ホンダ CB250Rのインプレ・レビューまとめ!
2018年の5月、ホンダはCB250Rの販売を開始しました。250ccのバイクは車体のサイズや安い維持費が人気です。小さいエンジンで得られる満足感や世界市場で戦える環境性能や安全性能など、条件がある中で各バイクメーカーはスペックよりもキャラクターを重視したバイク開発をしています。
ホンダ以外の250ccバイク
各バイクメーカーが販売する250ccバイクでCB250Rの競合車種となるのは、スポーツ性と乗りやすさを両立したヤマハのMT-25、ツーリング志向のカワサキのZ250、軽量コンパクトなスズキのジクサーです。CB250Rは競合車種を上回るキャラクターを備えているか、検証しましょう。
ホンダ CB250Rのデザイン
ホンダらしさがあふれるデザイン
ホンダのCB250Rは懐かしいようで新しい不思議な感覚に陥るデザインです。ストリートファイターとカフェレーサーを融合したような印象があり、中性的で礼儀正しいシルエットにホンダらしさが感じられます。CB1000RやCB125Rと共通したデザインで、CB三兄弟などと呼ばれています。
デザインに関するインプレ・レビュー
CB250Rのインプレやレビューを見ると、デザインに満足しているユーザーが多いですね。CB250Rはデザインだけでなく質感の高さも評価されています。レバーやステップにチープな印象がありますが、カスタムパーツに交換できるものなので問題ありません。マフラーやシュラウドはCB125Rのほうがかっこいいかもです。
流麗で、間違いなく格好いい。各部品の質感も仕上がりも非常に高いので全体の雰囲気として気品を感じます。
このストリートファイト系のルックスがたまりませんね マスの集中化による機能美が〇
ホンダ CB250Rのサイズ
CB250Rの車体サイズに関するスペック
項目 | ホンダ CB250R | ヤマハ MT-25 | KTM DUKE250 |
全長 | 2,020 | 2,090mm | 2,072mm |
全幅 | 805 | 745mm | 831mm |
全高 | 1,050 | 1,035mm | 1,085mm |
シート高 | 800mm | 780mm | 830mm |
CB250Rの車体サイズをスペックシートの数値から見ると、全体的にコンパクトですがハンドル幅に特徴があります。ストリートファイターであるKTM DUKE250をボリュームダウンしたかのようなサイズ感です。
車体サイズに関するインプレ・レビュー
CB250Rのコンパクトな車体サイズはインプレやレビューでも高く評価されています。250ccのバイクは趣味性に加えて実用性も重視されるためです。ハンドル幅が広いと車体をコントロールしやすいので、交通量が多い市街地での街乗りもしやすくなります。
押して歩いても自転車並みの取り回しだと思います。ちょっと下りの駐車場も気軽に頭から駐車できますね。
通勤でも苦にならない取り回しの良さ。ハンドルの幅が広すぎで好みでは無い。
ホンダ CB250Rのポジション
CB250Rのポジションに関するスペック
項目 | ホンダ CB250R | ヤマハ MT-25 | KTM DUKE250 |
全幅 | 805 | 745mm | 831mm |
全高 | 1,050 | 1,035mm | 1,085mm |
シート高 | 800mm | 780mm | 830mm |
※項目が前述と重複しますことをお許しください。
CB250Rの乗車ポジションは若干腰が高い印象を受けますが、オーストリア製であるKTMと比較すると現実的なポジションだといえます。適度な前傾姿勢と自然な乗車ポジションがCB250Rの特徴で加速や減速で姿勢が崩れにくいですね。ハンドル位置は若干近く感じますが、窮屈さはありません。一般道から高速道路まで、長距離を走行しても疲労しにくいポジションだといえます。
CB250Rのポジションに関するインプレ・レビュー
CB250Rユーザーのインプレやレビューをみると乗車ポジションに関する評判は上々です。自然な乗車ポジションですのでオールマイティに使える250ccバイクだといえますね。
シート高とローダウン
シートの高さを気にする人も若干見受けられます。リアをローダウンさせて足つき性を改善する余地がありますが、カスタムパーツはまだリリースされていません。VTRのようにローダウン車が販売されることも考えられます。
下道半日以上運転してもどこも疲れない。
シート高は決して低くはないのですが、傾けても何とかなりそうなので背の低い方や女性にも乗りやすいと思います。私は170㎝の身長ですが、両かかと指二本くらい浮きます(短足か?)
ホンダ CB250Rのエンジン
CB250Rのエンジンに関するスペック
項目 | ホンダ CB250R | ヤマハ MT-25 | KTM DUKE250 |
エンジン | 水冷4ST単気筒 DOHC4バルブ |
水冷4ST直列2気筒 DOHC4バルブ |
水冷4ST単気筒 DOHC4バルブ |
最高出力 | 20kW[27PS] /9,000rpm |
26kW[35PS] /12,000rpm |
22kW[30PS] /9,000rpm |
最大トルク | 23N・m [2.3kgf・m] /8,000rpm |
23N・m [2.3kgf・m] /10,000rpm |
24N・m [2.4kgf・m] /7,250rpm |
CB250Rに搭載されているエンジンMC52Eは全体的にフラットなエンジン特性で、スペックシートの数値だけを見るとパワーバンドが狭い印象を受けます。しかし、実際は4,000rpmから8,000rpmまでのトルク感、スムーズな加速減速感が魅力です。高速道路でも追い越し加速に余裕があり、理論上の最高速度は140kg/h弱という情報もあります。
エンジンに関するインプレ・レビュー
CB250Rユーザーのインプレやレビューでエンジン特性に不満の声は見受けられませんでした。大型バイクから軽量でコンパクトなCB250Rに乗り換えたユーザーも絶賛するほどの出来栄えです。加速感の気持ちよさ、スムーズな加速減速特性は、XLRのMD17EやGB250のMC10に似た名機の雰囲気があります。
トルクが有り坂道を不自由なく登る。
250ccとは思えないほどのトルクがあります。軽量さが効いているようです。そしてなにより、排気音がいい。(中略)とても野太く低音で、静かなドスすらきいています。高回転まで、小気味の良い鼓動も続きます。
ホンダ CB250Rの足回り
CB250Rの足回りに関するスペック
項目 | ホンダ CB250R | ヤマハ MT-25 | KTM DUKE250 |
フレーム | ダイヤモンド スチールフレーム |
ダイヤモンド スチールフレーム |
ダイヤモンド トレリスフレーム |
フロント サスペンション |
Φ41mm 倒立フォーク |
Φ41mm 正立フォーク |
Φ43mm 倒立フォーク |
リア サスペンション |
スイングアーム式 プリロード調整可 |
スイングアーム式 | スイングアーム式 プリロード調整可 |
CB250Rの足回りではバランスの良さが光ります。初期はソフトながら奥で踏ん張る剛性感が高いフロントフォーク、ややしなやかなフレーム、前後に装着したラジアルタイヤが走行時の安定感を生み出しています。また異例なほど長いリアスイングアームが乗り心地と路面との接地感を高めています。一般道から高速道路まで、すべての路面で安心感が高いです。
足回りに関するインプレ・レビュー
CB250Rユーザーのインプレやレビューでは足回りに関して絶賛する声が多いですね。ライダーがイメージした通り走行ラインをなぞっていくのはホンダのバイクならではといったところ。高速道路での足回りの安定感も高く評価されています。
また、コーナーで寝かし込んだ時に急激に切れ込むような挙動がなく、常に安心感をもってライディングできます。フロントブレーキはコントロールしやすい対抗4ポッドラジアルマウントキャリパー!豪華な装備にユーザーの満足度は高いですね。
よく曲がり、妙に安定して走る、運転が楽しく、上手くなった様。
かなりの段差を超えても全く跳ねることはなく安心して乗れ軽くて 旋回中でも自由自在にラインを変えられます コーナーリングマシンですね 楽しいです(笑)
高速道路での高速巡航も安定感があり余裕です。これも意外だった。
ホンダ CB250Rの街乗り性能
CB250Rの街乗り性能に関するスペック
項目 | ホンダ CB250R | ヤマハ MT-25 | KTM DUKU250 |
軸間距離 | 1,355mm | 1,380mm | 1,357±15 |
シート高 | 800mm | 780mm | 830mm |
車両重量 | 142kg | 166kg | 149kg |
※項目が前述と重複することをお許しください。
CB250Rはコンパクトな車体、安定感が高い操縦性、素直なハンドリングなどを活かして街乗りで乗りやすいバイクだといえます。排気音も静かですし、街乗りで使う回転数(4,000~6,000)では煩わしを感じないので、周囲に迷惑をかけません。
街乗りでもローダウンは課題か?
先にも述べた通り、若干腰が高い印象ですので足つき性は良好とはいえません。ローダウンカスタムを望む声も見かけます。また、着座位置真下にステップがありますので、パンツの裾を引っかけないよう注意しなければなりません。
250ccのロードスポーツバイクのシート高は年々高くなっており、ローダウンキットがバイクメーカーから供給されるケースもあります。しかし、ホンダやカスタムパーツメーカーは静観しながらローダウンに関する需要を見計らっている様子です。
街乗りに関するインプレ・レビュー
CB250Rユーザーのインプレやレビューで足つき性について探したところ、「足つき性が悪くて乗ってられない」という意見は少なく、「車体が軽量だから何とかなっている」という声のほうが多いですね。
なお、CB250Rのリアサスペンションは7段階のプリロード調整ができますので、サグ出し(リアシートの定点からリアアクスルシャフトまでのライダー乗車時の寸法を、リアタイヤを浮かした時の寸法の2/3に調整すること)をしてから足つき性の改善を検討しても遅くありません。
とにかく軽いので楽。普段乗っているPCX150ともそれほど重さが変わらないので、乗り換えてもそれほど違和感なく乗れる。
乗車姿勢優先のステップ位置で疲れにくいが、停車時に足と当たる。
ホンダ CB250Rのワインディング性能
CB250Rはワインディングロードに持ち込んでも一貫したキャラクターは変わりません。フレームがしなやかなのに剛性感を感じられるのはフロントフォークやテーパーハンドルの剛性がハンドリングに寄与しているからです。また、前後ともサスペンションの路面追従性が高いので、荒れた路面でも吸い付くような接地感があります。
ワインディングに関するインプレ・レビュー
CB250Rユーザーのワインディングロードでのインプレやレビューでは、初心者だけなくベテランライダーでも満足できる性能だと評価されています。安定感のある車体を高いシート高から腰でコントロールすること、エンジンの加速・減速のトルク特性が穏やかなことがバランスよくブレンドされています。
このバイクで峠に行ったとき、ツーリングレベルなら大型バイクと御一緒しても全く問題ない(動力性能)と思いました。そして下りに関しては、相当速いバイクじゃないかと感じました。
初心者より増車や大型乗換組にオススメしたい。よく走る250シングルがこんなにも気持ち良いとは。
ホンダ CB250Rのツーリング性能
CB250Rはワインディングロードが楽しいバイクですが、ツーリングバイクとしても潜在能力が高いですね。シートの横幅が広いのでお尻が痛くなりにくいですし、紳士的な排気音や自然な乗車ポジションは長距離を走行しても疲れにくいですね。高速道路を利用して目的地まで距離を稼ぎたいツーリングでも余裕があります。
ツーリングに関するインプレ・レビュー
CB250Rのツーリングでの動力性能はインプレやレビューで評価が高いのですが、積載性に関しては不満の声を多く見かけます。リアシートの長さはもう少し欲しいところ。フックをかける位置すら厳しいので、ワインディングロードや高速道路で荷物を落下させないようにしたいですね。
このバイクで峠に行ったとき、ツーリングレベルなら大型バイクと御一緒しても全く問題ない(動力性能)と思いました。そして下りに関しては、相当速いバイクじゃないかと感じました。
積載能力が皆無なのが少し辛いところ。キャリアが付いていないのはもちろんのこと、シートバッグの後ろの紐を取り付ける位置も難しいです。
ホンダ CB250Rの燃費性能
CB250Rの燃費はWMTCモード値で33.7km/Lですので、良好な燃費性能だといえます。燃料タンクが10Lですので、337kmの航続距離が確保されていますので、問題ないレベルです。エンジンの性能も優秀ですが、軽量でコンパクトな車体も燃費性能に貢献しているといえますね。
燃費に関するインプレ・レビュー
ユーザーのインプレやレビューから計算すると、CB250Rの実燃費は36~37km/Lでした。ホンダが公表している燃費の数値を上回っています。360kmから370kmの航続距離がありますので、国内でツーリングをするには十分なガソリンタンク容量ですね。燃費がいいバイクはお財布に優しいのでうれしい限りです。
非常によい。一般道でリッター35km前後。高速はさらに上です。
車載されたメーター読みになりますが、ストップ・アンド・ゴーの多い街中でも35km/L、気持ちよく走れる道であれば40km/Lを余裕で超えてきます。
ホンダ CB250Rをカスタム
CB250Rデザインは完成度が高いので大胆なカスタムが施されることは少ないと考えられます。しかし、ツーリングで使う場合はカスタムパーツを追加すると便利です。
カスタム例①メーターの視認性を高める
H2C/エイチツーシー メーターバイザー CB250R/CB125R 18 (品番 APK94AH64100ZA)
CB250Rのデジタル液晶メーターは夜間の眩しさを考慮した反転式になっていますが、昼間は光の映り込みが酷くて視認性に不満をもつユーザーが多いようです。メーターバイザーを追加すれば、幾分かは視認性を高められます。
カスタム例②積載性を高める
ホンダ CB250R 汎用 キャリアベース 4409168293007
リアキャリアやリアラックがいくつかリリースされています。CB250Rのタンデムシートは幅は広いのですが長さが短いので、キャンプツーリングなどで荷物を制限される可能性があります。トップケースを装着したい人も多いですね。
カスタム例③トルク感を高める
【T-joyオリジナルスプロケット】CBR250R(MC41)用フロントスプロケット 13丁
ドライブスプロケットはCB250F用やCBR250用を流用できる。
CB250Rでのツーリングで高速道路より一般道をメインするなら、ギア比の変更も視野に入れましょう。CB250Rの場合は高速道路走行に余裕があるので、ギヤ比を低くし(ドライブスプロケットを減らすか、ドリブンスプロケットを増やす)、加速を重視した丁数変更がおすすめです。ギア比を高くするとトルクが薄くなり、乗りにくくなります。マフラー交換でトルクアップすると排気音が大きくなってしまいますよ。
カスタム例④足つき性改善
CB250Rのシート高では体格によっては足つき性が悪いと感じる人もいると考えられます。また、リアをローダウンすることによってフロントヘビーな性質を改善し、リアタイヤで加速する楽しさを加えられます。足つき性を改善できるローダウンキットがカスタムパーツメーカーからリリースされるのを待ちましょう。
ホンダ CB250Rのインプレ・レビュー:まとめ
スペックやインプレ・レビューを検証すると、CB250Rにはホンダイズムが満載されていることに気づきます。ユーザーは1台のバイクを何通りもの使い方をする…ホンダのバイクに共通した姿勢です。
また、CB250RはCB250Fの後継モデルとしてだけでなく、名車VTRのポジションも担うことも課せられています。ホンダのプライドをかけて入念に作り込まれており、すでに名車の雰囲気をCB250Rは纏っています。
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