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キャンプで大活躍!スキレットの使い方やレシピとは?
最近、おしゃれなキャンプやグランピングで人気のスキレット鍋が、見た目もおしゃれで簡単に本格的な美味しいアウトドア料理が作れるとあって注目を集めています。スキレット鍋は一見フライパンのようですが使い方や手入れ方法が独特です。今回はスキレットを始めて使うという人に向けて、正しい使い方や手入れ方法、保管術などを解説します。
また、スキレットで作る美味しいキャンプ料理のレシピも合わせてご紹介します。(本文中に登場する価格はすべて平成30年10月現在のものです)
スキレット鍋とは
鋳鉄製の料理器具
アウトドアで大活躍のスキレットですが、そもそもスキレットとはどんなものなのでしょうか。スキレットは、鋳鉄製のフライパンのような形のものです。サイズ的にはフライパンより小さくアウトドア時にも持ち運びしやすくなっています。
とても厚い鋳鉄でできているので、熱伝導が均等になりやすく温度を一定に保つことができ、肉や魚にじっくり火を通すことができます。
フライパンとスキレット鍋の違い
スキレットは見た目は小さめのフライパンのようですが、使い方や性能はフライパンとは全く異なります。例えばフライパンは購入後すぐに使用できますがスキレットは使用前にシーズニング処理が必要です。またフライパンは火にかけるとすぐに熱くなり火を消すとすぐに冷めますが、スキレットは温度が上がりにくい代わりにくく冷めにくくオーブンのようなイメージで一定の温度を保つことに長けています。活用法によって、フライパンより料理がおいしく仕上がります。
スキレット鍋の選び方
種類豊富なスキレット鍋
スキレットはSNSなどでもとても流行しましたので、色々なメーカーから販売されています。キッチンツールのメーカーはもちろん、有名アウトドアブランドもこぞってスキレットを販売していますし、100円ショップや家具メーカーなども安価な値段でスキレットを販売しています。
そんなスキレット鍋ですがどれを選べばよいのでしょうか。ここからはスキレットの選び方をご紹介します。
用途で選ぶ
スキレットの選び方として、用途や使い方で選ぶ方法があります。例えばキャンプで活用して焚き火にかざして使いたい場合もあれば自宅でフライパンとしてメインで使いたい場合もあるでしょう。また、オーブン料理に使いたいときにはオーブンに入るサイズでなければいけませんし、ピザなど大きいものを作るならサイズの大きいタイプが必要です。
まずは何を作りたいのかを考えてスキレットを選びましょう。
サイズで選ぶ
スキレットを選ぶときはサイズで選ぶ方法もあります。例えばアウトドアやキャンプで使うならスキレットひとつで全員分の料理を作りますので、大きめのサイズのスキレットが必要です。また、焚き火にかざしてダッチオーブンのような使い方をするのなら、深めのスキレット鍋を選ぶ必要があります。
スキレット鍋があれば料理上手になれる?
スキレット料理は美味しい
スキレットが流行した理由は、スキレット鍋で作った料理がとてもフォトジェニックに見えるということもありますが、単純にスキレットで料理したほうがフライパンで料理するより美味しくなるからということでもあります。
なぜスキレットを料理に活用すると味が美味しくなるのでしょうか。
スキレットは素材の旨みを引き出す効果がある
スキレットは鋳鉄製の調理器具で、フライパンに比べるととても厚いです。保温効果が高く温度を一定に保つ効果があるため、素材にじっくりと火が入って、フライパンのように表面は焦げて中は冷たかったなどと言う失敗がありません。また食材にゆっくりとむらなく火を通せるため、スキレットを活用するだけでいつもの料理が段違いに美味しくなります。
スキレットは温度管理が簡単
スキレット鍋は焼く料理はもちろん、煮る、揚げる、蒸すなどありとあらゆる調理に活用することができます。どんな料理法でも美味しく仕上がるのは、スキレットが温度管理の手間を省いてくれるからです。例えば揚げ物の場合、温度調節に失敗すると表面は焦げているけど中は生のまま、ということがあります。
スキレットなら油の温度を常に一定に保つことができるので、揚げ物もふっくらジューシーに仕上がります。
スキレット鍋はアウトドアで大活躍!
持ち運び便利!
料理が好きな人たちの間で人気のスキレットは、アウトドアやキャンプの時にも大活躍するアイテムです。その理由としては、まず第一にコンパクトサイズで持ち運びに便利であるという点があります。重さはありますが、焼いたり煮たり揚げたりがスキレットひとつでOKですので、ほかに調理器具を持っていく必要がありません。
料理によってはスキレットをそのまま皿としても活用可能ですので、アウトドアに重宝します。
焚き火で使用できる!
スキレット鍋はとても丈夫ですので焚き火でも利用できます。普通のフライパンであれば焚き火にかざすと焦げてしまったりテフロン加工がはげることもありますのでカセットコンロを持って行く必要がありますが、スキレットなら焚き火にそのまま使えて手間がありません。
焚き火の強い火力の方が美味しい料理ができますので、ぜひ焚き火料理に活用してみてくださいね。
スキレット鍋にはデメリットも!
スキレットにはデメリットがある
ここまでスキレットがおすすめの理由についてご紹介してきましたが、スキレットにはもちろんデメリットもあります。ここからはスキレットに関するデメリットや購入前や使用前に知っておくべきポイントについてご紹介していきます。
シーズニングなど手入れが必要
スキレットの最大のデメリットはシーズニングが必要であるということでしょう。シーズニングとはスキレット購入後使用前にスキレットに塗られている錆止めを洗い流して、スキレットに油をなじませると言う作業です。使用前のシーズニングのやり方は詳しくは後程ご紹介しますが、買ってすぐ使えるフライパンと比較すると面倒に感じます。
焦げやすい
最近のフライパンはテフロンなどくっつきにくく焦げにくい加工を表面に施してあるものがほとんどで、油を敷かなくても焦げずに調理ができます。しかしスキレットにはこれらの加工がありませんので、普通のフライパンと同じような使い方をすると焦げやすくなりますので、注意が必要です。
スキレット鍋を使用前のお手入れ
使用前にシーズニングが必要
スキレットは使用前にシーズニングという処理を行う必要があります。スキレットは鉄製なのでとても錆びやすく、そのため出荷される際に錆止めを表面に塗られています。スキレットで調理をする前にはこの錆止めをしっかりはがさなければ臭いがしますし、うまく温度調節もできないためシーズニングという作業が必要です。
シーズニングのやり方
ここからはシーズニングの具体的なやり方をご紹介します。最初の一回だけですが手間のかかる作業であるためキャンプなどのアウトドアで初めて使うときにはあらかじめ自宅でシーズニングを済ませておきましょう。
スキレットを洗剤でよく洗い流す
購入したばかりのスキレットには錆止めが塗ってありますのでまずはこれをきれいに洗い流します。食器洗いスポンジに中性洗剤をつけ、丁寧に洗い流します。
ガス火で完全に乾かす
きれいに洗剤を洗い流したら、キッチンペーパーなどで水分を吸い取って、火にかけ空焚きします。スキレットの水分が蒸発して、しばらくすると煙が出てきます。換気扇をしっかり回しておきましょう。
スキレットに油をなじませる
スキレットを空焚きして煙が出るくらい温度が熱くなったら、油をスキレットに塗ります。キッチンペーパーを使って、細部までしっかりと油を塗り広げます。
野菜くずを炒める
油をスキレットに塗り広げたら、その油で野菜くずを炒めます。野菜くずを炒めることでスキレットの鉄臭さを取り除くことができます。野菜くずは何でも構いませんが、ねぎなどの香味野菜を使うとより効率的に鉄のにおいが取れると言われています。
再度スキレットに油をなじませる
野菜くずを炒めたら、コゲなどを軽くお湯で洗い流して空焚きを行います。空焚きして煙が出てきたら薄く油を塗っておきましょう。
新聞紙で包んで保管する
油を塗ったスキレットはそのまま温度を冷ましてから保管します。使用前のシーズニング作業から実際に使用するまで日が空くのであれば新聞紙に包んで保管しておくと水分がつかず、錆防止にもなります。
スキレット鍋で作る美味しい料理レシピ①
海老のアヒージョ
ここからはスキレットを活用したキャンプにおすすめのアウトドア料理をご紹介します。
まずスキレットを購入したら作ってほしいのが、海老のアヒージョです。アヒージョは具材をオリーブオイルとにんにくで煮込んだスペインの料理でワインにぴったりのおつまみです。スキレットなら火からおろしても温度が冷めにくく、美味しく食べることができます。
レシピ
海老のアヒージョをスキレットで作るレシピをご紹介します。火力の調整があまり必要ないのでキャンプのときに焚き火でも調理可能です。
材料(直径15cmのスキレット)
・むきえび 100g
・オリーブオイル 100cc
・にんにく 1片
・鷹の爪 1本
・塩 少々
作り方
①スキレット鍋にオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを入れて熱する
②にんにくの香りが出てきたら鷹の爪とむきえびを入れる
③えびに火が通ったら塩で味を調えて完成
スキレット鍋で作る美味しい料理レシピ②
スパニッシュオムレツ
続いてご紹介するスキレットで美味しいレシピは、スパニッシュオムレツです。こちらもスキレット料理としては定番で、まるでオーブンで焼いたような表面はこんがり中はふっくらとしたオムレツを作ることができます。
レシピ
それではさっそくスキレットを活用したスパニッシュオムレツのレシピをご紹介します。キャンプの時の朝ごはんにもピッタリですし、お酒のつまみにもなります。オムレツの中に入れる具材はお好みのものに変更して、好きな組み合わせを楽しんでみてくださいね。
材料(直径15cmのスキレット)
・卵 2個
・ベーコン 1枚
・たまねぎ 1/2個
・じゃがいも 1/2個
・とろけるチーズ 1つかみ
・牛乳 大さじ1
・塩コショウ 適量
作り方
①ベーコンを5mm幅、玉ねぎとじゃがいもを1cm角に切る
②スキレットを熱し、オリーブ油を敷いてベーコン、玉ねぎ、じゃがいもを炒める
③じゃがいもに火が通ったら一度皿に移す
④卵を割りほぐし、③と牛乳、チーズを加えて混ぜ、塩コショウで味を調える
⑤スキレットを再度熱し、オリーブオイルを塗って④を流し入れる
⑥半熟になるまでかき混ぜ、ある程度固まったら弱火にしてふたを閉めて3分待つ
⑦蓋を開けてオムレツをひっくり返して蓋をしてさらに3分焼けば出来上がり
スキレット鍋で作る美味しい料理レシピ③
パエリア
面倒なパエリアもスキレットなら簡単に美味しく作ることができます。1人前ずつ作れば取り分ける手間も洗い物も少なくてすみ、なによりとてもおしゃれに出来上がります。
レシピ
それではさっそくスキレットで作るパエリアのレシピをご紹介します。今回は1人前サイズのパエリアの作り方です。焚き火で作るときは火加減に注意しましょう。
材料(直径15cmのスキレット)
・米 0.5合
・玉ねぎ 1/8個
・むきえび 5匹
・パプリカ 1/8個
・トマト 1個
・にんにく 1片
・オリーブオイル 大さじ1
・白ワイン 小さじ2
・コンソメ 一つまみ
・水 80cc
作り方
①玉ねぎ、にんにく、トマトをみじん切り、パプリカは一口大にカットする
②スキレットにオリーブ油とにんにくを熱し、香りが立ったら玉ねぎをしんなりするまで炒める
③米を加えて炒め、白ワインとコンソメ、水を入れてその上からむきえびとパプリカを並べ強火にする
④沸騰後1分加熱して火を弱火に落とし蓋をして15分待つ
⑤火を止めて10分蒸らす
スキレット鍋で作る美味しい料理レシピ④
フォカッチャ
スキレットはパンを焼くこともできます。中でもアウトドアでおすすめなのは発酵不要のフォカッチャです。焚き火で焼くと、外がこんがりのフォカッチャを作ることができます。
レシピ
それではさっそくフォカッチャのレシピをご紹介します。
材料(直径15cmのスキレット)
・強力粉 100g
・砂糖 5g
・塩 2g
・ドライイースト 2g
・水 60cc
・オリーブオイル 大さじ1
作り方
①材料をすべて混ぜて一塊にして、表面が滑らかになるまで捏ねる
②15分ほど置いたら麺棒で伸ばし、分量外のオリーブオイルを塗ったスキレットに敷いてふたを閉めて30分待つ
③表面に指で穴を開けるようにして、200度のオーブンで15分焼く
スキレット鍋で作る美味しい料理レシピ⑤
パンケーキ
スキレットで作るスイーツもSNSで人気で、スキレットパンケーキなら手軽に作ることができ、しかもフライパンで作るよりもふんわりとしたパンケーキに仕上がります。
レシピ
スキレットパンケーキのレシピをご紹介します。キャンプの日の朝ごはんにいかがでしょうか。
材料(直径15cmのスキレット)
・ホットケーキミックス 200g
・牛乳 150ml
・卵 1個
・バター 10g
・メイプルシロップ 適量
レシピ
①ホットケーキミックス、卵、牛乳をよく混ぜて生地を作る
②スキレットを煙が出るまで空焚きし、濡れふきんに置く
③熱したスキレットを火にかけ、バターを塗り、生地の1/3を流し入れる
④蓋をして弱火で4分したら、生地を裏返しさらに蓋をして3分
⑤残りの生地をすべて同じ要領で焼いて出来上がり
スキレット使用後のお手入れ方法
洗剤で洗わない
スキレットは使用後の取扱にも注意が必要です。スキレットは水分や塩分ですぐに錆びてしまいます。スキレットを使った後はお湯だけで汚れを洗い流します。洗剤を付けるとせっかく使用前にシーズニングした油の膜が落ちてしまうためです。洗った後はキッチンペーパーでよく水気をふき取ります。
油を塗って保管する
水分を拭き取ったスキレットは火にかけてしっかりと水気を飛ばします。火を止めたら薄く油を塗って新聞紙などにくるんで保管しておきましょう。
初めてのスキレット鍋ならニトスキがおすすめ!
ニトリのスキレットニトスキ
初めてスキレットを購入するならまずは使い方を覚えるためにもリーズナブルで使い勝手の良いものを選びましょう。そこでおすすめなのがニトリのスキレット、通称ニトスキです。ニトスキは15cmと19cmの2種類で、15cmなら498円!ぴったり合う蓋もあるのでセットで購入してみましょう。
【ダルトン】DULTON グラットンスキレット (Mサイズ) [GS515-293M] ■ ニトスキ
スキレット鍋を活用してアウトドアを楽しもう!
今回は見た目もおしゃれで料理の味も美味しくなるスキレットについて、使い方や使用前使用後の手入れ方法、スキレットを活用した美味しいレシピについてご紹介しました。
キャンプファイヤーなどの焚き火でも使えるスキレット鍋はアウトドアでの調理に便利に使えるので、一つ持っていくとアウトドア料理の幅も広がっておすすめです。スキレット鍋をうまく活用してアウトドアを楽しみましょう!
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