています。
ユーザーレビューを確認すると、加速の鈍さを認めながらも、重厚な雰囲気に満足するユーザーが多いですね。イントルーダークラシック400の良さを知らないと、まったりとした加速感に不満を感じるかもです。
イントルーダー クラシック400 |
順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 2 | 2,500mm |
車両重量 | 10 | 275kg |
最大トルク発生時の速度 | 5 | 121.1km/h |
最高速度 | 3 | 161.4km/h |
パワーウエイトレシオ | 10 | 8.33kg/ps |
※「大きさ」は大きい順、「重さ」は軽い順のランキング
※最終型のスペックで比較
国産400ccアメリカンの大きさ
400ccのアメリカンバイクの大きさについて検証します。平均値を確認すると、400ccとは思えないほど大きく重いことがわかります。
国産400ccアメリカン クルーザーバイク |
順位 | 数値 |
大きさ(全長) | 平均 | 2,396mm |
車両重量 | 平均 | 245.1kg |
大きさを競い合ったクラシカルモデル
大きさの平均値を押し上げたのはクラシカルなアメリカンバイクです。初めに登場したカワサキのバルカンクラシックの全長は、19インチフロントホイールを装着したモデルと大して変わりありません。
しかし、ホンダシャドウ400、ドラッグスタークラシック400、イントルーダークラシック400の順に発売されるたびに全長が長くなり、シャドウクラシック400では最長の2,510mmまで伸びました。
肥大化する流れは止まらず…
400ccのアメリカンバイクの大きさと車両重量は暴走したといっていいほど肥大化しました。軽快でスポーティなホンダのVT400Sが2010年に登場していますが、他メーカーが後に続きませんでしたね。その後はスーパースポーツバイクに人気が集中し、400ccのアメリカンバイクは次々と生産が終了されました。
国産400ccアメリカンのスペック
400ccのアメリカンバイクの加速性能について検証します。最大トルク発生時の速度、最高速度、パワーウエイトレシオの平均値を確認すると、法定速度で走行するには十分な性能だといえますが、パワーウエイトレシオは大きいですね。
国産400cc アメリカンクルーザーバイク |
順位 | 数値 |
最大トルク発生時の速度 | 平均 | 111.13km/h |
最高速度 | 平均 | 158.13km/h |
パワーウエイトレシオ | 平均 | 7.71kg/ps |
エンジンパワーの限界
400ccのアメリカンバイクの加速性能は、250ccのロードスポーツバイクと同等です。パワーウエイトレシオに関しては、400ccのバイクの平均値よりも、1馬力当たりの車両重量が2kgほど重いですね。
ハイパワー化すると低中速トルクが不足し、低中速トルクを重視すると高速道路走行が厳しくなる…まるで250ccバイクのような課題を抱えています。
国産400ccアメリカンの行方
新車で購入できる400ccのアメリカンバイクが新開発される可能性は低いですね。400ccのアメリカンバイクは国内ツーリングに適した性能に人気があるにもかかわらず、今や絶滅危惧種ともいえるほどラインアップがなくなりました。
免許制度や車検制度の影響を受けて孤立している現状をみると、絶望的だといえます。ホンダのレブル500にCBR400Rのエンジンを積めないのか?そう思わざるを得ません。
国産400ccアメリカンの魅力:まとめ
400ccのアメリカンバイクで人気にあるモデルを大きさや加速性能を比較しながら紹介しました。アメリカンバイクは大きさも性能のうちですので、非常に大切な要素なのです。しかし、肥大化しすぎた印象がありますね。
400ccのアメリカンバイクは気負わず乗り出せる気軽さと、優れたデザイン性を併せ持ったモデルが多くありました。しかし、新型車が発売されるうわさは全くないので、中古車在庫は貴重な存在となること間違いありません。
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