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多肉植物の増やし方は?増やす方法別にコツと失敗しやすいポイントを解説!

100円ショップなどでも売られていて、手軽に手にはいりインテリアにもなるかわいい多肉植物。育てているうちに大きくなってしまったり、もっと数を増やしたいというときに自分で出来る増やし方があります。失敗しない多肉植物の増やし方のコツをお話します。
2020年8月27日
佐藤3
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多肉植物を自分で増やそう

増やし方の種類と方法を知る

多肉植物の増やし方は大きく分けて3種類あります。どの方法でも良いのですが、増やし方の方法の違いを知っておくと自分の持っている多肉植物にはどの増やし方が適しているのかわかってくるでしょう。どんな多肉植物でも増やせるように、3種類の多肉植物の増やし方すべてをご紹介していきます。

多肉植物とは

多肉植物の特徴

増やし方を知る前に、まずは多肉植物のことをあらためて見ていきましょう。多肉植物とは茎や葉がぷっくらと膨らんで、その中にたくさんの水分を含んでいる植物のことをいいます。とても有名なものでは、サボテンがあります。砂漠など乾燥した地域でも生きていくために進化した植物が多肉植物です。

普通の植物との違いは

多肉植物と一般の植物の大きな違いは、その植物が育つ環境の差が大きいでしょう。植物に大切な水分をいつでも根から取り入れることができれば、多肉植物は産まれてくることがなかったのです。水分がとれない時期が長ければ長いほど、多肉植物は自分の中に水をたくさん貯めようとして茎や葉を膨らませて水を溜め込もうとして、その結果あのような姿になりました。

育てるのにも楽

元々、過酷な状況で生きていけるように進化した多肉植物ですので、少しくらい水やりを忘れてしまったからといって、すぐに絶えてしまうことはありません。100均などで売られているのにも、このように管理が楽だということもあるでしょう。園芸初心者向きな植物のひとつが、「多肉植物」であるといえますね。

多肉植物の種類

人気の多肉植物①葉挿しができる品種

それでは、そんな多肉植物の人気の品種と向いている増やし方を見ていきましょう。まずは葉挿しでの増やし方ができる多肉植物ですが、「セダム」「カランコエ」「エケベリア」などがあります。どれも育てやすくて人気の多肉植物ですから、すでに育てているよという人も多いでしょう。

人気の多肉植物②挿し芽ができる品種

次に挿し芽での増やし方ができる品種ですが、「エケベリア」「グラプトペタルム」「グラプトべリア」などがあります。これらの多肉植物を育てている、これから育ててみたいと思っている人は、挿し芽の項目を参考に増やし方を試してみてください。

人気の多肉植物③株分けができる品種

最後に株分けでの増やし方ができる多肉植物の種類を見ていきましょう。株分けで増やす多肉植物の人気品種には「アガベ」「ハオルシア」「センペルビウム」があります。株分けは他の増やし方とは少し違った方法をとるので、株分けの項目をよくお読みになって、注意深く増やしていくとよいでしょう。

多肉植物の増やし方は難しい?

多肉植物の増やし方難易度は

増やし方も3種類あるので、簡単に難易度をあらわすことが難しいのですが、他の植物を挿し木や株分けで増やしたことがある人なら簡単にできる難易度です。多肉植物は、増やしやすい植物ではありますが、ときには管理方法による失敗もあります。人によっては「99%失敗しない」といっている人もいますが、実際にはもう少し失敗する確率は高くなってしまうでしょう。

3種類の増やし方難易度

多肉植物の増やし方3種類の中で、一番簡単におこなえるのは、葉挿しでしょう。自然と落ちた葉などを使って増やすこともできますし、葉を切るのは誰でもできることですね。「カットする場所がわからない」という初心者ならではの疑問も感じることはなくスムーズにおこなうことができるでしょう。

多肉植物の増やし方:葉挿し

葉挿しとは

それでは、多肉植物の増やし方を見ていきましょう。まず最初は葉挿しによる増やし方です。葉挿しとは、読んで字のごとく葉を挿すことで1つの多肉植物をいくつも増やす増やし方です。さきほどご紹介したように、セダムやカランコエなど「葉が多い多肉植物」に向いている増やし方となっています。増やし方難易度もそれほど高くない、初心者向けな増やし方です。

葉挿しの利点

多肉植物独特の増やし方として、葉挿しがあります。水分をたくさん含む多肉植物だからこそできる増やし方といえるでしょう。用意するものも、やり方もとても簡単なので、込み入ってきた葉を切るついでに、それを使って葉挿しに挑戦してみてはいかがでしょうか。とても小さくてかわいい多肉植物のベビーを育てることができますよ。大きくなった多肉植物を見慣れている人にとっては、その小さな姿は新鮮なものではないでしょうか。

葉挿しのやり方

多肉の増やし方:葉挿しの方法①


葉挿しをおこなうには、多肉植物の葉、土、平たいバットのようなものを用意します。葉はわざわざ切ることはなく、あれば自然に落ちたものでも利用可能です。もちろん、たくさん葉がある株なら、新しく切ることも可能です。葉挿し用の土は、必ずよく乾燥して乾いたものを用意しましょう。

多肉の増やし方:葉挿しの方法②

まずは、バットに乾いた土を敷きます。葉を並べるだけなので深さはそれほど必要ありません。底が見えない程度でよいでしょう。そこに葉挿しに使う苗にしたい葉を並べます。並べ方は、株についていた面が上を向くようにします。葉挿しといいますが、最初は土に挿さずに並べるだけでOKです。

多肉の増やし方:葉挿しの方法③

土の上に葉を並べたら、あまり日があたらない場所で、そのまま数日観察しましょう。個体差がありますが、だんだんと葉から発根してきます。水やりは根がでてきてから。根は自然と水をもとめて土の中に埋もれていきますが、いつまでも外にでているときは、少し土をかけてあげましょう。たくさん根がでてきたものから、鉢などに植え替えて葉挿しの完了となります。

多肉植物の増やし方:挿し芽

挿し芽とは?葉挿しと違うのか

葉挿しの増やし方のやり方は、とっても簡単でしたね。成功された方も多いのではないでしょうか。葉挿しに失敗しなくなったら、次は挿し芽の増やし方にも挑戦してみましょう。挿し芽は葉挿しとは違って、茎を使って増やす増やし方。挿し"芽"といいますが、芽ではなくて茎を使います。

挿し芽の利点

挿し芽は、徒長してしまったために切り戻した茎を利用して増やすことができる方法です。捨ててしまうものを無駄にせずに、挿し芽に使って、多肉植物の鉢を増やすことができるのはよいですね。切り戻し以外にも、適当な枝を切ることで挿し芽に利用することもできます。他の植物の挿し芽と違いがあるので、そのやり方をチェックしてみましょう。

挿し芽のやり方

多肉の増やし方:挿し芽の方法①

挿し芽での増やし方が向いているのは、茎がある多肉植物です。日なたに置いて徒長してしまった多肉植物の背丈を戻すのにも使える増やし方です。まずは、先に葉がついている茎の部分で切るところから。徒長していない茎で行う場合は、枝の下の方の葉数枚は切るとよいでしょう。茎を数ミリ~1センチほど出した状態にして、挿しやすくします。

多肉の増やし方:挿し芽の方法②

他の植物の挿し木や挿し芽と違うのは、多肉植物はすぐに土に挿してはいけません。ここでも空気に触れた状態で多肉植物から根がでてくるのを待ちます。このとき、横向きにおいておくと茎が曲がってしまうので、ひっくり返した植木鉢の穴に挿しておいたり、試験管のような管状のものに挿して、多肉植物が縦になるようにして、発根を待ちます。

多肉の増やし方:挿し芽の方法③

数日から数週間ほどすると、切り取った茎の下から発根してきます。根が数本確認できるようになってきたら、土に植えることができます。多肉植物の普通の管理方法と同じように適度な水やりをして、育てていきます。挿し芽の方法も簡単ですね。

多肉植物の増やし方:株分け

株分けとは?葉挿しや挿し芽と違うのか

多肉植物の増やし方、最後は株分けです。株分けは、前の葉挿しや挿し芽とはちょっと方法が変わってきます。前2種類の増やし方よりは少し難易度が高くなりますが、ランナーが出るような多肉植物には使える増やし方です。

株分けの利点

株分けは、大きくなりすぎた株を分けて、多肉植物をスッキリ見せてくれるという利点があります。また、多肉植物の数を増やすのにも、葉挿しや挿し木よりも成功率が高く、作業の手間はかかりますが、すぐに多肉植物の鉢数を増やすことができるのも嬉しいポイントです。愛情を込めて育てた多肉植物の子株を、仲の良いお友達にプレゼントすると、共通の話題や興味も増えてより仲良くなれるかもしれませんよ。

株分けのやり方

多肉の増やし方:株分けの方法①

株分けで増やすには、多肉植物の根元に子株ができていることが必要です。まずは、子株のある大株を、土から掘り出してあげましょう。土からあげた多肉植物は、根にたくさん土がついていますので、その土も丁寧に払い落としていきます。

多肉の増やし方:株分けの方法②

親株と子株を切り離していきます。根が長すぎる場合は、このときに古い根を切りそろえてあげましょう。挿し芽の場合と同じく、そのまま土に植えることはできませんので、切り口が乾くまで乾燥させます。

多肉の増やし方:株分けの方法③


子株の場合はすでに根がついているので、切り口が乾いたら土に植えつけましょう。株分けは、株を掘り上げたり、親株と切り分けたりという手間はかかりますが、葉挿しや挿し芽のように、発根まで数日おいておく必要がなく、分けたらすぐに増やすことができる増やし方です。

多肉植物の増やし方・育て方:土

多肉植物用の土つくり

新しく多肉植物を増やしたことですし、ここで多肉植物用の土も見直してみましょう。鉢植えなどで購入した多肉植物は、植え替えをしていないかぎり、土はそのままでどんな土が良いのか知らない人もいるのではないでしょうか。

多肉植物の土のブレンド

一般的に多肉植物用の土として売られているものをお手本として、土を混ぜ合わせていくとよいでしょう。使うのは「鹿沼土」「赤玉土」「軽いし」です。それに、「腐葉土」を混ぜると養分もプラスされて、多肉植物を育てるのに向いている、よい土になります。

大変だと感じたら土を買ってしまおう

出典: https://www.amazon.co.jp/%E8%8A%B1%E3%81%94%E3%81%93%E3%82%8D-%E3%81%95%E3%81%BC%E3%81%A6%E3%82%93%E5%A4%9A%E8%82%89%E6%A4%8D%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%9C%9F-5l/dp/B000IAA2F0/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1533625117&sr=8-1&keywords=%E5%A4%9A%E8%82%89%E6%A4%8D%E7%89%A9%E7%94%A8%E3%81%AE%E5%9C%9F

たくさん多肉植物を増やすのでなければ、ブレンド用にたくさんの種類の土を買っても余らせてしまいます。無駄になるようなら、最初から作られている「多肉植物用の土」または「サボテン用の土」を買うと手間もかからず、保管の場所もとりません。

多肉植物の育て方:水やりは

水やりの頻度やあげ方注意

増やした多肉植物を、枯らさずに育てる基本であって、一番のポイントであるのが水やりです。多肉植物の水やりのタイミングがわかりにくいというお話をよく伺います。水が多すぎても少なすぎても多肉植物は枯れてしまいます。多肉植物の育て方で大切な、水やりはどうしたらいいのでしょうか。

土が乾いたらが通用しない多肉植物

多肉植物に対しては、他の植物のように毎日とか、2~3日おきなど水やりの具体的な頻度はいいにくいです。土が乾いたら水やりをするという方法では、枯らしてしまうこともあります。多肉植物の水やりは、多くの植物の水やりのルールが通用しないことを覚えておきましょう。

水やりのタイミングの目安

多肉植物の水やりのタイミングは、「葉が少ししなしなになってきたとき」です。多肉植物は、土が乾いていても葉にためこんだ水分を使って生きています。葉の中の水分が使われて少なくなってきたサインが「しなしな」なのです。完全にしぼんでしまわないうちに、ちょっとしなっとしてきた時に水をあげるようにします。

多肉植物の育て方:植え替え

大きくなったら多肉植物も植え替えてあげよう

株分けをせずに、大きな多肉植物の株として育てたいという方もいるでしょう。でも、買ってきたままの鉢では、大きな多肉植物には窮屈になってしまいます。多肉植物が鉢いっぱいになる前に、大きめの鉢に植え替えしてあげましょう。

植え替えの時期は

多肉植物に限らず植え替えの時期は「成長期の前」です。多肉植物の場合は、この成長期が種類によってバラバラです。自分が持っている多肉植物が何型の種類になるのか調べて、植え替えの時期を把握しましょう。

型ごとの代表的な品種

多肉植物の春型、夏型、冬型の代表的な品種をご紹介しておきましょう。
春型:グラプトペダルム、セダムなど。植え替え時期は、2月から4月。
夏型:アガベ、カランコエなど。植え替え時期は、3月から6月。
冬型:セネキオ、リトープスなど。植え替え時期は、9月から11月。

多肉植物の育て方:失敗の原因

どうして失敗してしまうのか

多肉植物を育てていても、葉が黄色くなって腐ってしまう。葉がひからびてすべて落ちてしまった。などという失敗があります。どうしてこのような失敗をしてしまうのでしょうか。その原因の多くは2つに分けられます。

水やりによる失敗

多肉植物が枯れてしまう原因で一番多いのは「水やり」が原因といわれています。さきほどご紹介したように、しおれてきたら水やりで基本的には良いのですが、他の植物を育てていると「毎日あげなきゃ」と考えて、水のあげすぎによって株が腐ってしまう例が多いです。

置き場所による失敗


多肉植物の形が崩れてしまう失敗。他の植物にもありますが「徒長」というヒョロヒョロとした株に育ってしまうことがあります。このような失敗の原因は、ズバリ「日当たり」です。これも、元気に育って欲しいと日当たりの良い場所に置きすぎて、上にばかり伸びてしまう徒長した株になってしまうのが原因です。

多肉植物の育て方:切り戻し

徒長した株は切り戻しをしよう

枯れてしまった株は、もう戻りませんが、徒長による失敗であれば茎を切ることで、後からフォローすることも可能です。ここでは、徒長してしまった多肉植物の形を元に戻す、切り戻しについてご紹介しましょう。

切り戻しの時期

伸びすぎて徒長してしまった多肉植物は、そのまま育てていっても背が低くなることはありません。思い切って切ることで、株の姿を整えることができます。この、切り戻しをおこなう時期は、植え替えと同じく成長期の前におこないます。

切り戻しの仕方①脇芽がある場合

さて、切り戻しの方法ですが、まずは切り戻しをしたい多肉植物の株をよく見てください。下の方に新しい脇芽がでてきていたりしないでしょうか。その場合は、脇芽のすこし上あたりで切るとよいでしょう。

切り戻しの仕方②脇芽が見当たらない場合

脇芽が見当たらない株でも、切り戻しをすることができます。その場合、切る位置は、下葉を3~4枚残したあたりの位置がおすすめです。思い切ってバッサリとやってしまいましょう。すでに何本か株分かれしており他の茎も徒長しているなら、すべて同じ長さに切ることで全体の姿が綺麗に整います。

多肉植物の育て方:失敗しないために

失敗を防ぐ①水やりの見直し

水やりは、水をあげすぎても足りなくても、多肉植物を枯らしてしまう原因になります。一般的な植物の育て方に慣れている人ほど、その感覚でお世話をしてしまって「多肉植物はうまく育てられない」と感じることもあるでしょう。水やりの項目の注意点に注意して、多肉植物独特な水やりパターンを意識するとうまくいくでしょう。

失敗を防ぐ②置き場所を変える

徒長してしまった多肉植物は、せっかくの姿が悪くなってしまいます。徒長した多肉植物は切り戻しをしなくてはいけなくなります。できるだけ切り戻しをしなくてすむように、日当たりにも十分注意を払いましょう。現在徒長気味だという人は、置き場所を変えてみてはいかがでしょうか。徒長してしまったものは切るしかありませんが、今後の美しい姿を保つのに有効です。

まとめ

多肉植物を自分で増やそう

多肉植物の増やし方3種類をメインにして、育て方で失敗が多いポイントと、その改善策、予防策をお話してきました。いかがでしたでしょうか。他の植物とは少し育て方が異なり独特な水やり方法や増やし方がある多肉植物。平均すると育てやすい植物なのですが覚えるまでは勝手が違いとまどうこともあるでしょう。多肉植物の気持ちになって、日当たりや水やりに注意していきましょう。きっとあなたのお世話に応える、成長を見せてくれるでしょう。

植物栽培が気になる人はこちらをチェック

多肉植物以外の植物の栽培方法、お世話のやり方などもご紹介しています。植物の栽培が気になるという人はこちらもぜひチェックしてみてくださいね。