散らかった汚部屋の断捨離とは?
断捨離とは?
ご存知の方も多いと思いますが、『断捨離』とは生活に不必要なものを減らして、物が多いことにより乱れていた暮らしに調和をもたらそうという考え方です。確かに物が多いと、掃除が大変で時間に余裕がなくなったり、床に物がごちゃごちゃと置いてある空間ではくつろげずメンタル面にも良くないですからね。
汚部屋とは
しかし、そうは言っても一度物が散らかった部屋を片付けるのは面倒でもありますから、今日は疲れたから明日やろうとか、仕事で忙しいから土日にやろうなどど先延ばしにしているうちに、さらにゴミや不要なものが溜まって散らかっていき、ついには足の踏み場も寝る場所もない部屋に変貌していきます。これが、最近耳にする『汚部屋』です。
今回はそんなお部屋のビフォーアフターの画像と散らかった部屋を片付けるコツをご紹介していきたいと思います。
散らかった部屋を片付けるコツ
『断捨離』の断とは捨てる物を決めること
物で散らかった部屋で生活する人と常にきれいな部屋を維持できる人の違いは、物の量と言われています。つまり、きれいな部屋を維持できる人と言うのは、そもそも持っている物の絶対量が少ないので、部屋の整理や掃除がしやすく、いつもきれいな状態を維持できるというわけです。
ですから、何度も部屋を片付けているのに、しばらくすると散らかった汚部屋になってしまう人というのは、物の量が自分に合った適正量ではないということです。なのでまずは捨てる物を決めることが大事になってきますが、ここでポイントがあります。
物を捨てる判断をするには時間帯がカギ
いざ片付けようと思って掃除を始めたのはいいけれど、捨てようと思ったものが「結局捨てられない」なんて経験はありませんか?これは、捨てる判断をする時間帯が間違っていることから起こるのだそうです。例えば、明日ゴミの日だから、夕方片付けようと思っても、疲れて判断力や意志力が低下していますから上手く行きません。
ですから物を捨てようと思ったら、意志力や決断力が高い朝に行うのがおすすめです。その日がゴミの日ならそのままゴミ捨て場にもって行けば一石二鳥です。
捨てる物にとらわれず、その日の目標を決める
目の前にある物を見つめながら「捨てようかな、やっぱり取っておこうかな」と考えていると時間ばかりが経ってしまいます。そんな時は、「今日はゴミ袋1つ分だけ捨てる」「この棚の1段目を空にする」「机まわりを30分で片付ける」など、自分になりにその日の目標を決めると片付けしやすくなります。
毎日決めた目標を達成していくと、達成感を味わうことができますので、捨てることに対して「気持ちいい!」と感じるようになり、片付けることが苦にならなくなります。
捨てることで手に入るモノがある
次は『断捨離』の捨ですが、捨てるというと失うことのように感じる方もいるのかもしれませんが、実は捨てることによって手に入るモノがあります。それは、捨てることで部屋がすっきりと片付き、気持ちのいい部屋で過ごすことで心に余裕ができることです。さらに、捨てることに迷う時間もなくなりますから「もう2度とこの場所を片付けなくていい」という時間の余裕も手に入ります。
もし、捨てることに喪失感があるような物は、捨てるのではなく友人などにあげてしまうことも一つの方法です。人は多くの場合『何かをしてもらうよりも、もらった物に感謝する』心理的傾向があるそうなので、プレゼントすることで相手の印象に残り、高確率でお返しを受け取ることもできますから、相手が喜びそうな物の場合試す価値がありますし、自分も気持ちいいですよね。
『断捨離』の離は不要なものを家にいれないこと
汚部屋の片付けでポイントになるのが洋服です。確かに、洋服って見ているとつい欲しくなって衝動買いしてしまうこともありますよね。バーゲンなどで安い洋服を買ってしまったり、似たような洋服を買ってしまうこともあるのではないでしょうか。片付けというと、ついつい捨てることに目が行きがちですが、部屋をきれいに保つためには、不要な物を日々家に入れないことが実は重要なのですね。
持っている洋服をリスト化しておくと便利
どんなに沢山洋服を持っていても、私たちの体は一つしかないので着られる数には限りがあります。もしお店で「この服欲しい!」とつい衝動買いしそうになった時には、自分が今持っている洋服をメモに書き留めて置いたり、携帯の写メなどに日々のコーディネートをあらかじめ残しておくと、その場で見て同じアイテムを買わなくで済んだり、一度冷静になることができて便利です。
洋服を1着買ったら、1着捨てるルールを守る
洋服の収納スペースに収める量は8割くらいが丁度良く、自分が持っている洋服を把握しやすくするためにも1着買ったら1着は処分するようにすると、本当に自分に必要な洋服がはっきりしてきます。
散らかった部屋を片付けるポイント
部屋を片付ける時のポイント4つ
次に、散らかった部屋を片付けるポイントについてご説明します。
片付けは押入れやバックヤードから
部屋の片付けをするとき、一番最初にどこから始めようか?迷うことがありますよね。そんな時は、押入れなどの収納やバックヤードから始めてみるのがおすすめです。
なぜなら、比較的自分にとって思い入れの少ないものや普段あまり使わないものが眠っていることが多いからです。例えば、古くなって着なくなった洋服や辞めた習い事の道具、自分の趣味に合わないものは思いきって処分すると気持ちがいいです。
捨てるときは大きい物から
小さな物を捨てても部屋全体の見た目にほとんど変化はありませんが、例えば使わなくなった健康器具やスキーの板など、大きいものから捨てると占領されていたスペースが空いて気持ちもすっきりするので、片付けに対するやる気がアップします。捨てるときは大きい物からというルールで、捨てる作業が面白くなりますよ。
空いた空間を新たな物で埋めようとしない
人間は空いたスペースを見ると、つい何か物で埋めたくなる性質を持っています。これは哲学者アリストテレスが「自然は真空を嫌う」と言ったとおりです。最初にもお話しましたが、片付けが苦手な人とは自分で管理できる以上に物を持っています。ですから、新たなスペースができてもすぐに物を買ってしまうと、また散らかった部屋に逆戻りしてしまいます。
また、便利な収納グッズに頼りすぎるもの困りものです。なぜなら、収納グッズに収納する物を増やしたくなってしまうからです。もちろんミニマリストになる必要はありませんが、物を捨てて新しい空間ができても、すぐには物を買わないことがとても大切です。
各部屋の役割を確認し、物の定位置を決める
リビングや寝室・子供部屋など各部屋ごとの役割を再確認し、部屋ごとに置く物を決めてリビングに持ち込まないルールを作りましょう。物は床や机の上に置かず、定位置を決めて戻すようにすると同じものを買わなくて済みます。
ビフォーアフター画像で汚部屋の変化を記録
モチベーションをあげるビフォーアフター画像
ダイエットの際に日々自身の体の変化を記録すると、自分がどれだけ頑張ったかが分かりやすいように、汚部屋の掃除も毎日自分が決めた目標を達成するたびに記録に残すことで、実感がわきモチベーションアップにもつながります。とくに、普段あまり掃除しない押入れなどから物が徐々に減っていき、すっきりとしていく様子は見ていて気持ちいいですね。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その1
汚部屋の大掃除:ダイニング
左側のビフォー画像では、チラシ類が散らかった床に、調味料や飲み物が置きっぱなしのダイニングテーブル、物でごちゃごちゃしたカウンターテーブルと食事のできる状態ではなかったダイニングが、右側のアフター画像ではすっきりと片付き、明るくて清潔なダイニングになりました。見ているこちらも気持ちいいですね。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その2
汚部屋の大掃除:リビング
上のビフォー画像では、物の定位置が決まらず、机やテーブル・床などが物で散らかった状態です。
アフター画像では、物がきちんと定位置に収納されすっきりとしていますね。こんなリビングなら、気持ちいい状態で作業もはかどりそうです。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その3
汚部屋の大掃除:キッチン
左側のビフォー画像ではキッチンの調理スペースが調味料でごちゃごちゃ、棚の中も何が入っているのか分かりにくく、調理器具も取り出しにくい状態でしたが、右のアフター画像では調味料が見えやすく収納され、調理スペースもすっきりと片付いています。
よく使う調味料や消耗品は目線から腰の高さの出し入れしやすい場所に、ストックは足元の棚か目線より上に収納すると置き場所の差別化ができます。
左のビフォー画像では、床や棚の上が物でごちゃごちゃしていますが、右のビフォー画像ではきちんと収納されすっきりと片付いていますね。床に物を置かない、物は定位置を決めて使ったら戻すが鉄則です。きれいなキッチンで料理もはかどりそうですね。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その4
汚部屋の大掃除:散らかった部屋1
ふつうの生活を取り戻す記録 - 汚部屋脱出編 : 71日目:リバウンド後の自室の片付けpart3 https://t.co/1lPlYmY6eV #汚部屋 #汚部屋脱出 #掃除 #片付け pic.twitter.com/fYSBUFwwat
— nico@ゆるっとダイエット・汚部屋脱出 (@nico2note) November 23, 2017
上のビフォー画像では細かい物が畳の上に散らかった状態ですが、下のアフター画像では定位置に戻っていますね。片付けは毎日少しづつが続けるコツです。少しずつでいいので毎日達成できる目標を立てて片付けたり掃除することから始め、だんだんキレイな部屋に慣れてゆき、片付いたことで暮らしが少しづつ楽になり、掃除や片付けが気持ちいいと感じるようになることが大切です。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その5
汚部屋の大掃除:散らかった部屋2
汚部屋定点観測掃除ビフォー&アフター pic.twitter.com/sNdZWHSjwe
— ぐらいんだぁ (@grinder) April 22, 2017
左側のビフォー画像では物が散らかった状態ですが、右側のアフター画像では元の位置に収納されきちんと片付けられています。片付けてもまた散らかる状態を繰り返してしまう方は、物の量を見直したほうが良いかもしれません。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その6
汚部屋の大掃除:大きい物が多い部屋
ビフォーアフター
— おりあ (@Orya_422) February 8, 2019
寮のもの全て持ち帰ってきてぶち込んだ汚部屋がマシになった pic.twitter.com/E7aSO9JHR9
左側のビフォー画像は物がごちゃごちゃとして本当に物置のような状態ですが、右側のアフター画像ではすっきりと片付いていますね。物を捨てるときは大きなものから片付けると、広々とした空間が表れて、気持ちいいですし、片付けのモチベーションもあがりますよ。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その7
汚部屋の大掃除:ゴミで散らかった部屋
ねえすっごい懐かしいの出てきた 私の昔の汚部屋劇的ビフォーアフター pic.twitter.com/UHuq3a7BAR
— バボッバブッボッォォヲンヲンババブッボババブッボの樹 (@Hsrn_blm) May 9, 2016
左側のビフォー画像では、寝るところも足の踏み場もない状態ですが、右側のアフター画像ではでゴミもすっかり片付き部屋がキレイに明るくなっています。新聞は溜まると片付けが面倒なので、部屋の中で所定の位置に置くようにし、可能であれば翌日に資源ごみ置き場にもっていく習慣をつけると溜まりません。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その8
汚部屋の大掃除:ADHDの方の部屋
終了ー!
— 空を飛びたいリス (@SkySqrrrl) October 9, 2016
左:ビフォー→
右:アフター#ADHD劇的汚部屋ビフォーアフター pic.twitter.com/xNc0u3XPnV
片付けてもすぐに部屋が散らかってしまう方の中には、注意欠陥多動性障害(ADHD)の方もいます。片付ける集中力が続かないことが原因で散らかってしまうのですね。しかし大多数の方は、持っている物の量が自分で管理できる以上に多いことが原因で部屋が散らかってしまうと言われています。自分にとって最適な物の量を知るには、自分の価値観と向き合うことが大切です。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その9
汚部屋の大掃除:物が収納からあふれた部屋
本当にオススメしたい当たり前の事なんだけど、汚部屋を改善したい人は好きな友達を部屋に呼ぶ(お泊まりも可)事。
— 顔面ドリアン長谷川:kr:?2/15~17 (@dorian_hasekawa) July 21, 2017
私は一晩で写真くらいのビフォーアフターになりました。
好きな友達には快適なベッドで寝て欲しいな〜とか考えてたらムクムク片付けたくなってきました:muscle::grinning: pic.twitter.com/9XXY6a0oY4
友人を呼んで料理をふるまったり、お泊りなどを予定に入れると、片付けや掃除に対するモチベーションが上がりますね。人に見られるということも時には必要です。せっかく友人が来てくれるのですから、すっきり片付いた気持ちいい部屋で迎えてあげたいですよね。
汚部屋『断捨離』ビフォーアフター:その10
汚部屋の大掃除:押入れ
最後に押入れ(クローゼット)をご紹介します。押入れは、不用品もたまりやすく片付けるのが苦手という方も多いのではないでしょうか。しまいやすく取り出しやすい押入れ収納の基本は、7割収納と言われています。物の量は押入れに対して7割を守ると、散らかりが防止できて、物も戻しやすく、自分の心にゆとりが生まれます。
また、押入れの収納用品は、色や素材・高さなどを考慮して、使い勝手が良い物を選ぶようにしましょう。洗濯した衣類はハンガーに干して、そのまま押入れの突っ張り棒に吊るすと畳む手間が省けて効率的です。
掃除を楽にするためのポイント
掃除に計画性は必要ない
完璧な計画を立てたとしても大体は挫折します。それよりも今目の前にある、自分が気になる場所を集中して掃除することから始めましょう。掃除した場所がきれいになれば、「気持ちいい」という爽快感もわいてきて、モチベーションもあがります。すると自然と次へと体が動き出します。
「まずは掃除!」手を動かずことから始めてみる
片付けと掃除をセットにして考えてしまいがちですが、実は片付けなくても掃除できる場所はたくさんあります。片付けと掃除を切り離して、「まずは掃除!」と手を動かす習慣をつけて行きましょう。掃除をするとき物が邪魔になるようであれば横に寄せておき、掃除を進めていくうちにいよいよ物を追いやる場所がなくなったら、片付けと収納の出番です。
一番やっかいなのは汚れではなくホコリ
部屋の中で落ちにくい面倒な汚れは、実は空気中のホコリが油などにこびりついてできたものです。ホコリは一晩かけて積もるので散らかった物は夜のうちに押入れなどに収納し、朝は窓を開けて壁や家具などについたホコリをハンディモップなどで落とし、空気の流れで外に出してしまいましょう。朝から気持ちいい部屋で1日を始めたいですね。
大掃除は冬より夏のほうが汚れが落ちる
大掃除といえば年末寒い時期に一気にやるイメージがありますが、実は夏場のほうが気温が高く汚れが落ちやすいので夏がおすすめです。一気にまとめてやる大掃除もいいですが、普段から目についた場所をこまめに掃除する習慣をつけておくと掃除が簡単に済むので楽ですよ。
まとめ
「断捨離」は自分の価値観や物と向き合うこと
さて、ここまで断捨離前と断捨離後の写真をご紹介し、片付け方のコツに関して解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
捨てるというイメージが強い「断捨離」ですが、ただ捨てるだけではなく、その後もキレイで気持ちいい部屋を保つために、必要以上に物を増やさず、自分の価値観や趣味に合うものを厳選することが大切なことをお話ししました。
まずは不用品の多い押入れやバックヤードから、少しづつ片付けを始めてみるのもいいかもしれません。
物を減らすことで大切な人との時間が増える
もちろん、むやみやたらに物を捨てる必要はありません。ただ、物が減ることで掃除や片付けが楽になり、その結果時間に余裕ができて、すっきりと片付いた気持ちいい部屋で、大切な家族や友人と過ごすことができるとしたら、減らす以上に得るものが大きいですね。最後までお読み頂きありがとうございました。こちらの記事に記載の情報は2019年2月15日現在のものです。
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