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石膏ボードを壁にアンカーで取り付け!設置方法と気になる耐荷重を解説!

石膏ボードには、ピンや釘、ネジ・ビスなどを挿してもスルリと抜けてしまいそれだけでは扱いにこまります。石膏ボードにビス・ネジを打ち込むのに役に立つのがアンカーという金具。アンカーにも種類があるってご存知でしたか?石膏ボードとアンカーの使い方を解説していきます。
更新: 2021年12月7日
佐藤3
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石膏ボードのネジやビス打ちにアンカー

ネジやビスが効かない壁にアンカーの出番!

住宅の壁にちょっとものを掛けたり置いたりする棚、フックをつけたい。ネジやビスを使おうとして、壁にドライバーで差し込んだのはよいけれど、すぐに抜けてしまう。別の場所に差してみても同じ…という経験はありませんか。それは壁が石膏ボードでできているからかも知れません。石膏ボードの壁にはビスやネジが効かないのが特徴です。そんな石膏ボードに棚やフックなどをしっかり付けるのに役立つ部品が「アンカー」です。アンカーについて詳しくご説明します。

石膏ボードとは?

現代建築の壁材

まずは、壁に使われていることが多い石膏ボードについて。石膏ボードといわれても、建築現場を見たことがない人は、ほとんど気にして見ることはないでしょう。石膏ボードの名前のとおり、石膏でできたボードで、現代建築の壁に使われる素材です。ほとんどの家が、外壁・断熱材・下地材・石膏ボードという順番で壁を構成しています。石膏ボードの上に壁紙などを貼り付けて仕上げます。

もろい石膏ボード

石膏ボードにビスやネジなどがとまらないのは、石膏ボードの中の石膏が強度がなくもろいから。穴を開けた形がしっかり固定される木材なら、そのままキープしてくれるビスやネジでも、強度の弱い石膏ボードでは、ビスやネジが固定されずに外れてしまいます。そのために、石膏ボードに強度をもたせネジなどを固定させる用の別の部品(アンカー)を取り付けてあげる必要がでてきます。

石膏ボードの設置はアンカーがないとダメなの?

石膏ボードに打ち込んだネジ・ビスの弱さ

まずは、どのくらい石膏ボードという壁材がもろいものなのか。強度確認のために、実際にやってみせてくれている動画をご紹介します。こちらの方は、作業服をお召になっていますが、普通のお兄さんです。本職はウェブ屋さんだそうです。DIYの範囲の説明ですので、わたしたちの状況にフィットしているでしょう。

簡単に抜けてしまうビスやネジ

こちらの動画でもわかるように、ちょっと引っ張っただけで抜けてしまいます。こんな経験あるという方も多いのではないでしょうか。こちらの動画では、これから説明するアンカーについて触れていますが、アンカーはこの1種類だけではありません。後述では、このアンカーの種類や社類ごとの取り付け方、使い方もご紹介しますので、予習のつもりで動画を見ていただければと思います。

石膏ボード壁の見分け方

壁紙が貼られた上から石膏ボードか見分けたい

自分の家の壁は何でできているの?持ち家で、しっかり設計から関わった人ならば、または、建築関係に知識がある方ならわかるでしょうが、建材が何かなんて、DIYをしていても知らないことが多いですね。まずは、ネジなどの取り付け予定の壁が石膏ボードか、その他の建材か調べましょう。見分ける方法を説明していきます。

ピン差し法など

最近の住宅であるなら、ほぼ壁は石膏ボードが使われているかと思いますが、プレハブなどの場合、石膏ボードでなく壁が薄いベニヤ板などで強度が足りずビスが効かないということもあります。壁にピンを挿したときに、ピンに白い粉のようなものがついていたら石膏ボード。

コンセントのカバーを外して確認することもできる

そのほか、コンセントパネルを外したりすると、下地材が見えることもあります。そこで壁材が石膏ボードかその他の建材かを判断することができますよ。でも、ここで気をつけて欲しいのが、コンセントパネルを外して確認するときの通電です。もし、古くなってむきだしの配線などがあったらとても危険!確かめるときは、必ずブレーカーで電源を落としてからにしましょう。

アンカーとは?


下地があればネジは固定される

先程の動画にもありましたが、打ち込もうとするものが、ちょっと引っ張るだけでするりと簡単に抜けてしまうのが石膏ボードでした。あれを見てしまうとちょっと面倒だなとひるんでしまうひともいるでしょうが大丈夫!壁にネジを差し込む時は、まずは、下地となる木材を探してネジ打ちするのが、強度をあげてしっかり固定する簡単な方法なのです。

石膏ボード+ネジにお助けアイテムがアンカー

でも、どうしても石膏ボードだけしかない壁に、ねじを打ち込みたいときも出てくるときもありますよね。そんなときに活躍してくれる存在が"アンカー"です。アンカーとは英語で船の「イカリ」のこと。イカリのように固定するものという意味です。

石膏ボードの取り付け①アンカーの種類

アンカーの種類は大きく分けて4つ

石膏ボードの強度をあげてくれるアンカー。アンカーには非常に多くの種類があり、いろんな個性的な商品名で売られています。ポピュラーなものでも4種類。この他、各メーカーごとの工夫をプラスして、別の名前をつけた派生商品のようなものも売られています。このあと詳しくひとつひとつのアンカーについての説明と、取り付け方、使い方を説明しますので、「こんなのがあるのか」と、サラリと見ていただければと思います。

石膏ボードの取り付け②アンカーの選び方

種類の選び方①石膏ボードの厚みで選ぶ

アンカーとひとくちに言っても、いくつか種類があるんだなということがおわかりいただけたかと思います。でも、具体的にどのアンカーが自分のつけたいビスやネジを固定するのに使えるのか、一番強度をあげるにはどのアンカーを使ったらいいのか。その選び方で悩む人もいるのではないでしょうか。アンカーの選び方の①は石膏ボードの厚みで判断します。石膏ボードの厚みは、専用の道具で知ることができます。

下地探し兼用厚み調べの道具

どこ太 Smart マグネット付 35mm 78592

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石膏ボードでも、ビスやネジの長さがあり、その奥に下地となる木材があるとするなら、きちんと固定されて棚やフックなどを取り付けることができます。アンカー不要な場所とわかります。でも、そのためには、まず下地を探し、それが欲しいところにあるという必要があります。石膏ボードの下地探し、厚み調べには、このように針で差して具体的な厚みを測る、またはもっと機械的にセンサーで探すような道具を使います。

種類の選び方②耐荷重で選ぶ

アンカーの選び方②は、石膏ボードの厚みに対応したものを選ぶのも重要ですが、吊りたい棚や荷物の重みに合った耐荷重を持つアンカーを選ぶことも大切です。アンカーの耐荷重が吊りたいものの重さをオーバーすると棚が落ちた、フックごと壁から外れたということになってしまいます。耐荷重は、アンカーのパッケージに必ず記載されていますが、その耐荷重まで安心して吊れることはなく、それ以内にする目安です。

石膏ボードの取り付け③耐荷重の見方

強度を保つアンカーの選び方

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耐荷重はアンカーによる石膏ボードの強度をあげるのに、大切なポイントです。いくらしっかりアンカーが取り付けられていても、耐荷重が吊るものに合っていなければ(具体的にはオーバーしていたら)アンカーの強度など関係なく、石膏ボードからアンカーごと落ちてしまいます。アンカーの強度に関係なく、石膏ボードに物を吊るときには、耐荷重のチェックはしっかりしましょう。耐荷重の味方にもポイントがあるのでご説明します。

目安は耐荷重の1/5まで

たとえば、耐荷重が1kgと表記されているアンカーを使ってフックを取り付けて、カバンや服をそこに掛けようとしたとします。そのフックに、安心して掛けられる服やカバンの重さは記載の耐荷重の1/5を目安にしましょう。1kgの耐荷重なら200gまでということです。逆に、500gのものを掛けたいと思ったら、その5倍の2.5kgまでの耐荷重のアンカーを選ぶことになります。

石膏ボードの取り付け④アンカーの取り付け方1

中空アンカーを使った棚の取り付け


それでは、早速具体的なアンカーの取り付けを動画を見ながらご説明していきます。よく使われる中空アンカー(モリーアンカー)の取り付け方です。まずは、取り付ける場所を決め、そこにアンカーの径と同じ大きさの穴を、ドリルであけていきます。中空アンカーはアンカーにネジがセットされているので、そのまま差し込み、ネジをドライバーで回します。中でしっかり固定された感覚があったら、ネジを外し、そこに同じネジ山のネジやフックをかければ完成です。

石膏ボードの取り付け⑤アンカーの取り付け方2

トグラー式アンカーの取り付け方

次にご紹介するのがトグラー式アンカーの使い方・取り付け方。アンカー用の穴を開けるのはモーリーアンカーと同じ。トグラーアンカーにはビスはついておらず、専用のピンがついています。まずはアンカーだけを穴に差し込み、ピンを差し込むと中で羽根が開いて固定されます。そこに同じネジ山のネジやビス、フックなどを取り付けていくことになります。

石膏ボードの取り付け⑥アンカーの取り付け方3

壁タップアンカーの取り付け方

安価で使う人も多いアンカーの取り付け方です。壁タップやかべっこ、ボードアンカーなどという名前で売られているアンカーです。アンカーにねじ山がついていますので、ビスのようにドライバーで回しながら打ち込むことができます。アンカーの穴にネジやビスをドライバーで取り付けます。ネジを回すことで、アンカーの先が開いて石膏ボードに固定されることになります。

石膏ボードの取り付け⑦アンカーの取り付け方4

モノマックスでの取り付け方

最後はモノマックスというアンカーの取り付け方になります。こちらも、買った時にアンカーとネジ、ビスがセットになっているものがほとんど。取り付け方も、そのままセットになっているものをボードに差し込むだけ。まずは打ち付けるのにちょうどよい大きさの穴をあけて、アンカーにネジなどを挿したままで差し込みます。

ネジで固定強度をアップ!

ネジを締めていくことにより、モノマックスの羽根がしっかり石膏ボードに固定され、強度を保つようになります。いかがでしょう。アンカーは、みなさんが思ったよりも簡単に取り付けることができたのでは?やり方を覚えてしまえば、棚やフックなどだけではなくて、もっともっとたくさんのDIY・使い方に応用できます。

石膏ボードの取り付け⑧アンカーなしでネジ

アンカーを使いたくない人のネジ・ビスの効かせ方

このほか、アンカーを使いたくない人には、裏技的な石膏ボードへのネジやビスの固定方法があります。スピードミニという商品ですが、石膏ボードに開けた穴にスポンジを差し込み、そこに液剤を注入、固めてしっかりとしたボード部分を作るというものです。メリットとして、ビスのネジ山のを選ばないということがありますが、石膏ボードに大きな穴を開ける必要があるというデメリットもあります。

スピードミニ

ネジの取り替えでサイズが合わなくなったネジ穴の強度補強に、下地がないところの石膏ボードへのビスの取り付けにといろいろと便利に使うことができる「スピードミニ」。10と20がありますが、付属スポンジの数だけなので、強度や乾燥速度などには違いがありません。必要な枚数のものを選びましょう。

石膏ボードへのアンカーの使い方:おさらい

使い方①石膏ボードの厚みにあったアンカー選び

出典: https://www.amazon.co.jp/%E5%B3%B0%E5%B2%B8-%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BCMA-1-%E3%81%AF%E3%81%95%E3%81%BF%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E5%BC%8F-%E7%9F%B3%E8%86%8F%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%899-5-12-5mm%E5%AF%BE%E5%BF%9C/dp/B018L47PTA/ref=sr_1_14?s=industrial&ie=UTF8&qid=1543082658&sr=1-14&keywords=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC

まず最初に、ホームセンターや工具径通販サイトで、数多くある商品からのアンカー選びです。自分がビスを打ちたい壁の石膏ボードの厚みがどのくらいなのか調べます。その壁材をフォローしてくれる、適したサイズのアンカーを選びましょう。どんな厚みに対応しているのかは、アンカーのパッケージに記載されています。

使い方②耐荷重もチェック

取り付ける棚やフックには何を掛ける予定なのか、どのくらいの重さなのかを計算して、アンカーを選びましょう。これは取り付けた棚やフックが落ちることにもなる重要なポイントです。


使い方③アンカーを取り付ける

ほとんどのアンカーが、まず石膏ボードにドリルなどで穴をあけてから、打ち込むようになっています。このとき、石膏ボードに開ける穴はアンカーの径と同じもの。大きくても小さくてもうまくいきません。そこからは、前述の"アンカーを取り付けていく"、という作業については、ここまでご紹介した各アンカーの種類による取り付け方をご参照ください。

使い方④棚やフックなどを取り付ける

フックの場合は、フックのネジがアンカーを留めるネジになってくれるので、そのままアンカーを取り付けて終わりですが、棚などを固定する場合は、棚金具を取り付けるために、アンカーを取り付けたら、一度はめたネジを取り外してから、再度棚用金具を置いて、ネジを締めていきましょう。

石膏ボードから不要なアンカーを抜くには

使わないアンカーは抜いてしまおう

ここまで、石膏ボードにアンカーなどを利用してビスやネジを取り付けるやり方をご紹介してきました。でも、アンカーは一度取り付けたらもう外せないの?と心配になり取り付けを躊躇する人もいるでしょう。アンカーは取り外すことができます。綺麗に穴補修すれば、その上から壁紙を貼ることでまったく目立たなくなります。

抜き方もアンカーの種類によって違う

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動画の2分あたりからアンカーを抜く場合の説明になります。アンカーにも、そのままネジ山の逆回しで抜けてくるものもありますし、モリーアンカーのように、プラスチックハンマーで叩くことで、開いて石膏ボードを固定していた部分が閉じて引き抜けるものもあります。ご使用になったアンカーによる引き抜き方を試してみてください。

まとめ

石膏ボードや棚に合わせたアンカーを選ぼう!

石膏ボードへアンカーを使っていろんなものを固定していくやり方・使い方をご説明してきました。いかがでしたでしょうか。アンカーは使い方を覚えれば誰でも簡単に棚の取り付けやフックの設置ができる便利アイテムです。ただし、大きな穴が開くことになりますので、賃貸の場合は大家さんに確認してから、持ち家の場合も不要になったら修復するという気持ちで行いましょう。それさえクリアすれば、とても便利に簡単に使うことができるアンカー!DIYに活かしていきましょう。

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