2018年ホンダの新型&フルモデルチェンジ:はじめに
2018年にホンダが発表した新型バイクやフルモデルチェンジを振り返ります。2017年に比べ2018年は新型バイクやフルモデルチェンジが多かったといえます。2018年の傾向を確認することで、2019年を予測する材料にしましょう。
話題に上がりやすかったホンダの2018年モデル
2018年、ホンダの新型バイクやフルモデルチェンジはネット上でも大きく話題になりました。ホンダらしさにあふれた小排気量車が多く発売されたからだと考えられます。特にクロスカブ、モンキー125、スーパーカブC125といった旧車がモチーフになったモデルに話題が集中しました。またCB-R三兄弟やCRF450Lの性能も話題になりましたね。価格の高さも話題となりましたが、その中でもスロスカブやモンキー125は健闘し、ツーリング先や街中でよく見かけます。
クロスカブ50(2018年2月新型モデル)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ①
ホンダのクロスカブ50はスーパーカブ50の派生車種として登場しました。アウトドアテイストを纏ったデザインと街乗りしやすい前後14インチホイールが大きな特徴です。実質上はリトルカブ50の後継機種だといえますね。50ccの原付バイクとしては価格が高めですし、クロスカブ110の陰に隠れてあまり話題になりませんでした。しかし、クロスカブ50はハイセンスな人の日常の移動手段として活躍中です。
ホンダ クロスカブ50のスペック
全長×全幅×全高:1,840×720×1,050mm
シート高:740mm
車両重量:100kg
最小回転半径:1.9m
エンジン:空冷4ストロークOHC単気筒49cc
最大出力:2.7kW[3.7PS]/7,500rpm
最大トルク:3.8N・m[0.39kgf・m]/5,500rpm
燃費(WMTCモード値):69.4km/L(クラス1)
価格(税別):270,000円
※2018年11月現在
クロスカブ110(2018年2月フルモデルチェンジ)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ②
スーパーカブ110が2017年にマイナーチェンジされたことを受け、クロスカブ110がフルモデルチェンジされました。タンデム走行が可能になり、名車CT110の面影が強くなりましたね。旅バイク的な雰囲気が強く、キャンプツーリングをする姿もよく見かけます。スーパーカブ110のレッグシールドを追加するカスタムも話題になりました。
好評ですので2019年に仕様変更される可能性は少ないですが、2020年には何らかの動きがあるでしょう。
ホンダ クロスカブ110のスペック
全長×全幅×全高:1,935×795×1,090mm
シート高:784mm
車両重量:106kg
最小回転半径:2.0m
エンジン:空冷4ストロークOHC単気筒109cc
最大出力:5.9kW[8.0PS]/7,500rpm
最大トルク:8.5N・m[0.87kgf・m]/5,500rpm
燃費(WMTCモード値):66.7km/L(クラス1)
価格(税別):310,000円
※2018年11月現在
CB125R(2018年3月新型モデル)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ③
CB125Rは軽量なロードスポーツバイクで、ワインディングロードでのファンライドが楽しめます。車両重量は驚きの127kg!125ccスクーターのPCXよりも軽いですね。やや高回転型のエンジン、路面追従性が高いサスペンション、剛性感が高いフレーム、ラジアルタイヤの標準装備、フロントブレーキの対向4ポッドラジアルマウントキャリパーなど、走りたい衝動を抑えきれなくなる要素が満載です。ワインディングロードを乗り継ぐツーリングを楽しくしてくれるバイクだといえます。
ホンダ CB125Rのスペック
全長×全幅×全高:2,040×820×1,055mm
シート高:815mm
車両重量:127kg
最小回転半径:2.3m
エンジン:水冷4ストロークOHC単気筒124cc
最大出力:9.8kW[13PS]/10,000rpm
最大トルク:10N・m[1.0kgf・m]/8,000rpm
燃費(WMTCモード値):47.2km/L(クラス1)
価格(税別):415,000円
※2018年11月現在
CB1000R(2018年4月新型モデル)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ④
CB100Rはネオクラシックな雰囲気とスポーティな乗り味が混在したバイクです。デザインは重厚で精悍な印象ですが、スロットルバイワイヤシステムの導入、4つのライディングモードを選択できる電子制御されたエンジンなどに新しい時代を感じますね。シフトチェンジ時のクラッチ操作が不要なクイックシフターも装備しています。海外では2008年から販売されていましたので、実質的にはフルモデルチェンジだとというべきですね。
ホンダ CB1000Rのスペック
全長×全幅×全高:2,120×790×1,090mm
シート高:830mm
車両重量:212kg
最小回転半径:3.0m
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒998cc
最大出力:107kW[145PS]/10,500rpm
最大トルク:104N・m[10.6kgf・m]/8,250rpm
燃費(WMTCモード値):16.7km/L(クラス 3-2)
価格(税別):1,515,000円
※2018年11月現在
ゴールドウイング(2018年4月フルモデルチェンジ)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ⑤
ホンダ ゴールドウイングのスペック
17年ぶりにフルモデルチェンジされたホンダのゴールドウイングはエンジンやフレームが一新され、最新の電子制御システムが与えられました。長距離ツーリングクルーザーとして正当に進化したことが評価され、フルモデルチェンジが発表された1月12日から10日間で年間販売計画台数(500台)を越えたことが話題になりましたね。国内ではエアバッグ付きDTC搭載車(税抜き3,074,000円)が全体の半数を占めています。
全長×全幅×全高:2,475×925×1,340mm
シート高:745mm
車両重量:365kg
最小回転半径:3.4m
エンジン:水冷4ストロークOHC水平対向6気筒1,833cc
最大出力:93kW[126PS]/5,500rpm
最大トルク:170N・m[17.3kgf・m]/4,500rpm
燃費(WMTCモード値):17.7km/L(クラス 3-2)
価格(税別):3,074,000円
※2018年11月現在
PCX/PCX150(2018年4月フルモデルチェンジ)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ⑥
PCX
ホンダのPCXは2010年に登場し、2018年の4月に早くも2回目のフルモデルチェンジをしました。フレームがアンダーボーンからダブルクレードルに変更されるなどの大きなフルモデルチェンジでしたが、車体サイズや車両重量は旧型とほぼ同じです。静粛性に富んだシティコミューターでありながら、ツーリングライダーにも人気がありますね。2019年はカラー変更されるかもです。
PCX150
PCX150は2012年に登場し、PCXとともにフルモデルチェンジを受けています。ジェントルなキャラクターや良好な燃費性能は先代から引継ぎ、2018年のフルモデルチェンジでは高速道での安定感が高められました。街乗りからツーリングまで楽しめる汎用性の高さがホンダ車らしいですね。PCXと同じく、2019年にカラー変更される可能性があります。
ホンダ PCX/PCX150のスペック
全長×全幅×全高:1,925×745×1,105mm
シート高:764mm
車両重量:130(131)kg
最小回転半径:1.9m
エンジン:水冷4ストロークOHC単気筒124cc(149cc)
最大出力:9.0kW[12PS]/8,500rpm(11[15]/8,500)
最大トルク:12N・m[1.2kgf・m]/5,000rpm(14[1.4]/6,500)
燃費(WMTCモード値):50.7km/L(クラス 1)(46.0(クラス 2-1))
価格(税別):317,000円(346,000)
※2018年11月現在
※( )内はPCX150の数値
CB250R(2018年5月新型モデル)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ⑦
CB250Rは2018年5月に販売が開始されました。CB250F(MC43)の後継機種ではありますが、おらかな性格のCB250Fとは全くの別物で、CB250Rはワインディングロードでのファンライドが楽しいバイクだといえます。キャンプツーリングでは積載性を高める工夫をすべきですが、荷物を積載しないツーリングではベストバランスですし、CB-R三兄弟の中では最も汎用性が高いですね。
ホンダ CB250Rのスペック
全長×全幅×全高:2,020×805×1,050mm
シート高:800mm
車両重量:142kg
最小回転半径:2.3m
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒249cc
最大出力:20kW[27PS]/9,000rpm
最大トルク:23N・m[2.3kgf・m]/8,000rpm
燃費(WMTCモード値):33.7km/L(クラス 3-1)
価格(税別):466,000円
※2018年11月現在
モンキー125(2018年7月新型モデル)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ⑧
ホンダのモンキー125はクラシックでかわいい外観と豪華装備を纏って登場し、ミニバイクファンに大きな話題をもたらしました。もっとも注目すべきはその燃費性能で、実燃費70km/L越えなんて当たり前!中には90km/Lというユーザーレビューも見かけます。乗車定員1名というストイックさもいいですね。
2019年はカラーの追加が望まれます。シルバー/ブルーのスペンサーカラーならホンダファン感涙ですね。2020年の環境基準を達成できるかが気になります。
ホンダ モンキー125のスペック
全長×全幅×全高:1,710×755×1,030mm
シート高:775mm
車両重量:105kg
最小回転半径:1.9m
エンジン:空冷4ストロークOHC単気筒
最大出力:6.9kW[9.4PS]/7,000rpm
最大トルク:11N・m[1.1kgf・m]/5,250rpm
燃費(WMTCモード値):67.1km/L(クラス 1)
価格(税別):370,000円
※2018年11月現在
フォルツァ(2018年7月フルモデルチェンジ)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ⑨
ホンダのフォルツァはスポーティな軽二輪スクーターとして人気です。シャープなデザインや洗練された走行性能も秀逸ですが、路面状況に応じてトルクを制御するHonda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)が搭載されたことも話題になりました。
スポーティといってもスクーターに求められる実用性は損なわれていません。静粛性、空力特性、ウインドプロテクション性を踏まえると、フォルツァは快適なツーリングを楽しめるスポーツツアラーだといっていいですね。
ホンダ フォルツァのスペック
全長×全幅×全高:2,140×750×1,355mm
シート高:780mm
車両重量:184kg
最小回転半径:2.4m
エンジン:水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒249cc
最大出力:17kW[23PS]/7,500rpm
最大トルク:24N・m[2.4kgf・m]/6,250rpm
燃費(WMTCモード値):33.3km/L(クラス 2-2)
価格(税別):599,000円
※2018年11月現在
スーパーカブC125(2018年9月新型モデル)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ⑩
スーパーカブC125はマッチョなデザイン、キャストホイール、フロントのディスクブレーキが話題となりました。ある程度引っ張ってからシフトチェンジするエンジン特性や各部の洗練された質感などに、ビジネスバイク的な雰囲気はありません。積載性は確保されていますので、ロングツーリングの道連れにぴったりです。
2019年の仕様変更は考えられませんが、2020年の環境基準達成が気になります。カラーの選択肢がありませんので、追加カラーがあるかもです。
ホンダ スーパーカブC125のスペック
全長×全幅×全高:1,915×720×1,000mm
シート高:780mm
車両重量:110kg
最小回転半径:2.0m
エンジン:空冷4 ストロークOHC 単気筒124cc
最大出力:7.1kW[9.7PS]/7,500rpm
最大トルク:10N・m[1.0kgf・m]/5,000rpm
燃費(WMTCモード値):66.1km/L(クラス 1)
価格(税別):370,000円
※2018年11月現在
PCX ハイブリッド(2018年9月追加モデル)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ⑪
PCXハイブリッドはPCXの追加モデルで、新型でもフルモデルチェンジでもありません。しかし、2018年一番の話題となった2輪初のハイブリッド車を、ここで紹介しないわけにはいきません。
PCXハイブリッドのハイブリッドシステムは燃費性能を高めるためのものではありません。発進時や登坂時にモーターがエンジンをアシストする仕組みになっており、パワフルな125ccスクーターに乗ったような印象を受けます。
ホンダ PCXハイブリッドのスペック
全長×全幅×全高:1,925×745×1,105mm
シート高:764mm
車両重量:135kg
最小回転半径:1.9m
エンジン:水冷4ストロークOHC単気筒124cc
モーター:交流同期電動機
最大出力:
エンジン/9.0kW[12PS]/8,500rpm
モーター/1.4kW[1.PS9]/3,000rpm
最大トルク:
エンジン/12N・m[1.2kgf・m]/5,000rpm
モーター/4.3N・m[0.44kgf・m]/3,000rpm
燃費(WMTCモード値):51.9km/L(クラス 1)
価格(税別):400,000円
※2018年11月現在
CRF450L(2018年9月新型モデル)
ホンダの新型・フルモデルチェンジまとめ⑫
ホンダのCRF450Lは林道ツーリングや難所越えに向かう衝動が抑えられなくなるオフロードバイクです。コンペティションモデル(競技車両)であるCRF450Rをベースに、快適に公道を走行できるよう改良されました。シート高は現実的な高さですし、変速機も6速化されています。
最高出力の低さが話題になりがちですが、最大トルクをたったの3,500rpmで発生させるエンジン特性や131kgの軽量な車体は魅力的です。
2019年は継続販売されますが、2020年の環境基準を達成できるかが心配です。
ホンダ CRF450Lのスペック
全長×全幅×全高:2,280×825×1,240mm
シート高:895mm
車両重量:131kg
最小回転半径:2.4m
エンジン:水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒449cc
最大出力:18kW[24PS]/7,500rpm
最大トルク:32N・m[3.3kgf・m]/3,500rpm
燃費(WMTCモード値):25.7(クラス 2)
価格(税別):1,200,000円
※2018年11月現在
ホンダがミラノショーで発表した大型バイク
2018年11月に開催された2018ミラノショー(イタリア)で発表されるモデルも紹介します。ミラノショーは欧州向けモデルを中心にしたモーターショーですが、2019年に登場する国内販売予定モデルも発表されています。
ホンダ CB650R(国内発売予定モデル)
CB650RがCB250RとCB1000Rの間を埋めるモデルとして発表されました。2019年のうちに国内モデルとして登場予定です。CB250Rでは物足りないがCB1000Rではパワーを持てあます、CB650Rはそんなユーザーに向けたバイクだといえ、もっとも熱い走りが期待できます。同時に現行CB650Rは絶版となる可能性が高いですね。
ホンダ CBR650R CBR650Fの後継モデルとして発表
2018ミラノショーではCBR650Fの後継機種としてCBR650Rが発表されました。2019年内に国内販売が開始されると考えられます。CBR250RRの登場以降、ホンダのロードスポーツバイクは高性能化する傾向にあります。CBR650Rの走行性能は高次元になること間違いありません。
ホンダがミラノショーで発表した中型バイク
2018年のミラノショーでは中型バイクも発表されました。500ccモデルの動きは国内の400ccモデルに反映されますので注目したいですね。軽二輪クラスの国内販売予定モデルは発表されませんでした。
ホンダ CBR500R CBR400Rとして国内販売
2018年のミラノショーでCBR500Rが発表されました。国内ではCBR400Rとして販売される予定です。現行のCBR400Rは2016年2月にフルモデルチェンジをしていますので、2019年のモデルチェンジはマイナーチェンジの範囲内だと考えられます。CBR400Rのフルモデルチェンジは2020年以降だと思って間違いありません。
ホンダ CB500X 400Xとして国内販売
2018年のミラノショーではCB500Xも発表されました。国内モデルの400XはCBR400Rとフルモデルチェンジ時期が同じですので、2019年のモデルチェンジはマイナーチェンジの範囲内だと考えられます。400Xのフルモデルチェンジは2020年以降だといっていいですね。
400ccクラスは現状維持!
2019年はCBR400Rと400Xがモデルチェンジ予定、つまり400ccのラインナップが現状維持されることが分かりましたね。しかし、400ccクラスの新型バイクが出ないことがわかったのは残念です。
400ccのバイクは国内ツーリングで使いやすいサイズ感が魅力ですので、2020年に向けて新型バイクを待ちたいところ。あなたならどんなホンダ400ccを望みますか?NEWシャドウ400?CRF400Lアフリカツイン?水冷スーパーホークⅢ?ホンダさん!期待してますよ!
2018年ホンダの新型&フルモデルチェンジ:まとめ
2018年に発表されたホンダの新型モデルやフルモデルチェンジは小排気量バイクが多く、大型バイクは少なかったといえます。ネット上ではクロスカブ、モンキー125、スパーカブC125の話題が目立ちました。2019年はCB650RやCBR650Rといった刺激的なモデルの発表が楽しみですね。
2018年発表モデルを詳しくチェック!
ホンダの2018年発表モデルを詳しくチェックしてみましょう。ホンダには「ユーザーは1台のバイクで何通りもの使い方をする」という一貫した姿勢があります。詳しくチェックすることでホンダ車のおもしろさを感じましょう。
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