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【いちじくの育て方】植え替え・剪定の時期や栽培のコツをご紹介!

いちじくは果実がなる樹木の中でも育て方が簡単な木です。甘い実はジャムやケーキなどに用いる他生でもおいしく食べられます。庭木としていちじくの育て方を知りたい方のために、栽培方法や剪定のコツ、おすすめの苗木などもご紹介します。
更新: 2021年12月28日
佐藤3
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いちじくの育て方は?剪定や植え替え時期など

いちじくの育て方は簡単?

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ドーフィン種をはじめ、いちじくの苗木も多く販売されています。果実がなる木を管理する上で、難しいといわれている剪定や摘心、植替えも比較的簡単にできるのが人気の理由となっています。簡単に甘い果実が家で楽しめるいちじくの木。栽培してみたいなと思った方もいるのではないでしょうか。そんな方たちの参考になる、いちじくの育て方動画をご紹介しつつ、解説していきます。

いちじくについて

いちじくの基本情報

科・属:クワ科イチジク属
原産地:アラビア
英語名/別名:fig tree/無花果
いちじくの別名「無花果」は、花がつかないで実がなるように思われたことから付いた名前ですが、花はつきます。花がとても目立たないため、そう思われていました。

いちじく栽培の難易度は「簡単」

動画内でも触れられていますが、実がなる樹木の中には雄株と雌株がないと(2本の木を近くで育てないと)結実しないものも多いですが、いちじくは1本だけでも実を付けます。荒れた土でも育つので植える場所を選ばないのも魅力のひとつ。初心者の方でも簡単に育てやすい庭木です。ただし、水分不足には弱いことと、害虫の被害で木が絶えてしまうことにもなりやすいので、その2点には注意しないといけません。

いちじくの育て方①ふだんのお手入れ

栽培①基本のお世話

それでは、季節ごとのいちじくのお世話の時期を見ていきましょう。いちじくの実が収穫できる時期は7月から11月ころとなっています。肥料の時期は、早春2月ころに一度と、実が終わったときに一度の年に2回は与えたいですね。肥料は、油かすなどを株の根元に与えます。

果実の数を減らして大きな実を収穫

いちじくの実は1枚の葉に1個の実がつきます。葉が多い方が実の数も多いのですが、あまり実の数が多すぎると栄養が十分にすべてに回らずに、小さな実になってしまいます。大きくておいしい実を育てるには、摘果という作業が必要です。ひとつの枝に6個程度になるように数を調整するとよいでしょう。

いちじくの育て方②植え替え

栽培②苗の植え替え

苗木の植え付け・植え替え時期は3月ころ。植木鉢で育てることもできます。その場合は、8号鉢以上の大きさの鉢がおすすめです。土は酸性を避け、弱アルカリ性になるようにリン酸系の化成肥料を混ぜ合わせてつくります。土でしっかり苗木を固定して植え付けたら、たっぷりと水をあたえます。あとは水切れに注意しながら、水やりをすればしっかりと定植できるでしょう。


植え付けも植え替えも同じ時期に

購入した苗木を庭に植えたり、鉢で育てたいちじくを庭に植え替えたりという植え替えも、植え付けと同じようにおこないます。植え替えで特に気をつけることは、水はけをよくするという点。植え替えたあとに、水切れしないようしっかり管理することです。

いちじくの育て方③剪定

栽培③剪定で健康的に

いちじくは剪定しない方が良いという育て方を推奨する人もいますが、どうしても葉が茂って大きくなりすぎますので、適宜剪定してあげましょう。剪定の時期は植え替えをする時期とほぼ同じ、2月末から3月頭ころまで。葉がない頃の剪定では、節と節の間でカットします。残すのは、新芽が出てきている部分の上。ドーフィン種などの品種はこれで、その年の結実が無いということは避けられます。

初心者でも簡単剪定のやり方

込み入った枝を剪定して、風通しをよくする剪定をしている動画です。太い幹から八方に枝が広がるようにバランスよく剪定していきます。この動画のような思い切った剪定をリフレッシュ剪定といいます。古い枝を落として、枝を厳選してあげることで、1本1本の枝に栄養がいきわたるようになります。

リフレッシュ剪定について

リフレッシュ剪定とは、いちじくの木をいつも3年以内の若木に保つように考えられた剪定方法です。夏に結実する品種には向いていませんが、ドーフィンなどの秋に結実する品種には有効な剪定方法です。やり方は簡単です。新しく太い枝を母枝として残します。そこから出た若枝と、残した母枝の2本(左右で4本)から出た新枝を育てていきます。新枝が十分育ったら翌年、または翌々年には新枝を母枝として、古い母枝をバッサリと剪定してしまいます。これがリフレッシュ剪定のやり方です。

リフレッシュ剪定をもっとく詳しく

リフレッシュ剪定の良い点は、いつも木が若い状態で、実の付き方が良いということ。害虫被害を受けたとしても、早い段階で剪定してしまうので被害が抑えられ、丈夫な枝へと世代交代していけるということ。木の衰えによる結実の悪さも改善されます。詳しく知りたい方は、下記のリンクよりPDFをダウンロードすることができます。リフレッシュの詳しいやり方や成果の報告などを、ご覧いただくことができます。

いちじくの育て方④芽かき

栽培④芽かき(摘心)で間引く

剪定の他に、いちじくの樹姿を調整する方法に、摘心があります。芽かきと呼ばれる作業です。その年の新芽を見て、元気で丈夫そうな新芽を選んで、他の芽を摘心してあげる作業になります。

摘心のやり方:下芽を活かす


プロのいちじく農家の方が行っている摘心(芽かき)作業動画を上でご紹介しています。動画を見ていただければ、わかりやすいですが、文章でもやり方をまとめておきましょう。摘心は清潔なカッターを使っておこないます。摘心の目的は、実に集中して栄養がいくようにするため。そのためには、栄養が逆流しない下芽を残してその他の新芽を摘心してしまうと、大きくてりっぱないちじくになります。

いちじくの育て方⑤害虫被害

カミキリムシ被害に要注意

いちじくの育て方、管理方法はここまででだいたい終わりです。いちじくは、とっても育てやすい木だというのがわかりますね。この他、いちじくを育てるには注意しなければいけない害虫対策(カミキリムシ被害の対策)を見ていきましょう。カミキリムシはいちじくの木が大好き。木の中で幼虫が成長して、幹を食い荒らして、枯らしてしまうことも少なくありません。特に注意したい害虫被害です。

幼虫駆除が大切

いちじくの害虫被害は、成虫を取り除くというのはあまり効果がありません。成虫がいなければ卵を産み付けられないので、まったく役に立たないわけではありませんが、すでに卵を産み付けられてしまった後では効果はないからです。木の中の幼虫に効果のある薬剤を散布して対処するのがよいでしょう。

おすすめ薬剤スミオチン

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カミキリムシ被害にはスミオチンが効果があります。カミキリムシがいちじくに卵を産み付ける夏前から、いちじくにスミオチンを薄めたものを散布してカミキリムシが付くのを防ぎます。卵を生まれた穴を見つけたら、スミオチンの水溶液をそそぎ、脱脂綿で穴を塞いで様子を見ます。

いちじくの育て方⑥お悩み対策

花がつかない

いちじくの栽培は簡単といっても、状況によっては成長で心配なこともでてくるでしょう。まずは、いちじくの花について。目立たないとはいってもいちじくには花もつきます。この花がつかないと実はなりませんね。花つきの悪さはいちじくの実を収穫したい人にとっては、重要な悩みです。その年だけならば、害虫被害も考えられますが、毎年花つきが悪いのは、ほとんどが日当たり不足です。もっと太陽の当たる場所に植え替えてあげましょう。

実がならない

いちじくの実がならないという悩みには、剪定の見直しをおすすめします。このあと、おすすめ品種としてドーフィンを紹介していますが、いちじくには夏に実がなる品種と秋に実がなる品種の2種類があります。それぞれ適した剪定の方法がありますので、剪定の仕方を変えてみると実がよく付くようになることがあります。

実があまりつかない

実の数が少ない、大きくならないといういちじくの悩みには、カミキリムシ被害を疑ってみてください。探し方は、おがくずが幹についていないかと探す方法がおすすめです。もし、穴を見つけたら、さきほどのスミオチン乳剤を指定の倍数に薄めたものを注入して幼虫対策しましょう。

いちじくの増やし方

挿し木で増やす


いちじくの挿し木をおこなう時期は、4月ころになります。古い枝でもよいですが、できるだけ新しい(前年に出てきた若枝)を使った方が成功率があがます。他の木の挿し木と同じく、水はけのよい赤玉土が挿し木用の土には向いています。水切れに注意しながら、新しい芽が出てくるまで管理します。それまでは、上にビニールの覆いをするのもおすすめです。そのまま冬まで育ち、落葉したら剪定して植え替えてあげます。

苗を買うのもおすすめ

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いちじくの挿し木は、それほど難しくありませんが、時には根がでずに枯れてしまうことがあります。いちじくに限らず、挿し木は100%ではないので、それは仕方ないですが、成功しないと残念ですよね。また、現在もっているいちじくと収穫時期が違ういちじくを育てたいというときは、思い切って新しい苗を買うのもおすすめです。剪定が得意な方は、夏果のいちじくの品種でもよいですが、初心者の方には、ここまで何度か触れてきたドーフィン種がよいでしょう。

おすすめ苗「ドーフィン」

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いちじくの中でも秋果専用種という品種がおすすめです。なぜなら、剪定が初心者でもとてもやりやすいから。秋果の専用品種にはドーフィンなどがあります。ドーフィンは、かならず実が新しい枝に付くという特徴があります。ですので、新芽を残して古い枝を剪定すればいいというわかりやすい目安となってくれます。また、ドーフィンはよく出回っている苗木ですので、買い求めやすい、多くのガーデナーがそだてていて、困ったことがあっても解決法が入手しやすいということもあげられます。

まとめ

いちじくの育て方は害虫と剪定に重点をおこう!

いかがでしたでしょうか。いちじくは、初めて木を植えるという人にも育てやすく、剪定する枝もわかりやすい植物です。上手に育ててあげれば、デザートとして、ジャムにしても長い間実が楽しめる木です。水やりとカミキリムシ被害にさえ気をつければ、ほぼ失敗することがないので、いちじくに興味を持たれた方は、ぜひ苗木を手に入れ育ててみてはいかがでしょうか。

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