【NHRC】PCX125/150 全年式対応 リアキャリア ブラック【NH-HP101-02】※JF28とKF12は穴あけ加工が必要です。
新型ホンダPCX150の人気を徹底検証:はじめに
2012年6月に販売が開始されて以降、ホンダのPCX150は順調に人気と評判を高めています。原付二種スクーターであるPCXをベースに排気量を25cc拡大されただけなのですが、軽二輪として扱われるメリットは大きいですね。ここではPCX150の魅力をユーザーのインプレやレビューを交えて人気の秘密を徹底検証します。
150ccという排気量
PCX150はグローバルモデルであるがゆえに149ccのエンジンを搭載しています。アセアン諸国でバイク保有世帯比率が多いタイでは強制保険料が150cc以上になると高くなりますし、アメリカでは150ccを境に乗れる免許の種類が違うためです。これまでの国内仕様のPCX150は排気量が152ccでしたが、新型PCX150は海外仕様と統一され149ccとなっています。
新型ホンダPCX150の系譜
ホンダのPCX150は販売が開始されてから2018年10月現在まで2度フルモデルチェンジをしています。フルモデルチェンジでの変更点を大まかにまとめましたので、中古車を検討される方は確認してください。PCX150のキャラクターを変えずに使用を変更しているのがわかります。
ホンダPCX150(KF12)
2012年6月より販売開始
新車価格(税別):314,000円(2012年6月当時)
中古車価格帯:約12~24万円(2018年10月現在)
初代モデルPCX150(KF12)はゆとりある動力性能と環境性能を両立するグローバルモデルとして開発されました。耐久性と静粛性、燃費性能を高めたeSPエンジン、アイドリングストップ機構、前後14インチタイヤ、後輪ブレーキに前輪ブレーキが連動するコンビブレーキなどを装備し、上質感が高い軽二輪スクーターとして誕生しました。
KF12の中古車価格帯は低くなりましたのでお買い得感が高いですね。KF12はバックレストの使い心地に人気があります。また、初代モデルといっても販売年が2012年ですので古いバイクとは言えません。
PCX150(KF18)
2014年5月より販売開始
新車価格(税別):334,000円(2014年5月当時)
中古車価格帯:約17~30万円
2018年10月現在
初代モデルが誕生して約2年後、フルモデルチェンジしたPCX150(KF18)の販売が開始されました。大きな変更点は燃料タンクが容量が2.1L大きくなったこと。そのほかにも、全灯火類にLEDを採用、フロントとリアのカウルデザイン変更、エンジンの一部改良、低燃費タイヤの装着、バックレストの一体化がなされています。
KF18の中古車は状態がいいものが多いですね。新車在庫を抱えるショップも見受けられます。
PCX150(KF30)
2018年4月より販売開始
中古車価格帯:約22~35万円
新車価格(税別):346,000、366,000(ABS)
パールジャスミンホワイト
2代目モデルが誕生して約4年後、新型PCX150(KF30)の販売が開始されました。KF30ではダブルクレードルフレームが採用され、大きなフルモデルチェンジとなりました。そのほかにも前後ホイールの軽量化やサスペンションストローク量の増加など、足回りを中心に変更されています。
リアにディスクブレーキを装備したインドネシアからの並行輸入車もありますが、メーカー保証を考えると国内正規品が安心です。
新型ホンダPCX150のデザイン
ホンダの新型PCX150は洗練されたデザインと質感の高さが人気です。シャープでもなくどっしりでもない、極めてホンダらしい中性的なデザインだといえ、街乗りからツーリングまで違和感を感じることはありません。KF12、KF18から受け継がれた手強さを感じさせないボリューム感も好印象です。
デザインに関するインプレ・レビューでの評判
ホンダの新型PCX150のヘッドライト周りのデザインに戦闘的な印象を受けるユーザーが多いですね。年齢的な感じ方の違いもありますが、見得を切った歌舞伎役者の面構えに例えるユーザーもいます。しかし、街乗りやツーリングで路上を走るPCX150とすれ違っても違和感を感じることはなく、サイズ以上に感じるボリューム感のほうが目立ちます。
フロントの歌舞伎マスクには最初、抵抗がありました。しかし2ヶ月の納車待ちのあいだ、カタログと睨めっこしているうちに慣れてしまいました。今は何とも思ってません。逆に、テールライトのデザインは最初から好きです。最高ですね。これに惚れて購入を決めたといっても過言ではありません。
私のようなオッサンには元気過ぎるツラ構えです。昼はまだマシですが夜は超怒って見えます(笑)
新型ホンダPCX150のエンジン
排気量 (cc) |
最高出力 (kW(PS)/rpm) |
最大トルク (N・m(kgf・m)/rpm) |
|
KF12 | 152 | 9.9(13)/8,500 | 14(1.4)/5,500 |
KF18 | 152 | 10(14)/8,500 | 14(1.4)/5,000 |
KF30 新型PCX150 |
149 | 11(15)/8,500 | 14(1.4)/6,500 |
ホンダの新型PCX150のエンジンスペックを歴代PCX150と比較すると、最高出力が少しずつ上がっています。反面、最大トルクは一定なものの、最大トルクを発生させるエンジン回転数が上がりました。PCX150のエンジンは静粛性が高いので、通勤や街乗りで早朝や深夜に始動するときもご近所に配慮できますし、ツーリングでも疲れにくいですね。
3ccボアダウンの影響は?
新型PCX150は出力特性は大幅に最適化されています。ホンダのホームページで公開されているPCX150の出力特性図を確認すると、従来型よりもフラットなトルク特性になっており、トルクの数値も上回っています。
出力特性を向上させたところにホンダの本気が感じられますね。スクーターは駆動系の味付けで乗り味も変わりますので、3ccのボアダウンの影響はありません。
エンジンに関するインプレ・レビューでの評判
ホンダのPCX150のエンジンは静粛性が高いとユーザーから評価されています。これまで好評だったエンジンの静粛性は新型PCX150にも受け継がれました。最大トルクを発生させるエンジン回転数は上がりましたが、エンジンの静粛性は損なわれていません。
気持ち良く吹け上がります。エンジン音も静かで素晴らしい。
出だしから余り力強くは感じません、しかし速度はスムーズに上がっていくし、登り坂も元気に駆け上がってくれます。エンジン特性が極端ではなくフラットに近いから、力強さを感じにくいのかもしれません。
新型ホンダPCX150の燃費性能
PCX150の燃費性能
燃料消費率 | ||
定地燃費値 60km/h2名乗車時 |
WMTCモード値 クラス2-1 1名乗車時 |
|
KF12 | 49km/L | データなし |
KF18 | 52.9km/L | 45.6km/L |
KF30 新型PCX150 |
52.9km/L | 46km/L |
ホンダの新型PCX150の燃費性能は軽二輪スクーターで最高レベルだといっていいですね。新型PCX150とKF18では大きな差がないので、燃費を重視すればKF18の中古車を検討する価値もあります。KF12のWMTCモード値は公表されていませんが、定値燃費値を比較すると僅かです。
燃費性能に関するインプレ・レビューでの評判
ホンダの新型PCX150の燃費に関するインプレやレビューを確認すると、良好な燃費性能に満足するユーザーが多く見受けられます。ユーザーの報告を基に実燃費を計算すると45.1km/Lでした。KF12とKF18の実燃費も良好で、新型PCX150とさほど変わりません。冬場の燃費低下については、新型PCX150では十分なデータを集められませんでしたが、KF12やKF18では約-5km/Lでした。
買い物やツーリングでの使用が主で、50km/lを割ることは殆どないですね。
町乗りなら45Kmを切る事は殆どないです。回し気味の高速道路走行で42Kmぐらいでしょうか。(中略)今は暖かい時期なので冬場にどれぐらい下がるか気になります。
新型ホンダPCX150の足回り
フレーム
ホンダの新型PCX150にはダブルクレードルフレームが採用されています。ダブルクレードルフレームは重量級エンジンを搭載する場合に用いられることが多いのですが、新型PCX150では車両重量を増やさず剛性感を高めるために採用されました。
パイプ系を細くしながらも剛性感を高めたフレーム設計になっており、走行安定性は飛躍的に高められています。またフロント周りを軽量化されていますので、ハンドリングは従来型よりニュートラルですね。フロントカバーステーは従来型が鉄製であるのに対し、新型PCX150は樹脂製に変更されています。
サスペンション
ホンダの新型PCX150のサスペンションは硬めの乗り心地になっています。特にリアサスペンションが硬く、路面の凹凸をダイレクトに感じる感触です。PCX150はグローバルモデルとして販売されていますので、アセアン諸国での過酷な積載に耐えうるセッティングになっているのです。
空荷で日帰りツーリングすることが多いライダーなら、プリロード調整できるサスペンションに換装することも検討しましょう。
足回りに関するインプレ・レビューでの評判
ホンダの新型PCX150の足回りに関するインプレやレビューを確認すると、フレームの剛性感に高い評価をしています。高級車並みとの評価も見られました。しかし、サスペンションの硬さに戸惑うユーザーは多いのですね。
サスペンションをカスタムパーツに換装する場合は精度が高いものを選びましょう。剛性が高いフレームほどサスペンションの性能が乗り心地に影響します。
軽快でヒラヒラと良く曲がります。スクーターより普通のバイクに近い感じです。(中略)ブレーキはジワーっと効いてくる感じで最初やや戸惑いましたが、直ぐに慣れました。
低重心で直進安定性は高く、100km/h以上でも不安になりませんでした。コーナリングもオンザレールでスムーズです。倒しこみは、しっかりとした接地感と共に幾分重みがあり、バンク中も安定感が高いですが、ライン変更は容易です。サスは硬めで悪くはないですが、段差での衝撃は強いですね。
新型ホンダPCX150の街乗り性能
PCX150車体サイズと重量の比較
全長 (mm) |
全幅 (mm) |
全高 (mm) |
軸間距離 (mm) |
シート高 (mm) |
車両重量 (kg) |
|
KF12 | 1,915 | 740 | 1,090 | 1,315 | 760 | 129 |
KF18 | 1,930 | 740 | 1,100 | 1,315 | 760 | 131 |
KF30 | 1,925 | 745 | 1,105 | 1,315 | 764 | 131 |
ホンダのPCX150は軽量でコンパクトな軽2輪スクーターです。車体サイズは125ccスクーターであるPCXと同じですし、標準的な125ccスクーターより一回りほど大きい程度だといえます。歴代のPCX150と比較すると若干の変更があるものの、体感できるほどの違いではありません。
街乗りではサスペンションの硬さが特に気になりますが、車体の安定感の高さがその不安を補っています。
街乗り性能に関するインプレ・レビューでの評判
ホンダのPCX150の街乗り性能の高さに満足するユーザーは多いですね。タイヤ幅がそれほど太くないので轍でハンドルを取られることも少なく、小回りもしやすいと評価されています。軽量でコンパクトな車体は取り回ししやすく、狭い駐輪場への駐車も可能です。
250ccMT車を大きく感じる女性のインプレ・レビューで「楽に扱える!バイクに乗るのを諦めずにに済んだ」というコメントもありました。
ハンドルとアシストグリップを使えば、特に問題はないかと。座った状態でも動かしやすいです。(中略)ただ足つきは良い方だとは思いますが、自分の場合は奥に腰掛けると両方つま先立ちです。
初代からの乗り換えなのでよくわかるのですがフロントの軽量化により非常に軽くなりました。メーカーとしては冒険してると思います。
新型ホンダPCX150の高速性能
ホンダの新型PCX150は高速道路でも安定感が高いですね。剛性が高いフレームと前後の14インチホイールが高速走行を快適にしてくれます。リアサスペンションの硬さも速度を増すにつれなりを潜め、高速道路の継ぎ目に不安を感じることはありません。
反面、エンジンパワーは高速道路を走行するギリギリの能力しかありません。スピードジャンキーなライダーが紳士的なキャラクターであるPCX150を選択する可能性は低いので、高速道路での加速性能は十分だといえます。
高速性能に関するインプレ・レビューでの評判
ホンダの新型PCX150の高速走行に関するインプレやレビューを確認すると、走行安定性に満足するユーザーが多い反面、追い越し加速に若干の不満が見受けられます。
新型PCX150のインプレやレビューでは見られませんでしたが、高速道走行対策としてロングタイプのウインドスクリーンを追加するユーザーのコメントをチラホラと見かけます。
加速は90km/hくらいまでは良いですが、そこから先は徐々に落ちていきます。当たり前ですが小さなエンジンなので、速度が三桁まで到達するには少し時間が掛かりますね。これが登り坂だと、勾配の程度によっては三桁に到達しないことも珍しくありません。
加速感がもっさりしてます。所詮150ccなので高速道路を走ると走行車線から出られません(笑)
新型ホンダPCX150のツーリング性能
ホンダの新型PCX150はツーリングも楽しい軽二輪スクーターです。高速道で目的地まで移動できますし、観光地での路地裏散策では軽量でコンパクトな車体が本領を発揮します。イージーな操作性は絶景を楽しむ余裕が生まれますし、静粛性の高さはライダーの疲労を軽減します。
PCX150のツーリングでの楽しみ方
気持ちのままにバイクを進め、興味に誘われバイクを停める…PCX150ではそんな旅バイク的な楽しみ方もありです。硬いリアサスペンションはアセアン諸国での過酷な積載に対応するためなのですが、日本では荷物を満載するキャンプツーリングで大いに役立ちますね。
また、ワインディングロードでのファンライドも可能なほど車体の安定感が高く、ハンドリングが素直なのも新型PCX150の見逃せない魅力です。
ツーリング性能に関するインプレ・レビューでの評判
ホンダの新型PCX150のツーリング性能に関するインプレやレビューでライディングポジションやお尻とシートの愛称についてのコメントを見つけました。ビッグスクーターのようにクルーザー的な乗り方はできないといっていですね。
腰を落とし込むようにするのではなく、背筋を伸ばして足を下に降ろすようにすると腰に負担が掛からず長距離走っても大丈夫です。
シートは固めですが座り心地は悪くはありません。しかし自分の場合、1時間半くらいでお尻が辛くなってきます。ツーリングに使うことを考えると車体が良いし、足元にも余裕があって申し分ないのですが、それだけにシートはとても残念です。
積載性に関するインプレ・レビューでの評判は?
【NHRC】PCX125/150 全年式対応 リアキャリア ブラック【NH-HP101-02】※JF28とKF12は穴あけ加工が必要です。
以外にも積載性についてのインプレやレビューは少ないですね。市販のバイク用シートバッグは積載しやすいのですが、ショックコードをかけるフックがないのでDIYするしかありません。リアキャリアは社外品が多く流通していますし、ホンダ純正のトップケースもありますよ。
新型ホンダPCX150の人気を徹底検証:まとめ
ホンダの新型PCX150は国内での使い勝手にも合致したグローバルモデルです。アセアン諸国での使い勝手を強く意識した印象もありますが、逆にいうとアセアン諸国での過酷な使われ方に耐えられる仕様だともいえます。
PCX150は街乗りからツーリングまで快適に楽しく1台で賄えるバイクといっても過言ではありません。欲を言えば、傾斜のあるところでバイクにまたがったまま写真が撮れるよう、パーキングブレーキが欲しかったですね。
中古車市場がおいしい!
PCX150を購入するときは中古車市場も含めて検討すべきです。PCX150は販売が開始されて6年足らずで2度のフルモデルチェンジをしています。初期型のKF12の中古車価格はかなりお手頃価格ですし、2代目のKF18なら状態がいい中古車が多く、新車在庫もまだあります。PCX150は紳士的なキャラクターですので品の悪いカスタム車両も少ないですね。
150ccスクーターが気になる方はこちらもチェック!
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キャンディラスターレッド