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カメムシの時期や季節はいつ?発生しやすい場所や駆除の方法・対策をご紹介!

とても臭いカメムシ。カメムシの大量発生の季節になると、毎年悩まされる方も少なくありません。家の周りにカメムシがいて困る。カメムシの発生時期を知り、その前に対処したいという方のために、カメムシの生態に関する時期、季節をご紹介します。
更新: 2021年3月16日
佐藤3
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カメムシが発生する時期は

くさーいカメムシはいつ発生するの

カメムシは、その名のとおり亀に似た虫。稲につくカメムシなどは、日本人の大切な主食である米を変質させてしまうので農家から忌み嫌われている害虫です。また、カメムシは大量に発生することも多く、においだけでなく、見た目気持ち悪いもの。

対処対策方法を知りたい人も多いでしょう。カメムシが大量発生する時期を知り、早急に対処対策して駆除していきたいですね。

カメムシの生態・特徴

科・属

カメムシはカメムシ目(半翅目)・カメムシ亜目(異翅亜目)カメムシ科の昆虫です。よくご存知のとおり、くさい臭いを出す虫として嫌われていて、「へこきむし」や「くさ(い)むし」などと呼ばれています。

特徴

カメムシの頭部は三角形(とがった方が先端)の形をしています。人でいうなら、肩幅にあたる部分が横に張り出して、おしりに近づくにつれて、少しずつ幅が狭くなっていくものが多く見られます。背中には翅があります。口は、ストローのような形になっていて、この口で植物の樹液などを吸って、栄養としています。

生態

カメムシの種類にもたくさんあって、葉や茎にいて汁を吸うもの、地表で生活するもの、土の中で根から汁を吸う種類もいます。おどろくことに、肉食のカメムシの種類も存在します。カメムシは意外と賢く、自分の卵を守ったり、集団生活をする種類もいます。

カメムシの臭さのヒミツ

スカンクと同じ危機回避行動

カメムシの他にニオイでピンチを切り抜けるものにスカンクがいますね。ニオイは人だけでなく、動物や虫にとっても防衛手段になるのです。カメムシの場合もそうで、ニオイは相手を遠ざけるだけでなく、倒す力ももっています。カメムシのくさいニオイは、危険を回避する攻撃手段なのです。

臭さの素

カメムシの臭さの素は「ヘキサナール」「オクテナール」「ディセナール」という成分です。この臭い成分は、カメムシの足から出ているといわれています。カメムシは足が臭い虫だったんですね。これらの成分は「カメムシ酸」と呼ばれている酸性の物質です。

臭さの成分

さきほどの成分をもっと詳しく見ていくとアルデヒドやエステル、酢酸、炭化水素が含まれていることがわかります。アルデヒドといえば、シックハウス症候群でも問題になった毒性のある成分。吸い続けると、頭痛や吐き気などの症状が強くでる怖い物質です。カメムシのニオイは簡単には見過ごすことができない成分でできているんですね。

カメムシ自身も死ぬ臭さ

カメムシを瓶の中に閉じ込め、危険を感じる状況にしてニオイを発生させると、そのカメムシは自分の出したニオイで死んでしまったという研究結果が発表されています。ただし、これは人為的に瓶の中という密封状態でニオイを嗅がせ続けた結果であって、自然界ではこのようなことはおこらず、カメムシは自殺することはありません。

青りんごの香りがするカメムシ

カメムシのニオイは全てくさいというわけでなく、「オオクモヘリカメムシ」という種類のカメムシは、何とくだものの青りんごのニオイがするニオイを分泌するカメムシです。


SNSでのカメムシ被害報告

カメムシの季節に苦しむ人たち

カメムシが発生する季節になると、SNSでもたくさんのカメムシ被害の報告があります。みんなどんなカメムシ被害に遭われているのでしょうか。

カメムシがいるだけで怖い人。カメムシにとっては手を出さなければニオイを出すこともないので、ただいるだけなのですが、それでも虫嫌いな人にとってはカメムシの季節の非常に迷惑なお客さんです。

米につくカメムシは、農家の人にとっては収穫の季節は収入が減ってしまって大打撃!という現実的な被害報告もあります。

カメムシの季節には、よくある洗濯物のカメムシ被害。気づいたときにゾッとする事件ですね。植物や人に害があるカメムシ。まずは、カメムシの種類から見ていくことにしましょう。

カメムシの種類

クサギカメムシ

植物につく害虫として知られる、一般的に「カメムシ」と呼ばれているカメムシの種類です。北海道から沖縄まで、日本全国に分布しています。大きさは10ミリから16ミリくらいで、寿命は5ヶ月から10ヶ月ほど。春や秋口に発生。秋に発生したカメムシは、そのまま越冬して、室内に入り込むこともある種類です。

ミナミアオカメムシ

こちらも害虫としてよく見かけられるカメムシの種類です。分布は北海道から沖縄まで日本全土。特に稲につき大量発生したりするカメムシの種類です。大きさは14ミリ程度。寿命は4ヶ月から11ヶ月となっています。

このカメムシがモミ(精米される前の皮をまとった米)から吸水すると、モミが茶色く変質してしまいますので農家からひどく嫌われている種類です。

サシガメ

カメムシの種類の中で昆虫をエサにする種類。サシガメだけでも確認したところ19種類の虫がいました。同じサシガメの仲間でも、大きさや形もさまざま。分布は種類によっては北海道から沖縄まで広い範囲で生息しています。大型動物の血を吸うこともある肉食系のカメムシの種類です。

シロヘリクチブトカメムシ

カメムシの中では、スリムな姿をしたカメムシで、そのかわりといえるような、角のような突起物が肩のあたりにある特徴的な姿をしています。このカメムシも肉食で昆虫(ハスモンヨトウやシロイチモジヨトウなど)の体液を吸って栄養としています。

分布は北海道を除く日本全土。体長は12ミリから16ミリ。寿命は5ヶ月から7ヶ月くらいとなっています。

アオクチブトカメムシ

緑っぽく輝くカメムシはこのアオクチブトカメムシです。このカメムシも動物の体液を吸う種類なので、植物には影響がありませんが、ニオイの害はあります。分布は北海道を除く地域で、体長は18ミリから23ミリと大型。寿命は5ヶ月から7ヶ月です。


カメムシの時期:発生

発生場所

カメムシが発生してしまうのは、その生態に大きな理由があります。カメムシは、非常に種類の多い虫です。それぞれ好みがハッキリと分かれており、好きな植物にはたくさんのカメムシが集まってきます。空き地などに特定のカメムシが好きな植物が放置されていると、そこにたくさん集まってきて大量発生の原因となります。

発生時期

カメムシの発生時期は、年に2回あり、4月と9月に多く発生がみられます。カメムシが発生する前に繁殖や産卵がありますので、そちらも見ていきましょう。

カメムシの時期:繁殖

繁殖時期と繁殖場所

カメムシが交尾繁殖する時期は、梅雨時6月ころになります。冬場は家の中にまで入ってくるカメムシですが、繁殖する場所は時期的なこともあり、戸外。多くは森や草むらなどの植物の葉の上で繁殖行動をおこないます。

寒い地方での繁殖

カメムシの生態に、「暖かいところを好む」というものがあります。冬になるとカメムシが家の中に入ってきてしまうのもそのためです。寒いところでは繁殖できないので、寒い地方のカメムシは、暖かい地方へ向けて繁殖のために大移動することもあります。

カメムシの時期:産卵期

産卵の場所

カメムシは交尾行動をした葉の裏などに、びっしりと卵を産み付けます。産卵の場所としては、草むらや森ということになります。産卵場所が葉の裏なのは、カメムシのエサは植物の汁であることに起因します。産まれたカメムシの子供がそのままその葉の汁を吸い成長して、成虫になって独り立ちしていきます。

カメムシの時期:生息

幼虫のころ

前述のように、カメムシは幼虫時期は同じ親が生んだ卵の兄弟どうしでグループで固まって生息しています。幼虫といってもカメムシには芋虫のような姿の時期も、サナギの時期もありませんので、単に「小さなカメムシ」がたくさん生息しているように見えるでしょう。

成虫

小さなカメムシの幼虫は、葉の上で生息して脱皮を繰り返して大きな成虫になります。成虫になると、兄弟とのグループ行動から抜け、自分でエサとなる植物の汁の豊富なところへ生息場所を移動していきます。

カメムシは冬眠せずに温かい場所で越冬するので、冬場は人家の中にまで生息地を移動してきます。くさいカメムシが家の中に入ってきたら、カメムシにとっては良くても人にはひどく迷惑ですね。植物に対する害だけでなく、人にまで害を及ぼすカメムシの駆除方法をご紹介しましょう。

カメムシの時期:駆除

駆除1:発生場所をなくす


家のそばにカメムシが発生するのは、カメムシが産卵するような植物があるからです。カメムシの種類がわかれば、それが生息する植物を特定して、その植物を刈り取ってしまい、生息地をなくすのが一番よい方法です。

駆除2:殺虫剤

カメムシの生息地を特定できない。産卵対処や対策ができない場合で、カメムシを駆除したいのであれば、殺虫剤を使うのがよいでしょう。家に入ってくるカメムシに対する対処なら、壁に殺虫剤を吹き付けておきます。

カメムシの時期:対処・対策

洗濯物の対処・対策

カメムシが洗濯物についてフンや家の中に入れてしまうので困るという場合もよくあります。カメムシが大量発生している時期は外に洗濯物を干さないのが一番良いのですが、そうもいきませんね。よく洗濯物を叩いてから室内に入れるなどがカメムシの対処・対策になります。

忌避剤での対処・対策

カメムシの対処・対策には、カメムシを寄せ付けない薬剤が売られていますので、それを使うのもひとつの方法です。ただし、忌避剤はあくまでも「寄せ付けない」「寄り付かないようにする」ための薬。駆除することはできませんので、あくまでも対処・対策であることをお忘れなく。

退治するなら凍らせるスプレーで対処する

カメムシは、あのにおいを出させないために、できるだけ刺激せずにご退出いただくのが得策です。まちがっても、叩いて潰そうとしたり、掃除機で吸い込もうとしないこと。後で大変な目にあいます。カメムシ退治なら、瞬間で凍らせるスプレーを噴霧して秒殺してしまうのがよいでしょう。

まとめ

カメムシの増える時期を知り対処しよう

植物にも人にも迷惑なカメムシ。その生態や、発生する季節などを知り、その対策方法もご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。産卵をするような植物を植えないのが、家のそばからカメムシを駆除する一番の方法です。

家のまわりの雑草を刈り取ったり、カメムシが入ってきそうな隙間に殺虫剤を吹き付けておくなどの対策をしていきましょう。

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