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はじめに
サボテンの仲間は世界中に5,000種類以上あると言われています。その中で、ウチワサボテンと呼ばれるグループがありますが、丈夫で栽培しやすく、初心者の方にもおすすめのサボテンです。今回はそんなウチワサボテンの育て方を詳しく解説していきます。基本的な育て方はもちろん、挿し木などの増やし方や植え替えのコツなども紹介していきますので、ぜひ読んでみて下さい。
ウチワサボテンとは
茎が団扇状のサボテン
ウチワサボテンは、その名前の通り茎が団扇状の形をしているサボテンの総称です。約300種ほどがあり、その一部は古くから日本でも栽培されています。丈夫な種類で、民家の軒先で庭木として栽培されていることも多く、多くの人がイメージするサボテンに近いかもしれません。
原産地は南北アメリカ
ウチワサボテンの分布域は南北アメリカの広い範囲にわたります。丈夫な種類が多いため、近年ではアフリカやオーストラリアで雑草化し、外来種として問題になっています。地域によっては重要な果樹や家畜用の餌料として取り扱われています。
大きな物は2m越え
園芸店やホームセンターではウサギの耳のような可愛らしい姿のウチワサボテンを見かけることが多いです。しかし、順調に生育すると2mを超える種類もあります。鉢ではなく、地植えすると大きくなりやすく、大きく生育した姿は、小さな物とは違って迫力のある姿を楽しめます。
代表的なウチワサボテンの品種
象牙団扇
小型のウチワサボテンです。別名バニーカクタスと呼ばれ、名前のようにウサギの耳のような可愛らしい形をしています。栽培しやすい品種で、繁殖力も旺盛で、茎の端から新芽を沢山のばします。可愛らしい姿と、栽培のしやすさから初心者の方にもおすすめの種類です。
金烏帽子
小型のウチワサボテンです。丈夫で耐寒性が強く、屋外でも越冬可能な種類です。日照不足になると徒長しやすく、小判状ではなくなるため、しっかりと日光に当てて栽培してあげましょう。また、細かいトゲが多く、指に刺さると抜けにくいため、注意が必要です。
大丸盆
大きくなると2mを超える大型になるウチワサボテンです。耐寒性が強く、昔から栽培され、民家の軒先などでもよく見かける種類です。大きく育った大丸盆は迫力があり、上記の2種とは違った魅力があります。挿し木などでどんどんと増えるので、庭木としても向いています。
ウチワサボテンの育て方:土作り
水はけの良い土
サボテンは乾燥した地域に分布しているため、水はけの良い土を好みます。一般的なプランター用の土や、観葉植物用の土では水保ちが良すぎて、枯れる原因となってしまいます。値段も安く、100円ショップなどでも手に入りますが、あまりおすすめは出来ません。
お手軽な市販のサボテン用配合土
花ごころ さぼてん多肉植物の土 2L
ホームセンターや園芸店などでは、サボテン・多肉植物用に配合された土が販売されています。水はけなどサボテンの事を考えて配合されていますので、難しいことを考えずにそのまま使えます。初心者の方もお手軽にサボテンの栽培を始めることができますので、まずは市販の配合土を使ってみてはいかがでしょうか。
こだわり派は自分で配合
ご自宅の環境や、鉢の種類などによっても水はけは変ってきます。市販の配合土ではどうもしっくりこないという方はご自分で配合してみましょう。赤玉土小粒:鹿沼土小粒:腐葉土=1:1:1の割合を基本とし、保水性を高めるにはバーミキュライト、排水性を高めるには川砂を混ぜるといいでしょう。様子を見ながら調整してみて下さい。
赤玉土小粒
プロトリーフ 赤玉土(小粒) 5L
鹿沼土小粒
あかぎ園芸 鹿沼土 小粒 14Lあかぎ園芸 鹿沼土 小粒
腐葉土
プロトリーフ 腐葉土 5L
バーミキュライト
瀬戸ヶ原花苑 バーミキュライト 3L
川砂
トチミグリーンサービス 川砂 10L
ウチワサボテンの育て方:植え付け
根っこをきれいに
購入してきたサボテンは、鉢から抜き、根っこをきれいにしましょう。土を落とし、傷んだ根やヒョロヒョロの根は取り除きます。最後に根っこの1/3程に切り詰めます。こうすることで、病害虫を防ぎ、新しい根っこが出やすくなり、根張りが早くなります。
鉢への植え付け
最初に2cm程度、軽石を敷きます。次に用土を鉢の半分くらいまで敷きます。片手でウチワサボテンをもちながら、用土を足して植え付けます。鉢をトントンしながら割り箸などで用土をならし、足りないようであれば足しましょう。用土の表面が鉢から1cm程度になるようにすると見栄えがよくなります。
化粧砂でおしゃれに
聖新陶芸 デコレーションサンド WH
上記のままでもいいですが、化粧砂をしくとよりおしゃれに仕上げることが出来ます。園芸店などでは様々な色の化粧砂が販売されていますので、お気に入りを見つけてみて下さい。黒系でスタイリッシュに仕上げても良いですし、パステルカラーで可愛らしく仕上げても良いですね。鉢はインテリアと合せてコーディネートしてみて下さい。
ウチワサボテンの育て方:置き場所
日当りの良い場所に
ウチワサボテンは強い光を好みますので、日当りの良い場所に置きましょう。屋外であれば南向き、東向きの場所が適しています。室内であれば、南向きの部屋の窓際など、しっかりと日が当たる環境に置いてあげましょう。また、室内に置く場合は、時折ベランダに出すなど、直接日に当ててあげられると良いですね。もちろん、時期によって置き場所を変えてあげるとより効果的です。
風通しの良い場所に
ウチワサボテンの栽培で光と共に大切なのが風通しです。風通しが悪い場所に置くと、蒸れて枯れてしまったり、病害虫にかかりやすくなってしまいます。風通しの悪い場所であれば、扇風機やサーキュレーターで人工的に風を作ってあげるのも1つの方法です。
ウチワサボテンの育て方:水やり
基本は土が乾いたらたっぷりと
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ウチワサボテンは乾燥した地域に分布していますので、毎日水やりをする必要はありません。水やりの基本は、土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷりとあげることです。多湿が嫌いだからと、チョロチョロと中途半端な水やりはかえってよくありません。
時期によって水やりの回数の調整を
ウチワサボテンは夏に生育をするタイプのサボテンです。生育期である春から秋にかけては、土の乾き具合を見ながら週に2回程度を目安に水やりをしましょう。反対に生育の止まる冬場は水やりを控え、月に1回程度にしましょう。この場合は土が乾いている時間が長くても大丈夫です。
時期によって水やりの時間の調整を
春や秋など過ごしやすい時期であれば良いですが、高温になる夏場、低温になる冬場は水やりの時間も調整しましょう。真夏は昼間に水やりをすると、蒸れやすくなるため早朝か夕方以降にしましょう。反対に冬場は明け方に鉢内が凍ってしまう恐れがあるため、日中に水やりをするようにしましょう。
ウチワサボテンの育て方:肥料
肥料は控えめに
一般的に、植物は肥料を沢山与えた方が生育がよくなると思われがちですが、もともと栄養分の少ない地域に分布しているウチワサボテンは肥料をあまり必要としません。多すぎる肥料は徒長を招いたり、最悪の場合枯れてしまう原因となります。肥料を与える場合は控えめにするのが基本です。
植え替え時の元肥
植え替えをする際に、用土の中に混ぜる肥料を元肥と言います。ウチワサボテンには肥料の効果がゆっくりとでる緩効性の肥料を混ぜてあげましょう。パッケージに書かれている規定の量より少なめでも十分です。市販のサボテン用配合土の場合、最初から肥料が混ざっている場合もありますので、その場合は混ぜないように注意して下さい。
生育期に追肥
元肥はジワジワと効果が出てきますが、生育期には、速効性のある液体タイプの肥料や活力剤を追肥として与えると効果的です。こちらもパッケージに書かれている規定量よりさらに薄めて使用するぐらいがちょうど良いでしょう。半月に1回程度水やりを兼ねて与え、生育が止まる冬場は与えません。
ウチワサボテンの育て方:植え替え
植え替えの目安は1~2年
ウチワサボテンを長い間そのままにしておくと、根が鉢内に広がり老廃物が溜まります。そうすると根っこの機能が落ちたり、土の排水性が悪くない、養分も乏しくなります。当然ウチワサボテンの生育にも影響が出てきますので、1~2年を目安に植え替えをしてあげましょう。
植え替えは生育期の直前に
植え替えの時期は生育期の直前がベストです。その時期に出来なかった場合は生育期の前半までには終わらせましょう。生育期のまっただ中に植え替えをすると、せっかく成長しているところを、一旦ストップさせてしまうからです。地域にもよりますが3月後半~5月頃を目安に植え替えをしましょう。
植え替え時の注意点
植え替えをする場合は、植え替えの前の1週間ほど水やりを控えましょう。水を吸っている段階で植え替えをすると、根っこを傷めてしまう原因となります。また、鉢は一回り大きいサイズの物を用意し、ゆったりとした状態で植え替えをしてあげるようにします。
ウチワサボテンの育て方:病気
かかりやすい病気
ウチワサボテンがかかりやすい病気には根腐れ病、軟腐病などが挙げられます。いずれの場合も主に過湿が原因となります。そのため、水はけの良い用土に植え、風通しの良い場所に置くことが大切になります。また、生育の止まる冬場の水やりを控えることも効果があります。
病気の対処方法
万が一病気になってしまった場合、早めに対処することが大切となります。根腐れ病の場合、腐った根を取り除き、新しい土に植え替えます。水はけが悪いとかかりやすいので、用土の排水性を確認しましょう。軟腐病の場合は細菌性の病気用の薬剤を散布します。他のサボテンや多肉植物にも移ってしまう可能性があるため、完治するまでは離れた場所で栽培しましょう。
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ウチワサボテンの育て方:害虫
寄生されやすい害虫
ウチワサボテンが寄生されやすい害虫として、アブラムシ、コナジラミ、コナカイガラムシ、ハダニなどが挙げられます。寄生による被害だけでなく、ウイルス病の媒介やすす病など病気にも繋がるため、早めに対処をしましょう。
害虫対策
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害虫対策として、植え付けや植え替えの時に、用土に粒状の殺虫剤を混ぜておくのが一番簡単な方法です。万が一発生してしまった場合、市販のスプレータイプの殺虫剤を散布しましょう。大量発生してしまうと手遅れになってしまうことがあるので、早めに対策が大切です。
ウチワサボテンの育て方:季節ごとの注意点
春は植え替えの時期
生育期が始まる春は、植え替えに最も適した時期です。挿し木などをするにも適した時期です。暖かくなるにつれて水やりの頻度も多くしていきましょう。室内から屋外へ置き場所を変える場合、すこしずつ環境の変化にならすように注意が必要です。
夏は成長する時期
生育期まっただ中の夏は、成長の遅いウチワサボテンでも大きくなるのが目に見える時期です。水やりや追肥などをしっかりし、健康に成長させてあげましょう。ただし、蒸れやすい時期ですので、水やりのタイミングなどは慎重に見極めましょう。特に梅雨や台風が接近する時は注意が必要です。
秋は冬越しの準備を
冬に向けて気温が下がってきたら、徐々に水やりをする頻度を抑えましょう。急に冷え込む日もありますので、天気予報を見て、室内に取り込むなど調整をしましょう。しっかりと冬越しができるように、できる限り太陽に光に当ててあげるといいですよ。
冬は休眠期
気温が下がる冬は休眠期になります。成長がほとんど止まるため、水やりや肥料をあげるのは控えましょう。ウチワサボテンは比較的耐寒性が強いですが、小さなうちは室内に避難する方が安心です。南向きの日当りの良い室内に取り込みましょう。水やりをする場合は、晴れて気温が高い日に屋外に出してあげましょう。
ウチワサボテンの増やし方:挿し木
挿し木でどんどん増える
ウチワサボテンで最も一般的な増やし方が挿し木です。節目などでカットし、用土に挿すと新しい根が出て生長します。生命力の強いウチワサボテンは団扇の部分の切れ端を挿し木するだけでも増やすことが出来ます。自分で増やしたサボテンは愛着も湧きますので、ぜひ増やし方をマスターしてみて下さい。
節目でカットして挿し木
団扇が繋がった節目をハサミやカッターでカットし、切り口を乾かします。2週間~1ヶ月ほどすると、切り口から新しい根っこが発根するので、確認できたら用土に挿し木します。2週間ほどしてぐらつきがなくなったら通常の管理を始めましょう。
団扇をカットして挿し木
団扇自体をカットして挿し木をしても増やすことが出来ます。カッターで団扇を4等分ほどにし、切り口を乾かします。しばらくすると発根するので、鉢に挿し木をします。団扇の端から新たな芽が出てきますので、あとは親と同じように管理をしましょう。
ウチワサボテンの増やし方:実生
少し手間がかかる実生
ウチワサボテンをのもう一つの増やし方が実生です。実生というのは種を播いて大きく育てる増やし方です。最近ではインターネットで種の販売を増えてきました。多きくなるまで手間と時間がかかりますが、種を手に入れるチャンスがあれば、ぜひチャレンジしてみて下さい。
実生での増やし方
タッパーや鉢にバーミキュライトか市販の種まき用の土を入れます。通常の用土では目が粗すぎて根が張れないので注意しましょう。土の表面に種を播いたら毎日スプレーで湿度を保ちます。1~2週間ほどで発芽しますが、半年ほどは2~3日に1度スプレーし土が乾かないようにしましょう。半年~1年ほどしてサボテンらしい形になれば、鉢に植え替え、通常の管理をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ウチワサボテンの仲間は丈夫で栽培しやすいので、サボテン初心者の方にもおすすめの種類です。可愛い姿の種類から、迫力のある種類まで色々なウチワサボテンがありますので、お気に入りの種類を見つけて、ぜひチャレンジしてみて下さい。
ウチワサボテンが気になる方はこちらもチェック!
今回はウチワサボテンの育て方や増やし方をご紹介しましたが、その他のサボテンや多肉植物に関する記事が沢山ありますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
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