ロッジ スキレット 10-1/4インチ
ロッジ ロジック コンボクッカー 10-1/4インチ
スキレットの魅力
スキレットとは鋳鉄製のフライパンのことでアウトドアで使ったり、または料理したまま皿として出すお店も増えてきて一般的な調理器具になってきましたね。分厚い鋳鉄により料理がおいしくなります、特に肉料理などはふっくらおいしく焼き上がります。
一方で家庭用のコーティングされたフランパンと違い、手入れに少し手間がかかります。
特徴的なのはシーズニングという使い始めの工程です、今回は初めてでもわかりやすいように詳しくガイドしていきますね。
スキレット料理がおいしい理由
スキレットは熱伝導性がよく料理がおいしくなるとよく目にしますが、熱が伝わりやすいから料理がおいしくなるわけではありません。むしろ薄いアルミのフライパンの方が熱伝導はいいです。
スキレットのいいところは分厚い鋳鉄が一度温まったら冷めにくいことです。これにより食材に伝わる熱にムラができにくく、高い熱を長時間伝え続けることができます。この効果でふっくらおいしく作ることができる訳です。
スキレットのいい効果
スキレットのおいしく作れる原理はわかりましたが、なにかに似ていませんか?そうオーブンと同じです。オーブンと同じようにムラのない温度で加熱できることがスキレット料理のおいしくなる効果ですね。
またスキレットにはフタをつけることもできます。スキレット本体と同じように鋳鉄製で重いフタは乗せるだけで料理に圧力を加えることができ、圧力鍋と同じような効果が得られますよ。
シーズニングとは?
シーズニングとはスキレットの使い始めには必ず必要な工程ですが、鍋の最初のならしのことを指します。鉄なべや中華鍋、ダッチオーブンでも同様の作業をしないと使えません。
それは買ってきたスキレットは錆防止のワックスやオイルが塗ってあるからです。これによりお店でスキレットが錆びることはありませんが、このワックスやオイルは食べられないので洗剤で落としてやる必要がありますね。
シーズニングの言葉の意味
そういえばスパイスのこともシーズニングといいますね。どちらも「seasoning」でスペルは同じです。シーズニングには混ぜ合わせたスパイスのことを指す意味と、鍋やフライパンを最初に使うときのならし作業のことを指す2つの意味があるので覚えておきましょう。
なぜシーズニングが必要?
買ってきた最初のスキレットにはワックスやオイルが付いているので、これを落とすためにシーズニングは必要です。しかしシーズニングは洗剤で洗うだけではありません。
スキレットは使い始めにを焼き入れて油をなじませないといけません、こんな面倒な作業をしないといけないのはなぜなんでしょうか?それはこれからも長くスキレットを使うためには油をなじませ焦げ付かず錆びないようにするためです。
完成されたブラックポット
スキレットは料理をおいしく作れる反面、分厚い鉄なので重く手入れも必要です。しかしきちんと手入れしてやれば長く使えますし、多少乱暴に扱ってもびくともしません。最初の使い始めから手入れをして使っているとどんどん黒くなって行きます。
最終的にはブラックポットと呼ばれる黒光りした状態を目指しましょう、ダッチオーブンなどの鉄製品と同じですね。
スキレットのシーズニングに準備するもの
準備するもの
・スキレット ・洗剤 ・たわし ・革手袋 ・食用油 ・キッチンペーパー ・野菜くず これだけとあとは根気です。食用油はサビを防ぐために使いますが、塩分の入っていないものを選んでください。
塩分が入っているとすぐに錆びてしまいます。オリーブオイルでもサラダ油でもいいですが、オリーブオイルの方が香りがいいのでおすすめです。野菜くずはあとで炒めるのに使います、切れ端でいいのでとっておきましょう。
スキレットのシーズニング方法.1
洗剤でワックスを落とす
買ってきた最初のスキレットにはサビ防止の工業油やワックスが付いていますので、これを洗剤で落としていきます。洗剤とたわしでゴシゴシ洗いましょう、洗剤を使って洗えるのはここだけなのでしっかり洗っておきます。
スキレットのシーズニング方法.2
お湯を入れて沸騰させる
洗剤を洗い流したら、お湯を沸騰させます。これは残っているかもしれないワックスなどを浮かせて完全に落とすためです。スキレットに油が馴染めば普段の手入れもお湯を沸騰させれば汚れを浮かせることができますよ。お湯を捨てたら水分をしっかり拭いて、冷まします。
スキレットのシーズニング方法.3
空焚きする
いよいよ焼き入れをしていきます!とはいっても基本的にコンロで焼くだけなので簡単ですよ。スキレットをコンロに乗せたら強火で焼いていきます。温める程度ではだめです、しっかり焼きましょう。
しっかり焼き入れできている目安としては、スキレットが白っぽくなってくるので全体が白っぽくなるまで焼き入れましょう。ガスコンロは案外火力にムラがあるので、スキレットを動かしながらまんべんなく焼き入れしていきます。
焼き入れたスキレットの注意点
焼き入れたスキレットはかなり熱くなっています、取扱には特に注意してください。触る時は革手袋やミトンは必ず使ってください。革手袋をしていてもスキレットはかなりの熱さなので、触るのは短時間にしておいてくださいね。
焼き入れたスキレットは素手で触れるぐらいまで冷ましますが、絶対に水を掛けて急に冷やしてはいけません!最悪スキレットにヒビが入ってしまいます、そしてヒビが入ってしまったスキレットは二度と直せません。
オリーブオイルを塗る
スキレットが冷めたらオリーブオイルを塗ります。スキレットは油でコーティングしないとどんどん錆びていきます。
オーリブオイルは一度に多く塗ろうとせずに、少量を垂らしてキッチンペーパーで薄く広げてやると簡単ですよ。もちろん全体が鉄でできているので全体に塗り拡げます、取っ手も同じです。
スキレットのシーズニング方法.4
もう一度空焚きする
オリーブオイルを塗った状態でまた空焚きします。今度は油が塗ってあるので焼いていくと煙が出てきますが、構わずどんどん焼き入れていきます。
焼き入れができた目安としてはオリーブオイルが焼けた色になっていくので、全体がこの色になるようまで焼き入れをしていきます。
もちろん取っ手も忘れずにしてくださいね。
空焚きを何回か繰り返す
オリーブオイルが燃え尽きると煙が出なくなります、そうなったら火からおろして冷まします。この時も同じように急に冷まさずにゆっくり手で触れるぐらいまで冷まします。冷めたらまた少量のオリーブオイルを全体に塗って、煙が出なくなるまで焼き入れます。この作業を4回から5回繰り返すと油がなじんで全体に黒っぽくなってきます。黒っぽくなってきたら成功です!
スキレットのシーズニング方法.5
くず野菜を炒める
オリーブオイルが十分なじんだらまた冷まします、冷めたらもう一度熱してくず野菜を炒めます。野菜を炒めるのは鉄くささを取るためです、できれば炒める野菜はネギなどの香りのあるものがいいでしょう。
炒める要領は野菜炒めと同じです、弱火から中火で鍋肌にこするようにして炒めます。ちょっと野菜が焦げるぐらいがいい塩梅ですよ。炒めた野菜は捨ててしまいましょう、食べてもいいですが味付けはスキレットの上ではしないでくださいね。
スキレットのシーズニング方法.6
お湯を沸騰させ、洗う
くず野菜を炒め終わったら水を入れ沸騰させます、このときも急激に冷えないように注意してください。普段の手入れでも同じですが、水を沸騰させるのは汚れを浮かせるためです。
お湯で汚れを浮かせてたわしでこすって綺麗にします。洗剤を使ってしまうとせっかくなじんだ油分が流れてしまうので使うのは厳禁ですよ!汚れが落ちたらお湯を捨て、水分が完全になくなるまでスキレットを熱します。
スキレットのシーズニング方法.7
最後に油を塗りシーズニング完成!
スキレットが乾いたらオリーブオイルを薄く塗って完成です!買ってきた最初と比べると黒っぽくなり、全体に艶がでていると思います。こうなっていれば油がなじんだこびり付きにくいスキレットになっています。
しかし!完成ではありません。スキレットだけでなくダッチオーブンなども使っていくことを「育てる」と言いますが、これからいろいろなことに使ってきちんと手入れすることでスキレットは育っていきます。
スキレット料理を楽しみつつ、手入れして育てていってくださいね。
スキレット使用の注意点
思ったより重い
スキレットは鉄の塊です、なので他のフライパンに比べてかなり重いです。使い初めはかなり重さを感じるでしょう。料理するときもそうですが取扱いには注意してください。
力のない子供が誤って落としてしまうかもしれません、落としてケガやヤケドがないように使ってくださいね。同様にフタも重いです、キッチンで行き場に困ったフタを落ちるような場所に置いて置くと危険なので、落とさないように注意してください。
取っ手が熱くなる
スキレットンのとっては本体と一体の鉄になっています、ということは取っ手もかなり熱くなります。必ず鍋つかみなどを使って触るようにしてください。スキレットのまま食卓に出すのはおしゃれですが、熱いと危険です。取っ手に布を被せたり、子供が触らないように注意してください。
サビに注意
スキレットは鉄の塊なので、サビにも注意です。油がなじんでいるということは、油の膜でコーティングされているということです。油の膜が水分をさえぎるので鉄が錆びません。
この油の膜が無くなってしまうとすぐに錆びてきます。ですので洗剤を使ってしまうと油の膜がなくなってしまうので、洗剤は使えません。
スキレットの手入れ
普段の手入れ
普段の手入れは使ったあと、水を入れて沸騰させて汚れをこすりおとし、オリーブオイルを薄く塗っておきしょう。これだけなので簡単ですね、使い始めのシーズニングと同じ方法です。
もしこびりついた汚れがあったらヘラでごしごし削ってやればいいですよ、スキレットは頑丈なので多少削っても大丈夫です。もし洗剤を使わなければいけないようなことになったら、洗剤を使ってもいいです。
ただし洗剤を使ったあとに最初の使い始めと同じシーズニングをしておいてください。
錆びてしまった場合の対処方法
もし錆びてしまってもきちんと落とせばまだまだ使えますよ。まず錆を焼き切るつもりでスキレットを熱します。スキレットを冷ましたら、重曹やクレンザーを使って錆を落とします。
錆が落ちたら最初のシーズニングと同じ方法で油の膜を作っておきましょう。スキレットに少しでも水分が残っているとすぐ錆びてしまうので注意してください。
シーズニングの簡単な方法
最初のシーズニングが面倒!
正直なところスキレットは使いたいけど最初のシーズニングが面倒と思っている方もいるでしょう。残念なことにシーズニングに簡単な方法はありません、スキレットを焼いて油を塗る工程をコツコツ繰り返すしかないのです。
スキレットは鉄製なのでシーズニングで油のコーティングを作ってやらいないと錆びてしまいます、そしてシーズニングでしか油の膜は作れません。最近はシーズニング済みのスキレットも売っているので、これを選べば簡単にスキレットが手に入りますよ。
スキレットに代わるもの
使い始めの最初のシーズニングが面倒なスキレットに代わるものってあるんでしょうか?スキレットはフライパンなのでほかの素材のフライパンであれば代用できそうですね。
ステンレスや陶器のフライパンであればシーズニング不要ですし、厚手のものを選べが蓄熱性もありそうです。ですが困ったことにそういうフライパンはかなり高価ですし、使い込んだスキレットほどの頑丈さやこびりつかなさがありません。
スキレットを使うライフスタイル
スキレットのような鉄製品の使い始めのシーズニングが面倒と思ってしまうことが間違いなのかもしれません。一般的なテフロン加工のフライパンに慣れてしまうと正直面倒な気持ちは分かります。
スキレットを使うということは使い始めからずっと手入れをして、同じものを大事に使うということです。それは簡単な方法に流されず、しっかりしたものを大事に使うライフスタイルに繋がります。
楽な方向に向かずに物事をきちんと見る姿勢をスキレットは教えてくれます。
シーズニングが簡単なスキレット
シーズニングが簡単なスキレット.1
ロッジ スキレット 10-1/4インチ
ロッジというメーカーはスキレットやダッチオーブンなどの鋳鉄製品を作っているメーカーで、アメリカで120年以上の歴史があります。ロッジのスキレットは分厚い鉄としっかりした作りが特徴で、アウトドアでは大定番になっています。
そんなロッジはシーズニング済みのアイテムを売り出しています。このスキレットも工場でシーズニングしてくれてあるので、最初の使い始めにお湯で洗うだけですぐに使えるので簡単ですね。
シーズニングが簡単なスキレット.2
ロッジ ロジック コンボクッカー 10-1/4インチ
コンボクッカーとはダッチオーブンとスキレットが一体になったようなアイテムで、ちょうどダッチオーブンのフタがスキレットになった形をしています。スキレットもダッチオーブンも欲しい!という方にはピッタリなアイテムではないでしょうか?
ロッジのスキレットは取っ手の反対側に持ち手が付いているので、重いスキレットも持ちやすく使いやすいですね。
まとめ
スキレットのシーズニング方法について解説しました。使い始めのシーズニングの方法がわからなくてスキレットを諦めていた方も今回の方法を見ながらスキレットのシーズニングに挑戦してみてくださいね。
シーズニングに簡単な方法はないですがコツコツ繰り返すことできちんとできます、普段の手入れも基本通りにやれば長持ちしますよ。くれぐれもヤケドやケガに注意してスキレットのある生活を楽しんでくださいね!
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