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折り紙でボール作り!ユニット折り紙での「くす玉」の作り方&組み立て方!

折り紙のボール・くす玉を作る時にはまずユニットというパーツ作りからはじめます。ユニットをたくさん作って組み合わせるくす玉は簡単なものから凝ったとても綺麗なものまで作り方は様々。いくつかの折り紙のボールの折り方をご紹介します。
更新: 2021年7月30日
佐藤3
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この記事で紹介しているアイテム

はじめての多面体おりがみ 考える頭をつくろう! [ 川村みゆき ]

ふしぎな球体・立体折り紙 [ 三谷純 ]

折り紙ボールの作り方が知りたい!

折り紙で、できるだけ球体に近づけたものを作ろうとすると、1枚だけでは難しいです。少しでも球体に近い折り紙を完成させるには、12面体や24面体など面の数を増やしていく必要があります。そのためには、ユニット折り紙というユニット(パーツ)を基本とした折り方が効果的です。

昔ながらの日本にある、花をモチーフとしたくす玉の折り方とは少し雰囲気が違いますが、簡単に作れる折り紙の球体となります。ユニットボールの作り方を、ご紹介します。

折り紙ボール(くす玉)はユニット折り紙のひとつ

ユニット折り紙とは

ユニット折り紙とは、たくさんのユニットを組み合わせて多角形(多面体)を作る、折り紙の折り方・技巧です。日本の伝統的なくす玉の折り方も、同じパーツをいくつも作る(ユニットを作る)ことから、このユニット折り紙のひとつと言えるでしょう。

折り紙入れの中には、花のようなパーツをたくさん折って球体にする、くす玉用の折り紙セットがあります。中には一辺12センチ四方の、小さめの両面折り紙がたくさん入っていますよ。

くす玉の折り方の紙も入っているのでずか、捨ててしまったのかなくなっていました。くす玉用の折り紙は、ホームセンターや文房具店などで購入できるでしょう。

くす玉のような多面体の球体折り紙を作る時は、一般的な15×15センチの折り紙よりも、もっと小さなものを使用します。組み立て方にもよりますが、小さなパーツを合わせることで大きな作品となっていくからです。

代表的な作家・書籍

はじめての多面体おりがみ 考える頭をつくろう! [ 川村みゆき ]

出典:Amazon

有名なTVチャンピオンという番組の中で、「折り紙選手権」という企画がありました。その中で準優勝された女性、川村みゆきさんの本です。選手紹介の時にユニット折り紙を作っている作家であることを知り、その作品を目にしてからユニット折り紙の素晴らしさに出会いました。

シンプルなユニットを組み合わせて、しっかりとした多面体ができる折り方・作り方をされる作家さんです。出来上がり作品の丈夫さに、「これは本当に紙で出来ているものなのか」と感動するくらい素晴らしいですよ。

映画デスノートにも登場した多角形折り紙

ふしぎな球体・立体折り紙 [ 三谷純 ]

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

数学的に計算された球体、多面体に作る折り紙の本です。一枚の紙で作られているため、ユニット折り紙とは少し違うのですが、素晴らしい作品が作れます。劇場版「デスノート」にも登場した、三谷純さんの多面体折り紙の本です。

映画と同じようなものが、自分の手で作れますよ。三谷さんは普段は、筑波大学でシステム情報系情報工学域の教授をされている方です。

折り紙ボール(くす玉)のユニット~折り方~

まずはユニットを作ろう

前置きが長くなりましたが、早速ユニット折り紙の作り方・折り方をご紹介していきます。最初はユニット折り紙の基本ともいえる、園部式ユニットを12枚使った24面体の作り方からです。ユニットの折り方から順を追ってご説明します。

ユニットの折り方作り方①

園部式ユニットは正方形の紙を使用します。まず半分に折ったあと広げ、中央の線に向かって両端を折ってください。広げると3本のガイド線となる折りすじができます。単に折りすじだけでなく、この線はのちほど折る時にも使用します。

ユニットの折り方作り方②

1/4の長方形に直角になるように、三角形を対角線に2ヵ所折ります。

ユニットの折り方作り方③

その後、おりすじ通りに折り合わせます。先程三角に折った部分の角度に合わせて、斜めに折ったら一度開いてください。

ユニットの折り方作り方④

次に、斜めに折った部分を中に入れ込んでいきます。左右両方とも行います。


ユニットの折り方作り方⑤

先程出来たものを、再び縦半分に折ります。

ユニットの折り方作り方⑥

その後、「重なっていない部分」を折り上げると、三角形のパーツが出来ます。これで園部式の多角形を作るユニットの折り方は完成です。

ユニットの折り方作り方⑦

少し開いてみると、真ん中に線が入っているのが見えるでしょう。ユニット両端のとがった部分がユニット折り紙では「はね」と呼ばれる差込み部分。真ん中の線の中が「ポケット」と呼ばれる差込み口の部分となります。

折り紙ボール(くす玉)のユニットはいくつ必要?

12面体

ユニット折り紙は上でご紹介したような、ユニットをたくさん折って組み合わせて多面体を作る折り紙の技法です。

ユニットが少なければ、多面体の面の数も少なくなります。しかし実は、12面体を作るには24面体の多角形を作るよりも、ユニットが多く必要になることがほとんどです。12面体を作るために必要なユニットの数は、だいたい30個ほど必要になります。

24面体

24面体の多角形のくす玉を作るには、園部式ユニットなら12枚で足ります。その他、もっと模様を入れる折り方なら、やはり30枚くらいのユニットを使います。

多角形折り紙はのんびりと作るもの

ユニット折り紙は折り方と組み合わせ方により、綺麗な模様ができあがります。そのため、凝った作品を作ろうとすると、どうしてもそのユニットの数は多くなりがちです。その代わり、ひとつのユニットの折り方は簡単なものが多いですよ。テレビを見ながらとか音楽を聞きながらなど、ながら作業で少しずつ折れる作り方でもあります。

折り紙ボール(くす玉)のユニット~組み立て方~

24面体のくす玉ボールを作ってみよう!

ユニットの数のお話が間に入りましたが、さきほど折ったユニットを使って24面体のくす玉を作ってみましょう。ユニットの組み立て方をここではご紹介します。

組み立て方のコツは同じ色が連続しないこと

色をいくつか使ってくす玉を作る場合は、同じ色のユニットが隣り合わないようにして、同じパターンで組み合わせるのが基本的な作り方です。初心者でも綺麗に組み立てられるコツとも言えます。ここでは同色が連続せず、同じパターンの色の組み立て方をご教示します。

ユニットの組み立て方①

ユニットの数はオレンジ、ピンク、青がそれぞれ4枚ずつとなっています。園部式ユニットは、組み合わせた多角形をひとつのまとまりと考え、多面体を作っていきます。24面体の場合は、三角錐(正式には下が閉じていないので三角錐ではない)を8つ作ることで、24面体が形成されます。

ユニットの組み方は写真の通り。写真はわかりやすいように奥まで押し込んでいないところを撮影しましたが、組み上げる時はきちんと最後まで押し込みます。

ユニットの組み立て方②


三色のユニットで三角錐もどきを作るために、オレンジをピンクのポケットにいれて立体の形に成形します。これで8つのうち1つの三角錐もどきができました。ここからどんどんユニットを組み合わせていきます。

ユニットの組み立て方③

同じ色が隣同士で連続しないために見るのは、差し込むユニットの色の組み合わせです。ここでは、青のユニットを新たに差し込みました。差し込んだのはピンクのユニット。そのピンクのユニットはその前にオレンジと組み合わせたものです。

ですので、ここでは青を差し込むことで色が連続しないようになります。わかりにくい場合は写真中央の部分を見てください。オレンジとピンクが組み合わされていますね。そこから出ているポケットにはその色以外の色のはねを差し込めば良いというわけです。

組み立て方~くす玉の完成~

同じ色が連続しないように、かつ色の組み合わせパターンが同じになるように組み合わせた多角形のボールがユニット折り紙のくす玉です。写真のように完成しました。どこも同じ色が連続しておらず、同じパターンで組み合わせができていますね。

最初は少し難しいかもしれませんが色の組み合わせをよく見てはねを差し込むだけなので、落ち着いて作れば難しいことはありません。園部式ユニットのくす玉は、とても簡単にユニットが作れるので初心者の方にもおすすめです。

折り紙ボール(くす玉)のユニット:12面体

簡単ユニットの模様入り12面体折り紙

至ってシンプルな園部式ユニット折り紙で24面体のくす玉を作りました。簡単だけどもう少し模様が入っている多面体折り紙が作りたいなという人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、この簡単ユニットで作る12面体のくす玉ボールの折り方です。

ユニットはこんな形

この12面体のユニット折り紙のくす玉は正方形の紙で折ります。ユニット折り紙は長方形など特殊な大きさの折り紙を使用することも多いので、正方形で折れるのはとても簡単で初心者向けといえます。このユニットを30個作って12面体くす玉を組み立てていきます。

折り紙ボール(くす玉)のユニット:12面体②

簡単に折れるユニットで作るとんがり12面体

こちらも正方形の折り紙を使った12面体折り紙の作り方です。球体というよりもうに?のようなとがった形がユニークな作品です。

ユニットはこんな形

こちらがとんがり12面体の折り紙を組むためのユニットです。簡単な折り方でシンプルなパーツですが、組み合わせるとしっかりととんがり部分が組み上がります。

折り紙ボール(くす玉)のユニット

もっと美麗な球体のくす玉を折りたい

ここまではユニット折り紙のくす玉の中でも簡単でシンプルなものでした。少し凝ったユニットの折り方で作る美麗な球体の作り方にもチャレンジしてみましょう。

ユニットはこんな形

こちらのくす玉を組むためのユニットはこんな形です。このインフィニティは最初にご紹介した川村みゆきさんの作品です。これまでの直線的な折り方で作るユニットよりも少し複雑になってきていますが、「鶴」が折れる人ならそう難しくなくユニットを折ることができるでしょう。

折り紙ボール(くす玉)のユニット


折り方アレンジでまったく違った多角形くす玉に

この「かき氷」という名前が付けられたくす玉の折り方は、先程のインフィニティのユニットのアレンジです。ユニットを見ると似ているとわかるのですが、組み上がったくす玉だとまったく違う印象を受けますね。

ユニットはこんな形

こちらがかき氷で使うユニットです。ユニットで見るとインフィニティと似ていることがわかります。中央に白い部分がついているかいないかの違いくらいでしょう。

折り紙ボール(くす玉)のユニット

桜と名付けられたユニット折り紙のくす玉

このくす玉の名前は「チェリーブロッサム」桜という意味です。正面から見ると5つの花びらが桜の花のようですね。

ユニットはこんな形

チェリーブロッサムのユニットはこのような形になっています。これを30枚組み合わせるとくす玉が完成します。5枚の花びらユニットの色を変えたり、同じ色で作ったりと、色々と変化が楽しめるでしょう。

まとめ

ユニット折り紙とくす玉ボールの折り方・作り方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。ひとつのユニットはどれも簡単に折ることができるものが多いのがユニット折り紙の特徴です。

ただし、たくさん個数を折ることになりますが少しずつユニットを折っていけばそう苦にならずに折り進めることができるでしょう。綺麗なものを作るのには時間がかかるということですね。焦らずのんびりと出来上がりを想像しながら手を動かすのが飽きないコツです。

折り紙が気になる人はこちらをチェック!

くす玉以外にもたくさんの折り紙の折り方をご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。