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ウツボカズラの育て方と植え替えの方法は?特徴や代表種を種類別にご紹介!

人気の食虫植物である、ウツボカズラの育て方を解説します。植え付けや植え替えなどの基本的な育て方から、切り戻しなどの増やし方まで詳しく解説しています。また、代表的なウツボカズラの種類、種類別に特徴などを詳しくご紹介します。
2020年8月27日
のべじ
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はじめに

虫を食べると有名な食虫植物ですが、その中でもウツボカズラは特に人気のありホームセンターなどでも見かけます。少し変った形の植物で、その衝撃的な見た目からインテリアとしても人気があります。今回はそんなウツボカズラの育て方から増やし方まで詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ウツボカズラとは

食虫植物の仲間

食虫植物とは、その名前の通り虫を食べる植物のことを指します。栄養分が少ない土地に分布していることから、不足してしまう養分を土中からではなく、虫を食べることで補うように進化した植物です。その仲間は世界で600種類以上確認され、そのうちの100種類ほどがウツボカズラの仲間とされています。

熱帯地方に分布

ウツボカズラは東南アジアやオセアニア、マダガスカルなどの熱帯地方に分布しています。ジャングルの周りの高温多湿の環境に過酷な自生している種類が多いですが、低い山に自生する種類、高い山に生息する種類と、大きく3つのグループに分けることが出来ます。園芸種として人気があり、現在は交配種の作出も進んでいます。

壺型の葉っぱを持つ

ウツボカズラの大きな特徴としは、壺型の葉っぱです。この特徴的な葉っぱは、虫を捕まえるためのトラップになっていて、補虫袋を呼ばれます。内側がツルツルして、万が一虫が入ってしまうと上れなくなり、壺に落下してしまうようになっています。落ちてしまった虫や小動物は消化液で分解され、成長のための養分として吸収されていきます。

栽培するのに虫をあげなくてはいけない?

食虫植物であるウツボカズラを栽培する際、気になるのが虫をあげなくてはいけないのかだと思います。しかし、虫を捕まえるのはあくまで足りない養分を得るためです。そのため、十分な養分を与えることが出来れば、虫をあげる必要は無いのです。栽培する場合は、肥料なども使えますので、わざわざ虫を与える必要はありません。

代表的なウツボカズラの品種

ラフレシアナ

日本に一番最初に輸入されたウツボカズラと言われ、単にウツボカズラというのは本種のことを指します。色のバリエーションが多く、コレクション性があり人気があります。成長がゆっくりで、高温で強い光が必要とされるので、地域によっては国内では栽培が難しいかもしれません。

アラタ

フィリピンに分布し、和名でヒョウタンウツボカズラと呼ばれ、流通量も多いポピュラーなウツボカズラです。室内であれば十分に越冬可能で、栽培も容易な部類に入ります。個体差によって紫~赤色の斑紋が入りますので、気に入った色の個体を探すのも楽しいですね。

トランカータ


フィリピンのミンダナオ島に分布します。特徴的な大きな補虫袋があり、人気のあるウツボカズラです。補虫袋は大きくなると、2リットルのペットボトルほどの大きさになりますが、一般家庭でも困らない程度の大きさで、乾燥や低温にも強く、栽培が容易です。

マキシマ

ボルネオ島などに分布し、日本でも古くから栽培されている種類です。補虫袋は細長く、紫色の斑紋が入るのが特徴で、ムラサキウツボカズラという和名の由来となっています。大きくなるとツルが3m近くにもなる大型の種類です。補虫袋も大きいため、ネズミなどの小動物まで捕まえることがあります。

グラシリス

東南アジアではごくごく普通に自生しているウツボカズラです。補虫袋はそれほど大きくなりませんが、脇芽を出して沢山の袋ができるのが特徴です。高温多湿な環境に自生するグループの中では比較的寒さに強く、越冬させやすい種類なので、初心者の方でも育てやすいでしょう。

ウツボカズラの育て方①:鉢・用土

鉢の選び方

一般的な鉢であれば、材質は問いません。あまり大きすぎる鉢は用土が乾きにくく、いつまでも湿っていると病害虫の原因となるためおすすめできません。ウツボカズラの雰囲気と合わせて、お気に入りの鉢と組み合わせてみてはいかがでしょうか。補虫袋が垂れるので、吊り下げる育て方もおすすめです。

用土は水ゴケがおすすめ

ウツボカズラの栽培に向いている用土は、通気性、保湿性があり、弱酸性になるものです。ピートモスや赤玉土、鹿沼土、日向土などがありますが、初心者の方には水ゴケがおすすめです。ウツボカズラは根っこが弱く、軽い水ゴケであれば傷めにくいので、日頃のお手入れもしやすいでしょう。適度な養分を含んでいる点も、ウツボカズラには効果的です。

肥料は無しでも大丈夫

もともと養分の乏しい土地に自生するウツボカズラの栽培には、肥料はなくても大丈夫です。水ゴケを使用するのであれば水ゴケに含まれる微量な養分で十分です。それ以外の用土を使用する場合は、市販の粒状の緩効性の肥料を少なめに施します。肥料の与えすぎは、健全な成長を阻害する可能性もあるので注意が必要です。

ウツボカズラの育て方②:植え付け・植え替え

植え付けは慎重に

購入してきたウツボカズラは、慎重に植え付けしましょう。ウツボカズラの根っこは非常に細く繊細です。水ゴケの中に植え付けるのではなく、根っこを保護するイメージで水ゴケで包み込むと、ダメージも少なくなるでしょう。鉢の底に軽石を敷き、その上に水ゴケで包み込んだウツボカズラを優しく植え付けましょう。

植え替えは毎年行いましょう

健康に育てるためには、毎年植え付けを行うのが良いでしょう。5~6月の暖かくなってきた頃が適してます。鉢から抜いて、傷んだ根っこを取り除き、新しい水換えの取り替えて植え替えます。しかし、細い根っこは水分を吸収するために重要なので、丁寧に取り扱いましょう。

植え替え後の育て方


植え替えをした後は、どうしても根っこが傷み、十分に根っこの機能が果たせません。そのため、植え替え後2~3週間ほどは日陰に置き、水やりをひかえ、新しい根っこが生えてくるのも待ちましょう。新しい根っこが生え、十分に機能しだしたら、通常の栽培に戻して大丈夫です。

ウツボカズラの育て方③:置き場所

春と秋の育て方

春と秋は、なるべく屋外の日当りの良い場所に置きましょう。日照不足になると、補虫袋を付けなくなったり、徒長の原因となってしまいます。ウツボカズラの最大の醍醐味は大きく育った補虫袋ですので、しっかりと太陽の光に当ててあげましょう。

夏の育て方

太陽の光が大好きなウツボカズラですが、真夏の強い光に当てると、葉が焼けて傷んでしまいます。そのため、日陰に移動するか、市販の遮光ネットで光を弱くしてあげましょう。また、気温が高いと蒸れの原因となりますので、風通しも良い場所が適しています。扇風機などで人工的に風を作るのも良いですね。

冬の育て方

赤道付近に分布しているウツボカズラは寒い冬が苦手です。種類にもよりますが、10~15℃が冬越しの目安となります。そのため、外気温が20℃を切った当りから室内に取り込むと安心出来ます。もちろん太陽の光は大好きですので、南向きの部屋の窓際に置くのがベストです。

ウツボカズラの育て方➃:水やり

用土が乾いたらたっぷりと水やり

ウツボカズラは高温多湿の環境を好みますので、たっぷりと水やりをしましょう。しかし、常に湿っている環境では根腐れ病などを引き起こしやすいので、注意が必要です。用土が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷり水やりします。チョロチョロと小まめに水やりするのは厳禁です。

空中湿度を高める

多湿な環境を好むけど、土が常に湿っていてはいけないウツボカズラの育て方は一見難しそうですよね。その矛盾を解消するために、スプレーで葉っぱに水をかける葉水がおすすめです。数日に1度、スプレーでまんべんなく水をかけてあげましょう。空中湿度が高くなり効果的です。

ウツボカズラの育て方⑤:追肥

肥料の追加は無くても大丈夫

それほど養分を必要としないウツボカズラは、追肥もほとんど必要ありません。用土に水ゴケを使用していれば十分な養分があるでしょう。もし肥料を追加で施すのであれば、夏の時期の水やりの際に、市販の液体肥料を薄めた物を10日に1回くらい与えます。また、虫を与える必要もありません。

ウツボカズラの育て方⑥:病害虫対策

根腐れ病に注意

ウツボカズラは病気や害虫に比較的強い植物ですが、かかりやすい病気として根腐れ病が挙げられます。根腐れ病は用土が常に湿っていると発症しやすいので、水やりの仕方には注意が必要です。もし発症してしまった場合は、1度鉢から抜き、腐った根っこを取り除いて再び植え付けます。当然、同じように水やりをしていると再発の可能性があるので、見直しをしましょう。

カイガラムシに注意


ウツボカズラに寄生しやすい害虫として、カイガラムシやアブラムシが挙げられます。どちらも見つけ次第つまみ取るか、市販の殺虫剤を散布します。どちらの害虫もウイルス性の病気を媒介しますので、早期発見、早期対策が重要になってきます。日頃からしっかりと観察をしましょう。

ウツボカズラの育て方⑦:切り戻し

簡単な増やし方

切り戻しは6~8月の暖かい時期に行います。茎を先端から10cmほど、2、3節のツルを切ります。下葉は落とし、先端に近い葉は半分くらいに切ります。こうすることで、余計な水分の蒸散を防ぎます。茎の切り口は斜めに切り直し、湿らせた水ゴケで包んで管理します。

切り戻し後の管理

切り戻した後は、明るい日陰で管理します。水ゴケが乾いてしまわないように注意しましょう。通常で1~2ヶ月ほどで発根します。発根すれば、親株と同じような育て方で大丈夫ですが、補虫袋が出来るまでは、植え替えはせずに、そのまま栽培するのが安心です。

ウツボカズラの育て方⑧:実生

種から育てる増やし方

ウツボカズラの増やし方は、切り戻しが一般的ですが、種から育てることもできます。実生と呼ばれる増やし方では、切り戻しで増やすよりも手間がかかり、難易度も高いです。インターネットなどで、新鮮な種が手に入ればチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?

実生の方法

タッパーや鉢にバーミキュライトか市販の種まき用の土を入れます。用土の表面に種を播いたら、園芸用の殺菌剤をスプレーで散布します。日当りの良い日陰で管理し、毎日スプレーで湿度を保ちます。発芽まで2週間~2ヶ月ほどかかりますが、用土が乾かないように注意しましょう。発芽から半年ほどすると、ウツボカズラの特徴が出てきますので、小さな鉢に植え替え、通常の育て方で大丈夫です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?独特の雰囲気のあるウツボカズラですが、ちょっとしたコツをつかめば、栽培は難しい物ではありません。増やし方も、切り戻しであれば簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。色々な種類のウツボカズラをコレクションするのも楽しいですね。

ウツボカズラが気になる方はこちらもチェック!

今回はウツボカズラの育て方や増やし方をご紹介しましたが、その他のエキゾチックプランツに関する記事も沢山ありますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。