アース線の基本情報
アース線とは
アース線とは電化製品についているコードです。コンセントのついている電源コードとは別に、緑色もしくは黄色と緑のコードがアース線になります。主に水回りの製品やパソコンなどのデジタル危機にアース線がついています。
感電しないためにアース線が必要
アース線は電化製品が故障や漏電をした時に感電を防ぐというのが最大の働きです。仮に漏電したとしてもアースを接続しておけば、電気が地面に逃げるので感電の可能性を下げ、また感電したとしても被害を最小限に食い止めます。
電子レンジのみならず、家電を安全に使用するためにアースは必要です。
感電予防だけではないアース線の効果
アース線を接続すること得られる効果は感電対策だけではありません。アース線を接続することにより、電磁波や静電気といったノイズを遮断・抑制できます。このことにより電気危機の動作の安定や、他の機器への影響を防ぎます。
アース線の2つの働き
アース線は感電防止とノイズ除去の2つが大きな働きです。電子レンジを含む水回りの電化製品では前者の感電防止の働きが大きく、ノートパソコンなどのでじたる危機の場合は後者の働きの効果が大きいです。
アース線の使い方
電子レンジにもアース線が備え付けられる
アース線は2005年に電気設備の内線規程が改定され、アース線が備え付けられる電化製品が増えました。改定の内容には電子レンジも含まれており、2005年以降に発売された電子レンジの多くにはアース線が備え付けられています。
増える電化製品の利用
アース線を備え付ける電化製品が増えた理由のひとつとして、電化製品利用の増加がひとつの理由としてあるようです。私たちはたくさんの電化製品を利用して、電化製品の配線に囲まれて生活しています。
その分だけ、漏電への意識や電磁波などのノイズへの対応も必要になります。
電子レンジもアース線の接続を
過去に発売された電子レンジではアース線がそもそもついていないもの、もしくはアース線を接続せずに電子レンジを使用することも少なくありませんでした。しかし、安全な利用のためにも電子レンジのアース線接続の意識も高まっています。
コンセントのアース接続端子につなげて使用
アース線のつなぎ方は難しくなく、コンセントについているアースの接続端子につなげるだけです。アース付きコンセントがあれば、電気工事などの専門知識がなくても接続することができます。
一般的なアース線の付け方・つなぎ方
一般的なアース線の付け方・つなぎ方を紹介
アース線のつなぎ方は電子レンジのみでなく電化製品で共通しています。手順さえ覚えれば難しい作業はないので、誰でもできます。はじめに紹介するのはコンセントにネジ式のアース接続端子のついている一般的なタイプの接続方法です。
アース線の付け方・つなぎ方1:電源プラグを外しておく
はじめに電源プラグをコンセントから抜いた状態にしておきます。作業をしやすくするためと、感電等の危険を防ぐためです。電源プラグはアース線を接続してからつなぐようにしましょう。
アース線の付け方・つなぎ方2:端子の接続部分の準備
コンセントにネジ式のアース端子がある場合は、この端子にアース線を取り付けることになります。その接続のための準備が必要です。端子に蓋のある場合は蓋をあけ、その先にあるネジをドライバーを使って緩めていきます。
ドライバーは電動のものでなく、手動のもので十分事足ります。
アース線の付け方・つなぎ方3:ネジを絞めて固定されていれば接続成功
ネジが緩んだらそこにアース線を差し込んでいきます。アース線が接続されたかは、少しわかりにくいですがネジで絞めてみればわかります。ネジを絞めてアース線が固定されていれば接続は成功しています。蓋を閉めて作業は完了です。
アース端子の種類と対処法
アース端子はネジ式だけじゃない
上記で紹介したネジ式のアース端子は最も普及しているアース端子だと言われています。このネジ式のアース端子の他に、ワンタッチ式と呼ばれるアース線もあります。ワンタッチ式の場合の対処法を紹介します。
ワンタッチ式の付け方・つなぎ方
ワンタッチの場合は、概ねネジ式の接続方法を簡略化した作業内容になります。コンセントから電源プラグを抜き、蓋をあけるところまでは同様です。後はネジがないので、そのままアース線を端子に挿入していきます。あとは蓋を戻せばアース線の接続は完了です。
蓋が開かないときの対処法
ネジ式、ワンタッチ式どちらの場合も蓋を上手く空けられないときがあります。この時の対処法としてドライバーを蓋に噛ませてあけるという方法があります。
ワンタッチ式の場合はスムーズに作業ができれば、ドライバーは必要ありませんが、もしものために準備しておくとよいでしょう。
電子レンジのアース線の接続方法1:電子レンジの特徴
電子レンジのアース線が端子に届かない場合あり
電子レンジの場合も他の電化製品とアース線の接続の仕方は変わりません。しかし、アース線の端子は水場の近くのコンセントに設置されていること多いです。そのため、電子レンジを使用する場所によっては備え付けのアース線が届かないという可能性もあります。
アース線が届かない場合の対処法
備え付けのアース線がコンセントのアース端子に届かない場合には、アース線を外してもっと長いアース線に取り替けたり、アース線を2つ結合して長さを伸ばすという方法があります。それぞれの方法について詳しく説明します。
電子レンジのアース線の接続方法2:アース線の外し方・取り付け方
アース線の外し方・取り付け方1:備え付けのアース線を外す
アース線の外し方は簡単です。電子レンジの裏側のアース線の接続部分はネジで固定されています。このネジを外すことでアース線も外すことができます。ネジは新しいアース線をつける時にも使いますのでなくさないようにしましょう。
アース線の外し方・取り付け方2:新しいアース線を準備する
アース線はホームセンターやネットで購入することができます。この時に注意が必要なのは、元のアース線と同種類のアース線を購入することです。アース線にはいくつか種類があり、別のものを買ってしまうとネジで固定できないということもあります。
ホームセンターに持っていく場合は、元のアース線も持っていくとよいでしょう。
アース線の外し方・取り付け方3:新しいアース線を接続する
新しいアース線を準備したら、早速取り付けましょう。取り付け方は外し方と逆の動作になります。ネジを外してアース線を入れて、ネジを締めます。あとは、他の電化製品同様にコンセントのアース端子に接続します。
電子レンジのアース線の接続方法3:アース線の延長させる
アース線の延長方法1:2つのアース線を結合する
備え付けのアース線を外す以外でも、遠くのアース端子に接続させる方法があります。それがアース線の延長です。アース線にもうひとつ別のアース線を結合させることで距離を伸ばします。アース線の延長のさせかたを紹介します。
アース線の延長方法2:延長用のアース線を購入する
2つのアース線を結合させるのも、あまり難しくありません。まずホームセンターなどで売られている延長用のアース線を購入しましょう。この時の注意点は同じ太さのアース線を購入することです。また絶縁テープも必要になるので、ない場合は絶縁テープも購入しましょう。
アース線の延長方法3:金属線同士を結びつける
購入したアース線をビニール皮膜を剥きます。ビニール皮膜の中から金属線が出て来るので、備え付けのアースの金属線と結びつけましょう。結びつけたらその上から絶縁テープを巻きつけます。
アース線の延長方法4:半田ごてでより美しく
アース線同士のつなぎ目をもっと綺麗にする方法として、半田ごてで2つを結合するという方法があります。2つを結合した上で絶縁テープを巻きつけましょう。より綺麗にアース線同士をつなぎたいという方にはおすすめの方法です。
電子レンジのアース線の接続方法4:端子が足りない場合等の対処法
アース端子が足りない場合の対処法1:他の電化製品で埋まっていたら
アース線を延長しても肝心のアース端子が既に他の電化製品で埋まっていて使えない、もしくは3Pコンセントというそのままではアース線を接続できない状態ということもありえます。そういったアース端子の接続での困ったときの対処法を紹介します。
アース端子が足りない場合の対処法2:アース端子は重ねて使用可能
他の電化製品で埋まっていたとしても、そのまま電子レンジのアース線を接続できます。アース端子は一箇所にいくつもつけることが可能です。一箇所あれば他の電化製品と重ねて使用できます。
3Pコンセントの場合の対処法1:3Pコンセントが近年増加傾向
3Pコンセントとは、コンセント穴が3つあり、3つ目の穴がアース線を接続するためのものになっているものです。欧米では一般的に用いられているコンセントの形状で、日本においても増加傾向にあります。この場合はアース線を重ねて接続するということができません。
3Pコンセントの場合の対処法2:変換アダプタを使用する
3Pコンセントの場合は、市販されている2P-3P変換アダプタを使用するという方法があります。2P-3P変換アダプタを使えば、従来の方法でアース線を接続できる状態になります。
取り付けも3Pコンセントに他の電化製品の電源プラグと同じ要領で取り付けるだけなので非常に簡単です。
電子レンジのアース線の接続方法6:アース端子がない場合
アース端子がない場合の対処法1:いくつかの対処法があり
最も対応が分かれるのが、アース端子がない場合の対処法です。この場合は大きくは2つの対処法があります。アース端子がない場合の対処法を紹介します。
アース端子がない場合の対処法2:アース付きコンセントに取り替える
アース端子がない場合でもコンセントをアース付きコンセントに変えることができます。この場合に注意が必要なのは自分で行わないことです。アース付きコンセントへの変更は電気工事士の免許が必要になります。
最悪の場合は感電や火災の可能性もあるので、必ず業者に依頼するようにしましょう。
アース端子がない場合の対処法3:漏電遮断器を購入する
業者に依頼するよりも簡単な方法として、市販されている漏電遮断器を取り付けるという方法があります。家庭用のコンセントに差し込むだけで使える簡単なものも販売されています。テンパールから販売されているビリビリガードという商品が人気です。
電子レンジのアース線の接続方法7:アース線の外し方
アース線の外し方1:引っ越しなどでアース線を外す場合
引っ越しなどでアース線の取り外しが必要になるときがあります。そのときのためにアース線の外し方も紹介しておきます。
アース線の外し方2:ドライバーで簡単に外せる
接続したアース線はドライバーで簡単に外すことができます。ネジを緩めてアース線を取り外しましょう。また作業時には、電源プラグを抜いておくようにしましょう。
アース線の外し方3:ドライバーで外せない場合は
ネジが古くなっていたりなど、ドライバーでネジを外せない場合があります。そういった時はニッパーなどでアース線を切って取り外すという方法もあります。アース線は切ったあとも、ビニール被膜部分を剥くことで少し長さが短くなりますが再度使用できます。
アース線を接続せずに電子レンジを使用するとどうなる?
漏電する原因を知っておく
電子レンジはアース線を接続しなくても使用することができます。また電子レンジによる感電事故は非常に稀です。基本的にはアース線を接続すべきですが、どのような使い方をすれば感電するのかを知っておくのも損ではないでしょう。
感電すると命に関わる
電化製品が漏電する可能性が高いのは湿気や水気が多いところです。例えば電子レンジに水がかかり、そのまま電子レンジを触ると感電します。また古くなった電子レンジでも漏電の可能性があります。感電すると最悪、命に関わります。
アース線をつけると危険な場所
アース線を取り付けていけない場所もあります。ガス管・水道管・電話線のアース・避雷針です。これらは法令により禁止されています。特にガス管はガス漏れが起こったときに爆発や引火といった大事故につながる可能性もあります。
これらの場所にはアース線をつけないようにしましょう
アース線を接続して安全に電子レンジを利用しよう
安全な電子レンジ利用を!
アース線の取り付けは簡単なので、安全のためにも接続して使用した方がよいでしょう。最悪の場合は命に関わります。安全に電子レンジを使用しましょう。