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エアプランツの育て方と枯らさない方法!正しい水やりとソーキングを徹底解説!

最近は雑貨店などでも見かけるエアプランツ。簡単に育てられるイメージがありますが、育て方には実はちょっとコツがいります。人気の品種や正しい水やりの方法や手入れなどの育て方から、お洒落な飾り方まで紹介しますので、ぜひ読んでみて下さい。
2020年8月27日
のべじ
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はじめに

最近、ホームセンターや雑貨店でもよく見かけるエアプランツ。初めて見る方には、作り物と間違えてしまいそうですよね。エアプランツは、土がいらなく、時々スプレーすれば育つと思われがちですが、しっかりと手入れしないと、当然枯れることもあります。今回はエアプランツの正しい水やりや枯らさないための手入れのコツ、おしゃれな飾り方など詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

エアプランツとは

パイナップル科の植物

エアプランツはパイナップル科チランジア属の植物の通称名です。パイナップル科の植物は、60属1400種のあり、そのうち約700種がチランジア属の仲間となります。近年はおしゃれな植物として人気があります。

土のいらない着生植物

エアプランツは、木や岩などに着生している着生植物です。地面に根を張らず、空気中の湿気や、雨水によって水分を吸収し育っていきます。そのため、エアプランツの名前で呼ばれるようになりました。育てる場合も、通常の植物のように鉢には植えず、インテリアのように様々な飾り方で楽しむことができます。

原産地はアメリカ大陸

エアプランツの原産地はアメリカ南部から中南米にかけてです。森林や山地、砂漠など自生地の環境は様々で、耐乾性は種類によって異なります。一般的に、葉の薄い種類は雨が多い地域、葉の厚い種類は雨の少ない地域が原産と言われています。

人気のエアプランツ:銀葉種

銀葉種の育て方

銀葉種は葉の表面にトリコームと呼ばれる白っぽい小さな毛が無数に生えています。このトリコームによって紫外線から身を守り、空気中の水分を効率よく取り入れていると考えられています。乾燥に強く、陽当たりの良い環境を好みます。乾燥気味にし、明るい環境で栽培しましょう

キセログラフィカ

一般的に出回っているエアプランツの中では王様的存在です。大きな個体では60cmを超え、とても迫力があります。成長の遅いエアプランツの中で比較的成長が早く、目に見えて大きくなるのも人気の秘密です。

イオナンタ

エアプランツの中でも最も流通している種類です。すみれ色と言う意味の名前で、紫色の花を咲かせることから名付けられました。子株を多くだし、丈夫な種類なのでエアプランツデビューの方にもおすすめの種類です。初心者向けといえど、時間をかけて群生させたイオナンタの美しさは別格です。

カプトメデューサ

神話のメデューサの頭に似た形をしていることから名付けられました。形が独特で人気があるのも頷けます。育てやすく、子株を旺盛に出すため、初心者の方にもおすすめの種類です。100円ショップでも販売されることがありますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

人気のエアプランツ:緑葉種

緑葉種の育て方

緑葉種はトリコームが少なく緑色に見えることからそう呼ばれています。熱帯地方に生息している種類が多く、銀葉種より水分を好み、強い光に弱い性質を持っています。そのため、乾燥に注意し、光が強すぎる場所で栽培しないようにしましょう。

トリコロール

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緑葉種の中で一番ポピュラーな種類です。花筒が赤、花びらが紫と黄色と3色を示すためトリコロールと名付けられました。硬い葉を持ち、緑葉種ではありますが、比較的光を好みます。葉と葉の間に水が溜まりやすい形状をしていますので、水やり後はしっかりと乾燥させてあげましょう。

ブルボーサ

壺型のエアプランツで、ウネウネとよじれるような葉っぱが特徴的です。それほど大きくなりませんが、子株を付けやすいので、育てていて楽しい種類です。子株を切り離さずに群生させて育てる方法がおすすめです。

ブラキカウロス


ブラキカウロスは開花期になると、真っ赤になり、非常に美しい姿を見せてくれるエアプランツです。成長が早いので、目に見えて大きくなるので、成長を追いかけるのも楽しいですね。丈夫で安価なため、初心者の方にもおすすめです。

エアプランツの育て方:置き場所

直射日光は厳禁

雑貨屋さんでも販売されていることから、エアプランツは光がいらない植物と思われがちですが、しっかりと光を当てることが大切です。しかし、直射日光に当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまうリスクもありますので厳禁です。理想はカーテン越しの柔らかい日差しです。陽当たりの悪い部屋の場合、昼間の数時間でも屋外にだすなど、工夫をしてあげましょう。

屋外は日陰に

エアプランツはインテリア的に栽培をする方が多いですが、もちろん屋外でも栽培が可能です。ただし、強い日差しを嫌いますので、日陰になる場所に置きましょう。屋外の場合、室内に比べて風の通りも良いため、蒸れにくいメリットなどもあります。

風通しの良い場所に

エアプランツは蒸れに弱いため、風通しの良い場所に置きましょう。特に夏場は、締め切った部屋に置くと、数時間でも蒸れてダメになってしまうこともあります。風通しの悪い場所に置く場合は、扇風機やサーキュレーターを使用し、柔らかい風をつくってあげましょう。水やりの後は特に注意しましょう。

エアプランツの育て方:水やり

霧吹きで水やり

霧吹きを使って水やりをする方法をミスティングと言います。週に1~2回、株全体に水が行き渡るようにミスティングをしましょう。エアプランツは夜間に気孔を開くので、ミスティングも夜間に行うようにします。乾燥する季節は回数を増やしても大丈夫です。

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しっかりと霧吹きを

ミスティングをする場合、ただ湿らせるだけではなく、しっかりと濡らすように霧吹きをしましょう。中途半端に霧吹きをすると、水分をしっかり取り込めず、蒸れるリスクだけを高めることになります。葉っぱからしたたり落ちるくらい霧吹きをし、そのごしっかりと乾燥してあげましょう。

エアプランツの育て方:ソーキング

水に浸す方法

水にエアプランツごと浸す方法をソーキングと言います。月に1回程度を目安に行います。バケツなどの容器に常温の水を張り、エアプランツを浸して一晩おきましょう。目安としては6~8時間程度です。ソーキングをすると、エアプランツの根元に水が入りますので、水からあげた後は逆さまにしてしっかりと水を切るようにしましょう。

こんな時にもソーキングを

ソーキングは基本的には月に1回が目安です。しかし、いざという時にソーキングは非常に便利です。ミスティングをしばらく忘れてしまった場合や、旅行などでできなかった時、また冬場など異常に乾燥が続いた時などエアプランツが乾燥しすぎて締まっているときに効果的です。日頃から観察し、様子を見ながらソーキングを活用してみて下さい。

水やり後の蒸れに注意

ソーキングの後は、エアプランツが蒸れないようにしっかりと水を切りましょう。ソーキングの後はしっかりと水分を吸っているので、注意が必要です。風通しの良い場所に置き、夏場などは扇風機の風を優しく当ててあげるのも効果的です。

エアプランツの育て方:肥料

肥料無しでも栽培可能

エアプランツは無肥料でも栽培可能ですが、肥料をあげる事で成長を早めることができます。春や秋など成長期に市販の液肥を水で薄め、その水でミスティングやソーキングをします。それほど肥料を要求しない植物なので、規定量をさらに2倍ほど薄めて使用するのがおすすめです。また、与えすぎは良くありませんので、月に1~2回程度にしましょう。

与えすぎは厳禁

肥料なしでも栽培可能なエアプランツですから、反対に肥料を与えすぎてはいけません。肥料を与えすぎると、徒長の原因となってしまいます。また、成長が遅くなる真夏や真冬は避けるようにしましょう。

エアプランツの育て方:日頃の手入れ

水やり以外の手入れ


エアプランツの手入れのメインは水やりです。それ以外では、光と風の調整をしましょう。季節によって光の差し込み方が変りますので、なるべく光があたる場所へ移動してあげましょう。真夏や真冬などは時間帯によって極端な環境になりやすいですので、可能であれば時間に合せて移動するのも良いでしょう。

枯葉の手入れ

エアプランツを育てていると、根元に近い葉が自然と枯れてきます。そのままにしておいても良いのですが、カビの原因となることもあるため、取り除くことをおすすめします。特に梅雨や夏に入る前に取り除くと効果的です。手入れの方法は簡単で、茶色くなった葉っぱを指で軽く引っ張ると取り除けます。

エアプランツの季節ごとの育て方:春・秋

エアプランツの成長期

春と秋はエアプランツの成長期です。エアプランツは気温が10℃を上回ると、成長を再開します。気温がそれほど高くなく、乾燥のしすぎ、多湿にもなりにくいので、栽培しやすい季節になります。少しずつ成長しながら変化する姿を楽しめる時期でもあります。

理想は屋外栽培

育てやすい季節の春と秋は、より成長を促すことができます。光が適度に差し込み、風通しも良いため、理想的な環境を作ることができます。たまに降る雨であれば、雨に当ててあげると自然環境に近づき効果的です。梅雨など雨が続くときは雨の当たらない場所に移動してあげましょう。

エアプランツの季節ごとの育て方:夏

直射日光は厳禁

夏の直射日光に当てると、葉焼けをし、最悪の場合は枯れるので注意をしましょう。南向きのお部屋の場合はレースカーテン越しに柔らかい日差しに当てましょう。東向きのお部屋など、朝陽のみが当たる場所でもいいですね。

水やり後に注意

夏の水やり後、無風状態にならないように注意しましょう。無風状態の場合、蒸れて枯れる原因となってしまいます。必ず風通しの良い場所に置くか、扇風機などの風を当てるようにしましょう。

エアプランツの季節ごとの育て方:冬

直射日光でも大丈夫!

柔らかい光を好むエアプランツですが、冬場は直射日光に当てても大丈夫です。短い時間でも良いので、しっかりと光が当たる環境で栽培してあげましょう。常に日陰の場所で栽培すると、芯が腐り、バラバラになって枯れる事があります。また、エアコンやストーブなどの風が直接当たらないような場所に置くようにしましょう。

乾燥のしすぎに注意

季節柄乾燥のしやすい冬は、エアプランツが乾燥しすぎてしまわないように注意しましょう。様子を見ながらミスティングやソーキングの回数を増やしてあげるのも良いですね。しかし、成長が鈍る冬の時期は水のあげすぎも良くありません。手入れの難しい時期ですが、様子を見ながら上手く調整してあげて下さい。

水やりの時間を調整しよう

暖房が効いている部屋で栽培しているエアプランツは良いのですが、冷え込む場所で栽培している場合、真冬の夜間に水やりをしてしまうと、明け方にエアプランツが冷えすぎてしまう可能性があります。そのため、昼間に水やりをし、夜までに乾燥するように調整すると安心出来ます。

エアプランツの育て方:殖やす方法

子株を株分け

エアプランツは花を咲かせた後、子株を成長させます。親株から子株を外して単独で育てる方法もありますし、子株をそのまま群生させる方法もあります。大きな群体にするには時間がかかりますが、その姿は圧巻ですので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

タネから育てる

エアプランツはタネから殖やすこともできます。タネをコルク板などに擦りつけ、朝晩水やりをすると1週間ほどで発芽します。子株は非常にデリケートで日々の手入れもシビアで、親株と同じ大きさになるまでには5~10年ほどかかってしまいます。とても難しいですが、タネから育てることで、愛着もより強く湧いてくるので、タネが手に入ればぜひチャレンジしてみて下さい。

エアプランツの育て方:飾り方

流木と組み合わせる飾り方

一番自然で、なおかつお洒落な飾り方です。流木は園芸店やホームセンター熱帯魚店で購入出来ます。細めの針金やビニールタイで巻き付けるように固定しましょう。時間の経過と共にに根っこが流木に活着しますので、その場合は針金は外してしまって大丈夫です。棚に置いても良いですし、壁掛けにしてもインテリア映えする飾り方です。


ガラス容器に入れる飾り方

お気に入りのガラス容器にポンと入れるだけの簡単な飾り方です。土や一般的な水やりが必要の無いエアプランツだからこそできる飾り方ですね。大きめのガラス容器に複数のエアプランツやちょっとした置物などと一緒にレイアウトするのも楽しいです。ぜひ、オリジナルの世界観を作り上げてみて下さい。

スタンドに立てる方法

エアプランツをそのまま置くと、倒れてしまうのが難点です。そんな時にはスタンドに立てる方法がおすすめです。雑貨店などでも手に入りますし、ワイヤーを使って自作するのも簡単です。アレンジの幅が広いので、DIY好きの方には特におすすめの方法です。

飾り方は無限大

土がいらないエアプランツは、様々な飾り方ができ、可能性が無限大です。インテリア性も抜群ですので、今回紹介した以外にも様々なものと組み合わせて楽しんでみて下さい。いずれの場合も、置き場所を間違えると枯れる原因となってしまうので、それだけは注意して下さいね。

エアプランツが枯れる原因

枯れる原因①:水不足

雑貨店で「水やりをしなくても良い植物」「たまに霧吹きするだけでいい」などと間違った紹介をされていることも多く、水をあげずに育ててしまう人も多いようです。しかし、先ほどご紹介したように、定期的にみずやりが必要な植物です。また、エアコンの風が当たることにより、せっかく水やりをしても乾燥しすぎてしまって枯れることもあるので注意しましょう。

枯れる原因②:水が多すぎる

水をあげないのとは反対に、霧吹きやソーキングなど水やりをしすぎてしまうのも、枯れる原因となってしまいます。特に夏場は水やりの後、風通しが悪いと蒸れてしまったり、根腐れを起こしてしまいやすくなります。水やり後はかならず風通しの良い場所で手入れしてあげましょう。

枯れる原因③:蒸れ

エアプランツの大敵は蒸れです。水やりのあと、しっかりと乾燥しなかったり、風通しの悪い場所に長時間おかれると枯れる原因となってしまいます。水やりの後は、葉の間の水分までしっかりと乾かすようにしましょう。特に真夏は短時間でもあっという間に蒸れてしまうので、注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?エアプランツは独特な姿をし、飾り方によってインテリア性も高く、とても魅力的な植物です。しかし間違った育て方をしてしまうと、残念な姿になってしまうので、今回の記事を参考に手入れをしてみて下さい。成長は決して早くないですが、時間をかけて育て上げることで分る魅力も多いですので、ぜひ育ててみて下さい。

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