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電子レンジのオーブン機能でアルミホイルを使っても大丈夫?注意点含めて解説!

「電子レンジにアルミホイルを入れてチンする」って、なんとなく危険なイメージがありますよね?では、電子レンジに搭載されているオーブン機能で、アルミホイルは使えるのでしょうか?電子レンジとオーブンの加熱システムをみながらご紹介します。
更新: 2023年9月29日
M's Lab Works
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オーブン機能でアルミホイルは大丈夫?

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今回は「電子レンジのオーブン機能でアルミホイルを使っても大丈夫?注意点含めて解説!」というテーマです。「レンジ」に「アルミホイル」って、なんとなく危険なイメージがありますよね?

一方で、オーブントースターでのグリル調理のときには、鮭のホイル焼き・肉料理・お餅を焼くときなど、アルミホイルの活用シーンは多くあります。では、電子レンジに搭載されているオーブンで、アルミホイルは使えるのでしょうか?電子レンジとオーブン、それぞれの加熱する原理を基にご紹介します。

電子レンジのオーブン機能とは?

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電子レンジは、マイクロ波(電磁波)を放射し食品を温める機械です。その中でも、オーブンと同じように食品を料理できる電子レンジを、オーブンレンジといいます。最近では、熱風を循環させ加熱する製品や、水蒸気を利用して調理する製品などが人気ですね。

アルミホイルは使えるの?

では、オーブンモードで食品を加熱するときに、アルミホイルは使えるのでしょうか?アルミホイルをチンしたら「バチバチッと火花が出る」とか「燃え始める」など、さまざまなことを耳にしたことがあると思います。そのため、「絶対に入れてはいけない!」と直感的に思われるはずです。

結論からいいますと、オーブン機能であれば使用しても問題ありません。通常モードの温めとは違い、庫内のヒーターで食品を温めるため、アルミホイルから火花が出たり燃えたりする心配はありません。

電子レンジの仕組みとは?

電子レンジが、どの様な原理で食べ物を温めているのか?くわしくご存知の方は、あまりいないのではないでしょうか?レンジで食品を温める仕組みについてご紹介し、それに基づきアルミホイルを使用する危険性をご説明します。

電子レンジの原理

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電子レンジの通常モードで食品を加熱する仕組みは、一言で「マイクロ波で食べ物に含有されている水の温度を上げて加温する仕組み」と言えます。

「水」とは?

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水を化学式で書くと、H2Oとなります。化学の授業で習った通り、水素原子(H)2個に、酸素原子(O)が1つから成り立っていて、Hはプラス、Oはマイナスの性質(電荷)ですので、水分子(H2O)は電気的な偏りを持った「く」の字の形をしています。
 

水にマイクロ波をあてると

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水分子の「く」の字は、通常の状態ですと特に方向性なく、みんなバラバラの向きを向いていますので、「水」という集合体では「電荷の偏りがない」状態となり、プラスマイナスゼロの状態です。プラスマイナスゼロの水分子の集合体に、マイクロ波をあてると、水分子達が向きを変更しようとブルブル振動し始め、熱を発生します。


マイクロ波で「水」が発熱する仕組み

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通常の状態では、ランダムな方向を向いて存在している水分子ですが、外部より力が加わる(外部電界がある)と、同じ向きに整列しようと動き始めます。電子レンジのマイクロ波が、まさにこの向きをそろえる働きをします。

電磁波は、食べ物に含まれる水のプラスマイナスを交互に変化させようと働くため、水分子が向きを変えようとブルブル震え始めます。

マイクロ波で食べ物が温まる仕組み「まとめ」

つまり、電子レンジのマイクロ波が、食品中の水分子をひたすら「振動」するわけです。電子レンジの周波数は2.45GHzなので、1秒あたり2,450,000,000回、プラスマイナスの向きの変化を起こし、水分子をブルブルさせます。この振動により摩擦熱が発生し、食品を内部から加熱します。

他のモノが発熱しない仕組み

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電子レンジのマイクロ波は、水分子を振るわせる条件に設定されているため、食品内の他の分子に影響することはほとんどありません。お弁当箱ごと入れてチンしてもグニャグニャに曲がらないのは、マイクロ波がお弁当箱を形成しているプラスチックポリマーなどには影響せず、ブルブル振動させないからです。

アルミホイルが危険な理由

マイクロ波と金属の相性

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水をブルブル振るわせるマイクロ波ですが、実は金属を通り抜ける(透過する)ことができません。アルミホイルは、アルミニウム(Al)という金属を薄く伸ばしたものなので、マイクロ波はアルミ箔を透過できません。そのため、そもそもアルミ箔などで覆われた食べ物は、加熱することができないのです。

アルミホイルから放電する仕組み

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では、その透過できないマイクロ波はどこへ行くのでしょう?実は、アルミホイルの外側に集まり、さらに、とがった所に電流が集中します。電流、つまり電子が集中した結果、別の場所に「放電」しようとするのです。

冬の乾燥時期などに、ドアノブを触ろうとすると指先にパチッとくるアレです。そういうと小さい規模のイメージですが、大きい規模の放電で言うと「カミナリ」です。庫内で小規模のカミナリが起きてしまいます。

アルミホイルが発火する危険

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マイクロ波により電流が集中し放電が起きると、「火花」が発生します。最悪の事態は、放電時のエネルギーによりアルミホイル自体が燃焼し、「火事」になる可能性すらあります。これらのことから、通常モードの温め機能でアルミホイルを使うことは非常に危険ですので、絶対にやめましょう。

オーブンでグリルする仕組み

ここまで、レンジの中でアルミホイルを使う危険性とそのわけについて記載しました。では、オーブン機能だと、なぜアルミホイルが使えるのでしょうか?オーブンの加熱の仕組みに基づいてご説明します。

オーブンの仕組み


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オーブントースターで食品を調理する仕組みは、一言で「庫内のガラス管ヒーターで食べ物を表面からグリルする仕組み」と言えます。

オーブントースターのガラス管ヒーターとは?

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ガラス管ヒーターは、オーブントースター内の上下、もしくは上下どちらかに設置されており、通電することで「赤外線」を出す(放射・輻射)と共に高温に発熱し、赤外線とヒーターの熱で食品をグリル調理します。

ガラス管ヒーターには幾つか種類があり、食べ物のより深いところまで熱が届く「遠赤外線ヒーター」や、短時間でカリッと表面を焼く「グラファイトヒーター」などがあります。ヒーターから放射される電磁波の種類や向きによって、加熱の質が変化し調理方法を豊かにさせます。

ついでにスチームオーブンの仕組み

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水蒸気で調理するスチーム型レンジ、最近人気がありますよね。そのグリルの仕組みについて、ご説明します。スチーム型レンジは、100度以上の水蒸気を庫内に充満させることにより、全方向の向きから食べ物に高い熱量をかけることができます。

そのため、表面はパリッ・カリッと、内部はふんわり柔らかに調理できます。仕組みだけみてもおいしく調理できそうですよね。

オーブントースターでのアルミホイルの使用

グリル調理のとき、多くの方が食材をアルミホイルで覆ったり、食品の下に敷いたりして使用されていると思いますが、もちろん使用可能です。オーブントースターでは、マイクロ波ではなく、赤外線とヒーターの熱で食べ物を温めますので、マイクロ波は出さず発火もしません。そのため、アルミホイルは使用可能となります。

アルミホイルを使うときの注意点

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オーブントースターでアルミホイルは使っても大丈夫なのですが、1点だけ注意が必要です。それは、庫内のヒーター部分(電熱部分)にアルミホイルが触れない様に注意してください。ご存じない方も多いと思いますが、アルミホイルは可燃性です。

そのため、オーブントースターのヒーター部分に長時間接触すると、アルミホイルが発火する危険性があります。さらに肉料理のグリル時などで、アルミ箔に肉の油が出ていると一気に燃え上がる可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。

電子レンジのオーブン機能とは

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通常モードでは、マイクロ波によって食品に含有される水を加熱しますが、オーブン機能では庫内のヒーターにより食べ物を加熱するシステムです。もちろん、マイクロ波は出ていませんので、アルミホイルに電流が集中することもなく、放電による火花が出ることもありません。

この様な理由で、電子レンジでもオーブン機能だったら「アルミホイルを使っても大丈夫!」ということになります。ただし、オーブンと同じなので、ヒーターへのアルミホイルの接触には十分に気を付けてくださいね。

オーブン機能を使うときの注意点

アルミホイルは使えるのですが、電子レンジならではの注意点がありますので、以下にご紹介します。

空焼き(からやき)をする

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初めてオーブン機能を使用するときは、必ず空焼きを行ってください。購入時の庫内には酸化防止などの目的で油が塗られています。そのため、はじめてオーブンとして利用するときにはその油を焼き切り脱臭する必要があります。空焼きする際には、油の焼ける臭いや煙が出る場合もありますので、換気に注意して行ってくださいね。

耐熱皿を使用する


高温で加熱すると陶磁器やガラスの器は膨張します。そのため、耐熱性以外の食器で調理すると、膨張による変形に耐え切れず割れてしまうことがあります。オーブン機能を使用するときには、必ず耐熱皿をご利用ください。

結論は、「大丈夫!」

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今回の「電子レンジのオーブン機能でアルミホイルを使っても大丈夫?注意点含めて解説!」はいかがでしたでしょうか?「オーブン機能」において、アルミホイルは使ってもいいの?火が出ることはないか?という点について、それぞれの仕組みに基づきご説明しました。

結論、アルミホイルは「通常モードでは使用できない」。しかしながら、「オーブン機能だと使用しても大丈夫」という結論に至りました。

オーブン機能とアルミホイルで美味しい料理を!

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アルミホイルを使用する際には、必ず通常モードになっていないことを確認して、グリルを開始してくださいね。また、電子レンジの発火事故の多くは、高齢者の方にみられるそうですので、お近くの方に今回の内容を教えてあげてくださいね。

電子レンジやオーブントースターは、正しく使えばとても便利な道具ですので、危険性を理解した上で、注意して快適にご利用ください!

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