折り紙で作るさかなは簡単なものが多い
簡単な作り方で子供と一緒に楽しむ
さかなはカラフルで変わった形のものも多いので、子供と一緒に折り紙を楽しむには最適な素材です。中でもクジラとサメは人気が高く、簡単なものから少し難しいものまでいろいろな作り方が公開されています。全体的に簡単な折り方が多いさかなですが、サインペンとハサミを使うことが多いです。難易度をA(難しい)からC(簡単)で表していますので参考にしてください。
難易度B:折り紙で作るさかなの折り方①立体サメ
立体サメは口と背びれがポイント
立体サメの折り方で一番難しいのは背びれを作る手順と口を形づくるところです。口の部分は何度も折り返すので少し力も必要です。子供の指先では少し固いので手を貸してあげるポイントです。色は青が自然に近い色ですが、好きな色で折ってかわいいサメを作るのも楽しいです。
立体サメの作り方1
裏を上にして、三角に折って広げて反対からも三角に折り目を付けます。その折り目に沿って左右から角を立てるように直角三角形に折って広げ、逆側も同じように折って広げます。その折り目を利用して中心部分に三角形のひだを作り、どちらか片方に折り上げておきます。折り上げなかった方をひだの頂点に合わせて折り上げます。折り上げた先端をジグザグになるように概ね1センチ程度の大きさに折り目を付けておきます。
立体サメの作り方2
背びれになる部分を開いて戻し、三角形のひだを外側に向けて中心線に沿わせて三角に折り、背びれ部分を戻します。背びれの先端に付けた折り線の通りに先を広げ畳んでおきます。この時、背びれになる部分はZ型に折られているのが正しい状態です。次の手順で中心線で半分に折るので、先端を中心に合わせておく必要があります。少し難しい箇所ですが、リアルな形状を作るために必要な手順です。
立体サメの作り方3
次に尖っていない方の角を中心線に合わせて内側に三角形に折ります。折った角が外に少し出るように折り返します。ひっくり返して、尖っている側の背びれ近くの角を中心線の近くまで折ります。この時、先ほど形作った口部分の下に折ったところが入ると広げた時きれいに仕上がります。今折った部分を外に出ない程度に、もう1度三角形に折り返します。口とヒレで自立するように調整し、背びれを立たせて、しっぽの部分を谷折りして、先端が上に向くようにもう一度谷折りすれば出来上がりです。
難易度A:折り紙で作るさかなの折り方②リアルなジンベイザメ
ジンベイザメの大きな口がリアルな折り紙
ジンベイザメの特徴である大きな口をリアルに表現した折り紙をご紹介します。背中のヒレの部分でハサミを使いますが、あとは折り込んでいく作り方です。ヒレや尻尾の大きさをバランスよく配置すれば、かなりリアルなシルエットで表現できます。
少し難しいジンベイザメの作り方1
立体サメの手順1の前半と同じ作り方で中央に三角にひだを持つひし形を作ります。ここまでは難しい手順は無く、さかなを折るときの基本形ですので覚えておくと良いです。ジンベイザメはこのひだ部分を少し複雑な折り方をします。まず中央のくっついているところを起点に三角の頂点を外側に折ります。中央両端のひだ接着部分を上に折り上げます。しっかり折り目を付けたら山と谷をひっくり返します。左右とも同じ折り方です。
少し難しいジンベイザメの作り方2
次に折り上げたとは反対の頂点を反対側の頂点に向かって折り上げますが、上から4センチくらい下に頂点を持ってきます。その先を半分に折り下げます。それをまた半分に折り上げます。もう一度半分に折り下げたら、三角形の折り目を付けてM字状になるように折り込みます。半分に折った時に立体的になるための手順です。背びれの上の角を内側に折り込み自然な形に整えます。
少し難しいジンベイザメの作り方3
下側が腹部分になりますので、少し丸みを持たせてつぶすように成形し、口の端を下に少し折って戻らないようにします。左右のヒレの下部分で真っすぐに折って筒状になるよう整え、しっぽを斜めに折り上げます。尻尾の先端をカットして、クジラの尻尾らしい形にします。背びれを持ち上げ立体的にしたら、ヒレを少し開くようにして形を整え、背中の下側の折り紙の裏が見えているところを、頭側に向かって斜めに5ミリ程度切り込みを入れます。切った部分を谷折りにして先端が背中から少し見えるようにすれば出来上がりです。
難易度C:折り紙で作るさかなの折り方③平面で簡単なクジラ
子供と一緒に作りたいかわいい平面クジラ
平面のクジラの折り方は簡単な上にシルエットがかわいらしいので子供たちに大人気です。サインペンを使って目と腹の縞模様を描き込みます。黒色の折り紙ならいかにもクジラという感じに仕上がります。
平面クジラの作り方1
折り紙の表を下にして三角形に2度折ります。開いて戻し、片側だけ中央の折り目に合わせて直角三角形に折り目を付けます。反対側からも直角三角形に折リ目を付けます。折り目に合わせて両方から折り進めると、中央部分に三角形のひだができますので、それを丁寧に折り片側に倒しておきます。
平面クジラの作り方2
裏返して同じ手順で今折らなかった方を直角三角形に中央の折り目に合わせて折ります。そのまま開かずに反対側も中央の折り目に合わせて折ります。今折った三角形をもう1回三角に折ります。今折った三角形の尖った方の角を斜め上にはねあげるように折り、反対側を三角の頂点に先端が着くように真っすぐ折ります。折った角の下部分を三角形に折り上げます。
平面クジラの作り方3
表に返し、真ん中にある三角形のひだを背中側の頂点を起点にして半分に折り下げると、胸ヒレができます。胸ヒレは尻尾側に倒しておきます。折り紙の白い裏面が出ているところが腹部分ですので、横に縞模様を描き込みます。バランスの良いところに目を描き込み、目の下の三角形の折り込みを袋状に谷折りして出来上がりです。
難易度C:折り紙で作るさかなの折り方④立体クジラ
立体といっても難しいポイントは無い
平面クジラはお腹の折り返しで自立させることもできますが、この立体クジラは体全体で自立するのでよりクジラらしいイメージになります。長い体にに小さくてかわいい目を描き込めば出来上がりです。
立体クジラの作り方1
さかなを折るときの基本形である菱形ひだ折りは、立体サメの手順1で紹介している通りです。ここまで折れたら菱形の両頂点を折ります。頭側は全体の3分の1まで内側に折り、尻尾側は先端を2センチ折ったら山谷に折って形作り、折り目をしっかり付けておきます。
立体クジラの作り方2
三角のひだの横の頂点を内側に折り込みます。中央の合わせ目から外に約1センチ程度のところに先端が来るように折りますが、両脇は直線になるように真っすぐ折るのがポイントです。
立体クジラの作り方3
尻尾の部分の折り目に従って尻尾を作りながら、合わせ目を内側にして間半分に折ります。三角ひだは尻尾側に直線が来るようにします。ひだと尻尾で自立させるので、バランスよくヒレを形作ります。目を描き込んだら出来上がりです。
難易度C:折り紙で作るさかなの折り方⑤平面で簡単なエンゼルフィッシュ
複雑そうでとても簡単なハサミを使う作り方
折り紙の裏と表が均等に出るので少し複雑そうに見えますが、実はとても簡単に作れるのがエンゼルフィッシュです。目はサインペンで描きます。リバーシブルタイプの出来上がりなので、両面とも描きます。黒色の折り紙で作ればまさしくエンゼルフィッシュの色合いになります。
エンゼルフィッシュの作り方1
大きな三角形になるように折り目を付けて、片側の頂点に合わせて中央の折り目に沿わせるように左右とも中に折り込みます。この中央の折り目でふたつに切り分けます。
エンゼルフィッシュの作り方2
切り分けた折り紙のうち片方だけ、裏表を変えるように表を中側に折り替えます。大きな三角と小さな三角が見える方を上側にして、小さな三角側を切り分けたところに沿わせるように折り込むと三角形になります。今折った折り目のところでもう一度中に折り込んで角ばったブーメランのような形にします。両方とも同じ折り方にします。
エンゼルフィッシュの作り方3
同じ形で色が反転している状態のものができますので、重なった三角の大きい方の頂点が口になるように交互に重ねるとエンゼルフィッシュの形になります。離れないように尻尾の部分をお互いに巻き込むように折り、目を描き込めば出来上がりです。頭側のヒレの先を中に袋状に折り込むとよりリアルなシルエットになります。
難易度B:折り紙で作るさかなの折り方⑥簡単なカクレクマノミ
オレンジと黒のサインペンが必須
映画で一気にメジャーになったカクレクマノミは白とオレンジのストライプに黒のコントラストが特徴的な魚です。片面がオレンジ色の折り紙で作るときれいな色分けができますが、お腹の白い部分にもう1本オレンジ色のストライプを足すとよりきれいに出来上がります。
カクレクマノミの作り方1
裏面を上にして、折り紙を5分割して左右を中側に折り込みます。だいたいで分けて良いですが、少しだけ白い部分が多い方が出来上がりがきれいです。次に長い辺を2分割にして折り目を付けて広げます。
カクレクマノミの作り方2
左右どちらでも良いので、片方だけ中央に付けた折り目に合わせて三角に折り、反対側も折ります。折っていない方の頂点を中央の折り目より約1㎝程度外側にくるように折ると、カクレクマノミの背びれになる部分が少し上に出るように覗きます。尻尾になる部分の形を整えて裏返します。
カクレクマノミの作り方3
口の下側を折り込み、白く出ている真ん中の部分にオレンジ色のサインペンで縦線を一本引き、色が変わる際を黒のサインペンでなぞります。目を描き込み、尻尾とヒレに黒サインペンで模様を描けば出来上がりです。
折り紙で作るさかなの素敵な飾り方
リアルさよりもファンタスティックに
折り紙にはたくさんの色がありますし、千代紙や包装紙などの柄があるものを使って折るのも想像力が膨らみます。あまりにもリアルな作品を目指すのも1つの方法ですが、楽しく飾るならカラフルでファンアスティックな世界を表現してみるのも良い方法です。実際にはいない花柄のさかなが泳ぐ風景など考えるだけでも楽しくなります。
小物を加えて奥行きを出す
ほんの少し小物を加えるだけで、折り紙の世界は広がりを見せてくれます。金魚鉢に折り紙のさかなを入れてみたり、緑色の折り紙を丸めて海藻を表現してみたりと考えるだけでも感性が磨かれます。また、いろいろな色の折り紙を小さく切って海底の砂を表現するのも素敵です。
折り紙で子供とコミュニケーションをとる楽しさ
折り紙を楽しむ時間を共有する
カラフルでかわいい魚は折り紙の素敵なモチーフになります。子供と見た水族館のさかな達を折り紙で一緒に再現するひと時は忘れられない思い出になるはずです。リアルな色にこだわるのも良いですし、好きな色で好きなように作るのも楽しいものです。
大人も子供も同じものを作るのが折り紙
子供と一緒に遊ぶといっても、大人と子供ではハンデを設定したり、大人が手加減したりと同じ動きを一緒にするということはなかなかありません。しかし、折り紙の場合はまったく同じものを一緒に作ることができます。角が少々ずれたり、きれいに折れなかったりすることもありますが、大人の動きを一生懸命まねようとする子供の瞳はきらきら輝いているはずです。子供にとってもとても貴重な時間と言えるでしょう。
折り紙は楽しい脳のトレーニング
折り紙で作るさかな達はどれも簡単な作り方です。立体のジンベイザメは少し複雑な折り方ですが、手順を1つずつ丁寧になぞるという作業は、時間を忘れて集中できる非日常的なひとときです。折り紙は想像力を掻き立てると同時に指先を使うので、最近では脳トレのひとつとして話題になっています。心を豊かにしっつ脳を動かす折り紙にぜひチャレンジしてみてください。
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