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豆苗の再生栽培で行う育て方やコツを解説!何回まで再収穫ができるの?

癖が少なくシャキシャキとした食感が好まれる豆苗という野菜。市販の食べ終えた豆苗を使って再収穫する再利用を試す人が増えています。豆苗の再生方法とは?何回再収穫できるのか。豆苗を育てる人のための上手な再生栽培のやり方育て方をお教えします。
2020年8月27日
佐藤3
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買った豆苗を再収穫!再生豆苗の育て方

豆苗は2回目再収穫しないと損?育てるには

豆苗を販売しているメーカーがパッケージに記載した「食べ終わった部分を再利用した再収穫が可能です」というメッセージ。買ってもそれほど高い野菜ではありませんが1回買えば2回目三回目と何回もの収穫ができるとなれば試してみたいと思う人も増えてきます。豆苗の上手な再利用方・育て方を知りたい人必見!メーカーも推奨する室内で育てる豆苗再利用栽培のやり方を詳しくレクチャーします。

豆苗について

豆苗の基本情報

科・属:マメ科エンドウ属
原産地:地中海気候地域(起源はメソポタミアとも)
別名:どうみゃお、豆としての別名は「ノラマメ」(エンドウ豆の日本の古い呼び名。豆苗はエンドウ豆の幼芽)
学名/英語名:Pisum sativum/pea(マメの総称でグリーンピースは緑のピーという意味)
豆苗は中国由来。それまで中東で食べられていたえんどう豆の幼芽の部分を食用としました。日本へはオイルショック後の1970年頃中国から伝わりました。しかし、工場で大量に作られるようになったのは比較的近年の話で1995年のこと。野菜の中では新しい種類になります。

完全無農薬

基本情報にもあるように、豆苗はシステム化された「野菜工場」で豆から発芽させ、水耕栽培で作られています。しっかり管理されている工場内では完全無農薬で豆苗を作ることが可能。オーガニックな野菜としても、豆苗には注目したいですね。

高い栄養価

豆苗はβ-カロテンを豊富に含む。これはホウレンソウ100g当たりの約1.119倍に相当する。他にもビタミンEやビタミンK、葉酸やビタミンCも豊富

「豆苗」wikipediaより

豆苗の栄養素は他の代表的な緑黄色野菜を上回っています。特に注目したいのが「癖がなくアクも少なく誰にでも食べやすい」という点。たとえば、栄養豊富な野菜でよく例にあげられるほうれん草。最近はアクや苦味の少ない種類が出回っていますが、それでも生のまま炒めたりするとエグみが気になるもの。豆苗は栄養素はほうれん草以上で癖はまったくなく子供でもぱくぱく食べられます。

再生豆苗の育て方①豆苗の選び方

新鮮な豆苗の見分け方

美味しくて栄養がたっぷりな豆苗の選び方をご紹介しましょう。豆苗は、先ほどもお伝えしたとおり工場内で生産しているので、旬というものがあってないような野菜です。新鮮さ、美味しさは季節はあまり関係なく、「出荷されてからの期間」がカギとなります。スーパーで長期に並んでいる豆苗はだんだんと徒長してひょろひょろとして、くにゃりと茎や葉にハリがなくなってきます。シャキシャキで美味しい豆苗は、丈が短く葉は濃い緑のものを選ぶとよいでしょう。

再生豆苗の育て方②用意するもの

容器


美味しくいただいた豆苗。一度食べたら自宅で水栽培で再収穫しましょう。まず用意するのは、豆苗を入れて水栽培する容器。豆苗の下の白い根の部分がスッポリ入る大きさのタッパや浅鉢が良いでしょう。ちょうど良い大きさの容器がない場合、ジップロックの入口部分をくるくると巻いて、深さを調整したもので栽培している人もいます。いちごやプチトマトなどが入って売られている、ポリの四角い容器などをとっておいて再利用するのもいいですね。

豆苗を再収穫するには、土は必要ありません。豆苗が伸びるのに必要なのは水(と、日当たり)だけ。この簡単に用意できるもので済むのも、豆苗の再収穫を試す人が多い理由です。新しく何か買い揃えることがなく、植物の成長を楽しむことができる「観察」感覚で楽しめるのも魅力です。

再生豆苗の育て方③下処理

食べた残りの苗を使用

豆苗の水栽培をするのに、ひとつだけあまり知られていないコツがあります。それは、ただ水を入れた容器に入れるだけでなく、軽く下処理をすること。具体的な下処理の方法は、もともとの古い水を一度リセットすることです。とはいっても、豆苗の根やスポンジ部分をゴシゴシ洗うことはありません。一度目に張った水はすぐに捨てて、新しい水に取り替えて栽培をはじめるだけです。

再生豆苗の育て方④置き場所

日当たりの良い場所へ

美味しい豆苗の選び方で「徒長しておらず、茎や葉がみずみずしいもの」といいましたね。自宅で育てるときでもこのような豆苗を目指したいもの。そのためには、日当たりはとても大切なポイント。日陰に置くと、光合成をしようと豆苗が日光を求めて長さに栄養を使ってしまいます。2回目の栽培で葉の緑色が薄いのは、工場と一般家庭の違いで仕方ないとしても、ずっしり詰まった味の濃い豆苗栽培を目指しましょう。

再生豆苗の育て方⑤水やり

水やりの頻度は

2回目の栽培で成長していくのには、日当たりと水しか使うものがありません。日当たりは窓際に置くだけですが、気をつけたいのが水やり。水やりは豆苗の成長や、育て続けることができるかという大事な要素に関わってきます。基本的に『水の交換は毎日』。できれば、朝と晩の2回。新しい水に取り替えてあげられるといいですね。

気をつけたい水位

2回目に栽培を成功させるには、水の交換頻度だけでなく水位も大切になってきます。水位が低いと根にカビが生えてきてしまいます。カビが生えた苗はもう再利用は不可能。捨ててしまうしかありません。カビが生えないようにという意味でも、水位は上の画像のように白い根の上までしっかり保つようにしましょう。日当たりのよい窓辺に置くと思いますので、植物の吸い上げ以外にも自然な蒸発にも注意します。朝晩2回の水やりの頻度は、この水位を保つという意味も含んでいます。

豆苗を再生して育て続ける

3回目は土に植えるのがおすすめ!

豆苗の再収穫は、せいぜい2回目まで何回も収穫したいという人は、ぜひ土に植える再生栽培をお試しください。この場合でも水栽培で2回目まで収穫可能。その後に元気のよい株を必要なだけプランターなどに植えてあげればOKです。

土に植える育て方


育て続ける豆苗。株を選んで土に植える時期は、秋がおすすめ。冬の間はあまり大きくならずやきもきするかもしれませんが、春になると一気に成長しはじめ、花が咲き豆として収穫することが可能です。肥料は植え付けの時に土に化成肥料を混ぜ込み、花が咲く時期に追肥を与えます。つる性植物なのでつるを巻く用のネットや支柱を立ててあげます。

豆苗ではなくえんどう豆として食べる

何回も豆苗を再利用する場合は、土に植えたら若い芽ではなく豆を食べるようにするといいでしょう。えんどう豆としての収穫時期は春から夏。スーパーでは早めにグリーンピースなどが出回りますが、家で栽培する場合は春先ではなくもっと収穫時期が後ろにズレるので「うちの豆苗は育ちが悪いのか」と心配されなくて大丈夫ですよ。

そのまま熟させて種豆に

その跡も何回も収穫しようとするなら、全ての豆を食べてしまわずに完熟して黄色くなり乾くまで植え続けて種豆にしましょう。種豆を植えるの時期は、株を植えるときと同じく秋。10月頃がおすすめです。早くまきすぎるとよくないので、しっかり涼しくなってから種まきしましょう。食べたあとの豆苗から次の世代、また次の世代と何回も収穫でき、成長を見守る楽しさも味わえます。

再生豆苗の美味しいレシピ

再生して育てた豆苗で豚しゃぶ

豆苗の食べ方は、そのまま生でサラダもよいですがサッと熱を加える食べ方がシャキシャキも残りつつたくさんいただけておすすめです。ここでは、再収穫した豆苗を豚しゃぶしゃぶとして召し上がっている方をご紹介しましょう。人参などお好みの具材と一緒に、豆苗も食べやすい大きさにカットして、こぶを入れたしゃぶしゃぶのお湯にくぐらせてお好みのタレでいただきます。自分で育てる豆苗は見てたのしい、食べて楽しいの2段構え。

再生豆苗の育て方のコツ

豆苗の側芽を残す

豆苗の再生のコツは、芽が出る部分をカットしないこと。買ってきた豆苗をよく観察すると下の方に写真のように若い芽が出てきています。ここから成長していきますのでこの部分を多く残しておくほど、2回目にたくさん収穫できます。

肥料

土で育てるときは肥料をあげますが、水栽培で育てるための水には肥料を与えてはいけません。水が汚れたり、カビが生えたり、虫が湧いたりという原因にもなりかねません。水は新鮮な飲水をいつもキレイな状態に保つことがポイントです。

水が臭くなった

水が臭くなる理由として、「水が腐った」「株が腐った」「容器のぬめり」の3つが考えられます。水栽培で育て続けるには、このどの場合も食べるのは諦めた方がよいでしょう。そうならないよう、水はきちんと交換して、水交換のタイミングで定期的に株の様子や容器がぬめぬめしていないかもチェックします。

再生豆苗の育て方:疑問に答えます

3回目の収穫はできる?


最後になりましたが、再生収穫におおくあがる疑問についていくつか触れていきます。まずは、再生栽培は何回可能かということ。ほとんどの場合、2回目で収穫をやめています。何回も食べたい人はその後は土に植えることをおすすめします。しかし、3回目も水栽培できないわけではありません。株の様子を見つつ、元気が良さそうであれば試してみるのもよいでしょう。

再利用をやめるタイミングは

育て続けることが可能な再生収穫。この他、食べたあとの株の再利用でやめた方がよいタイミングは「カビが生えた」「黄色く枯れてしまった」この2点でしょう。水栽培で育てることができる植物ですが、育てる環境や室温、水やりなどいろいろな条件で失敗してしまうこともあります。買ったもともとの株が弱っていたのかもしれません。植物も生き物ですから、諦めずにまた次にチャレンジしてみてくださいね。

芽が出ないんですが

再利用の株が成長しない、何日も新しい芽が出ない。そんな時は、水切れなどしていないかチェックしてみてください。水だけが株の栄養源です。水がないだけで株は終わってしまいます。また、芽が出ないのは短くカットしすぎて新しい芽の出る場所がない場合もあります。どちらであるかは、株を観察するとわかるでしょう。失敗点を次回に活かして、その株は捨ててしまいましょう。

まとめ

成長も楽しみな豆苗の再生をやってみよう

食べるために買った豆苗は、簡単に自宅で再利用して育て続けることができます。水栽培では、株のちからだけの成長の限界がきますが、土に植えることで肥料を与えることもでき、えんどう豆としていただくことができます。スーパーで買えば1パック100円くらいの野菜。それが水栽培で、土に植えてと連続して育て続けることができ、食べることもできるなんてとてもコスパが良い植物ですね。植物をはじめて育てるという人も、ダメ元という気持ちで大きく構え、ぜひ試してみてください。

その他育て方が気になる人はこちらをチェック

じゃがいもや大葉など、何度も育て続けることができる野菜。えんどう豆と同じく10月ころに植える花。いろいろな植物の育て方を他にもご用意しています。あなたの気になるコンテンツを、ぜひお楽しみくださいね。