殺ダニ剤 粘着くん液剤 1L
ダントツ水溶剤 125g
ベニカXファインスプレー 1000ml
カイガラムシエアゾール 480ml
ハイポネックス原液 殺虫剤入り 450ml
虫取り上手 強力粘着捕虫シート
GFオルトラン粒剤 200g
ハエとり棒 超強力粘着
アリアースW(300mL)
ブラックキャップ 屋外用 8個入
フマキラー ナメクジカダンスプレー 450
虫よけスプレー ヒバウッドオーガニック
観葉植物に発生する虫
小さくて見つけにくい、観葉植物に発生する虫の種類はさまざまです。黒い、白い、赤い色など虫の色によってどんな虫なのか、特徴や生態などをよく理解して、予防対策や駆除の方法の知識を得ることが大切です。
観葉植物に水やりなどをしながら、葉や茎、枝などの状態をよく観察し、もし害虫を見つけたら、種類や生態、引起す害などを判別して、駆除が必要ならば、その方法なども学んで対処する様にしましょう。
観葉植物を守るために対策を学ぼう
観葉植物は大抵の場合、室内のインテリアの一部として置かれているのが普通ですので、屋外のある場合より、病害虫の発生は少ないと思われ勝ちです。
但し、室内の環境はあまりよいとは言えません。一日中日光が当らない、同時に湿気が澱んで害虫が生息するのには絶好の場所なのです。
実は、植物は購入した時にすでに虫や虫の卵、幼虫が潜んでいたり、外出した時に虫が衣服に付き、そのまま室内に入り込んでしまったりするのです。室内に置いた観葉植物のメンテナンスをまめにすることで、虫除けの対策を学んでよい環境を作り出すことです。
観葉植物に発生する虫から守る環境
観葉植物に害虫が寄り付かない様にする環境を作ることが大事です。子供を育てるのと同様に、過保護に扱うのも禁物です。反対に全然メンテナンスをしないのはもっと禁物です。では、害虫などが付かないようにするよい環境とは、どの様なことに気を配ればよいのでしょう。
虫から守る!観葉植物に適した置場所
日光が全然当らない暗い場所に置くと、植物は光合成が不十分で、栄養素を作り出すことができずに枯れてしまいます。反対に直射日光が当たる場所もよいとはいえません。蒸散作用を早め、水分がなくなり、葉焼けを起して弱らせてしまう原因となります。半日陰になる場所か明るい場所に置き、時々は鉢の向きを変えてあげましょう。
虫から守る!観葉植物に適した用土
害虫が付く原因の一つが有機質(腐葉土、有機培養土)用土を使用している場合です。大抵の場合こうした用土の観葉植物を購入した時点で、土中に虫の卵か幼虫が潜んでいることがあるのです。
購入してまもなく虫の発生が見られたら、用土を疑い、虫除け効果がありますので、すぐに無機質(赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなど)用土に植替えましょう。但し注意点として、植替えは夏と冬を避けて行う様にしましょう。
虫から守る!観葉植物に適した肥料
ハイポネックス原液 殺虫剤入り 450ml
容量 | 450ml |
---|
原液を水で薄めて水やりと同様にするだけで、肥料としても殺虫防除としても効果が期待できるので、室内に置く観葉植物には最適といえるでしょう。
室内にある観葉植物に臭いを発する有機質肥料の使用は、文字通り虫の温床となってしまいます。臭いにつられてゴキブリなどを誘引する原因ともなります。肥料をあげる場合は、科学肥料を使う様にしましょう、ハイポネックスの様な液肥は、1週間に一度程度水やりと併せて施肥するとよいでしょう。
観葉植物への薬剤使用の注意すること
虫の発生に伴い薬剤を散布する時には、十分な注意が必要です。虫が少なく家庭用の殺虫剤を使用するのは、室内でもOKですが、本格的に薬剤を散布する場合は、屋外に出して散布しましょう。
薬剤散布時の注意点
殺虫用乳剤を使用する時は、使用書をよく読んで、使用書通りに行うことが大事です。必ずメガネ、マスク、手袋を着用して散布する様にしましょう。ご近所の迷惑にならない様に、無風状態の時と比較的広い場所での散布を心掛けましょう。
また乳剤と一緒に、展着剤を混合するとよいでしょう。展着剤はいわば糊の役目を果たすもので、水を掛けても対象に付着して、薬剤を洗い流してしまうことを防ぎます。
観葉植物に発生する虫とその対策1:アブラムシ
アブラムシは大概の場合、春先から梅雨時に発生します。体色も、白色系、赤色系、緑色系、黒色系など、種類によってさまざまです。小さい虫が観葉植物の新しい芽や茎に付着して樹液などを吸い、葉や茎を弱らせてしまいます。また、黒い排泄物はすす病の原因ともなります。
アブラムシの防除
トルシー
予防としては、時々戸外に出してホースなどで勢いよく水をかけて洗い流すか、市販の”木酢液”を噴霧しておくと、虫が少量であれば虫除け効果もあります。
観葉植物に赤いアリや黒いアリが這い回っているのを見つけたら、アブラムシが発生していることを疑って下さい。アブラムシを見つけたら、少量であれば”マスキングテープ”を使って貼り付け駆除する方法もあります。
アブラムシの薬剤駆除
ベニカXファインスプレー 1000ml
虫除けとして、家庭用殺虫剤の”キンチョール”が室内での使用に有効です。おすすめするのは、アブラムシの虫除け効果のある”ベニカXスプレー”です。天気のよい日に戸外に出して散布しましょう。
観葉植物に発生する虫とその対策2:ハダニ
葉の表面にホコリの様な小さい白い虫を見つけたら、ハダニを疑いましょう。通常葉の裏に付き始めるということと、細かいために発見が遅れてしまい、葉全体が白っぽく変色して枯死してしまいます。
ハダニの防除
ハダニは、水に弱いとされていますので、霧吹きなどで主に葉裏を重点的に水を噴きかけるとよいでしょう。時には室外に出して、ホースで植物全体に水を掛けて、洗い流す様にするとよいでしょう。虫除けの効果がありますし、葉や茎に付いているホコリなども洗い流してしまうので、清潔を保つのにも有効です。
ハダニの薬剤駆除
殺ダニ剤 粘着くん液剤 1L
小さい点の様な白い虫を発見したら、被害が大きくならないうちに薬剤を用いて駆除します。殺ダニ剤として安全性が高く、自然にも優しいとされるデンプンを主成分とした薬剤をおすすめします。
観葉植物に発生する虫とその対策3:コナカイガラムシ
葉の付け根や茎の部分にある白い虫状のもので、最初綿ホコリと見間違うほど小さいので、気づくのが遅れたりします。面白いことに、天敵の赤い色に黒い水玉模様のてんとう虫が近づくと、赤い色の液を分泌して威嚇する様にします。
観葉植物の葉などに、白い色のカビ様のものを見つけたら”すす病”を疑い、コナカイガラムシの媒介が原因と考えてよいでしょう。カイガラムシの仲間で、知らない内に増殖して植物を弱らせてしまいます。また、排泄物は葉や茎を黒いすすの様に覆ってしまう、すす病の原因となります。
コナカイガラムシの防除
常に葉水を掛けることが発生を防ぎます。成虫になってしまうと、殺虫剤が効きづらくなってしまいますので、白い虫状のものを発見したら、ピンセットを用いて取り除きましょう。糞の後はベトついていますので、布を濡らしてよく拭き取っておきます。
コナカイガラムシの薬剤駆除
ダントツ水溶剤 125g
薬剤特有の臭いがないので、室内の観葉植物に適しているのが”ダントツ水溶液”です。小さいコバエ駆除にも有効で、他の虫の虫除けにもなります。
観葉植物に発生する虫とその対策4:オンシツコナジラミ
白い虫様のものが、観葉植物の葉の裏に張り付き、養分を吸い取ってしまい弱らせます。その名の通り、温室やビニールハウスなど屋内に発生する害虫です。葉の裏に産卵直後は乳白色ですが、孵化直前には黒い色になります。
成長過程では、部分的に黄色から幼虫になると、厚みのある小判型となって刺毛が長く発達します。触れるとフワッと飛び回り、他の植物に害を及ぼします。排泄物はアブラムシやハダニと同様に、すす病発生の原因となります。
オンシツコナジラミの防除
虫取り上手 強力粘着捕虫シート
農薬などの薬剤を使用しなくても、害虫の防除に最適です。強力な粘着力で捕獲率が抜群であるのと同時に、有毒性物質が含有されていませんので、殺虫剤が使えない場所でも安心して使用できます。
防除の方法は、観葉植物を時々戸外に出して、ホースなどで特に葉裏などに満遍なく水を掛けます。成虫に限りますが、黄の色に引き寄せられるという習性を利用して、薬剤を塗布した粘着テープを使うのも虫除けに有効です。
オンシツコナジラミの薬剤駆除
GFオルトラン粒剤 200g
市販のスプレー式薬剤の”ベニカベジフルスプレー”を室外に出してスプレーするとよいでしょう。但し、卵は幾分残留しますので、定期的に散布するのがコツです。コナジラミは飛び回って他にも発生しますので、同じ室内にある観葉植物全部を散布する必要があります。オルトラン粒剤は、あらかじめ土に撒いておくと、コナミジラに有効です。
観葉植物に発生する虫とその対策5:トビムシ
鉢の土の表面を飛び回る小さい虫を見つけたら、トビムシと考えられます。白い虫、褐色に近い黒い色、赤い色など、体色はさまざまで、湿気の多い場所で発生します。有機物を好み、梅雨時は大量に発生する時期です。
トビムシの防除
有機物を好みますので、用土や肥料などは、無機物用土や科学肥料を使う様にしましょう。またトビムシは、高温や乾燥を苦手としますので、室内に置く観葉植物は日当たりのよい場所に置くとよいでしょう。
トビムシの薬剤駆除
虫よけスプレー ヒバウッドオーガニック
家庭用の殺虫剤スプレーを散布しても駆除できます。トビムシなどの不快害虫を寄せ付けないことができるなら、それに越したことは有りません。天然製剤が原料で安全性の高い、忌避剤を利用するのもよいでしょう。燻煙剤などを用いても有効です。
観葉植物に発生する虫とその対策6:コバエ
観葉植物の用土に、通気性の悪い有機質用土(腐葉土、培養土)を使用している場合と、いつもじめじめとした環境でも発生します。
コバエの防除
コバエは有機質用土の表面に卵を産み付けますので、観葉植物を購入した際に有機用土が使用されていたら、深さ8㎝程度を掘り返し、無機質用土(赤玉土、鹿沼土、バーミュキライトなど)に変えましょう。また受け皿に水が溜まっていると、卵を産み付けられてしまうので、受け皿には水は溜めない様にしておくのが虫除けのコツです。
コバエの薬剤駆除
ハエとり棒 超強力粘着
ハエやコバエを粘着棒の赤い色などで誘き寄せ捕獲します。観葉植物の鉢の上などに設置しておくと効果が期待できます。虫除けや駆除に一番効果的なのが、ハエの好む赤い色の”ハエ取り棒”を差し込んでおくことです。また”コバエジェット”を鉢土の表面に適宜吹きかけておくと、卵や幼虫を駆除できます。
観葉植物に発生する虫とその対策8:アリ
アブラムシが観葉植物に発生していると、その分泌する甘い蜜を求めて、赤い色の小さいアリや少々大きめの黒い色のアリが寄ってきます。また、アリが好む様な餌になる物が鉢に落ちていたりすると周りを這い回ります。
アリの防除
まずはアブラムシが発生していないかよく観察します。観葉鉢をたまに戸外に出して、ホースなどで葉水を掛けるのがよいでしょう。また鉢の表面などに、お菓子のカスなどを落さない様にしましょう。
アリの薬剤駆除
アリアースW(300mL)
アリが群がっている所に、直接スプレーして駆除します。巣などを見つけたら、巣穴にスプレーして巣全体を駆除してしまいます。
鉢の中や周りを赤いアリや黒いアリが這い回っているのを発見したら、即効性のアリ退治用スプレーを噴霧しましょう。アリの巣を丸ごと駆除するのに効果的なのが、アリ用コンバットですが、幼児や動物がいる場合は使用を控えた方がよいでしょう。
観葉植物に発生する虫とその対策7:カイガラムシ
観葉植物の茎の部分に、小さい白い虫が重なる様に貼りつき、放置すると樹液を吸い取って弱らせてしまいます。またその排泄物が、黒いススを塗した様なすす病を誘発する原因となります。
カイガラムシの種類は大変多く、赤い色(褐色)をした”ルビーロウムシ”、灰白色のロウ物質を纏った”ツノロウムシ”、黒い色をした”タマカタカイガラムシ”など多種です。
カイガラムシは有用昆虫?
害虫として駆除されることの多いカイガラムシですが、一部には「有用昆虫」として利用もされているのをご存知ですか。
”コチニールカイガラムシ”という種類は食品の赤い色の色素を取りますし、”イボタロウムシカイガラムシ”は白い特殊なロウをとるのに利用されていますので、人間には害虫としてだけではなく、有益に利用されてきているものもあるのです。
カイガラムシの防除
葉水を常に掛ける様にするのが、最良の虫除け防除となります。浸透性殺虫剤を置く方法もありますが、室内に置くことの多い観葉植物は、臭いも気になることと、幼児や動物がいる場合は利用は禁物です。
成虫になってからは、黒いブツブツが茎に密集する様に貼り付いた状態になっていますので、歯ブラシ様のもので、こそぎ落としてしまうか切り落としてしまいましょう。
カイガラムシの薬剤駆除
カイガラムシエアゾール 480ml
1年を通して使用できます。観葉植物に発生したカイガラムシを退治し、約1ヶ月程成分が茎や葉に浸透して殺虫効果を期待できるのでおすすめです。
カイガラムシは、樹液を吸い取った養分の残りと排泄物で、ロウ質の分泌物のカラの様な物(虫体被覆物)で体を覆っています。このカラが邪魔をして殺虫剤が効き難くなります。薬剤を使用する場合は、幼虫の段階で使用し駆除する様にしましょう。
観葉植物に発生する虫とその対策9:ナメクジ
観葉植物の用土が湿気のある状態にあると、外部から侵入したナメクジが発生します。夜間に活動して、観葉植物の葉や茎を食害して弱らせてしまいます。
ナメクジの防除
ナメクジが這い回った後は、白い色の粘液の筋が残っていますので、発生しているのが分かります。侵入させないことが前提条件ですので、屋外に出しておいた鉢を取り込む時に、所在をよく確認しておくことと、外部からの植物(野菜など)にも卵や本体がついていないか確認しましょう。
ナメクジの薬剤駆除
フマキラー ナメクジカダンスプレー 450
安全な食品成分の薬剤ですので、安心して使えます。即効性もあるのはもちろん、散布した後同じ場所には1週間ほど寄り付かなくなります。ナメクジを見つけたら割り箸などを使って取り除き駆除します。ナメクジが好む餌で発生する場所に置いて誘引して駆除する薬剤と、駆除剤を噴霧して駆除するものとがあります。
観葉植物に発生する虫とその対策10:ゴキブリ
ゴキブリは、室内に置いてある観葉植物の鉢の底などによく潜んでいたりします。衛生上からもよくない病原菌を媒介したり、アレルギー症状を引き起す原因ともなります。生態としては、成虫になるまでには何度も脱皮を繰り返し、脱皮直後は白い色をして軟らかいのですが、徐々に硬くなっていき、赤い色(褐色)から黒い色になっていきます。
ゴキブリの防除
ゴキブリは嗅覚が発達していますので、不衛生な臭いを発する物があると部屋の隙間を見つけ侵入してきます。観葉植物の鉢の用土には、有機質用土(腐葉土、有機培養土など)は使わず、無機質用土(赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなど)を使用し、肥料なども科学肥料を使用する様にしましょう。
ゴキブリの薬剤駆除
ブラックキャップ 屋外用 8個入
ゴキブリを見つけた場所に設置しておくだけで駆除効果を発揮します。ゴキブリは繁殖させないことが大切です。活動するのは夜中が多いので、見つけて殺虫剤をかけて退治するのはなかなか難しいものがあります。お勧めしたいのが置き型のトラップを設置しておくことです。即効性もあって巣ごと駆除できる”ブラックキャップ”がお勧めです。
観葉植物の虫、まとめ
観葉植物・虫について、観葉植物は屋外にある植物よりは病害虫の被害は少ないと思われがちです。しかし観葉の鉢は、室内に置くために却って風通しが悪かったり、日の光が当らないために湿気の多い環境となって、虫にとっては理想的な環境といえます。
害虫のハダニやカイガラムシを媒介として、灰色カビ病やすす病などの病気が発生します。今回ご紹介した予防方法を正しく理解して、観葉植物のメンテナンスを行うことによって、害虫を寄り付かせない様にすることが大切です。