ニュージーランドの基本情報
ニュージーランドの首都は「ウェリントン」で、公用語は英語です。ニュージーランドは南半球に位置しているため、日本とは反対の季節になります。旅行や留学、ワーキングホリデーなどで訪れる日本人も多くいます。
ニュージーランドが多くに日本人を惹きつける大きな理由は、雄大な自然が身近にあり絶景が楽しめることが挙げられます。大自然を満喫できるアクティビティも充実しており、観光客から人気があります。またニュージーランドは治安がいいことも日本人が多く訪れる理由の一つとなっています。
ニュージーランドの通貨とチップ
ニュージーランドの通貨はニュージーランド・ドルで、2019年1月時点で1$≒75円となっています。紙幣は$5、10、20、50、100の5種類あり、硬貨は10、20、50¢と$1、$2の5種類があります。ニュージーランドではチップの習慣はありません。ただし特別なサービスを受けた時やサービスの質がよかったと感じた時には渡してもいいでしょう。
ニュージーランドの物価事情
「ニュージーランドは物価が高い」と言われています。主な理由として為替の影響や、最低賃金の上昇、そして食品などは多くが輸入に頼っている、などが挙げられます。また、ニュージーランドは人口が少ないため価格競争が起きにくいことも物価が高いと言われている理由の一つです。では実際にどの程度、日本とニュージーランドで物価の違いがあるか比較していきます。
日本とニュージーランドの物価比較・食品
ニュージーランドは食品の多くが輸入に頼っているなどの理由から食品の物価は高いことが多いです。しかしニュージーランドは農業が盛んな国なので、日本と比較すると野菜やフルーツの物価は安い印象です。
主食
主食であるパンやお米の値段はブランドによって前後します。
●お米:$1.8〜3.5/㎏
●食パン:$1〜5/1〜2斤分
●フランスパン:$2/1本
●スパゲッティ:$1.8/500g
ニュージーランドでもお米を購入することは可能です。しかし安いお米はタイ米のような長細いお米になるため、日本で食べられているようなお米が欲しい場合は若干値段が高くなります。ニュージーランドで生活する際は、特別な理由やこだわりがないのであれば、普段は安いお米を購入し日本のようなお米が恋しくなった時に、高いお米を買うなどして食費を節約することも可能です。
野菜・フルーツ
ニュージーランドでは野菜やフルーツは量り売りが基本となっています。季節によって大きく相場が変わってくるので、旬の時期に安いものを購入することをお勧めします。
それぞれの野菜やフルーツの値段は下記の通りです。
●バナナ:$3〜5/㎏
●りんご:$3〜5/㎏
●みかん:$3〜5/㎏
●キウイフルーツ:$4〜6/㎏
●トマト:$2〜4/㎏
●玉ねぎ:$1〜2/㎏
●じゃがいも:$1〜2/㎏
●キャベツ:$2〜3/玉
冬になると野菜やフルーツの物価は高騰するので注意が必要です。
日本とニュージーランドの物価比較・飲料
ニュージーランドのスーパーなどで購入できる飲料の物価をご紹介していきます。
ミネラルウォーター
海外では珍しく、ニュージーランドでは水道水を飲むことができます。短期の旅行者や心配な方は無理して水道水を飲まずにミネラルウォーターを購入してもいいでしょう。炭酸入りのものと炭酸なしのものがあるので購入の際は注意が必要です。
ミネラルウォーターはスーパーなどで購入すると500ml$1〜3、1ℓでも安いものであれば$1から購入可能です。ニュージーランドで生活するのであれば大きなものを購入した方がお得になります。
コーラ
ニュージーランドでは、コーラは2.25ℓが$3.99と日本よりやや高めです。スーパーなどではフレッシュなフルーツジュースが瓶に入って販売されていますが、そちらは1本$3〜5となっています。少し高いですが、オーガニック製品も多くありますのでニュージーランドでしか買えないものを求めている方にはおすすめです。
日本とニュージーランドの物価比較・外食
スターバックス
ニュージーランドにもスタバはありますが、店舗数は20店舗ほどと多くありません。また海外のスタバではトールサイズからしか注文できない場所も多くありますが、ニュージーランドではショートサイズから注文できる商品もあります。
●コーヒー(トールサイズから):$5(T)、$5.6(G)
●ラテ/カプチーノ:$4.2(S)、$4.9(T)
●カフェモカ/キャラメルマキュアート:$4.9(S)、$5.8(T)
日本と比較するとやや高めの値段となっています。観光客から人気のタンブラーやマグカップは$25で販売されています。
マクドナルド
ニュージーランドのマクドナルドではハンバーガーが$2.9、ビックマックは$6.1。日本ではハンバーガー100円、ビックマック390円です。マクドナルドも日本と比較すると高めの価格設定となっています。
カフェ・レストラン
ニュージーランドのレストランは高いイメージがありますが、実際にそれぞれの相場はこのようになっています。
●朝食:$8〜10
●ランチ:$15〜25
●夕食:$25〜40
●軽食(パンなど):$5〜8
●バーやパブ(ドリンクや軽食):$20前後
レストランなどでビールを注文すると$7〜10ほどします。パスタなどは$12ほど、ステーキなどは最低でも$25はします。
旅行などで訪れる際は外食がメインとなりますが、日本のように安く食べられるお店が少ないため、3食すべて外食となると食事代も大きなウエイトを占めそうです。このようにニュージーランドでは外食の値段は高いので、留学やワーホリなどで生活する際はなるべく外食を控え自炊することで食費を抑えることが可能です。
日本とニュージーランドの物価比較・日用品
ファッションアイテム
衣料品などのそれぞれの相場はこのようになっています。
●Tシャツ:$20前後
●パーカー:$30〜50
●スニーカー:$40前後
ファッションアイテムの物価は日本よりやや高く、日本のように安くていいものはあまりありません。品質があまりよくないものがほとんどなので、ニュージーランドでの生活を考えている人は衣料品などは日本から多めに持参した方がいいでしょう。
トイレットペーパー・ティッシュペーパー
トイレットペーパーは12ロール入りで$5〜9、ティッシュペーパーは1箱$3前後します。ブランドによって値段は変動します。ニュージーランドでは紙製品の物価は比較的高いですが品質はあまりよくなく、日本製品の品質の高さを改めて感じます。
シャンプー
シャンプーはダヴの640mlで$12.99。オーガニックのシャンプーなども多く販売されているので、ニュージーランドで生活するのであればオーガニック製品なども試してみるのもおすすめです。また旅行などで訪れた際はお土産として購入しても喜ばれること間違いなしです。
日本とニュージーランドの物価比較・交通費
電車・バス
オークランド周辺では電車やバスは移動区間により料金が決まるゾーン制となっています。オークランド市内ではメインの交通機関はバスとなっており、ゾーン1〜4であれば料金は$3.5〜9で乗車できます。またCityLink(シティリンク)というバスを利用すれば$1から乗車可能です。
長距離バス
ニュージーランドでは都市間を移動する長距離バスも走っており、相場はおよそ$10〜100ほどです。オークランドからロトルアまでは$50となっています。
フェリー
南島と北島を結ぶフェリーがあります。値段は$55〜で、観光名所となっているデボンポートまでは$4.8です。
日本とニュージーランドの物価比較・宿泊費
旅行に行く際はホテルの値段が気になるものです。ホテルのランクや場所、種類などによって相場は大きく異なります。また、海外では一人当たりの値段が決まっているのではなく、一部屋あたりの値段が決まっています。そのため、ダブルルームに一人で宿泊しても二人で宿泊しても料金は変わりません。
ホテル
ニュージーランドのホテルの相場は最低価格で見ると、安いホテルで$40から、中級クラスのホテルで$140から高級ホテルで$200からとなっています。ちなみにヒルトンオークランドだと1泊$424から宿泊可能です。
バックパッカーズ・ユースホステル
宿泊費を抑えたい方はバックパッカーズやユースホステルがおすすめです。安いところで$20前後、高いところで$60前後のところがあります。留学やワーホリで最初の期間だけユースホステルなどを利用して生活している方も多くいます。
モーテル・B&B
モーテルは車で旅行する人が宿泊する施設で、部屋の前まで車をつけることができます。ベッド、キッチン、シャワーなどが付いており、食費を節約したい方やレンタカーなどを借りて旅行したい方におすすめの宿泊施設です。B&Bは「Bed&Break fast」の略でその名の通りベッドと朝食が付いている施設です。相場は中級クラスのホテルとあまり変わらない値段のところが多いです。
日本とニュージーランドの物価比較・通信費
SIMカード
ニュージーランドでもプリペイドSIMカードを購入することができます。留学やワーホリ、短期の旅行でも安いSIMカードを現地で調達する方法がおすすめです。SIMカードの相場はオークランド空港にもある「Spark」で下記の通りです。
●200分の通話、無制限のテキスト、データ容量1.25GB:$19
●300分の通話、無制限のテキスト、データ容量2GB:$29
●500分の通話、無制限のテキスト、データ容量4GB:$49
一番安いプランで$19から購入できるので、短期の旅行でも比較的お手頃な価格で利用できます。また街中に設置してあるフリーWi-Fiスポットを利用すれば1日1GBまで無料で利用することが可能です。必要に応じてプランの追加もできるので、ニュージーランドで生活する際は最初は安いプランを利用して様子を見て足りなくなったら追加してもいいでしょう。
日本とニュージーランドの物価比較・観光
ニュージーランドでは自然が身近にあり、観光も自然も楽しめるアクティビティが充実しています。主な観光ツアーなどの料金は下記の通りです。
●ロードオブザリングのロケ地巡り(ホビット村など):$300〜
●バンジージャンプ・スカイダイビング:$200〜300
●クジラやイルカのウォッチングクルーズ:$150〜180
日本でバンジージャンプをすると1万〜1万5千円前後、スカイダイビングだと3〜5万円ほどするので、日本と比較するとニュージーランドの方が安くできます。アクティビティなどは決して安いとは言えませんが、無料で楽しめる場所(湖や森など)も多くあります。せっかく観光で訪れるのなら、ニュージーランドでしかできない大自然を楽しめるアクティビティに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ニュージーランドでの生活費
ニュージーランドの生活費が高い理由としては先ほども挙げたように食費や家賃の高さが大きな要因となっています。留学やワーホリなどで生活する際は、自炊をしたりシェアハウスに住んで家賃などを抑えたりするなどの工夫が必要になります。また100均のように安く日用品を購入できるお店がないことも生活費が高くなる理由の一つです。
まとめ
ニュージーランドの物価は高いと言われていることが多いですが、実際に比較しても日本より全体的に物価は高い印象です。特に外食は日本よりはるかに高いので旅行などで訪れる際は注意が必要です。
日本と比較するとニュージーランドの物価は高めではありますが、うまくやりくりすれば生活費や旅行代などもある程度は抑えられます。旅行やワーホリ、留学で訪れる際には下調べなどをしっかり行い、物価の違いなどを事前に考慮しておくことをおすすめします。上手にやりくりしてぜひニュージーランドでの生活や観光を楽しんでください。