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沈丁花(ジンチョウゲ)の花言葉とは?その由来や意味を色別にご紹介!

沈丁花はよく庭木、垣根として植えられる低木です。一度くらいは見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。とてもよい香りがする花としても有名です。そんな沈丁花の花言葉は?沈丁花の花言葉の意味とともに、名前の由来や花色、種類、見頃の季節などをご紹介します。
2020年8月27日
佐藤3
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花言葉を知り沈丁花に親しもう!

由来は女神?沈丁花の花言葉は

沈丁花は庭木としてよく用いられる、ポピュラーな植物です。良い香りがする花を咲かせることでも有名。この沈丁花の花、花言葉はどんな意味があるかご存知でしょうか。花の香りに合った、素晴らしい花言葉なのではないかとワクワクしますね。今回は、沈丁花の花言葉、花の咲く季節(見頃)や、沈丁花の種類などを見ていきましょう。

沈丁花の基本情報

科・属

まずは、沈丁花の基本情報から。沈丁花はジンチョウゲ科の植物です。そして、ジンチョウゲ属となっています。そう聞くと「あまり種類がないのかな」と思いがちですが、ジンチョウゲ科の植物は500種類くらいあります。

英語名・学名

沈丁花の英語名は「Winter Daphne」。学名は「Daphne odora」。どちらにも入っている"Daphne"という単語。これはダフネと読みます。この言葉、後の説明でも出てきますので、ちょっとだけ覚えておいてくださいね。

沈丁花の花言葉は「栄光」

その他の花言葉

沈丁花の花言葉は、とてもたくさんあります。栄光の他にも「不死」や「永遠」「不滅」などが有名です。これらの言葉に共通するイメージは、沈丁花が常緑樹であること。季節を問わず美しい緑の葉をたたえる沈丁花を見て、このような花言葉が付けられました。この他、「青春のよろこび」「歓迎」「甘美な思い出」などという花言葉もあって、これは沈丁花のもつよい香りからイメージしてつけられた花言葉となっています。よい花言葉が多い植物ですね。

沈丁花の花色と花言葉

チューリップやバラなど、花色によって花言葉が違う植物もたくさんありますね。沈丁花の花色は、白、ピンク、珍しい種類ですが、黄色の花色をもつものもあります。しかし、沈丁花は花色による花言葉の違いはありません。どの色でも、共通の花言葉となっています。しかし、花言葉は昔から言われているものと、花屋、種苗会社などで独自に付けられることもあるので、沈丁花の花色による花言葉も登場するかも知れませんね。

沈丁花の花言葉の由来・ギリシャ神話

恋人に対しての意味がある花言葉

花言葉が使われるようになったのは、19世紀頃のヨーロッパ。主に恋人に対する気持ちの表現として、花を贈る際に、その意味として添えられるメッセージを花言葉として呼ぶようになりました。沈丁花にもそんなメッセージの元となった、恋のエピソードがあります。

ニュンペー「ダフネ」

沈丁花の花言葉には、英語名や学名に出てきた「ダフネ」が登場します。ダフネとは、ギリシャ神話に登場する、ニュンペー。ニュンペーという聞き慣れない言葉が出てきますが、これは下級女神という意味です。女神にも階級があり、ニュンペーは女神というよりも精霊に近い意味で使われる、女の神様の種類。水、植物、山や川など、自然界にあり、それを保護する役割をもっていて、その姿は女性型(女神)しかいません。


キューピットのいたずら

ギリシャ神話は、恋のお話も多いですね。沈丁花の花言葉の元となったダフネの物語も、ダフネを取り巻く恋のお話です。有名な神様「アポロン」が登場します。アポロンは、ある日キューピットに向かって「子供が弓矢で遊ぶと危ない」と注意しました。カチンとしたキューピットは、アポロンに恋の矢を、たまたまそこにいたダフネに拒絶の矢を打ちました。

とばっちりダフネ

そう、ダフネは何もしていないのに、たまたまそこにいただけでキューピットに利用されてしまったのです。ダフネに恋したアポロンは、ダフネを追いかけますが、ダフネには拒絶の矢が打たれているので、アポロンが嫌で嫌で仕方ありません。逃げて逃げて、もう逃げられないと思ったときに、父神に「自分の姿を変えて」とお願いします。そしてダフネが变化したのが月桂樹の木でした。

永遠にダフネを思い続けるアポロン

さすがのアポロンも、いくら恋しいダフネの変わり果てた姿とはいえ、月桂樹の木ではどうしようもありません。仕方なく、月桂樹の葉で編んだ冠をずっと付け続けダフネを思い続けるしかありませんでした。

月桂樹に似た葉をつける沈丁花

でも、よく考えてみると、ダフネが变化したのは月桂樹、沈丁花ではありませんよね。それでも、英名や学名にダフネとついているのは、月桂樹と沈丁花の葉がとてもよく似ていたからといわれています。

沈丁花の花の見頃・旬

花の見頃は2月

ダフネとアポロンのすれ違う恋物語から花言葉が来た、沈丁花。その花の旬の季節、見頃は2月。日本では寒い冬の季節です。あまり緑のない冬に、青々とした葉とよい香りを放つ花をつけるため、古くから庭木によく使われているのです。

俳句の季語にも

昔から、日本人のそばで、多くの人に親しまれてきた沈丁花の花。その、日本人との親密さは俳句の季語に使われていることからもわかります。沈丁花という言葉は、「春」の季語となっています。冬に咲く花なので冬の季語と誤解される方もいますが、俳句の世界では度々現代日本とは季節の感覚がズレていることがあります。沈丁花の花の季語もその例に適応されている季語です。昔は2月から4月を春としていたのです。

沈丁花の誕生花も2月

2月に見頃を迎える沈丁花。花に付けられている誕生花も「2月23日」となっています。お知り合いに2月23日生まれの方がいらしたら、沈丁花が誕生花であると覚えておくとよいですね。何か花をプレゼントしようと思ったときに、役に立ってくれるでしょう。

沈丁花の種類

シロバナジンチョウゲ

花言葉の意味は、色に関係なく共通したものである沈丁花。しかし、花言葉だけでなく、庭木やプレゼントとして考えると、やはりその種類や花色が木になりますね。見かけることも多いものに、シロバナジンチョウゲがあります。名前のとおり、花色は白、白い花を咲かせる沈丁花の種類です。


フクリンジンチョウゲ

沈丁花の中で、特に斑入りの葉が美しいのがフクリンジンチョウゲの種類です。葉に特徴のある種類ですから、ひと目みてその種類がわかります。

ウスイロジンチョウゲ

ウスイロジンチョウゲも人気のある沈丁花の種類のひとつです。沈丁花にはピンク色が交じる花色がありますが、それが薄いものがウスイロジンチョウゲです。白しか咲かないシロバナジンチョウゲと対となるような沈丁花です。ジンチョウゲという種類もあるのですが、これは白が咲いたり、濃いピンク色の花が咲いたりと花色がまちまちです。花色を統一したい場合は、シロバナジンチョウゲやウスイロジンチョウゲを選ぶとよいでしょう。

沈丁花はなぜ好まれる?

香りがよい花

日本人に親しまれている沈丁花。低木であるので管理しやすいという点もありますが、何といってもその人気の理由となっているのは「香り」でしょう。甘く芳しい香りが、冬の済んだ空気にのって漂ってくると、癒やされる人も多いです。

沈丁花の香り

沈丁花の花は、ジャスミンの花に似たような、とても甘い香りがします。少し話がズレる気がしますが、疲れた時に甘いものを食べたくなったりしないでしょうか。甘い物は脳の栄養ともいいますね。甘い香りの好き嫌いは、置いておいて、甘い香りは人を癒やす力があります。好きな香りではないという人にも、決して邪魔になる香りではありません。ふと、気づくと香ってくる沈丁花の香り。その甘い香りに癒やされる人も多いのです。

花言葉を考えた沈丁花の贈り方

栄光

沈丁花の花言葉の代表でもある「栄光」。地道に努力をしてきたことが認められたお祝いに、旦那さまやお父様への「昇進」のお祝いにいかがでしょうか。華々しく、誇らしい栄光の花言葉を持つ沈丁花。その花言葉を知れば、きっと贈られた人も喜んでくれるでしょう。常緑樹である沈丁花は、葉が枯れることがないということからも、その栄光がずっと続くととても良い意味の贈り物となります。

不死や不滅

沈丁花の葉にちなんでつけられた、不死や不滅という「枯れない」という意味の花言葉。ご年配の方に贈ったら喜んでいただける言葉です。いつまでも元気でいてほしいという願いを込めて、沈丁花の鉢と何かお好きなプレゼントを添えて贈るのもおすすめです。喜寿や米寿など長寿のお祝いに添えるのもいいですね。

甘い思い出

沈丁花の香りからくる、この「甘い思い出」という花言葉。スイーツと一緒に贈るような場面に使ってみてはいかがでしょうか。甘い思い出というと、恋のお話にとらわれがちですが、母が作ってくれたケーキなどをずっと嬉しかった思い出として、心に残っている人も多いでしょう。そんな母に、大人になって自分から誕生日のお祝いをするシーンに、ケーキと共に「昔作ってくれた甘いケーキは私の大切な思い出です」などと言葉を添えて沈丁花を贈るのです。きっと喜んでいただけるでしょう。

沈丁花を我が家に取り入れよう


沈丁花の植え付け

沈丁花の鉢を買ったら、庭に植える場合はそこから「もう、動かさない」という気持ちを持って植えましょう。沈丁花は根がとても弱い植物です。鉢の場合は、そのまま土を足して大きな鉢に植え替えることができますが、庭に植えてしまうと動かすと枯れてしまいます。植え付けの時期はいつでも良いのですが、こだわるのであれば、沈丁花の成長期である夏の前がおすすめです。

沈丁花の育て方

移植に弱い沈丁花。でも、肥料を与える時期は、春と秋。水やりは、乾いたらたっぷりとお世話は意外と簡単です。剪定はしなくても自然と丸い綺麗な形になってくれますが、おこなうなら花が終わった5月頃がおすすめです。このお世話の簡単さも沈丁花が庭木として好む人が多い理由ですね。害虫もほとんどつきませんので、とても楽に育てられる植物です。

沈丁花の増やし方

沈丁花は挿し木で増やすことができます。時期は7月か8月の夏。そのまま2ヶ月ほど管理して、鉢や庭に定植しましょう。

まとめ

見頃は春!香りと葉を楽しむ沈丁花

沈丁花の花言葉と、種類、贈り方や簡単なお世話の仕方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。日本人と古くから関わりが深く、愛され続けている植物、沈丁花。丈夫で育てやすく、よい香りがする花です。花言葉も前向きで良い意味が多く、贈り物としてもおすすめです。

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