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キウイとは
キウイはキューイなど呼び方が複数ある果樹でフルーツのケーキにも使われる人気の果物です。そんな人気の果樹のルーツは中華人民共和国で品種改良されたものが現在人気のキウイです。
ニュートンが万有引力を発見した話に出てくるりんごもその時代は、現在のりんごにように甘くはなく美味しくなかったようで、キウイも改良されたことで世界にひろがりました。果肉の色は緑が一般的ですが、近年では鮮やかな赤、黄色も人気です。
キウイの情報
マタタビ科 | つる性植物 |
寒さにやや強い | 暑さにかなり強い |
落葉性 | 北海道や青森など寒さの強い地方は不向き |
低温要求時間が一定必要(適度に寒さが必要) | 日本にも仲間が自生する |
低温要求時間とは
落葉する果樹は冬になると葉が落葉して休眠状態になり成長などが止まって外見だけ見れば葉もなく枝があるだけなので枯れたように見ますが、生きています。
そこから翌春になると再び覚醒して新芽がでたり成長しますが、低気温にある程度さらされないと休眠状態から目覚めてくれません。
そして休眠状態から覚醒するために必要な時間が低温要求時間です。品種等によって必要とする温度と時間が違いますが、温度は約7度が一般的です。
低温要求時間が200時間なら
苗木を買った時のタグなどに育て方や植え方や剪定のコツなどと一緒に低温要求時間200時間と書かれていたとします。この場合は苗木が7度の気温で200時間すごこさないと休眠状態から目を覚ましてくれないということです。
キウイも落葉するので低温要求時間あるのですが、明確に書かれていません。分かりやすい身近な果樹ならばブルーベリーやぶどうなどは明確に書かれていることが多いです。
キウイのおおまかな栽培法
普段はスーパーなどで見かけるキウイですが、栽培方法や気温をしっかりチェックすれば栽培にチャレンジできるようになります。
今からキウイの栽培方法をおおまかにご紹介していきますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
1:植え付け
植え付け時期は冬で、苗木を買うのも冬がいいでしょう。ホームセンターでは一年中置いている場合もありますが、春~夏のシーズンオフになった売れ残りがあるという状態です。
種から栽培することもできますが、果樹は育てるのに時間がかかることもあり苗木を買って植え付けする方法が一般的ですよ。苗木の大きさによりますが植え付けして3年ごろから収穫できます。
2:誘引・仕立て
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つる性植物なのでブルーベリーなどの果樹と比べると自立できません。そのため栽培には棚や支柱につるを誘引して行く必要があります。きゅうりのように自分で巻き付くので手入れ不要というわけにはいきません。
地面に張ったままだろ日当たりはいいかもしれませんが、果実が傷ついてしまいます。棚の大きさは任意ですが2×2mほど必要です。
2:日々の管理
花や草木と同じように基本的な世話の水やりをしていきます。暑さに強めですが近年の気候は異常で気温が高いことが多いのでやり忘れは気をつけてくださいね。詳しくは後ほど紹介します。
そしてキウイのような果樹は実をたくさんつならそうと肥料をたくさん与えてしまいそうですが、多く与えるとキウイが弱る要因になるので肥料はほどほど与えてちょうどいいです。
3:花が咲いたら
育て方がいいとよく成長しやがて花が咲きます。詳しくは後ほど紹介しますが、キウイはオス、メス分かれているため収穫をするにはオスメスの苗木を買うか、人工授粉用の花粉が売られているので買う必要があります。開花時期の初夏に受粉させることで秋~冬に収穫できます。
5:摘果
受粉してある程度実が大きくなったら、収穫した実がより美味しくなるように多すぎる果実を間引いていきます。総量は減ってしまいますが心を鬼にして、あえて果実を減らすことで甘くて美味しいキウイが収穫できますよ。
6:剪定
ツタを剪定しないと青々とした葉がうっそうと生い茂りジャングルのようになり下になった葉の日当たりを悪くしてしまいます。またキウイの日当たりだけではなくジャングルのようになることで庭の日当たりにも影響するので樹形を整える意味もこめて剪定は大切です。
収穫するには苗木が2本必要
一般的な植物は一つの木におしべ、めしべがりますが、先程紹介したようにキウイはオスとメスに分かれていて収穫するには対になるように苗木を植え付ける必要があります。
植え方についてですが、すぐとなりだと剪定が大変ですし真横やまちかくに植え付けしなくても大丈夫です。花が咲くまでオスとメスの区別はないのですがタグに育て方や植え方などの栽培方法と一緒に書かれていることが多いです。
接ぎ木なら一本でいい場合も
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他のキウイより価格の高い苗木があれば接ぎ木の可能性が高く、オスとメスでついであるので一株でならすことはできますが、管理が少し難しくなります。オスの方に栄養が行かないように適度に剪定などをして果実をつけるメスに栄養が行くようにしましょう。
接ぎ木とは
接ぎ木は2種類植物を使って病気に強くしたりたくさん実をつけるようにする方法です。台木と呼ばれる木に切れ込みを入れて穂木と呼ばれる接ぎたい木を差し込んで切れ込みを合わせることで1本の木のようになります。
例えば台木にユウガオを使い穂木にスイカを使うことで病気に強いスイカの苗になります。キウイなら台木にオス、穂木にメスというわけです。
キウイの植え付け時期
キウイは落葉した後は休眠状態になるのでその間に植え付け、植え替えしたほうがいいでしょう。住んでいる地域によって多少差がありますが11月から3月頃までとなります。適切な植え方をしないと休眠状態から覚めていて活発になっている時期になるので植える時にダメージ負いますが、キウイは樹勢が強いです。
キウイの栽培:植え方
ほとんどの植物、果樹で言えることですが、実りが良くなったり、甘くなったりする要因は肥料だけではありません。しっかり光合成ができるように日当たりのいい場所に植え付けましょう。また棚が必要となるためスペースは大きいほど剪定などの手入れがしやすいです。
風通しもいい場所
他の植物と同じ風通しが悪いと病気などの原因になることもあるので風通しのいい場所を確保しましょう。棚に巻きつけるため多少塀に囲まれ場所でも棚が高ければ大丈夫です。しっかり誘引しておかないと風で折れる可能性もあります。
植え方
他の植物と同じ植え方で大丈夫です。水はけのいい場所に穴を掘りそこに植え付けていきます。水はけが悪い場所なら腐葉土、赤玉土を混ぜて土壌改良してから有機肥料を混ぜ込み、植えた後は少し切り戻し(剪定)ます。
オス、メスは3mほど間を開けておくといいでしょう。鉢植えでの植え方は10号の大きな鉢に底石いれて水はけをよくしてから市販されている肥料入りの土で栽培できますが、地植えでも鉢植えでも棚、支柱は必須です。
キウイの栽培:水やりと施肥
地植えでの水やりはほとんど必要ありません。夏は気温が高く水分が乾きやすいことから地植えでの与えるようにしましょう。暑さには強いですが水がない状態だと元気がなくなってきて果実の成長も止まりやがては収穫できなくなります。
地植えだと水やりをあまりしなくていいのは他の植物の育て方とよく似ていますね。
鉢植えは用土が少ないから水やりは大切
鉢植えでの育て方は表面の土が乾いていたら底から水が排出されるまでしっかり与えます。ほとんどの草木に言えることですが、常に湿った状態はあまりよくありません。乾いているかわからない時は手で直接確認するのも有効的です。
肥料を与える時期
日当たりがいいだけでは美味しい果実はできません。適切なタイミングで肥料を毎年あたえることで、大きい実などができます。11月頃と2月に肥料を与えます。
理想としては11月の肥料はゆっくり効果が出る有機肥料、2月は化成肥料がいいされていています。化成肥料だけで育てることも可能ですが、化成肥料の使いすぎると有用な微生物が減少して悪い土ができる原因になるのでおすすめできません。
キウイの栽培:授粉
オスメスを植えていたとしても品種によっては開花時期が異なる場合があり時には人工授粉が必要です。また同時に開花時期を迎えても受粉を手伝ってくれる虫がいないと結果しないので収穫量を安定させたいという時は人工授粉したほうがいい確実です。
方法は雄花が蕾の状態でも花びらをめくり雌しべにポンポンとかるく押し当てるようにします。
オスにも品種がある
最近流行りの黄色い果肉のキウイはオスメスで開花時期が異なりますし、従来からある緑の果肉のキウイ対して、黄色い果肉のオスを近くに植えても確実になるかは不明なため一般的に緑なら緑のオスメスと合わせましょう。
最近では新種として赤いキウイも人気ですがこちらも同じようにオスメスは揃えることが大切です。前述しましたが緑の品種は人工授粉用の花粉が販売されています。
キウイの栽培:摘果
咲いた花全て受粉に成功すると全てにキウイができてしまいすが、栄養をそれぞれ小分けして送ってしまうので風味や大きさが劣ってしまいます。そのため実が大きくなる前にあらかじめ間引いておいて数を減らします。
残す果実の選び方は特に決まりはありませんが目安として葉5~7枚あたりに果実は1つとすることが多いです。みかんのように自然に果実はを落とすことはないので必ず摘果しましょう。
キウイの栽培:剪定と仕立て
棚でに誘引するなら棚に届くまで伸ばしてその間の脇芽は切ります。棚仕立てかT字バー仕立にし、鉢植えではあんどん仕立かトレリス仕立てにし内側に入ってくるような脇芽は同じように切り整枝していきましょう。
収穫を終え翌年の遅くても2月なったら実をつけた枝は脇芽を5つほど残しての上を全て剪定します。
切る枝とは
2年ほど結果母枝として使った枝は根本から剪定し枝を更新していき、主枝の横から生えている枝や上に向かう枝なども剪定する対象です。また主枝もそのままにしておくとどんどん伸びていくので適度に切り戻すことも大切です。
鉢植えでも同じようにしますがスペース限られているのであまり注意しましょう。また2年ほどしたら鉢植えは植え替えが必要ですよ。
オスの剪定と猫に注意
オスは受粉のために必要なだけで開花がおわると長くしておく必要ながないので邪魔になるような短くして大丈夫です。猫はマタタビが好きなので、マタタビ科のキウイも剪定した枝を庭に捨てたままにしておくと寄って来る場合があります。
苗木が小さなうちは、折られたり倒されたりすることもたまにあるようなので注意しましょう。逆に猫を飼っている方は枝を与えると喜んでくれる場合もあります。
仕立ての紹介1:あんどん仕立て
朝顔やトマトでよく使われる仕立てで鉢に4本~5本支柱を立てて各支柱を紐などで結んでリング状する方法で、専用の支柱を使うとリング状のパーツがセットになっているので簡単です。キウイの栽培にも使えますがあまりおすすめできない育て方です。
仕立ての紹介2:トレリス仕立
支柱ではなくフェンスなどに誘引することで、あんどん仕立てよりどのように枝が生えてきてるのか見やすく選定しやすいためキウイの育て方にあった仕立てです。上に向かう枝、横に生える枝が一発で見つかります。
棚仕立て・T字バー仕立て
棚に沿わしていく仕立てでT字バーは棚仕立ての方法の一種です。主枝を左右に分けてT字状にのばしていく方法になります。
キウイの栽培法のまとめ
つる性植物は締め上げる力が強いので不要な所へ巻き付かせないように必ず誘引していきましょう。棚や支柱、誘引以外は難しい作業はなく剪定も適度に行えば枯れることはない果樹です。鉢植えは数年経ったら大きい鉢に植え替えしてあげましょう。
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