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クジャクサボテンの育て方講座!上手に開花させる、植え替え時期や剪定方法を解説!

交配によって誕生したクジャクサボテンを上手に育て、美しく華麗な花を咲かせるためにはどうすればよいか、また、どのような日頃の手入れが必要か、そして、クジャクサボテンの、植え替え時期や肥料、水の与え方、剪定方法などを解りやすく解説いたします。
更新: 2023年5月22日
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クジャクサボテンとは?

ノバルホキア属をもとに色々な属のサボテンがかけ合わさってできた園芸品種がクジャクサボテンです。主として雨の少ない高原や山岳地帯に自生しています。サボテンなのですが、いわゆるチクチクした棘は持っていません。

花を楽しむ花サボテンですので、鉢植えで楽しむのがおすすめです。“クジャクサボテン”という名前の由来は、花が孔雀の羽根のように鮮やかで美しいクジャクのようなサボテンという所から名付けられ、仲間には、月下美人という名前の夜に咲く独特な強い香りのサボテンがあります。

クジャクサボテンの花

大きなものでは1m以上にもなるクジャクサボテンの花の開花時期は5月~6月です。花の色は白・黄・朱・ピンク・オレンジ・紫など色とりどりの色があり、草丈は小さなものでは30㎝、大きな種類のものは1m以上の大きさになります。

花は小さなものでは5㎝くらいですが、大きなものでは30㎝にもなります。成長時期は、春と秋で暑い時期は殆ど成長が止まり、冬になって温度が下がる時期は休眠します。

クジャクサボテンの花は、豪華な光沢のある絹のように透ける薄い花びらが重なった花を咲かせます。オーキッド・カクタスの別名があります。

クジャクサボテンの仲間

京花火

風通しの良い日光が午前中3時間程度当たる場所に置いて育てて下さい。毎年6月下旬頃~10月下旬頃まで2,3回開花します。

月下美人

★クジャクサボテンと月下美人の相違点★

《葉》:クジャクサボテンの葉には葉のくぼんだ部分に棘がありますが、月下美人には棘がありません。クジャクサボテンの方が葉の厚みが肉厚です。
《開花時期》:クジャクサボテンの開花時期は4月の下旬~6月の上旬ですが、月下美人の開花時期は6月~7月と9月~10月の2回開花します。
《開花時間》:クジャクサボテンと月下美人両方とも開花は、夕方から開花しますが、クジャクサボテンは丸1日午後になってもしぼまず、2,3日開花したままで咲いていることもありますが、月下美人の方は明け方までにしぼんでしまい、どんなに遅くとも午前中にはしぼみます。

《花の香り》:クジャクサボテンは、香りがあるものと無いものがあり品種によって違います。特に白や黄色に芳香種が多いです。クジャクサボテンに比べて月下美人の方はとても良い香りがします。
《耐寒》:クジャクサボテンの耐寒温度が5℃、月下美人は8℃以上が必要になります。

クジャクサボテンの上手な育て方

クジャクサボテンの管理場所

クジャクサボテンは鉢植えで育てることをお勧めします。日当たりの良い場所で育てると丈夫に育ち、花付もより良くなりますが、梅雨以降から秋の彼岸ごろまではあまり日当たりが強いと、葉焼けをおこしたり、暑さに負けて休眠してしまうことがありますので、防ぐために風通しの良い半日陰で管理してください。

春と秋は日当たりの良い所で管理してください。冬場気温が10度以下に下がって来たら、室内の日当たりの良い場所で管理してください。

クジャクサボテンは寒さに弱いので、冬場の温度管理が重要になります。温度は最低でも5℃の気温を保つ必要があります。 冬場は室内で管理し、しっかりとした休眠を摂らせることで、花が咲きやすくなります。

クジャクサボテンの植えつけ

どっしりとしまった大きな茎節の丈夫な苗を選び、花を多くつける品種かどうかをよく確かめて選んで下さい。蕾が多く花が1輪咲いている物を選ぶのがベストです。

植え付けをするのに最適な時期は、5月~6月または、9月~10月の間です。小さな苗は根鉢を崩さずに、根鉢よりひとまわり大きな鉢に植えて下さい。

クジャクサボテンを植え付けるための用土


シャコバサボテンやサボテン用の土を使うのも手軽で良いですが、ご自身で用土を作りたい方は、クジャクサボテンは水はけが良くて、通気性の良い土を好みますので、川砂8:腐葉土2:くん炭(もみ殻や木くずを蒸し焼きにして炭化させたもの)1の割合で混ぜたもの、または、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2を混ぜたものがおすすめです。

クジャクサボテンは過湿に弱いので根腐れを防ぐためにも、植木鉢をプラスチックではなく素焼きの鉢などを用意して、鉢の1/3程度まで用土を入れその中に株を植え付けて下さい。

クジャクサボテンの水やりの仕方

夏季

生育期の春から秋にかけて土の表面がカラカラに乾いてから水を与えるようにしてください。水やりがすぎると根腐れをしますので注意が必要です。梅雨の時期に屋外に置いて雨に打たれると根腐れを起こしますので、室内で管理するのがおすすめです。

毎日水やりをする必要はないので、土の乾燥具合を見て水やりをしてください。また、夏場にクジャクサボテンが休眠期に入ることがありますので、夏に休眠気味になったクジャクサボテンの水やりは特に注意が必要です。

そして水やりの時に蕾や花に水がかかると傷んでしまいますので、水がかからないように気を付けて下さい。

冬季

冬は休眠期に入ります。休眠期は生育が衰えるので水を吸収しないようになります。根腐れを起こさないために、気温が5℃を下回るようになったら、水やりを完全にやめて下さい。

クジャクサボテンの肥料

肥料の与え過ぎに注意が必要です。与えすぎると根が傷んでしまったり、花付が悪くなって花が咲かないことがあります。肥料を与えるのは、5月~7月にかけてゆっくりと効き目が出る暖効性化成肥料を置き肥料にしておいたり、液体肥料を既定の倍率よりも薄くして与えます。

花が咲かないことが無いように、花付をよくするためには、リン酸とカリが多く入った肥料を与えて下さい。肥料を与える基準は、化成肥料は株元に1度、液体肥料は10日に1回与えるにとどめて下さい。

肥料の与えすぎは花が咲かない原因になりますので、くれぐれも与えすぎに注意をして下さい。

クジャクサボテンの病害虫

クジャクサボテンに付く害虫としてナメクジやカイガラムシが挙げられます。病気は特に無いようです。

ナメクジは、梅雨が始まる6月くらいから10月にかけて、クジャクサボテンの花びらや新芽など、柔らかい部分を食べます。ナメクジは夜行性なので見つけ次第補殺して下さい。また、ナメクジを予防するには、ナメクジが好むジメジメした湿気の多い環境に置かないことです。

使用後のコーヒー豆のカスを乾燥させて土に混ぜるとナメクジの予防に効きます。カイガラムシの幼虫は殺虫剤で駆除することが可能ですが、成虫は堅い殻で覆われているので殺虫剤が効きにくいため、使い古した歯ブラシや布などを使ってこすり落として下さい。

クジャクサボテンの実

クジャクサボテンは花も実も食べる事が出来ます。花はサット茹でて三杯酢やショウガ醤油で食べると美味しく食べられるようです。実は、赤いドラゴンフルーツのような味です。食べるのには少し勇気がいりますね。

植え替えや増やし方

植え替え

クジャクサボテンは基本毎年植え替えるのがおすすめですが、2年に1回の植え替えでも大丈夫です。古土と茶色く枯れた根を取り除いて植え替えます。植え替えに最適な時期は花が咲き終わった5月~6月に植え替えて下さい。

根詰まりを起こしている場合はその年に植え替えて下さい。根が傷ついたり、根腐れを起こす可能性がありますので、気温が低くくなる冬の植え替えは控えて下さい。この植え替えの時を利用して、株分けをして植え付ける増やし方も出来ます。


植え替えをする少し前から水やりを控えて乾燥させておいて下さい。(乾燥させておくと株が抜きやすくなります。)引き抜いた根に付いている土を、根を傷めないように優しく落とします。

苗より一回り大きな鉢に、鉢底ネットと軽石を敷いてその上に土を鉢の2/3くらいまで入れ、古くなったり傷んでいる根、伸びすぎた根を、綺麗に消毒したハサミで切り取って、その根を広げて新しく土を入れた鉢に植え替えます。

根と根の間にもしっかり土を入れて、バランス良く植え替えて下さい。

増やし方

実生での増やし方も可能ですが、挿し木で増やす増やし方をおすすめします。また、一番簡単で確実な増やし方は、植え替えの時に株分けを兼ねての増やし方で、根付の葉茎を分け、植え付ける増やし方です。

まずは、挿し木の増やし方ですが、挿し木をする場合の挿し穂を用意します。挿し木の挿し穂は傷のない長くしっかりして、直ぐに花芽が付きそうな葉茎を選んで挿し木に使います。

挿し木での増やし方で、挿し木の最適な時期は5月~6月、または、9月~10月です。挿し木の挿し穂は、病気が無く傷んでいない葉を使った増やし方です。

あまり若くない葉(若いと開花までの時間がかかります。)を15㎝~20㎝くらいの長さに切り(できるだけ節の間で切ります。)、その挿し木用の葉を1週間くらい陰干しして乾かしておきます。(良く乾かしておかないと葉に水が残っていると切り口から腐ってしまいます。)

挿し木ようの歯を良く乾かして数枚束ねて赤玉の入った鉢に浅く挿し、水やりをせずに10日ほどそのまま置いて下さい。これが挿し来を使った増やし方です。

10日くらいたって水を与え始めます。1ヶ月位で挿し木用の葉に根が生えてきたら新しい鉢に植えて下さい。一鉢に数株まとめて植え付けると早く豪華な株が作れます。

剪定のタイミング

大きな株は1m以上にもなるクジャクサボテンです。どんどん成長し長くなると支柱が無いと立っていられなくなります。朝顔の支柱のようなあんどん型の支柱で支えてあげて下さい。

クジャクサボテンを剪定するのに適した時期は、7月くらい~9月くらいで、あまり成長しすぎると見栄えも悪くなり花付も悪くなり花が咲かないことにもなりますので、剪定をして下さい。基本的には、休眠期以外の剪定は大丈夫ですが、花芽が付く10月~11月には花芽を切らないように注意して剪定して下さい。

剪定の仕方

伸びすぎた葉は節のくびれたところで剪定し切り詰めます。古い茎節は、5年~7年くらいで剪定して新しくする。(古くなると元気が無くなり、花付が悪くなるので、付け根から剪定し、新芽が出るようにします。)

新芽が多すぎる時は先端を剪定して成長を止めます。(新芽の勢いが良すぎると養分がとられ、花の付が悪くなりますので剪定が必要になります。) 新芽の先端を2,3芽残して指で摘み取ることを摘心(ピンチ)と言います。

この摘心により葉茎の成長を抑制して花付をよくします。摘心した下から再び新芽が伸びてきたら、再び2,3芽残して摘み取ります。この作業は適宜状態に合わせて行って下さい。

クジャクサボテンの花言葉

クジャクサボテンの花言葉には【華やかな美人】・【儚い美】・【儚い恋】などがあります。 【華やかな美人】という花言葉は、存在感のある大きな花の美しさから付けられたものです。 【儚い美】・【儚い恋】という花言葉は、とても美しいクジャクサボテンの花が1日で枯れてしまうことから儚いという言葉が使われているようです。

花が咲かない時に考えられる原因

茎節ばかりが伸びるクジャクサボテン、花芽が付かずに花が咲かないのは何故でしょうか?それには理由があります。 花が終わった秋以降に水を与えすぎると腐ってしまいますので注意して下さい。

肥料も窒素分が多い物を与えすぎると、葉ばかり茂ってしまい花が咲かないということになります。 クジャクサボテンは春~秋ごろにかけて明るい半日陰で管理して下さい。しかし、あまり暗くても花が咲かないです。

茎節に2番芽が出来た場合、その2番芽に栄養を取られ花芽が育ちませんので、摘芯を何度か行って下さい。 冬の気温(室温)が高すぎると、クジャクサボテンが休眠することが出来ずに花が咲かないので、室内の温度管理をしっかりして十分な休眠をさせて下さい。

花が咲かないのは休眠期間が充分でないからで、7月末で肥料を与えるのをやめ、9月末から徐々に水やりを控えて、12月末~2月末までの間はほぼ断水させて、2℃~5℃の環境に2ヶ月くらいの間置きしっかり休眠させて下さい。

冬に暖かい場所で管理すると花が咲かないことになります。しかし、0℃以下になると枯れてしまいます。

プランターの古い土を再生させる方法


ガーデニングで植物を植える場合には、新しい土を使うのが基本ですが、どんどん新しい土が増えていくのも大変かと思いますし、古い土の処分を処分するのにも手間がかかります。自分に合った土の再生方法を楽しみながら、少し手間がかかりますが古い土を再生して再利用してみて下さい。

古い土を使い続けてはいけないのはなぜ?

古い土や1度植物が枯れた土の中には、雑菌や細菌が増えてきているため、苗を植えたり、種をまいても元気に育たずに枯れてしまうことが多いのです。 ガーデニングなどで長く使用した土は、土の粒がどんどん細かくなって、土の粒同士が狭くなり、泥のようになるため、水はけが悪くなってしまいます。

雑草や前の植物が生えてくる場合があり、新しく植えた植物の成長を妨げる事があります。

土を再生させるために必要なもの

・再生させる古い土 ・ビニールシート ・ふるい(細・中・荒目の3種類) ・腐葉土や堆肥など土壌改良剤 ・軍手・ビニール手袋

土を再生させる方法

①ガーデニングで使用した古くなった土をしっかり乾燥させ、鉢からビニールシートなどの上にその乾燥させた土を出し、手を傷つけないように手袋を付けて、土に含まれている茎や葉、根、虫やサナギなどのゴミを取り除いて下さい。

②荒目~中目、細目の順番にフルイをかけて微細なゴミも取り除きます。

③フルイにかけた粒の揃った土にたっぷりと水をかけて湿らせます。その土を黒いビニール袋に入れて日光に当てて蒸して消毒する、または、土が完全に浸かるような容器に入れ、完全につかるように熱湯を入れて、熱湯消毒し病原菌を殺菌して下さい。

④清潔になった土に栄養分を与えるために腐葉土や堆肥、培養土、土壌改良剤などを混ぜ込んで栄養分を補充します。清潔にした土に対して3,4割くらい混ぜ込んで下さい。そこに新しく植物を植えるのには、苦土石灰や有機石灰、肥料を混ぜて植え付けて下さい。

注意点

このようにして土を再生させても、同じ種類(科)に属する植物を植えた場合に連作障害を起こすことがありますので注意が必要です。特にナス科やウリ科、マメ科の植物が連作障害を起こしやすいので注意して下さい。

まとめ

鮮やかな色のクジャクサボテンの花、花色も豊富で百花繚乱の美しさが楽しめます。大輪の花は1日で花が終わりますが、。室内で管理すれうば世話もしやすいので、育てるのも比較的簡単に楽しむことが出来ますので、ぜひ挑戦してみて下さい。