はじめに
伊勢神宮内宮の近くにあるおかげ横丁のグルメスポットを紹介します。伊勢神宮内宮にある江戸時代以来の伝統的な参道は「おはらい町」と呼ばれ、そのうちの中心部の一区の路地に、赤福が中心となり再開発、新たに1993年に出来たのが「おかげ横丁」です。今回はおかげ横丁をメインに、事実上一体化している、おはらい町のグルメ処も一部加えて18か所厳選しました。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ①
「赤福本店」の食べ歩き巡り
赤福は伊勢の名物「赤福餅」がお土産で最も有名で、かつ「おかげ横丁」そのものを作りました。本店はおはらい町のストリートのほぼ中央にあり、店の目の前におかげ横丁が広がります。江戸時代には存在しており、明確な年代は宝永4(1707)年発行の書物にも「赤福餅」の名前の表記が見られ、現在はその年を創業としています。
名物食べ物のおすすめ
赤福本店の食事は、名物の「赤福餅」です。中京や関西地区の主要な駅や空港、サービスエリアのお土産売り場に行けば必ずある赤福餅も、この本店でのみ食べられる出来立ての餅を食べると別物の様な餅の柔らかさとうまみが体験できます。他にも夏場には冷たい赤福氷と呼ばれるかき氷が食べられ、冬は暖かい赤福ぜんざいが食べられます。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ②
「岩戸屋」の食べ歩き巡り
おはらい町の中でも「伊勢内宮」に最も近いお店が、岩戸屋です。1910年創業で伊勢内宮近くの二見浦にある「天の岩戸」伝説からの屋号を持ちます。お多福こと天鈿女命(あめのうずめのみこと)は古事記に登場する神で、岩戸に隠れた天照大神を導き出す役目を果たしました。その神の顔が登録商標として利用しています。
名物食べ物のおすすめ
岩戸屋の食事は、団体客でも対応できる大型の食堂・喫茶をもっています。そのため伊勢うどんやてこね寿司などいろいろな料理が食べられます。特に食べておくべきは名物の「岩戸餅」は、きな粉をまぶした餅の中にこしあんが入ったやさしい味です。販売場所も限られるのでお土産にも重宝します。その他ぜんざいやアイス、水まんじゅうなど、メニューが豊富なので、選び放題です。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ③
「豚捨」の食べ歩き巡り
「あまりも牛肉がうまいから豚肉を捨てる」というエピソードを持つ豚捨は伊勢の老舗の和牛屋さんです。創業は1909年で、松坂牛よりも遥かに歴史のある、極上の伊勢肉を提供し続けています。そしておかげ横丁にも豚捨のお店があり、おかげ横丁の中でもトップを争う程の大人気です。
名物食べ物のおすすめ
豚捨の食事の一押しは牛丼です。チェーン店も数多くある牛丼屋ですが、極上の伊勢肉を使った豚捨ての牛丼のうまさは次元が違います。その他豪華な牛鍋や焼肉セット、網焼きなど牛づくしが味わえます。もっと気軽に豚捨の味という場合には、コロッケやミンチかつも販売しているので、食べ歩きにはもってこいです。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ④
「伊勢うどん・ふくすけ」の食べ歩き巡り
伊勢の名物は「伊勢うどん」太くて柔らかく腰のない独自の食感を持つこのうどんは、一説には江戸時代初期にベトナム中部の街ホイアンの「カオラウ麺」のルーツとして伝わったとされていますが、おかげ横丁でもこの伊勢うどんの名店「ふくすけ」があります。食べると「福」があるといわれたところからこの屋号になりました。
名物食べ物のおすすめ
ふくすけの食事はもちろん伊勢うどんで、シンプルな手打ち麺の味を楽しむものから、松坂牛肉入りうどんや肉入りカレーうどん、月見うどん、とろろうどん、オリジナルの志摩うどんまたは海老天入りなど、メニューが豊富にありますので、お好みで自由に選べます。特製のお土産うどんもあります。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑤
「海老丸」の食べ歩き巡り
「伊勢」の名を持つ大型の海老「イセエビ」この高級食材イセエビをはじめ伊勢湾で取れた新鮮な魚介類を扱うお店「海老丸」がおかげ横丁にあります。廻船問屋や回漕問屋を思わせるような店内には、海の幸の食材を使った、漁師の味を提供しています。また1Fにある大きな生簀には、活きの良い魚介類が今か今かと、調理になるのを待ち構えているようです。
名物食べ物のおすすめ
海老丸の食事はもちろん、新鮮な魚介類ですが、特におすすめなのが「海老丸繕」です。これはイセエビを筆頭にお造りやフライ、焼き貝に、てこね寿司などがセットになったもので、店のおすすめ料理の数々ををまんべんなく食べることができます。その他豪華な海鮮丼やてこね寿司、活け伊勢エビは、造りもしくは焼きでいただきましょう。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑥
「伊勢醤油本舗」の食べ歩き巡り
三重の地醤油として毎年伊勢神宮に奉納している「伊勢醤油」は、9年連続モンドセレクションの最高金賞を受賞し続けています。この伊勢醤油のお店もおかげ横丁の一角に店を構えています。醤油の醸造元の直営店なので、主に醤油を販売していますが、実はこのお店では一風変わったグルメを出しています。
名物食べ物のおすすめ
それは「伊勢焼うどん」です。新名物でもあるこのテイクアウトの食事メニューは、注文を頂いてから鉄板で、伊勢うどんと香り高い伊勢醤油を混ぜ合わせて焼いていきます。紅ショウガや青ネギを混ぜます。好みがどうしても別れがちな伊勢うどんですが、これは「おいしい」と大変好評です。その他にも伊勢醤油プリンや伊勢醤油あげまんなどもあります。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑦
「横丁焼の店」の食べ歩き巡り
おかげ横丁のお店は、その場でサクッと食べられるグルメが多いのですが、その象徴的な名物が「横丁焼」のお店です。これは、七福神の「恵比寿」「大黒」というおめでたい神の形をした、縁起物の焼き物で、北海道十勝の小豆で造られた、甘さを抑えた粒あんを、甘いはちみつ入りの生地の中に入れて焼いたものです。
名物食べ物のおすすめ
横丁焼きの食事メニューは定番の横丁焼きをはじめ、季節限定で、焼き芋餡入りのものがあります。その他にも一緒に食べてもらおうとソフトクリームもあり、あんころ餅入りや三重の温州みかんを使ったもの、キイチゴ、抹茶味など種類が豊富にあります。またクラッシュしたコーヒーゼリーの上に乗せた「コーヒーゼリーフロート」もあります。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑧
「つけもの傳兵衛」の食べ歩き巡り
おかげ横丁の中核施設「おかげ座神話の館」のすぐ目の前にあるのが、「つけもの傳兵衛」です。江戸時代の天保16年に、初代が百姓をしながらつくった「伊勢たくあん」は、遠くから伊勢神宮を目指した参拝客の保存食として重宝されました。その伝統を引き継ぐ伊勢岩尾食品が、おかげ横丁に直営店を出しました。
名物食べ物のおすすめ
食事というより、食事の添え物としての伊勢平野で取れた新鮮な野菜を漬けた、お土産用の漬物をメインで販売していますが、その場でも食べられるものとして、箸に昆布とかつお風味が程よく効いた、浅漬けのきゅうり「スティックきゅうり」が人気です。その他、初代以来の伝統の味「早漬たくあん」などもあります。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑨
「横丁そば・小西湖」の食べ歩き巡り
おかげ横丁は伊勢の伝統的な門前町を復元したものなので、「和」のお店が主体ですが、必ずしもそれだけでなく、「中華」のお店もあります。「横丁そば小西湖」がそのお店で、このお店の「そば」とは、中華そば(ラーメン)を指しています。その味わいは懐かしい伝統の味で、昭和初期の中華そばを彷彿とさせます。
名物食べ物のおすすめ
このお店の食事メニューのメインである「横丁そば」は、松坂牛をはじめ豚や鶏、さらに野菜などを加えたスープが自慢です。4日間かけて仕込んだスープの味は絶品です。そこに参加する「真空多加水麺」と「自家製焼き豚」との相性は絶妙で、オーソドックスな「横丁そば」の他、焼き豚がたっぷりの「満開横丁そば」そして焼き豚の一品メニューもあります。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑩
「横丁君家」の食べ歩き巡り
おかげ横丁で、本格的な江戸前握り寿司がたべられるのが、「横丁君家」です。志摩半島沿岸や伊勢湾をはじめ、全国各地から届く新鮮なネタを元に、ひとつひとつ丁寧に握っていきます。店内には旬の食材が並び、店主が市場の目利きで、寿司ネタを仕入れてきます。夜はご予算に応じて6つのコースが選べます。
名物食べ物のおすすめ
お昼の食事メニューは気軽なものが用意しており、ぜひ味わっておきたいのが、松坂牛の握り寿司です。これはテイクアウトの食べ歩きが可能で、軽く炙ってある肉の赤身に網の目のように脂肪が入った「サシ」の色合いの良さと、食べた直後のシャリとの食感の絶妙さ、寿司ネタというものは魚類だけのものではないことを証明しているかのようです。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑪
「伊勢かまぼこ・若松屋」の食べ歩き巡り
若松屋は、伊勢の台所との異名を持つ河崎の地に1905年創業し、伊勢かまぼこの老舗として数多くのオリジナル商品を出しています。そしてこちらの直営店がおかげ横丁に出店しています。名物は、一般的にがんもどきと呼ばれている「ひりょうず」で、わざわざ指名買いされるほどの人気の味です。
名物食べ物のおすすめ
食べ歩きの食事用のメニューとしては、ひりょうずの他に、アサリほたて棒、エビマヨ棒などのさつま揚げが一押しです。また、お土産用には、はんぺんを指す「伊勢はんぺい」は様々な魚のすり身を使い、山芋で伸ばした体に優しい一品です。その他生のすり身を直接焼く「ととかま」や月替わりのかまぼこなども普段とは違う食卓の彩に最適です。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑫
「伊勢萬・内宮前酒造場」の食べ歩き巡り
伊勢神宮をはじめとする神社の必須アイテムの一つが日本の伝統的なアルコール「酒」です。おかげ横丁の隣りあわせになっているおはらい町に、伊勢萬・内宮前酒造場という日本酒の酒蔵があります。手作業中心でこじんまりした丁寧な日本酒は、おはらい町と内宮とを隔てる五十鈴川の伏流水を使用しており、伊勢に来たならぜひ味わいたい名酒です。
名物食べ物のおすすめ
食事と合わせたい日本酒のメニューは、「おかげさま」「老録」で、直販はもちろんのこと、その場でいただくことも可能です。「おかげさま」は、精米歩合40%のすっきりしたお酒、「老緑」は元禄時代から醸造されている伝統的な酒で、さらっとした味わいが特徴です。取り扱っているお店が限られているので、是非ともお土産に買いましょう。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑬
「五十鈴川カフェ」の食べ歩き巡り
厳密にはおかげ横丁エリアの隣になりますが、運営主体が同じなのが、「五十鈴川カフェ」です。おかげ横丁の反対側おはらい町のストリートと五十鈴川の間にあり、和風旅館の様な佇まいの店内からは五十鈴川の神聖な流れを見ることができます。コーヒーにこだわりがあり、本格練るドリップのコーヒーの味わいは五十鈴川の風景と全く違和感がないので不思議です。
名物食べ物のおすすめ
コーヒー以外の喫茶としての食事メニューは、ケーキなどのスィーツ類、ショートケーキやロールケーキなどがあります。また和栗を利用した「モンブラン」や、北海道の生クリームを使用した「クリーム・ブリュレ」、チーズケーキにレアチーズケーキをコーティングした「しらたえ」も是非押さえておきたいところです。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑭
「お伊勢屋本舗」の食べ歩き巡り
おかげ横丁よりおはらい町の内宮近くにある、「お伊勢屋本舗」は高級食材が気軽に食べ歩きができグルメを提供しています。高級食材でブランド品でもある「松坂牛」をコロッケや串にして販売しております。また他にも、「伊勢豚」という珍しい肉を使った串も販売しており、気軽なグルメスポットして人気急上昇です。
名物食べ物のおすすめ
テイクアウトの食事専門として、提供しているメニューは、松坂牛串、松坂牛しぐれの福まん、松坂牛コロッケ、伊勢ぶた串とんで、すべて100%の混ざりもの無しというのがうれしいところです、その他にもソフトクリームや生ビール、ノンアルコールビールなども販売しており、ここに来ればレストランに行く必要もなさそうです。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑮
「おかげ横丁・はいからさん」の食べ歩き巡り
おかげ横丁には近代明治の雰囲気のあるお店があります。「はいからさん」という名前で、三重北部桑名にある「六華苑」をイメージして作られたという西洋館の中にある洋食の専門店です。シェフが作り上げた特製の「デミグラスソース」をふんだんに利用したメニューなどは絶品で、和のイメージが強いおかげ横丁にありながらも決して浮くことなく絶妙に馴染んでいます。
名物食べ物のおすすめ
洋食の本格的な食事が楽しめるこちらのメニューはハヤシライスやカレー、グラタン、ハンバーグにエビフライ、さらにオムライス、ナポリタンと洋食の王道を行く料理が選べます。喫茶にも力が入っており、懐かしいクリームソーダや新作のはいからさんプリンなどです。また1月を除く朔日(さくじつ:1日)ではモーニングバイキングもやってます。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑯
「豆腐庵山中」の食べ歩き巡り
豆腐庵山中は、おかげ横丁より内宮よりにあるおはらい町にある豆腐専門店です。「和妙(にぎたへ)」と呼ばれる豆腐を作っております。国産の大豆と五十鈴川の伏流水を使って、作られた豆乳は飲むのも非常においしく、サクッと飲みたいところ、そしてこの豆乳に天然のにがりを使って作った豆腐はお土産に最適です。
名物食べ物のおすすめ
豆腐以外に、気軽に食事ができるような独自の食べ歩きメニューが数多くあるのが有名なところで、あんこが入った「うの花あんどーなつ」や「うの花ポテト」あるいは豆腐の成分が50%以上含まれた「おとうふソフトなど」アイデアを駆使した食べ物のの数々があります。興味本位で食べるのも楽しいところ、きっとチャレンジして良かったと思うでしょう。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑰
「おかげ横丁・だんご屋」の食べ歩き巡り
おかげ横丁とおはらい町の境界線の様な所にあるのが「だんご屋」というシンプルな名前のお店があります。その名の通り団子専門店で、国産のうるち米を原料にして作られた団子を、店頭で丁寧にじっくりと焼いていきます。柔らかい焼きたてと、時間がたってもしっくりした食感、気分に応じて食べるタイミングを検討したいところです。
名物食べ物のおすすめ
食事というより気軽に食べ歩きたい団子のメニューは、定番のみたらし団子は甘みがマイルドで嫌みがなく、伊勢の伝統的な黒蜜を使ったタレを使った黒蜜団子は見た目の存在感があります、そしてタレではなく生醤油を使った生醤油団子は、甘いものが苦手な人向けです。またお土産に「みたらし花子」もよさそうです。
伊勢神宮内宮おかげ横丁人気グルメ⑱
「伊勢角屋麦酒内宮前店」の食べ歩き巡り
伊勢参りが本格的に行われる江戸時代の前にあたる安土桃山時代(1575年)に創業した角屋は、内宮から少し離れた、「船参宮」と呼ばれる港があったところにあり、創業時から作られていた「二軒茶屋餅」は現在でも作られています。そして1997年にクラフトビール「伊勢角屋ビール」を創業しました。そして内宮近くのおかげ横丁にお店を出店し、自慢のクラフトビールが飲めるようになりました。
名物食べ物のおすすめ
お店のメニューはクラフトビールですが、食事もできるようになっており、揚げたてのカキフライをつまみに楽しめます。ビールのラインナップは、定番を中心に6種類の新鮮な樽生ビールが用意されているので、飲み比べも可能です。注意点があるとすれば、飲み過ぎに注意したいところ、内宮参拝の後の利用がおすすめです。
まとめ
以上で、伊勢神宮内宮の門前町おはらい町とおかげ横丁のおすすめグルメスポットを紹介しました。細かい定義ではわかれますが、事実上一体化している2つの門前町の賑わいは見ているだけでも楽しく、内宮にしっかり参拝した後に、ゆっくりと食べ歩きをしたいところです。今回の記事が参考になれば幸いです。
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