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ブロック塀の積み方は?DIYで気になるブロックの積み方や土留めの方法を解説!

DIYで庭造りをするならブロック塀がおすすめ。レンガなどの資材と比べると安価で手に入れやすいのが特徴です。ブロック塀をDIYで積み上げるのはむずかしいと思っていませんか?難しい使い方をしなければ簡単に安くDIYを楽しめるのでブロック塀を使ってみよう。
2020年8月27日
WaTaNabe
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DIYで庭造りするならブロック塀を使ってみよう

DIYで庭作りをするなら最初にどこに何を作るか考えますよね。間取りが決まったら次は何で区切るのか考えます。予算にもよりますが見えない部分にはあまりお金をかけたくないので、ある程度の強度を持った資材の使用を。そんな時におすすめなのがブロック塀です。多段でブロック塀を使う目的でないのであれば簡単に安全に積むことができます。この記事ではできるだけ簡単にブロック塀を積む方法と土留めの上手な方法などまとめました。

ブロック塀を使ったDIYは難易度が高め?

ブロック塀の積む段数で難易度が大きく変わる

ブロック塀といえば外構をイメージすると思います。外構でブロック塀を多段で積み上げているものをDIYで挑戦しようと思うと素人には少し厳しいです。積み上げること自体は簡単ですが長い目で強度を考えると難しくなってきます。私有地内での多段積みであれば自分にしかダメージはないですが外構に使用するとなると災害などが起きた時にどうなるか想像でするだけで怖いです。建築関係の知識があり現場経験もある方にしかおすすめできないので低い段数での使用を推奨します。

1段・2段程度なら簡単に作れる

ブロック塀は1段・2段程度なら資材と道具が用意できれば誰にでも積み上げることができます。ブロック塀は簡単に積み上げられると思われている方も多いと思いますが1段・2段なら簡単です。ただ段数を増やすのであれば耐久力を意識したコンクリート基礎の工事・鉄筋の使い方・ブロック塀の積み方にこだわる必要があります。基本的にはDIYでの多段ブロック塀はリスクが大きいので諦めて業者さんに頼むのが正解です。

外構やDIYに使用するモルタルとコンクリートの違い

モルタルとは

モルタルはセメント+砂を水で練ったものです。ホームセンターなどでセメントを見ると砂が混ざっているものが販売されていたりするのでその時は袋に推奨割合が表示されているのでしっかり確認しましょう。
コンクリートに比べると強度がないのでハンマーでたたくと簡単にヒビが入ったりします。ただDIYには向いています。ブロック塀やレンガを積むときに使用するのがモルタルです。外構工事の基礎には向かないので注意してください。セメントにも種類があり水を入れるだけのものや速乾性のものなど多くの種類があるので購入する際にはきちんと確認してください。

コンクリートとは

コンクリートはセメント+砂+砂利を水で練ったものです。駐車場などは強度が必要なのでコンクリートで作られていることが多いですが表面だけ見た目をよくするために別の物で仕上げていたりします。他にも強度が必要な家の基礎などにも使用されているのがコンクリートです。モルタルと違って多用途ではなく主に強度を意識したポイントに使用されます。DIYの外構工事で使うとしたら基礎の部分に使用します。表面の仕上げにモルタルを使用したりします。
コンクリートの比率にも種類があり基本的には
セメント:砂:砂利=1:3:6
強度を求めるときは
セメント:砂:砂利=1:2:4

DIYでブロック塀多段積みはリスクが高い!


多段ブロック塀は壊れる可能性が高い

基礎の作り方にも種類があり強度も違いますが基礎の強度以前に設置予定の場所の地盤が弱いと簡単に壊れます。可能性は低いですが絶対にないとは言い切れません。
家を建てる前にボーリング調査をしているはずなのでボーリング柱状図があれば確認するのもいいですね。本来建築業者が持っているので渡されていない可能性が高いです。
表増から1mぐらいまでが緩い地盤だと多段ブロック塀には向かないです。台風みたいに強い雨と風が同時に来る災害にはかなり弱いです。地面の土を改良することも必要となるので素人では難しいです。

DIYではおすすめできない

建築関係の知識があり現場経験もあれば挑戦してもいいと思います。倒れた時の事を考えるとDIYで作るのにはリスクが高いです。ブロック塀を積み上げる前にコンクリート基礎を作るのにも多くの経験や知識が必要です。基礎工事で転圧が不十分だったり、積み上げたブロック塀が少しずれていたりするとそれだけで地震が多い日本では簡単に壊れる可能性が高いです。最近では台風でブロック塀が倒れたこともありました。モルタルやコンクリートを実際に現場で使ってきましたがそれでも挑戦はしたくないぐらいです。

DIYでブロック塀を使用した時の高さ制限などの注意点

建築基準違法のブロック塀

街を歩いていると私有地の境界の仕切りとしてブロック塀をよく見かけます。実際に建築基準法に違反しているブロック塀がどの程度あるのかはわかりませんが近年では地震が多いこともあり規制されてきています。多段ブロック塀を境界に使う予定がある方は国土交通省のホームページにて詳しく書かれているのでDIYで挑戦する前にはしっかり確認してください。

<第一段階:外観に基づく点検> 外観目視により、以下の事項に関し問題がないか確認する。高さ及び控え壁等の仕様・寸法に ついては、組積造については建築基準法施行令第 61 条に、 補強コンクリートブロック造の塀については令第 62 条の 6 及び令第 62 条の 8 に照らして適切か確認する。 ① 高すぎないか。(組積造は 1.2m以下、補強コンクリートブロック造は 2.2m以下) ② 厚さは十分か。(組積造は壁頂までの距離の 1/10 以上、 補強コンクリートブロック造は 10cm<高さ 2m超は 15cm>以上) ③ 控え壁があるか。(組積造は 4m以下ごとに壁の厚さの 1.5 倍以上突出した控え壁、 補強コンクリートブロック造は 3.4m以下ごとに塀の高さの 1/5 以上突出した控え壁を設ける) ④ 基礎があるか。 ⑤ 老朽化し亀裂が生じたり、傾き、ぐらつきなどが生じたりしていないか。 <第二段階:ブロック内部の診断> 補強コンクリートブロック造の場合、外観点検で問題が発見された場合等に、 補修方針を検討するため、ブロックを一部取り外して以下の事項を確認する。 第二段階は建築士、専門工事業者等の専門家の協力を得て診断することが望ましい。 ⑥ 鉄筋の接合方法、モルタルの充填状況は、令第 62 条の 6 に照らして適切か。 ⑦ 鉄筋のピッチ及び定着状況は、令第 62 条の 8 に照らして適切か。 ⑧ 基礎の根入れ深さは、令第 61 条又は令第 62 条の 8 に照らして適切か。

国土交通省のホームページでチェック項目など掲載しているので多段ブロック塀を作るのであれば確認してください。

ブロック塀を積み上げる前に基礎の作り方

基礎の作り方:①何を作るにしても基礎が大切

何を作るにしても最初に基礎が必要です。基礎作る前にまずは基礎に対する意識の持ち方がとてもだいじです。基礎を甘くみると時間かけて作ったブロック塀がちょっとしたことで壊れたりします。小さい子がブロック塀の上に乗って少し歩いただけで倒れたりしたらショックです。そのほかにも庭で遊んでいてボールが当たっただけで壊れたりしても悔しいです。
低い段数でも手を抜けば簡単に壊れるので基礎はしっかり作ってください。
※鉄筋の有無は高さによりますが土留めで使用しないなら大丈夫です。

基礎の作り方:②作業内容は簡単

まずスコップで溝を掘った後にはまずガッチガッチになるまで地面をたたいてください。ここで妥協してしまうと基礎が弱くなります。転圧道具は何でもいいですがなるべくしっかりたたけるものが望ましいです。その後も砂利をまいてさらにたたいてください。仕上げはモルタルですが練ったものをまいて高さを調整するのか、砂とセメントを混ぜたものをまいてから水分を与える方法でもどちらでも構いません。基礎の強さはいかにたたいたかで決まるようなものです。基礎の作り方には多くの種類がありますがこれだけおさえておけばDIYでは問題ないです。
 

ブロック塀の積み方・注意点

ブロック塀の積み方:①基礎に鉄筋を刺していく


自分で作った基礎であれば乾く前に鉄筋を約800㎜間隔で刺していきましょう。規模にもよりますが強度を上げたいのであれば間隔を600㎜程度に変更してみてください。鉄筋の間隔は現場で自分で判断したほうが満足できると思います。ブロック塀を積み上げやすいようになるべく間隔がひらかないように設置するのがコツです。間隔が広すぎるのには問題がありますが狭すぎるのにはそこまで問題がないので自分が作業しやすいようにしましょう。
すでに外構工事で作り乾いた基礎を使用する場合は穴をあける必要があるのでハンマードリルなど穴をあける工具が必要にです

ブロック塀の積み方:②積み方や注意点

1段目の積み方と注意点

ブロック塀1段目を基礎の上に置いていくにあたってポイントが3つほど。
①基礎の上に並べるときは豆腐だと思ってを優しく置く。目地は10㎜程度を意識。
②一番最初に置いたブロック塀は基準になるので少しだけたたき水平器でレベルを取り調整する。
③モルタルはのりのように使用し、少なすぎないように注意する。余るようなら多めに塗る。
※積み方でかなり見た目が変わります。1段のみの予定であれば鉄筋抜きでも問題ないです。

2段目以降の積み方と注意点

ブロック塀2段目以降は段数が増えるごとに難易度が跳ね上がるのでポイントが3つほど。
①1段・2段段目以上に置くときは優しく置く。1段目ですでに水平がとれているで動かさないように。
②側面だけではなく一段目の上にもモルタルを塗る
③段数を2段目以降も積み上げるのであれば微妙なずれも許されない。

見た目にこだわるなら目地をきれいにしよう

目地をきれいに埋めようとしてもうまくいかないことが多いです。水を追加するだけで完成するセメントを購入した方は少し大きめの小石が混ざっていたりします。その場合はきれいに塗るのが難しくなります。目地をきれいにするにはブロック塀を置くときに使用するモルタルの量を増やし、後で余分なモルタルを回収するという方法ならきれいに塗れます。無理に後からモルタルで目地の隙間を埋めようとするとうまくいかないので始めから少し多めのモルタルを塗ってみてはいかがでしょうか。

ブロック塀での土留め方法

DIYでのブロック塀土留め

外構工事でよく聞く土留めは少し派手なイメージがあります。山間部での土留めだと土砂崩れ防止の大きなコンクリートで作られた土留めなど。そもそもDIYで土留めを作れないと思っている方もいると思いますが実際にブロック塀を積み上げられるのでつくれます。敷地内に傾斜があったりすると土留めは見た目を整え使いやすいスペース造りに有効です。外構のプロが作るコンクリートの土留めは作り方が難しいですがブロック塀が1段・2段ほどの土留めならDIYで作れます。おしゃれな花壇を作っても土留めをしっかりしないと簡単に壊れるので高さに応じた強度を意識しましょう。

DIYでの土留め注意点


土留めを作る資材がブロック塀いがいだとしても基礎をしっかり作る必要があります。高さ400㎜程度の土留めを作るのであれば砕石50㎜、コンクリート100㎜ほどは確保したいです。強度に問題がでるので鉄筋も必須です。
土留めには種類があり、土留めをDIYで作る理由としては単純にかっこいいという意見が思います。
ただ土留めの広さと高さにもよりますがかっこいい土留めを作ろうとすればするほど時間とお金がかかります。
かっこよさをもとめればもとめるほどにお金がかかる仕組みになっています。

土留め種類

ブロック塀

ブロック塀での土留めも高さ次第で難易度が変化します。二段積み程度であればDIYで十分に作ることができます。
注意点としては間切りで使用するのではなく土を留めるものなので強度が必要になってきます。
作り方としてはブロックを積み上げて間切りに使用するだけであれば基礎の厚さは50㎜程度でも十分でしたが土留めで2段積むのであれば砕石50㎜コンクリート100㎜は用意したいです。鉄筋はもちろん必要です。崩壊させないためにも基礎作りには力を入れ、転圧を妥協しないようにしましょう。

レンガ

レンガでの土留めは単純に見た目がいいです。西洋風でおしゃれな感じの土留めができますが問題は値段と作るのにブロック塀より時間がかかります。ブロック塀は安くて大きいですがレンガは高くて小さいので積みあげるのに時間がかかります。ただブロック塀より重さがあるので基礎は多少手抜きでも大丈夫です。高さ次第では強度が気になる方には2列で積むことで解決します。

花壇ブロック

花壇ブロックといえば種類がさまざまなので場合によってはレンガよりおしゃれな土留めが作れます。
近所の石材屋さんやホームセンターで自分好みの花壇ブロックが売っていれば使ってみるのもおすすめです。
値段は場所やデザインによってさまざまなので近所のホームセンターで探してみることをおすすめします。ブロック塀よりは高価です。
作り方としては高さ次第で重さがあるので置くだけでも十分対応できます。比較的簡単に土留めを作ることができます。

ブロック塀で庭を自分好みに

ブロック塀は土留めにしたり境界線代わりにしたりと汎用性の高い資材です。比較的安価で手に入るのも人気の理由です。積み上げたブロック塀の強度を考えないのであれば少ない資金でいろいろ作れるのでおすすめの資材となっています。
DIYで庭を自分好みに作り変えようと思うと資材費に加えて専門的な工具が必要になるので道具もそろえていきたいですね。庭でのDIYでは境界線はみ出しやブロック塀積み上げにおける注意点や法律があるので外構でちゃんとした多段ブロック塀を作る方は十分に下調べした上で注意してDIYを楽しんでください。