検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

カメムシの天敵とは?撃退する対策・駆除・予防方法や生態まとめ!

秋先などに洗濯物を取り込んでいる際、「あれ、臭い」と思ったことはありませんか?正体はカメムシです。そんなカメムシの天敵なんているんでしょうか。今回はそんな臭いの元となる嫌われ者のカメムシについて生態や駆除方法・天敵についてご紹介します。
更新: 2023年9月29日
ryuuryuu.rrr
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

【カメムシの天敵や駆除方法】はじめに

臭いが強烈で洗濯物によく付いているカメムシ、カメムシは少し刺激を与えるだけで臭くなってしまうので困りものですよね。でも実際そんなカメムシの天敵や特徴、生態、発生時期などあまり知らないと思います。今回はそんなカメムシについて予防・駆除方法や天敵も含めてご紹介します。

【カメムシの天敵や駆除方法】カメムシについて

カメムシは冬の少し寒くなり始めた時期、洗濯物についていたり、網戸についていたり、家の壁に貼りついていたりとよく見かけると思います。特徴であるあの臭いにおいに何度も困らされた人もいるのではないでしょうか。実際にカメムシというものは有名ですが、どのような生き物でどんな特徴や生態があるのかを知っている人は少ないです。ここからはそんなカメムシの基本情報からご紹介します。まず、カメムシは昆虫の中のカメムシ目に属し、実は「カメムシ」という名の個体はいません。

ではカメムシとは?

ではカメムシはどういった分類になるのでしょうか。カメムシの正確な分類はカメムシ目カメムシ亜科カメムシ科に属いている昆虫の全体的な総称であり、実際に「カメムシ」という名の種はいません。多くいるのは「○○カメムシ」といった風に先に何か言葉がついていることが多いです。日本には90種類ほどのカメムシが生息しているといわれており、その土地でカメムシの呼び名も変わることがあります。有名なのは「クサムシ」「ジャコ」「クサンボ」などのカメムシの呼び名が知られています。

どんなカメムシが洗濯物につくのか

単にカメムシといってもその種類はたくさんいます。茶色い種類や緑色の種類、小さいものから大きいものまで上記で述べたようにカメムシは多種多様な種類がいます。皆さんがご家庭などで見たことあるカメムシはどのような種でしょうか。ここからはよく目にするカメムシの特徴や見分け方、その天敵などをご紹介します。カメムシをあまり見たことがないという人もこのカメムシの種類は覚えておくと洗濯物などについていた時に臭いにおいを出されることなく落ち着いて対処できます。

身近なカメムシの種類1:キマダラカメムシ

個の種類は国内に生息するカメムシでは最大級の20〜23mmというとても大きくその体の色が美しいとも言われているカメムシです。この種類は全体的に黒茶色をしており、黄色い小さな斑点が体の模様としてあります。頭から背中の中心くらいにかけて黄色い縦線があることも特徴の一つです。街路樹やサクラなどの木ついていることが多く、近年数が増えている種の一つです。

身近なカメムシの種類2:マルカメムシ

この種類はその名前の通り、体が丸いということが特徴のカメムシで、体長は5mmほどの小さなカメムシです。よくいる植物は川の堤防や空き地などに生息している雑草によくいるので都市郊外では意外と増えている種です。このカメムシの生態としてマメ科の植物に卵を植え付けるので畑にマメを栽培している人などはこの種類に特に気をつけましょう。

身近なカメムシの種類3:クサギカメムシ

この種類が一番よく見かけると思います。このカメムシは体長14〜18mmの全体が黒褐色のカメムシで、よく見ると薄く黄色い斑点があります。モモやミカンなどの果実を好みよく生息しています。秋から冬にかけて寒さを防ぐために人家や都市部にたくさん飛来し問題にもなっています。山に近い民家などではこのカメムシが一番よく見かけるのではないでしょうか。

身近なカメムシの種類4:チャバネアオカメムシ

この種類は体長が10〜12mmで、緑色の体に茶色い羽が特徴です。このカメムシは雑木林や果実の木を好んで食しており、田舎などでは夜に該当の元に集まって飛んでいる。このカメムシは上記のカメムシとは違い色が緑色と比較的わかりやすい色なので洗濯物や家の壁についているときにでも見つけやすい種でもある。

カメムシの生態・習性


カメムシはその種類によって多様なものを食べます。畑の野菜や葉っぱ、果実の木など植物を主食にするものや、他の昆虫を食べる肉食性のものだっているような特徴がある昆虫なのです。しかしそのほとんどは畑の農作物を食い荒らすので害虫扱いされることが多く、カメムシは誰からも嫌われている悲しい昆虫です。皆さんもご存知のように刺激をあたるととても強烈な臭いにおいを発する生態で、カメムシが洗濯物などについてるときは注意が必要です。

カメムシの発生時期と場所

カメムシがなぜ秋先に発生するのか、それはカメムシが秋先に成虫になり繁殖を行うために活発になります。このカメムシの成虫が活発に活動するため秋や冬によく発生するのです。また、冬を越すためには暖かい場所へ来ないといけません。なので人が良くいる暖かい場所で見かけるのです。カメムシの幼虫はスギやヒノキにひっついてその実や葉っぱなどを餌として活動することが特徴です。そのためスギやヒノキの量が多い年の方が繁殖する量が多くカメムシの大量発生へと繋がることが多いようです。

寒波とカメムシの大発生は関係している?

日本の中国地方には「カメムシが大量発生した年は冬の時期にに大寒波がくる」と言われる迷信があるようです。カメムシなどは繁殖や発生の時期によって秋先などに大発生しますが、その他にも気象と関係があるようです。やはり、冬の寒い時期に異常な冷え込みが発生すると、カメムシは普段の生息地にいられなくなり、近隣の民家などに暖かさを確保するために来るようです。また、台風や嵐が過ぎた後の時期にも周囲の民家に飛散してくることがあるようです。

カメムシが悪臭を放つ理由

カメムシは秋冬など寒い時期に洗濯物についており、洗濯物を取り込む際に臭い強烈な匂いを放つのがカメムシの生態です。彼らのあの特徴的な悪臭はどういう風に臭いを発しているのでしょうか。カメムシの悪臭を放つ部位は成虫と幼虫では違います。カメムシの幼虫では背中側の開口部から放出され、成虫では後ろ足の付け根の部分から臭いの物質を放出します。その成分は種類によっても異なるため決まってはいませんがその多くは不飽和しているアルデヒド類と言われています。

カメムシの悪臭を消す方法1:界面活性剤を利用する!

カメムシのあの強烈な臭いが万が一、手や服などについてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。あの匂いは不飽和アルデヒドのトランス2ヘキサノールというう物質が臭いの原因で、それを取る際は単純に水で洗い流すよりは親油性のあるものが良いのです。界面活性剤は親油性も親水性も両方を兼ね備える優れものですので、中性洗剤などの界面活性剤で手や服を洗うことが良いです。カメムシの悪臭が手についた場合は食器用の洗剤を使用して服は通常の洗剤を使えば大丈夫です。心配な人は洗う前にぬるま湯につけ置きなどすればより匂いが落ちやすくなります。

カメムシの悪臭を消す方法2:熱で揮発させる!

カメムシの悪臭の原因であるトランス2ヘキサノールという物質の特徴の一つに、揮発性があることが挙げられます。これは熱を加えると勝手に蒸発してくれ、臭いがましになることがあります。洗濯ができない服や、お部屋の家具、床などにカメムシがあの臭いにおいを付けてしまった場合はドライヤーで乾かしたり、日光で天日干しなどすると臭いが少しはましになりますよ。

カメムシの天敵は自分自身のにおい!?

カメムシの生態や特徴の一つであるあの悪臭はどれくらいの威力があるのでしょうか。カメムシを密閉空間に閉じ込めその臭い匂いを出させるとカメムシ本人もその臭さにやられて死んでしまったという実験があります。そのくらい匂いは特徴的で強烈なものなのです。カメムシに刺激を与えるとその臭いを発することから他の天敵から身を守るための生態防御の機能だと考えられています。

カメムシの生態:臭いにおいの他の機能とは

カメムシのこの強烈な臭いは天敵からの生体防御以外にどのような機能があるのでしょうか。この強烈なにおいはカメムシ自身にも効果があるということから、濃い臭い匂いを発することで他のカメムシの仲間に警告を与えるためにも臭いを発します。他のカメムシにこの臭いを嗅がせることで危険ということや、逃げるように警告を発するのです。また、薄い臭いを発することで他のカメムシの仲間に集合を呼びかけるという機能もあるのです。

カメムシが洗濯物につく理由

困るのはカメムシが家に侵入してきたときですよね。よく洗濯物についており、取り込む際に特徴的な悪臭を放つのは本当に迷惑です。なぜカメムシが洗濯物に付くのか、それは単純な話です。寒いからです。カメムシは秋に活動を行い冬のように温度が下がってくると寒くなってきて人家に集まります。その結果家の壁や洗濯物、網戸などにカメムシがひっついているのです。

【カメムシの天敵や駆除方法】カメムシに天敵はいるの?

上記でも述べてきたようにカメムシは臭い匂いを発するので駆除や対策をすることが難しく面倒くさい昆虫です。自然界では昆虫は鳥類や爬虫類などのエサにあることも多く、他の動物から見ればカメムシは弱い立場にあります。昆虫の仲間に属しているカメムシはどのような生き物から食され、何が天敵になっているでしょうか。ここからはそんなカメムシの天敵となる生き物などをご紹介します。

カメムシの天敵1:カメムシを食べる生き物


View this post on Instagram

#カナヘビ #カナチョロ #とかげ #爬虫類

A post shared by HisaM (@hisam_0621) on

天敵といって一番に思い浮かぶのはカメムシを食べる生き物ではないでしょうか。一般的には天敵としてカマキリやクモ、アリ、鳥、トカゲなどが挙げられ、これらは餌としてカメムシを食べます。しかし問題の悪臭のこともあり、好き好んで食べるというよりは、餌がなくとてもお腹が空いているときは仕方がなく食べるというような感じです。寒くなってきた時期などに餌が少なくなり、カメムシが大量に発生したときなどは冬を乗り越えるために食べてくれるかもしれませんね。

カメムシの天敵2:卵に寄生する寄生蜂

カメムシ本体を食べるという意味での天敵ではなく、カメムシが産卵した卵に寄生し、殺してしまうという恐ろしい生き物がいます。それが寄生蜂です。この寄生蜂はいくつか種がいますが、この寄生蜂の特徴としてはカメムシの卵に自分の卵を寄生させ、生まれたら卵の栄養や幼生を食べて成長するのでカメムシが繁殖・発生出来ません。有名な寄生蜂は「チャバネクロタマゴバチ」「カメムシタマゴトビコバチ」などがいます。

カメムシの天敵3:卵を食べる生き物

カメムシなどの昆虫の卵を食べる生き物もいるのでこれも天敵です。昆虫の中には他の昆虫の卵などをよく食べる種がおり、ゴミムシや、アブの仲間などはよく他の昆虫の卵を集中的に狙い食べます。寄生蜂やこれらの卵を食べる種はカメムシが生まれる前に駆除してくれるので、繁殖・発生を抑えることができ非常にありがたい存在です。畑などにカメムシが発生している場合は秋先などの時期に栽培している植物に産卵して発生している可能性が高いので、その場合は卵を直接殺虫剤などで駆除すると発生の数を抑えられることもあります。

カメムシの天敵4:人間

やはりカメムシの天敵の一つには人間も含まれるのではないでしょうか。畑の作物などにカメムシが繁殖した場合はカメムシ用の防虫剤や殺虫剤を撒くと思いますし、日常生活の中で見つけた場合はすぐさま対策・駆除すると思います。やはりカメムシにとっては一番の天敵でです。他の天敵と大きく違い、人間には色々と知恵や道具が揃っていますのでその気になればカメムシを対策・予防・駆除するのは簡単です。

【カメムシの天敵や駆除方法】カメムシの駆除方法

カメムシに侵入されると、誰もがこの場で臭い臭いを出されたらどうしようかと不安になります。また、すぐに対処しないと見失ってしまうかもしれません。カメムシをその場で駆除しようとして臭いにおいが体につくとあの強烈なにおいはなかなか取れませんよね。また、カメムシが洗濯物などに引っ付いている場合は無理に取ろうとして洗濯物にあの匂いを付けるのは避けたいですし困りますよね。そのような場合にはどのように駆除をしたら良いのでしょうか。

カメムシの駆除方法1:殺虫剤

一番駆除しやすい方法がこの殺虫剤です。瞬時にカメムシを殺すことができ、一番単純で簡単で確実な方法です。また、一家に一個は殺虫剤を持っている家庭も多いと思います。これの欠点としては洗濯物や家の中で使用した場合体に悪い化学物質が飛散してしまうところにあります。

カメムシの駆除方法2:冷却剤や熱湯など

この方法は自然に良く、簡単にカメムシを駆除することができます。昆虫の仲間は急激な温度の変化に弱く良くゴキブリなども熱湯で殺すと良いと言いますよね。よく薬局などのスプレーにも虫を凍らして駆除する冷凍スプレーなどが置いてあると思います。また、この方法だと環境や人に悪い化学物質が出ないので家の中などでも使用できます。

カメムシの駆除方法3:ガムテープ

この対策方法が意外とカメムシを駆除することができます。洗濯物についているカメムシなどには意外と効果があるかもしれません。まずはガムテープをある程度とり、洗濯物や嫌の壁にひっついているカメムシの背中側にくっつけます。強力なガムテープをそのままくっつけたままにしておくととカメムシが離れるのですぐさまガムテープを二つ折りにして閉じ込めます。この方法はすぐ行えますし、どこも汚さないのでとてもオススメです。しかし、素早くやらないといけないのと、ガムテープをカメムシに押し付けすぎないようにすることがコツです。

カメムシの駆除方法4:ペットボトル

ペットボトルというのはカメムシを閉じ込めるには最高の道具です。カメムシを駆除する対策としてペットボトルの中に洗剤などのカメムシを殺す液体を貯めておきそこにどんどんカメムシを捕獲していくという方法です。方法としては、どこかにひっついているカメムシにペットボトルの口を押し付け中に落とすようにして捕獲します。この方法も少しコツがいりますので、慣れるまでは大変かもしれません。しかし慣れると捕獲した後のカメムシの悪臭などもふたをすれば防げますので手軽な対策方法です。

【カメムシの天敵や駆除方法】カメムシの予防方法


カメムシが家の中で発生したり侵入してきたりするのを未然に予防できればあの特徴的な悪臭などから身を守ることができます。予防といっても近くの畑や雑木林でどの時期に発生するかもわかっていないカメムシをどうやって予防したらよいのかわからないと思います。昆虫なのでわずかな隙間でも入り込みそうだし、具体的な対策が思い浮かばないと思います。ここからはそんなカメムシが洗濯物にひっつくことの予防などをご紹介します。

カメムシの予防方法1:忌避剤

まずはカメムシを敷地や部屋に入れないようにすることが重要です。そのためにも忌避剤を使用し、侵入を予防しましょう。忌避剤は家の場合は壁や塀につけたり、洗濯物に着くことを防ぐ場合にはベランダなど洗濯物を干す場所に忌避剤を撒きましょう。また、窓枠や網戸に忌避剤を付けるのも効果的です。

カメムシの予防方法2:防虫ネット

ベランダに来るカメムシの侵入を防ぐには防虫ネットが効果的です。網の子細かいものにしないと隙間からカメムシが入ってくることがあるので注意しましょう。家の外からの見た目や風通しは少し悪くなりますが虫が洗濯物に着くのを防ぐことができますのでオススメです。さらに、防虫ネットに忌避剤をつけると効果はより良くなります。

カメムシの予防方法3:雑草や落ち葉の掃除

秋に成虫になったカメムシなどのムシは冬は寒さを越えるために落ち葉の影などに隠れていることが多いです。そのため、落ち葉を少なくすることはカメムシの隠れ場所をなくすことにつながります。また、畑の雑草を少なくすることでカメムシの産卵場所を少なくできるので家の近くでカメムシが生まれることを防ぐことができ、効果的です。

【カメムシの天敵や駆除方法】おわりに

カメムシは秋から冬の時期にかけて発生、越冬のために人家に集まる習性があり、寒さを防ぐためカメムシが洗濯物についていることもしばしば。そういう時の対策や駆除方法のためにいろいろな予防法などがあります。落ち着いてカメムシ対策を行えば悪臭をしっかりと防ぐこともできますので、この記事を見てしっかり予防しましょう。

カメムシが気になる方はこちらをチェック!

今回は民家で悪臭を放つ問題のある害虫、カメムシについて生態や特徴、発生時期や対策・予防・駆除の方法などについてご紹介しました。他にもカメムシの発生しやすい場所や原因・駆除方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。