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メヒカリとは?美味しいと噂の深海魚の生態と美味しい食べ方をご紹介!

メヒカリをご存知でしょうか?メヒカリは味がとても良いことで知られている深海魚ですが、市場に沢山流通している魚ではないので、知らない方が多いですよね。今回はそんなメヒカリの特徴や生態、美味しい食べ方などを詳しく解説していきます!
更新: 2021年1月30日
T・S
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メヒカリとは?

メヒカリとは、アオメエソ科アオメエソ属に分類される魚です。知っている方はあまりいない魚ですが、お魚をよく食べている方、もしくはよく食べる地方に住まわれている方であれば馴染みのある魚かもしれません。

見た目がちょっと変わっていますので、避けてしまう方もいるかもしれませんが、実はとても味の良い魚で、一度食べればハマってしまう魅力があります。今回はそんなメヒカリの特徴や生態、下処理の方法や美味しい食べ方などを詳しく解説していきます!

メヒカリの特徴

メヒカリとは?

メヒカリは正しい名称ではなく呼称として呼ばれている名前で、正しくはアオメエソやマルアオメエソと言います。漢字で書くと「目光」、「青目狗母魚」です。画像の通り目が青、または緑色に光っているためこの名前がつけられました。

深海魚らしさがあり、目が大きいので、一度見れば覚えてしまうインパクトがありますよね。大きさは成魚で20㎝程度と小さめの魚です。元々は評価されていなかった魚ですが、現代人の口にあったため再評価されています。

アオメエソとマルアオメエソの違いは?

メヒカリとして扱われているのがアオメエソとマルアオメエソなのですが、この2種類の違いを判断出来る方は多くありません。アオメエソは関東より北で漁獲され、マルアオメエソは関東より南で漁獲されるのですが、見た目がほぼ変わらないので、メヒカリという名称で同じ扱いをされています。

違いは本当に僅かしかありませんが、目の大きさが微妙に違うなど、よく見なれている詳しい方は判断出来るようですが、一般の方には難しい様子です。

メヒカリの地方名

メヒカリという呼び方自体が呼称であり、他にも呼び方がいくつかあります。静岡県など、一部の地域ではトロボッチという呼び方をすることがあり、この呼び方はトロール漁から来ているそうです。

また、ヒメ目に属する魚ですのでヒメヒカリと呼ばれたり、オキウルメと呼ばれることもあります。ただし、メヒカリという名前が一般的となって広まっていますので、スーパーなどに置かれる際もメヒカリと書かれることが多いですね。

メヒカリはいわき市の魚になっている

産地がいくつかありますが、現在は福島県いわき市が市の魚として制定し、メヒカリと言えばいわき市という印象になってきました。福島の沖合で漁獲されているのですが、実は他の地域で漁獲された個体と比べ、味・成分が若干違うことが分かったのです。

福島県産のものは他地域のものよりも脂肪が高いとされており、より脂が乗っていて味が良いと言われています。他の地域でも郷土料理としてよく食べられていますが、はじめて食べる方はいわき市のものを食べてみると良いかもしれません。

メヒカリの生態

メヒカリの生息分布


どこを泳いでいる魚なのかも気になるところですよね!深海性の海水魚ですので、深い海を泳いでおり、大体水深150mから600m程の場所を泳いでいます。分布は福島県からパラオ海嶺までとなっており、広い海域に生息しています。

九州でも漁獲されていますので、日本付近の広い海域に生息していることになりますね。基本的に太平洋沿岸を泳いでいますので、太平洋側にお住まいの方であれば、お店で見かける機会があるかもしれません。

メヒカリの産卵期と成長

深海魚ですので詳しい生態はまだまだ謎に包まれているのですが、産卵期は2月~7月頃ではないかと推測されています。産卵場や移動して回遊しているのかなどはまだ不明のようです。

土佐湾では15㎝程度のサイズまで成長した後に姿を消すとされていますので、移動している可能性がありますね。稚魚として生まれてから1歳くらいで9㎝程に成長し、2歳頃に12㎝、3歳頃で15㎝程度まで成長します。大きくなるほど深い海に移動しているようです。

メヒカリの味と旬

メヒカリの味は?

肝心の味ですが、もともとは雑魚として扱われていた魚で、すり身の材料によく使われていました。脂っぽい味が好かれない時代だったのですが、現代の私たちは脂っぽい味を好む傾向があり、再評価され出しています。

ふわっとした白身をしており、骨まで食べられる魚で、唐揚げや天ぷらなどにすると絶品ですね。新鮮な個体であればお刺身にも出来ます。沢山流通している魚ではありませんので価格は少し高めとなっており、食べる機会の少ない魚ですね。

メヒカリの旬は?

寒くなる冬時期に美味しくなるとされており、旬は1~2月頃とされています。地域によって旬の時期は少し違いがあるようですが、寒い時期が旬となっています。この旬の時期に沢山漁獲され、春頃まで漁獲した後、5月~6月の間は産卵があるため禁漁期となります。

7月~8月に漁が再開され、12月頃から漁のピークとなっています。元々脂っぽさのある魚ですので、旬の時期じゃなくても美味しくいただけますが、より美味しいものを食べたい方は旬のものを食べてみましょう!

メヒカリの栄養と効果は?

気になる栄養ですが、沢山漁獲されている一般的な魚ではありませんので、詳しい情報はあまり出ていません。骨が柔らかい魚で、骨ごと食べることが多く、カルシウムが沢山とれるとされていますね。カルシウムは骨を作るだけでなく、イライラを抑える効果もあるとされています。

また、ビタミンAやDHA・EPAが豊富に含まれていることも分かっており、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸は体にとても良い成分ですので、積極的に食べていきたいですね。

メヒカリは釣れる?

釣りをしている方であれば、見た目も味も気になるメヒカリを釣ってみたくなりますよね。しかし、生息数がそもそも多くない魚であり、また深海性の魚でもありますので、釣りで狙うのは一般的ではありません。

他の深海性の魚を狙っている時に外道として釣れる可能性はありますが、狙って釣っている方はほぼいない魚です。ほとんどが底引き網で漁獲されていますので、釣って食べるよりも漁獲されたものを購入するのが一般的です。

メヒカリの食べ方・下処理

メヒカリの食べ方・下処理動画


こちらの動画では、さばき方・下処理の方法を解説しています。まずは包丁を使ってウロコをとっていきましょう。大量に下処理する場合は竹ザルに入れて振る下処理方法も行われています。頭と内蔵を落としたら水洗いをして水気を拭き取ります。

天ぷらにする場合は骨に沿って包丁を入れて開きにし、お刺身にする場合は3枚おろしにしましょう。小さな魚ですので下処理にかかる時間は僅かです。丸ごと食べる方も多いのですが、気になる方はしっかり下処理をしましょう。

美味しいメヒカリの選び方

美味しい料理にするために、美味しいものの選び方も知っておきましょう!売り場に並んでいるものを見たら、まずは目を見てみます。新鮮なものは目が綺麗であり、時間が経ったものほど濁った色をしています。

また、体に斑紋と呼ばれる模様があるのですが、この模様がしっかり出ているものほど新鮮です。触ることが出来れば触ってみて、弾力がしっかりしているかも確認します。固い感触のものほど新鮮ですので参考にしてみて下さい。

メヒカリの調理・料理レシピ①

調理・料理レシピ①刺身

調理・料理レシピ1個目は「刺身」です。深海魚を刺身にするイメージはあまり無いかもしれませんが、新鮮なものであれば刺身にすることができ、味も非常に優秀です。脂が乗っている魚ですので、旬のものじゃなくても美味しくいただけます。

寿司ネタにされることもありますので、お寿司でいただいたことがある方も多いかもしれませんね。とろけるような刺身で高評価されていますので、新鮮なものが手に入った際は是非試してみて下さい。

調理・料理レシピ②唐揚げ

調理・料理レシピ2個目は「唐揚げ」です。刺身よりも定番の食べ方とされており、まずは試してみて頂きたい料理方法ですね。骨の柔らかい魚ですので、丸ごと唐揚げすることが出来ます。いろいろと気になってしまう方もおられますので、そういった場合は下処理をしっかり行いましょう。

産地でも名物として作られており、地元の子供たちも好んで食べています。難しい作り方をする必要はありませんので、そのまま唐揚げにして塩でいただきましょう!

メヒカリの調理・料理レシピ②

調理・料理レシピ③天ぷら

調理・料理レシピ3個目は「天ぷら」です。こちらも唐揚げと同じく定番の食べ方として知られており、ふわふわの柔らかい身を堪能出来る食べ方ですね。ウロコ取りから背開きまで下処理をしたものを、市販の天ぷら粉にまぶして揚げていきましょう。

油の温度は170°程度にして揚げると上手く作れます。ごま油を少し足すと風味が出ますのでおすすめです。お塩で味が変わってしまいますので、出来るだけ良いお塩でいただきたいですね!抹茶塩もおすすめです。

調理・料理レシピ④一夜干し

調理・料理レシピ4個目は「一夜干し」です。こちらも定番の食べ方として知られており、市販されているメヒカリの干物は高級品として扱われていますが、ご家庭でも一夜干しであれば作ることが出来ますので作ってみて下さい。

塩分濃度5%くらいの塩水を作って、30~60分ほど漬けておきます。漬けたものを風通しの良い場所に干しておき、表面が乾き、皮がつっぱった感じになったら完成です。うま味が増しますのでおすすめですよ!


メヒカリに関するTwitter

メヒカリをお安く購入

こちらはメヒカリをお安く購入出来た様子が書かれています。価値が見直されてお値段が上がってきた魚ではありますが、こうしてお安く販売されていることもあり、時間帯によってはセール価格にもなりますので、味が気に入った方はよくチェックしておきたいですね!

量があるように見えても、処理をすると結構小さくなりますので、ご家族で食べる場合は数パック買っても良いかもしれません。

メヒカリの見せ方が面白い!

こちらは面白い見せ方をしている写真を紹介しています。お店で食べることの多い魚で、普通はお皿にズラっと並べることが多いのですが、こちらのお店では非常に面白い出し方をしていますね。スティックのようにとって、お塩などで食べるという感覚にしているようです。気軽さを感じる出し方ですよね!

まとめ:メヒカリとは?

今回の「メヒカリとは?美味しいと噂の深海魚の生態と美味しい食べ方をご紹介!」はいかがでしたでしょうか?特徴や生態、美味しい食べ方などを詳しく解説しましたが、非常に興味深い魚でしたよね!

釣りで狙いにくいのが残念ではありますが、産地に行くと漁獲されたものが販売されていることが多いので、食べてみたい方は是非足を運んでみましょう!新鮮なものであればお刺身にすることも出来ますが、定番の食べ方はやはり唐揚げや天ぷらなどですので、試してみて下さいね!

メヒカリが気になる方はこちらもチェック!

今回はメヒカリについて紹介させて頂きましたが、他にも深海魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。