パパイヤの栄養と効果・効能は？
デザートだけじゃない？パパイヤレシピ！
パパイヤといえば、南国のフルーツ。でも、最近は料理につかう野菜としてパパイヤを使う人も増えてきています。青パパイヤはダイエットに効果があるという話も。利用範囲が広がったパパイヤのも美味しい見分け方や食べごろの季節。料理に使う野菜としての、パパイヤの見分け方や食べ方・調理方法もご紹介します。
パパイヤとは
原産地
メキシコ南部から西インド諸島を原産とする（草本性）常緑小高木である。
パパイヤは、ツリーメロンとも呼ばれる南国のフルーツ。日本では、沖縄が産地で、沖縄では若いパパイヤの種を取ったものを短冊に切り、炒めものなどに調理され、果物としてだけでなく、野菜としてもよく食べられています。
種から育てるパパイヤ
少し食べるパパイヤの話とは脱線しますが、このパパイヤ、実は種を蒔くことで、簡単に発芽させることができ、庭木として育てる人もいるってご存知でしたでしょうか。
パパイヤはまっすぐな木の先端に大きなリーフをつけ、その下にたくさんの実をつけます。種から育てると、実がなるまでは何年もかかってしまいますが、暖地以上の暖かい地方であれば、本州でもパパイヤの栽培を楽しむことも可能です。暖かくなった5月ころに、種まきをすると良いでしょう。
パパイヤの栄養価
主な栄養価は「ビタミンC」
パパイア、生(100 gあたりの栄養価) エネルギー 179 kJ (43 kcal) 炭水化物10.82 g 糖類 7.82 g 食物繊維 1.7 g 脂肪0.26 g タンパク質0.47 g ビタミンA相当量β-カロテン(6%) 47 μg ビタミンB6 (3%) 0.038 mg 葉酸 (B9) (9%) 37 μg ビタミンC (73%) 60.9 mg カリウム (4%) 182 mg マグネシウム (6%) 21 m
上記はパパイヤ100gあたりに含まれる、栄養一覧から主な栄養素を抜粋したものです。ご覧のように、ビタミンCが73%と群を抜いて多いのが特徴的ですね。ビタミンCといえば、おばだの再生性効果には欠かせない栄養素。そのほか、食物繊維も豊富な食物なので、便秘解消などの効能もあります。
パパイン酵素の効果効能
パパイン酵素は消毒作用があり、肌の傷、やけど、アザ、カサ付き、ひび割れ、アトピー、日焼け後のケア、肌荒れ、虫さされ、ニキビ等などに効き、リップバームや軟膏剤として使用されている。
パパイヤに含まれるパパイン酵素には、上記のような効果・効能があります。軽いニキビ程度であれば、パパイヤの洗顔料で洗顔を続けることで、治ったという口コミもあります。ただし、効果には個人差がありますので、薬のように、「必ず効く」というものではないようです。
パパイヤの食べごろ・見分け方
美味しいパパイヤの旬
パパイヤの食べごろ・旬は日本国内であれば、夏。スーパーに並ぶパパイヤは、輸入品も多く、こちらは通年を通して一年中が食べごろとなっています。熟した黄色やオレンジ色のパパイヤの食べごろは、実が柔らかくなった時。青パパイヤなら、野菜として硬い状態でも食べることができます。
買うときの見分け方
パパイヤに限らず、フルーツ類を買う時の見分け方は、「できるだけ傷などの表面上に問題のない果実」を選ぶことが大切です。特にスーパーなどに長く置かれているものは、多くの人が強く指で押していたりするので、そこから中が傷んでいることもありえます。
見分け方としては、少し若いくらいのものがおすすめ。家で追熟すれば良いのです。スーパーなどに並んでいる状態で完熟しているものは、見分け方の観点からいうとあまりおすすめできません。
パパイヤの切り方
熟したオレンジ色のパパイヤ。フルーツとしていただく時の食べ方をご紹介しましょう。まずは、パパイヤの上部を切り取り、上部を切り取ったパパイヤを縦半分にカット。種をスプーンなどを使って取り出します。
種を取り出したパパイヤは8等分にカット。皮と実の間にナイフを入れて、食べやすい大きさに切り分けて、お皿に盛り付けてできあがりとなります。熟したパパイヤなら、実は柔らかなので切り方もとっても簡単ですね！
パパイヤ料理レシピ①サラダ
それでは、パパイア料理のレシピ・調理方法をご紹介していきましょう。まずは、そのまま加熱せずに食べる食べ方「パパイヤサラダ」のレシピから。青い未熟なパパイヤもえぐみが少なく、生で食べることが可能です。細切りにして、彩りのためににんじんなどの緑黄色野菜といっしょに、お好みのドレッシングでいただくだけ！
材料 （4〜5人分） 青パパイヤ半分 ツナ缶1缶 塩コショウ少々
SOLIMO シーチキン Lフレーク 70g
出典:Amazonパパイヤサラダの詳しいレシピはこちらから
パパイヤは青い未成熟な果実でも、えぐみが少ない植物ですが、もし少し味見してみてえぐみが気になるようでしたら、30分ほど水にさらしてからサラダにすると良いでしょう。
炒めものにするときにも、水にさらして炒めると未熟な果実特有の渋さ、えぐみが抑えられます。上記材料を使ったパパイヤサラダの詳しい作り方は、下記のリンクからどうぞ。
パパイヤ料理レシピ②炒めもの
豚バラ肉とパパイヤの炒めもの
こちらも簡単なパパイヤを使った料理です。調理方法は、切って炒めるだけ。野菜としてパパイヤを食べる習慣は、タイやフィリピンをはじめ、日本では沖縄にもあります。青いパパイヤが手に入ったら、ぜひ、この食べ方もお試しください。
材料 （2人分） パパイヤ一袋 豚バラ肉180g わけぎ少々
豚バラうす切り
出典:Amazonパパイヤの炒めものの詳しい作り方はこちらから
パパイヤはよく豚肉と一緒に炒めものにされます。沖縄では「イリチー」と呼ばれる炒めものには、にんじん、玉ねぎなども入ります。パパイヤだけでなく、他の野菜の栄養素も取り入れたいなら、イリチーもぜひ作ってみてくださいね。上記材料でのレシピは下記のサイトに詳しい作り方が載っています。
パパイヤ料理レシピ③スムージー
他の果物と一緒に！パパイヤスムージー
青いパパイヤの料理を2つご紹介しましたが、こちらは熟したパパイヤを調理して食べる食べ方、完熟パパイヤのスムージーの作り方です。みかんやいちご、バナナなど。他のフルーツと一緒にジューサーで細かく撹拌していただきます。忙しい時の朝食などに。
材料 （約３００ml） パパイヤ（冷凍）３０g みかん（冷凍）５０g いちご（冷凍）３０g バナナ（冷凍）５０g 氷５０g 水１００ml
冷凍 みかん 500g
出典:Amazonパパイヤスムージーの詳しい作り方はこちらから
砂糖など一切使わずに、果物の甘さ、美味しさがギュッとつまったフルーツのスムージー。食物繊維がたっぷりで、お腹快調！お好きな果物と一緒に、パパイヤのスムージーを作ってみましょう。上記材料を使った作り方は、下記のリンクから読むことができます。
パパイヤ料理レシピ④肉詰め料理
青パパイヤの肉づめ
パパイヤのパパイン酵素には、肉を柔らかくする効果があります。パパイヤは、肉類ととっても相性の良い食材です。鶏ミンチで作ったタネを、青パパイヤの種を取り除いた部分に詰めて、ピーマンの肉詰め同様に焼いたものを、さらに煮込んで作ります。トロリとした餡をかけていただく、ちょっと変わった青パパイヤの食べ方レシピです。
材料 （2人分） ■ 〜ひき肉の材料〜 鶏ひき肉100g 長ネギ1/4本 片栗粉 大さじ1 麺つゆ (今回は昆布) 大さじ1/2
国産鶏ひき肉 600ｇ 冷凍
出典:Amazon青パパイヤの肉づめの詳しいレシピはこちらから
上記レシピには、煮汁の調味料は含まれていません。ご自分の家で煮物を作る合わせ調味料か、またはレシピどおりに作りたいという方は、以下のリンクからレシピ発案者様の作り方を参考にしてください。煮汁には片栗粉を加えて、トロミをつけてから肉詰めに回しかけていただきます。
パパイヤ料理レシピ⑤漬けもの
青パパイヤのピクルス
若い青パパイヤは、野菜としてお酢と塩でピクルスにしていただくこともできます。お肉によく合うパパイヤピクルス。みじん切りにして焼き肉のトッピングとして、そのまま食べても。さっぱりとして美味しい青パパイヤのお漬物レシピです。
材料 青パパイヤ小1個 酢適量 砂糖適量 塩少々 唐辛子 お好みで
ミツカン 米酢 900ml
出典:Amazon青パパイヤのピクルスの詳しい作り方はこちらから
切って、ピクルス液に漬け込むだけの簡単レシピ。詳しい作り方は以下をご参照ください。
青パパイヤの栄養価やダイエット効果
青パパイヤとは
青パパイヤとは、レシピでも登場した未成熟なパパイヤの果実。まだ種も果肉も白く、シャキシャキとしています。半分に切ると、中はゴーヤのように白い種の周りにワタ状のものがあり、その外に果肉があるといった構造です。
種とワタは取り除いて、白い果肉の部分を食用とされます。パパイヤの種をわさびのように食べるレシピもありますが、青いパパイヤの種は食用には向いていません。
青パパイヤの栄養価
青いパパイヤの栄養価は、熟したパパイヤよりとほぼ同じですが、ビタミンC量などは少なめとなっています。しかし、青パパイヤを食べる理由として、パパイヤに含まれる酵素「パパイン」が豊富なこと。
パパインは熟すとともに含有量が減っていくので、青いパパイヤを食べたほうがパパインをより摂取できます。パパインの効果・効能を期待するなら、青パパイヤがおすすめです。
ダイエット効果
TV番組で取り上げられてから、注目を集めた青パパイヤダイエット。パパイヤのもつポリフェノール(パパイン)が消化を助けるだけでなく、脂肪の燃焼にも効果・効能があるというものです。
ただし、いくら脂肪の燃焼を助けるといっても、パパイヤだけで劇的に痩せるというわけではありません。あくまでもサポート的なものと考えるのがよいです。運動と合わせて、バランスの良い食事を心がけつつ、青パパイヤも摂取していくようにすると成功しやすいでしょう。
パパイヤは石鹸もおすすめ
パパイヤの効果を石鹸で
シルカ パパイヤソープ 90g
出典:Amazonパパイヤは調理して食事としていただく他、パパイン酵素は、石鹸に加工しても優秀です。パパイヤ石鹸には、肌の消毒をしてくれる効能があります。肌のアクネ菌(ニキビの素)の消毒にも効果がありますので、おでこの小さなニキビがなくなったという人も。
パパインの脂肪を溶かす作用を求めてダイエット効果を期待する人もいますが、こちらは眉つば…。ビタミンCもですが、外側からいくら塗ったとしても、あまり高い効果は得られません。パパイヤ石鹸は、「肌の消毒のため」と考えた方が良いでしょう。
青パパイヤ石鹸も…
グリーンパパイヤソープ
出典:楽天パパインが豊富な青パパイヤの石鹸も。効能は同様ですが、熟したパパイヤよりも青パパイヤの方がパパインの含有量が多いことから、パパイン効果が期待できます。
こちらの商品は製造元メーカーのあるフィリピンでは、2004年に賞を取ったほど売れ筋商品。パパインのタンパク質を溶かす効果で、肌の古い角質や毛穴の汚れを溶かして浮き出させて除去することから、肌のくすみが取れる美白効果があります。
パパイヤ石鹸の口コミ
美白や除毛効果があると言われている、パパイン酵素入りのパパイヤソープ。グリーンパパイヤソープの口コミには、以下のようなものがあります。気になる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
10代の娘曰く、2個目を使い切る頃に少し腕の毛が薄くなった気がすると。
美白効果はなくはないけど、そんな分かるほどではない気がする
まとめ
パパイヤの食べ方は豊富！ダイエットにも◎
熟したパパイヤの食べ方や、食べごろのパパイヤの見分け方、パパイヤ料理のレシピなどご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ダイエットにも効果のある青パパイヤ。口から取り入れるだけでなく、パパイヤのパパイン酵素は、石鹸に加工されてニキビ予防効果のある洗顔料などにも幅広く使われています。
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