ドラゴンの折り紙・折り方を教えます
かっこいいドラゴンを作る!
折り紙の中でも、作るのが難しそうといわれるのが「ドラゴン」の折り紙。確かに、素晴らしい造形のドラゴンの折り紙がありますよね。でも、ドラゴンでも、初心者でも比較的簡単に折れるようなものもあります。今回は、平面の簡単なドラゴンの折り方から、立体のちょっと難易度が高い難しいドラゴンの折り紙まで順に折り方をご紹介していきましょう。
写真で解説!ドラゴンの折り紙・折り方①
簡単なドラゴンの折り方
写真付きで解説しながら折り方をお教えしていくのは、こちらの平面のかっこいいドラゴンです。体と頭の2つのパーツでできています。まずは胴体の折り方から。折り紙折り方難易度は5段階評価で2。少し簡単めな折り方です。パーツごとに分けて折る折り紙は、比較的簡単めな作り方のものが多いので、はじめて折り紙を作る人にもおすすめできます。
胴体の折り方・作り方①
まず、用意するのは15センチ×15センチの折り紙2色。頭のパーツは15センチ×15センチを1/4にカットして、7.5×7.5センチにして使います。
胴体の折り方・作り方②
折り紙の裏側の白い面を上にして広げ、まずは写真のように三角形におります。折り紙の作り方には、よく折り筋付けからはじまるものが多いですが、この三角形も折り筋つけの折り方です。この三角形の対角線が折り始めるガイド線となります。折ったら広げてください。
先程折った三角形の線に合わせて、左右から中心に三角形に折り合わせていきます。下から2回、上側からも2回折って、出来上がりは横長のひし形になります。
胴体の折り方・作り方③
さきほど折った三角形を開いて、折り筋のついていない角を、2等分するように折って写真のような形にします。
最初に折った折り筋に合わせて、半分に折ると写真のような形になります。簡単な折り紙で「鯉」の折り方をご存知の方ならば、ここまで折ったことがあるのではないでしょうか。ここまでの折り紙を180度回転させて、上下を入れ替えると、これが折り紙の「鯉」となります。
胴体の折り方・作り方④
とがった三角の先を中心から、30度ほどの角度でなか割り折りをします。なか割り折りとは、折る位置で一度折り筋をつけてから開いて中に割り、折ると簡単に折ることができます。折り筋とおりに内側に折り込むとなか割り折り、外側に折る折り方をかぶせ折りといいます。折り紙にはよく出てくる折り方です。
さきほどなか割り折りをした先をさらにもう一度、なか割り折り。これで、写真のような形になります。このドラゴンの作り方は、頭部分としっぽ(?)部分が同じような折り方で構成されていますが、よく見ると、しっぽがなか割り折りで、頭がかぶせ折りとなっています。こちらは、なか割り折りなので、しっぽ側を折っています。
胴体の折り方・作り方⑤
中央でひらひらしている三角形は、ドラゴンの翼となる部分です。現在、折るのに邪魔にならないように、頭の方に向かって折られているので、これをしっぽ側に倒します。
次は頭側の折り方です。頭側も同じような折り方なのですが、しっぽ側と違うということがおわかりでしょうか。これはなか割り折りではなく「かぶせ折り」。折る元となる紙にかぶせるようにして折るので、かぶせ折りといいます。折り上げて首を作り、首の先にもう一度かぶせ折りをして頭のジョイント部分となります。これで平面のドラゴンの胴体パーツは完成です。
写真で解説!ドラゴンの折り紙・折り方②
頭部の折り方・作り方①
平面ドラゴンの胴体部分が出来ましたので、次は頭を作っていきましょう。頭には、先程も申し上げたとおり、折り紙を7.5×7.5センチ(1/4の大きさ)にカットして使います。ここでも最初に折り筋をつけるのですが、少し変わった折り筋になります。以下のように折ってください。
1.紙の表(おもて)面を上にして上下の辺を合わせて長方形に折り筋1本
2.紙の裏面を上にして角と角を合わせて三角形に折り筋1本
3.残りの角と角を合わせて、三角形に折り筋1本
これで、写真のように×と中央横に1本の計3本の折り筋が入ります。
折り筋通りに折り紙をたたみ直すと、写真のような形になります。やり方がよくわからないという人のために、少し詳しく説明すると、1つ前の写真の横の折り筋(折り紙の縦中央あたり)を内側に折り込みながらつぶしていきます。
頭部の折り方・作り方②
次に、左側の三角を頂点を基準として中央で写真のように折ります。折ったら、今折った部分を戻します。(折り筋を付けました)
先程と同じ三角形部分を、今度は下の中央の点を起点として、真上に折ります。こちらも折り筋ですので、一度元の状態に開きます。
折っているところがよく見えるように、折り紙を左に90度回転させた写真です。さきほど2回折り筋を付けた部分を交わる点まで折ります。その交わった点から、角まで写真のように半分に折ります。折ったものは、三角形の頂点側に倒しておきます。(写真下は、そのようにしてもう片側も折ったものです)このように、表側の三角形2つとも、同様に折ります。
頭部の折り方・作り方③
先程倒した折り紙を、右に90度回転させて元の位置に戻しました。表側の先程折った部分の、左側を右側に倒し、後ろの何も手を加えていない三角形の右側を左側に倒すと、写真のような形になります。
まだ何も手を加えていない三角形の左下の点を頂点に合わせて、写真のように折ります。折り紙をひっくり返して、裏側の三角形も同様に点と頂点を合わせて折ります。このように2回折って、またひっくり返して元の状態に戻したものが写真になります。
頭部の折り方・作り方④
ここは少しわかりにくいので、箇条書きで説明します。
1.先程折ったものは、開いて元に戻しておく。
2.その前に右から左に、左から右に倒したものも元に戻しておく。(具体的には折り方・作り方②が終わった状態になる)
3.頭の折り方・作り方②で折ったヒラヒラの部分を、下から上に折り上げる(上の写真左側が元の形、それを下から上に折り上げたものが右側の形)
実際は、写真のように3の折り方は、右側だけでなくて左側も同様にヒラヒラを折り上げてください。
ここで、折り紙を180度回転させています。その後、また、上の左側を右に、裏の右側を左に倒した状態にします。何度も折ったり戻したりしていて、簡単なことをしているので混乱されている方もいるでしょう。このあたりがわかりにくいという人は、後で動画を貼っておきますのでそちらを参考にしてください。おこなっている折り方は、とっても簡単なことなのですが、折ったり開いたり、また戻したりが多くなってしまっています。
頭部の折り方・作り方⑤
ひとつ前の写真の左上の点を、中央に合わせて折り上げます。裏側も同様に折ると、すぐ上の写真のような形になります。
今折った頂点を45度の角度で左下に折ります。裏面も同様に、45度の角度で三角形に折ります。
表裏をひっくり返して、右に回転させるとこのような形になります。これでドラゴンの頭が完成です。胴体部分と組み合わせると、最初のできあがり写真のような、かっこいいドラゴンが完成します。おつかれさまでした!
わかりにくいところがあったら、動画で確認してくださいね。
ドラゴンの折り紙・折り方の動画を紹介①
平面のドラゴン折り紙を作る
日本だとドラゴンというとオリエンタルな龍と分けられており「大きな翼があり、するどい爪や牙がある西洋の巨大な生き物」、というイメージがありますね。でも、海外の方のドラゴンの折り紙は、非常に多種に渡っており、バラエティに富んだものが多いのが特徴です。こちらは、翼のないタイプのドラゴンの平面折り紙です。難しいところはないので、はじめての方やお子さんでも、ゆっくり折れば簡単に作ることができるでしょう。
難易度レベル「2」
今回ご紹介しているドラゴンの折り紙は、どれもそれほど難易度が高い難しいものはありませんが、とくにこちらの折り紙はその中でも簡単なもの。折り紙難易度は2程度です。ポイントは、首や胴体部分を折り返して「スリムにしている」ところでしょうか。スッとした、精悍なドラゴンのイメージとなっています。そこが少し細かい折りを要求されているので、難易度は1の一番簡単ではなく、2にしました。
ドラゴンの折り紙・折り方の動画を紹介②
しっぽが蛇のようなかっこいい平面ドラゴン
とがった翼をもち、長い首と頭には角(?)がついている、かっこいい平面ドラゴンの折り紙です。特徴的なのが、蛇のようにうねうねとしたしっぽ部分です。翼の角度やしっぽの角度でだいぶ印象が変わってきます。自分が「かっこいい」と思う角度に調節して仕上げてくださいね。
難易度レベル「4」
こちら、平面のドラゴンの折り方なのですが、今回7体のドラゴンを折った中で一番難しいと感じました。ただ、今回の中で一番難しいだけであって、他にもっと難易度の高い立体ドラゴンの折り紙はたくさんあります。あくまでも、今回ご紹介する中ではということですので、怖がらずにチャレンジしてみてくださいね。こちらが難しく感じなかったら、他のドラゴンはもっと簡単ですよ!
ドラゴンの折り紙・折り方の動画を紹介③
はばたくドラゴンの折り紙
こちらは、しっぽ部分を持って引っ張ると、翼をバタバタさせる「遊べるおもちゃのドラゴン」の立体折り紙の折り方になります。動画では、折るスピードが早い、手で隠れて形がよく見えないところがあります。一時停止や再生速度の変更(歯車マークからできます)などを活用して、折った後の形の確認、折る角度の確認をしながら、かっこいい立体ドラゴンに仕上げてくださいね。
難易度レベル「3」
立体なドラゴンというと難しいと感じてしまうでしょうが、動画が少し見づらいというだけで、あまり難易度が高く難しいと感じることはありません。ただ、1箇所難しいかも知れないと思うのは、背中の部分の折り方です。三角に折ったものを一度開いて内側に折り込み、折り直ししています。(動画では4分50秒あたりから)この折り方も時々出てくるのですが、折ったことがない人だと意味がわからずに難しいと感じることもあるでしょう。ゆっくりでいいので、一時停止しながら形を確認して折っていきましょう。
ドラゴンの折り紙・折り方の動画を紹介④
小さな翼の可愛らしいドラゴン
精悍でかっこいいドラゴンの折り紙が続いていましたが、ここで少し可愛いタイプのドラゴンも折ってみましょう。翼が小さいのでベビードラゴンかも知れませんね。ドラゴンの折り方は、基本的に「鯉」の折り紙からのアレンジ、派生でできているものがほとんどです。基本の形は同じでも、折る人のアレンジによってこんなに形が変わるのかと感じていただければと思います。
難易度レベル「3」
他のドラゴンの折り紙の折り方と似ているように感じますが、基本の形が同じというところだけで、途中はかなりそれぞれに個性ある折り方アレンジがされています。頭の部分のなか割り折りを耳のようにするか、角のようにするかも作品によって個性があります。こちらは、あきらかに耳ではなく「角」になるようにデザインされています。かっこいい角にしあげてくださいね。長く巻いたしっぽが可愛いですね。しっぽは指に巻きつけてカーブを付けています。
ドラゴンの折り紙・折り方の動画を紹介⑤
ドラゴンの赤ちゃんの折り紙
こちらは、ちびドラゴンと名付けられた立体のドラゴンの折り紙です。ちびとはいえ、大きな翼を持っているのが特徴です。頭が大きなこと、角や耳などがついておらず、なか割り折りを下あご部分に見立ててデザインされているのがちびらしい形になっていると感じますね。作る時は、ちびドラゴンの可愛らしさを意識してみるとよいでしょう。爬虫類的なしっぽのデザインがかっこいいです。
難易度レベル「3」
立体的な作品ですが、作るのには、さほど難しいと感じる点はありませんでした。動画で右上に平面図が表示されているので、少し難易度が高い折り方でもスムーズに理解することができるでしょう。手元画像だけでなく、右上の平面画像も参考にすると折りやすいですよ。折り紙テクニックはちょっと難易度が高いのですが、説明がわかりやすいことで、難しいと感じることなく折れる作品です。
ドラゴンの折り紙・折り方の動画を紹介⑥
3D折り紙でもドラゴンを作ろう
立体の折り紙といえば、3D折り紙があります。3D折り紙は、簡単な折り方で作れるパーツを用意して、同じパーツを色を変え組み合わせていくことで造形をおこなっていく折り紙の形です。一枚の紙で折っていく折り紙とは、多少おもむきが異なりますが、これもれっきとした折り紙の折り方のひとつ。できあがったドラゴンは、非常に立体的でかっこいいですよ。
難易度レベル「3」
折り紙難易度としては、1レベルですが、たくさんパーツが必要だということと、組み上げていくのに設計図的なものがなく動画をずっと見ながら組んでいかなければいけないので、難易度レベルは普通の3にしました。パーツは小さなお子さんでも簡単に折れるレベル。お子さんが作りたい!と言ったときは、組み上げを大人の方が手伝ってあげるといいですね。ただ組むだけでなく、ドラゴンのなめらかな体のうねりを手加減で作っています。固定させるために、接着剤を使用していますので用意してから作り始めましょう。
まとめ
かっこいいドラゴンの折り紙を折ろう!
いかがでしたでしょうか。かっこいいもの、可愛いもの、7体の個性的なドラゴンの折り紙をご紹介しました。ドラゴンというと難しい折り紙というイメージがありますが、実は簡単な折り方でも、かっこいいものが作れる!ということがわかっていただければ幸いです。それでも、難しいと感じたなら、用紙サイズを大きくすると折りやすいこともあります。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
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