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モンステラの剪定方法!正しい切り方と増やし方&最適の時期をご紹介!

100均でも買うことができる観葉植物「モンステラ」。とても大きく育つ植物なので剪定が必要になってきます。モンステラの剪定の方法や時期、初心者でもできる簡単な増やし方やその管理方法など。モンステラを育て方の疑問を解決していきます。
更新: 2023年5月2日
佐藤3
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葉が特徴的!モンステラの剪定方法は

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モンステラは育てやすい観葉植物として人気がある植物です。ダイソーなど100円ショップに売られていて、育てているという人も少なくありません。育てるのも簡単で、誰でも枯らすことなくお世話できるのは良いのですが、逆に大きくなりすぎて格好悪くなった…というお悩みをよく耳にします。

今回は、そんな大きくなりすぎたモンステラの剪定方法をメインにして、株分けや挿し木、水挿しなどでの増やし方、増やした株のお世話の仕方をレクチャーしていきます。

モンステラの基本情報

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科・属:サトイモ科ホウライショウ属
原産地:南アメリカ
別名:ペッサム/デンシンラン
大きさ目安:2mほどまで成長する

モンステラの特徴

モンステラの特徴的な姿といえば、穴の空いた葉にあるといっても良いでしょう。大きく成長すると、とても美味しい実が付くことでも知られています。原産地は熱帯地方。温かいところが大好きで、寒さには少し弱い特性があります。

日本では、沖縄が切り花としてのモンステラの産地。変わった形の葉は見栄えも良く、観葉植物として、切り花や生花の素材として愛されている植物です。

モンステラの剪定について

①剪定時期

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モンステラの基本情報や特徴を軽くご紹介したところで、早速剪定方法、切り方について触れていきましょう。まずは、モンステラの剪定に向く時期についてから。モンステラの剪定時期は、基本的に冬以外ならいつでも良いのですが、できれば成長期にあたる夏前に行うのが理想的な切り方です。

②切り方

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切り方でまず用意したいのは、剪定用のハサミです。剪定用のハサミといってもいろいろな種類があります。モンステラの場合は、木のように固くなった太い茎を剪定することもありますので、花がら摘み用のハサミではなく、枝も切れる剪定バサミを用意しましょう。

切り方は、ハサミを含む道具類は消毒して、切り口から菌が入らないようにします。

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モンステラの樹液には肌にふれるとピリピリとするシュウ酸カルシウムが含まれています。このシュウ酸カルシウムはパイナップルをたべた時に、口の中が荒れる原因にもなる物質。

日本の法令では劇薬扱いになるものですが、植物に少し含まれることはそれほど珍しいことではありません。微量とはいえ肌の弱い人は特に、そうでない人も必ず園芸グローブをして直接樹液を触らないようにした方が良いでしょう。

剪定する場所

太い茎から、細長い茎が出て、その先に特徴的な穴あきの葉が付く植物。切り方といえば、その細い茎の根元なので、とてもわかりやすいでしょう。

もし、間違えて切ってしまっても、太い茎からあたらしい芽が出てきて失敗するということは、ほとんどありません。気になるようであれば、あたらしい芽のある茎は切らないという切り方でおこなうと良いです。

③切り戻し

何年も育てているモンステラの株は、だんだんと上に長く背が高くなりすぎてしまいます。剪定していくうちに、だんだんと葉も上の方ばかりになって形が崩れてきたと感じる人も少なくないのではないでしょうか。

そんな時は、思い切って太い茎の下の方で剪定する切り戻しという切り方を試すとよいです。切り戻しをすることで、乱れたモンステラの樹姿がリセットされ見栄えがよくなります。切ってすぐはあたらしい芽がない茎でも、横から新たに芽が出てきます。

切り戻しの場所

モンステラの切り戻しする場所は、葉がなくてもかまいません。太くて固くなった茎であれば、切り戻し剪定した脇から新しい芽があらわれます。茎をよく観察すると、いくつも節があることがわかるでしょう。

この節のところからあたらしい芽ができます。剪定するのはこの節のすぐ上。もし、その節から芽がでない場合でも、その下の節から新芽が顔をだしますので、最低でも2節残して切り戻しするともしものときの保険となります。

切り戻しの時期

切り戻しも植え替えや他の剪定と同じく温かい時期に行いますが、できれば寒くなる前にしっかりと育った状態にしたいので、夏前、5月ころの初夏におこなうとようにします。温かい時期といっても真夏は植物にとってもハードな季節。

少し涼しくなってきた9月ころに切り戻しをおこなおうという手もありますが、あまり遅くなると成長が間に合わず、しっかりと株ができずに冬になってしまいます。そのままでは、冬に耐えられないことがありますのでできるだけ早めがおすすめです。

④気根切り


気根とは「きこん」と読みます。ちょっと意外に感じるかもしれませんが、モンステラはつる植物の仲間です。茎を伸ばし、その茎から根を出し、土に付いたらそこに根付いて養分を摂取しようとします。

そのため、鉢植えの観葉植物の茎からもひげのような細長い暗褐色のつるのようなものが出てきます。これが気根と呼ばれる空気中に伸びる根です。そのまま土につけば、気根からしっかりとした地中に伸びる根がでますが、長い間空中にあると茶色く乾いて枯れてしまいます。

気根は切ってしまってもいいの?

たとえば、熱帯の植物であるガジャマルなどの根元に、もじゃもじゃと生えている気根を、テレビや実物で見たことがある人も多いでしょう。気根はある程度なら植物を支え、たくさん養分を吸収する役に立つものです。

でも、あまり上にあるようなものは、土に付かずにそのまま枯れてしまうことも。そうなると見栄えが良くないので、剪定してしまってかまいません。土について根付いているモンステラの気根は、切ってしまうと根が少なくなってしまいますので切らずにおきましょう。

⑤挿し木

伸びすぎたから剪定したモンステラの枝。まだ元気な様子だったら、それを利用して挿し木で株を増やしてみてはいかがでしょう。挿し木の時期は夏前の5月ころから温かい時期いっぱいくらいまで。

他の植物の挿し木と同じように、モンステラの挿し木も赤玉土を入れた鉢やポットに挿して、日陰で管理します。土を乾かさないよう時々水をあげて、約1ヶ月くらいで発根してきます。2ヶ月くらいして根が安定した丈夫なものになったら、小さな鉢に植え替えてあげましょう。

モンステラの増やし方

①水挿し

剪定したあとのモンステラの枝の有効活用として挿し木で増やす増やし方もよいですが、モンステラを増やすのが目的ならもっと簡単な方法があります。それが気根を利用した水挿しという方法です。大きくモンステラの根元から剪定、切り戻したあとの捨てる部分を利用することもできます。

やり方は簡単。気根つきのモンステラの茎をそのまま水に挿して根を育てるだけ。根が数本出てきたら土に植え付けていきます。成功させるには、下の方にあるモンステラの葉は取り除いておくとよいでしょう。

②株分け

最初はとても小さな株だったモンステラ。2年も経過すると、気根からできた新しい株が周りに増えているのではないでしょうか。大きくなって葉も多くなりすぎたら、大きな鉢に植え替えてもよいですが、思い切って株分けしていくつかのモンステラの株に増やしてしまうのもひとつの手です。

株分けのやり方

モンステラの株分けも、他の植物と同じで根を見ながら、それがついている株ごとに分けて別の鉢に植え替えていきます。まず、元のモンステラの株すべてを鉢から出してやさしく土を取り除き、根の状態が観察できるようにします。

黒ずんで古く、しなびているような根はこのときに剪定してしまいます。元気な根がついているのを目安にいくつかの株に分けます。このとき、あまり葉が多いようなら葉も剪定してしまいましょう。根が少なくなりますので、葉が多いと株分けした後のモンステラの成長に支障が出てしまいます。

それぞれの株の大きさを見て、鉢を用意して植え付けます。株分け後しばらくは、ひなたに置かず、半日陰くらいで管理するようにすると、根が成長します。1ヶ月くらい日陰で管理し、徐々に明るいところへ移動させていきましょう。

増やしたモンステラの育て方

①土つくり

植物を植えるには適した土があります。モンステラは少し酸性ぎみの土が好き。赤玉土と腐葉土を混ぜて土を作ります。その配合は赤玉土7に腐葉土3程度。これに少しの堆肥をまぜた土を作るとよいでしょう。

この土の配合は、他にも多くの植物の土として利用できる配合です。モンステラの他にも植物を育てたいという方は、赤玉土と腐葉土を買っておいても無駄になることはないでしょう。

小さなモンステラの鉢植えだけに大きな土の袋を2つも買うのはもったいない。土の配合は汚れるのでしたくない。そんな人はもっと簡単に手に入る培養土があります。園芸コーナーで売られている「観葉植物用の土」です。

モンステラをはじめとする、多くの観葉植物に利用できますし、配合不要。買ってすぐに使えますので、こちらでも十分です。

②管理


モンステラの増やし方は、挿し木、株分け、水挿しがポピュラーです。でも、どの方法もただ放置していれば勝手に育つわけではありません。失敗が少なくなるような管理のコツを紹介します。挿し木の管理は、"発根するまで日陰で行うこと"がポイント。また、水切れをすると根の出方も悪くなりますので、乾かさないことも大切です。

株分け後のモンステラは

モンステラの増やし方の中で、管理が楽なのが株分け。株分けはおこなうのは気を使いますが、しっかり根がついた状態でおこなう増やし方なので、あとは普通にモンステラを育てるように管理すればよく、比較的お世話が楽といえます。ただし、気根からしっかり根を張るまでは、こちらも水やりは多めに。

モンステラの水挿し管理

水挿しした茎の管理は、挿した水が命です。水が腐ってしまっては根が出てこないだけでなく、モンステラも腐ってしまうことも。毎日きれいな水に取り替えるとよいでしょう。発根を良くするために、発根剤を水に入れておくのも良い方法です。

③水やり

育て方、増やし方両方で大事な要素となってくるのが水やりです。普通のお世話では乾いたらたっぷりという一般的な水やり方法で良いのですが、モンステラは増やした後は少し勝手が違います。

特に注意したいのが、モンステラの挿し木の時の水やり。茎が固くなっているような場合は良いのですが、いきいきとした緑の茎の場合は腐りやすいです。水をあげないというわけにはいかないのですが、あげすぎるとすぐに腐ってしまいます。

水やりに適した時間

水やりは土が乾いたらたっぷりと…というコツは、よく耳にしたり目にしている人も多いでしょう。でも、意外と知られていないのが水やりに適した時間です。もちろん、モンステラのような室内で管理する観葉植物においても、この適した時間があてはまります。

ズバリ、水やりをするべき時間はおひさまが昇ってから朝の10時まで。この時間に水やりをするのが一番植物に良い時間です。人も朝目を覚まして活動をはじめ、夜は眠りますね。それと同じで植物が目覚め活性化するために午前中に水やりをするのがよいのです。

④植え替え

挿し木や水挿しで根が出た増やした株。または、大きくなって鉢が狭くなったモンステラの株の植え替えについてここでは触れていきます。増やしたモンステラのの植え替えは、根がしっかりと出たタイミング。

大きな鉢への植え替えの時期は、モンステラの場合は植え付けの時期と同じく、盛夏を除く初夏から9月ころまで。暖かく、植物が活発に成長する時期におこなうのが理想的です。植物が休みたい時期(モンステラでいうなら、寒い秋から冬の時期)にはできるだけ、根や株にはいじらないでおきましょう。

伸びすぎて乱れた株の植え替え

大きくなった株の植え替えは、基本的に植え付けと同じ土つくりをして鉢を大きくしてあげることになりますが、気根が活発に伸びるモンステラの場合は少し勝手が変わってきます。

植え替えのときに、空中に浮いている気根も土の中に入れてあげるとしっかりと株を支えて茎が安定します。今まで土の中に入っていた部分よりも深く埋めることになりますので、縦に背の高い鉢を選ぶとよいですよ。

⑤越冬

屋外での冬の過ごし方

モンステラの増やし方や、苗の育て方、基本的な土つくりなどをレクチャーしてきましたが、最後は温かいところが好きな観葉植物の越冬のさせかたです。丈夫な植物で暑さには強いのですが、少し寒さに弱いところがあるモンステラ。

冬越しは室内で管理するのが良いでしょう。そのときも、窓際の日当たりの良い場所に置くとずっと緑の葉を茂らせてくれます。室内なら少し気温が低くても絶えることはそうそうありません。しかし、中には冬越しでトラブルが発生することも…。

室内でのトラブルの対処方法

モンステラの冬越しのトラブルで多いのが、葉が黄色くなってしまうことです。この原因には大きな2つの理由があって、その一つが水やり不足。もうひとつが日当たり不足です。

一度黄色くなりはじめると、もうその葉は緑には戻りません。黄色くなった葉は取り除いてしまいましょう。もちろん、水やりや日当たりなどの育て方を見直し、黄色い葉を増やさないようこころがけましょう。

モンステラの種類・仲間

マドカズラ

モンテスラは切れ目のある特徴的な葉が目印。その個性的な葉が愛されている植物です。同じような葉を持つ品種のひとつに「マドカズラ」があります。大きな違いは、葉全体の形と穴のあき具合。

モンテスラがハート型の葉なのに対してマドカズラはハートではなく木の葉型の葉をしています。葉に切れ込みが入っているモンテスラ、穴が空いているだけで切れていないのがマドカズラと覚えるとわかりやすいでしょう。


ホウライショウ

モンステラ・デリシオとも呼ばれるのがホウライショウ。モンテスラの代名詞ともなっている品種です。品種改良されて、いろいろなモンテスラの種類があるなかでも、原種ともいえる種類がこのホウライショウです。

樹姿が大きくなるのも特徴ですので、室内で小型の品種が欲しい人は、こまめに剪定して小さく抑えたり、はじめから別の品種を選ぶとよいです。

モンテスラの素敵な飾り方アイデア

白い鉢がお似合い

熱帯地方の暑い国の植物というイメージが強いという人も多いモンテスラ。葉の切り込みが出てきたところなので、1~2年目くらいの株でしょうか。まぶしい白い鉢がとっても似合いますね。

気根が外側に出てきていますので、次の植え替えにはもう少し大きな背の高い鉢に植え替えて、気根を土に埋めてあげるともっと熱帯植物っぽい素敵な姿になりそうで楽しみですね。

大きな鉢でのびのびと

モンテスラはどんどん上へと大きくなっていく植物。鉢が小さいと安定せずに倒れてしまうことも。これだけ大きな鉢なら、安定感もあってもっと大きくなってもしばらくは植え替えせずに済みそうですね。モンテスラも思い切り根をのばせそうです。

切り花にしても素敵

剪定して捨ててしまうような葉も、切り花のグリーンとして花器に活けると素敵なアクセントになります。たくさんあしらうのも素敵ですが、1本だけでもかなり印象的な雰囲気のするモンステラの葉。冬の緑としても活躍してくれます。

剪定した枝は挿し木に利用しよう!

手軽に手に入りやすく、おもしろい葉の形が人気のモンテスラ。観葉植物として品種改良されているものでも、放置すると2mにも背丈が伸びてしまう植物です。切り戻し剪定をおこない、大きさをセーブしてあげることで美しい樹姿を保つコツです。年に2回の剪定を心がけて、長く美しい姿を楽しみましょう。

剪定が気になる人はこちらをチェック

モンテスラの他にも、観葉植物の剪定や育て方を解説しています。植物の育て方について気になる方は、ぜひこちらも見てください。