アンティークインテリアについて
重厚感のあるアンティーク
アンティーク品は歴史を経てきたからこその重厚感を感じられます。アンティークな家具や内装などをインテリアに組み込むDIYをおこなえば、今のお部屋を深みのあるアンティーク調に変えられることでしょう。一人暮らしのワンルームでも、アンティークなお部屋作りのDIYができます。また、使用するアンティーク品の当時の雰囲気をそのまま再現するのもよいですが、モダンなテイストに仕上げるコーディネートもおすすめです。
アンティークとは
そもそもアンティークとはどういったものを指すのでしょうか。ただ古びた品物をなんとなく、アンティーク品と呼んでいる人は多くいます。でも実はアンティークには定義があるのです。それはその品物ができてから100年間を経ており、さらに状態がよいものとなります。100年間を経過していなかったり、状態がよくなかったりするものは、アンティークとは呼べません。ヴィンテージ品と混同してしまいがちなので区別しておきましょう。
本物のアンティークは高価
アンティーク品は少なくとも100年間という1世紀を過ごしてきた歴史ある骨董品です。しかも状態がよくないといけないため、現在まで大切に使用されてきたか保管されてきたものになります。こういったことから本物のアンティーク品は高価になりがちです。その高価さに見合った高級感や重厚感を感じられることが、アンティークのよさでもあります。これをインテリアコーディネートに利用したくても予算的になかなか難しいでしょう。
アンティーク風を楽しむ
本物のアンティーク品は高価なので、お部屋作りのコーディネートをアンティークにすることは諦めてしまいやすいです。たしかにアンティーク品を使用したインテリアDIYは気軽におこなえません。一人暮らしの狭いお部屋ならなおさらです。でもアンティークな雰囲気だけなら安く簡単に再現できます。本物のアンティーク品を使わなくても、高級感や重厚感のあるおしゃれなアンティーク風インテリアに仕上げることが可能なのです。
アンティークインテリアを安く簡単に
アンティークデザインを選ぶ
アンティーク調のデザインというものがあります。本物のアンティークに似せたデザインです。最近作られた新しい品物でも、アンティーク調のデザインならアンティークに見せられます。これは安価に入手可能です。つまり高価な本物のアンティーク品を購入しなくても、安価なアンティーク調の家具や内装にすれば、アンティークインテリアなお部屋作りコーディネートDIYがおこなえます。一人暮らしでも導入しやすいことでしょう。
加工してアンティーク風にする
アンティーク調なデザインの家具や内装をそろえるほかにも、アンティークインテリアのコーディネートができます。すでにある家具や内装をDIYで加工して、アンティーク風に変えればよいのです。置く物が増えるわけではないため、一人暮らしのお部屋などに助かることでしょう。またはアンティーク風の家具や内装を、自分で最初からDIYする方法もあります。DIYによりアンティーク風に仕上げるには、塗装や装飾、形状などが重要です。
100均グッズを活用する
本物のアンティークに比べてアンティーク調デザインは安価ですむと説明しましたが、どの程度の安さなのか気になることでしょう。なんと100均のお店で購入できるくらい安価です。アンティーク調デザインは人気が高く、さまざまな100均グッズに採用されています。さすがに家具そのものはありませんが、家具をアンティーク風にDIYするためのグッズは多いです。内装用のグッズもたくさんあり、100均のお店でいろいろそろえられます。
お部屋作りのポイントをおさえる
アンティークの定義は存在しますが、アンティークインテリアのルールはありません。本物のアンティーク品を使わなければいけないというわけではないです。アンティーク調デザインの家具や内装にするとしても、どうしたらアンティークな雰囲気を表現できるのか悩んでしまいます。スムーズにコーディネートDIYをおこなえるよう、アンティークインテリアにするためのポイントをおさえておきましょう。これで簡単に作りあげられます。
アンティークインテリアで部屋作り①色合い
ブラウン系の色をベースにする
ほとんどのアンティーク品はカラフルではなく、落ち着いたブラウンやブラック系の色合いである場合が多いです。アンティークから連想できる色合いはブラウン系になることでしょう。そのためアンティークインテリアのコーディネートをおこなう際には、ブラウン系をベースにします。なお、赤みの混ざったようなブラウンの方が、高級なアンティークの雰囲気を表現可能です。明るい系だとモダンな印象を与えられます。
濃い色をアクセントに加える
インテリアコーディネートがブラウン系ばかりだと、のっぺりとした印象になってしまう可能性があります。空間を引き締めるためにはアクセントを加えるのがよいでしょう。全体の雰囲気と馴染むなら好きな色で問題ありません。ですがあくまでも重厚感のあるアンティークインテリアを目指すなら、濃い色をアクセントに使います。ブラック系もおすすめです。家具や内装、一人暮らしの狭いお部屋の場合は小物などに加えてください。
アンティークインテリアで部屋作り②壁面
アンティーク調の内装にする
アンティーク調の家具や小物を上手に加えると、簡単なアンティークインテリアになります。多くのお部屋は白い壁面クロスの場合が多いことでしょう。この組み合わせはモダンな印象になり現代的です。モダンアンティークなインテリアも素敵ですが、内装をアンティーク風にDIYすることで本格的なアンティーク感を演出可能です。お部屋全体を重厚感のあるリッチな空間にしたい場合は、内装もアンティーク調に仕上げる必要があります。
絵柄のある内装にする
内装をアンティーク調にする簡単な方法は、内装に絵柄を加えることです。絵柄といってももとの壁面へ何かを描くわけではありません。アンティークさをイメージできる絵柄が描かれた壁紙を貼ればよいのです。一人暮らしの賃貸アパートでは、壁紙を変えられないと思うことでしょう。ですが跡が残らずきれいに剥がせる壁紙なら、一人暮らしの賃貸アパートでも問題なく貼れます。この壁紙には100均のリメイクシートがおすすめです。
内装に腰壁を加える
アンティークインテリアでよく見かける腰壁を加えると、さらに本格的な仕上がりになります。腰壁はおおよそ人の腰あたりから床にかけての壁面に該当するものです。アンティークといえば西洋のイメージがあることでしょう。西洋の文化においてはお部屋の中でも靴を履いたままなど、空間の下部に対して屋外と近い感覚があります。そのため腰壁によって汚れなどを目立たなくしているのです。見た目だけでも同じようにしてください。
アンティークインテリアで部屋作り③床
フローリングの床があう
アンティークインテリアには洋風の床があいます。今の一人暮らし賃貸アパートを含めた日本住宅の多くは、フローリングが当たり前になっているので、特に気にしなくても大丈夫です。もし古い一人暮らし向けのアパートなどで畳だったり、和室をアンティークインテリアにする場合には、フローリングに見えるマットを敷きましょう。フローリングといえども、いろいろな種類があります。マットならその種類を選ぶことが可能です。
床にじゅうたんを敷く
フローリングの床へさらにじゅうたんを敷くと、高貴な空間になります。アンティークインテリアの高級感を向上させたいなら、じゅうたんは赤色がよいでしょう。ブラウン系や濃い色のアンティークな家具や小物、内装などが引き立ちます。ただし赤色のじゅうたんはアンティークインテリアにとってベターなことと、カジュアルさに欠けるため落ち着けないかもしれません。アンティーク感を壊さないカラーのじゅうたんを選んでください。
アンティークインテリアで部屋作り④家具
インテリア小物を飾る
アンティーク調のインテリア小物を飾るだけでも、ある程度のアンティークテイストに変わります。それはモダンな雰囲気になることでしょう。アンティーク調の家具に買い換えたりDIYでリメイクしたりすることが難しい場合には、インテリア小物の配置に力を入れてみてください。一人暮らしの狭いお部屋でも、小物ならいつくか置けるはずです。リビングなどの広いお部屋の場合は、要所へインテリア小物を飾ると寂しくなくなります。
小物入れにもこだわる
インテリアのコーディネートにおいて、うっかり見落としがちなのが小物入れです。収納家具や引き出しへおさまりきらない小物は、人によって量の差はありますが必ずといっていいほど存在します。その小物はトレイやボックスなどに入れていることでしょう。この小物を入れる容器もアンティーク調のデザインを選ぶことがおすすめです。モダンでおしゃれな小物入れがカゴになります。お部屋の雰囲気にあわせた素材のカゴがよいです。
豪華な照明にする
アンティークインテリアに高級感を感じるのは、家具や内装がアンティークだからという理由だけではありません。照明も空間全体の印象を左右します。重厚感のあるアンティークな雰囲気には、豪華な照明が最適です。中でもきらびやかなシャンデリアがベストになります。卓上に置くスタンドライトもランプシェードをシャンデリアタイプにすることで、豪華な照明に変更可能です。一見重くなりがちなインテリアを明るくしましょう。
アンティークなイスやテーブルをそろえる
ダイニングやリビングをアンティークインテリアに変えるなら、アンティーク調のイスやテーブルをそろえましょう。大きなサイズの家具は、お部屋のテイストを決定づけてくれます。アンティーク調の家具だけにすると印象が重くなりすぎてしまう場合には、内装や小物を現代風のデザインにしてモダンさを加えてください。特にリビングはくつろぐ場所なので、リラックスできる環境作りが大切です。それを考えてコーディネートします。
リビングのソファはアンティークなものを選ぶ
イスやテーブルのほかにもソファがリビングによく置かれる家具です。ソファだけなら一人暮らしの狭いお部屋でも設置できることでしょう。このソファもアンティーク調のものがあり、インテリアのコーディネートに大きく関わってきます。ソファだけがアンティーク調だと、うす汚れた印象を与えがちです。その逆であればモダンな空間になります。そのためアンティークインテリアを突き詰める、またはモダンにするかで選んでください。
アンティークな収納棚を置く
収納棚も存在感の大きなアイテムになります。そのためアンティークインテリアにするなら、ぜひともアンティーク調の収納棚を選びたいところです。収納棚はキッチンをはじめ、ダイニングやリビングに玄関など、いろいろな場所に置かれます。それぞれの場所の用途にあった物が収納されることになり、同じ収納棚でも各場所のタイプは異なるものです。アンティークな雰囲気はそろえつつ、各場所に最適な収納棚を配置してください。
アンティークインテリア実例①キッチン
アンティークなキッチンで楽しく調理
アンティークなキッチンなら、じっくりと時間をかけた調理も楽しみながらおこなえます。濃いブラウンの木製キッチンにすることで、アンティーク感を表現可能です。そこに明るい色のタイルやレンガを加えれば、モダンな雰囲気になります。また、タイルは水や油をはじくため、キッチンまわりに最適です。
アンティークインテリア実例②ダイニング
アンティークダイニングで優雅なディナー
アンティークインテリアのダイニングは、高級レストランのような雰囲気をかもし出してくれます。手の込んだ料理でなくても、豪華さを感じられるはずです。まわりの環境により気分がたかまって、優雅な気分でディナーを楽しめることでしょう。
小物を飾ってダイニングのレベルを上げる
ダイニングテーブルやイス、内装をアンティーク調にするだけでも、アンティークインテリアでの食事を楽しめます。さらに小物を飾ることで、ダイニングのレベルをアップさせることが可能です。その小物によって印象は変わるため、いろいろな実例を参考にしてみてください。
心が落ち着くノスタルジックなダイニング
アンティークインテリアは高級感を演出するだけではありません。家具や内装のデザインによっては、ノスタルジックな雰囲気にもできます。どこか懐かしさを感じる空間は心が落ち着くものです。食事もゆっくりと味わえることでしょう。
アンティークインテリア実例③リビング
狭いリビングを広く見せる
狭いリビング全体を濃い色のアンティーク仕上げにすると、圧迫感がでてさらに狭く感じてしまう場合があります。濃い色はアクセントにしてほかは明るい色でまとめると、アンティークインテリアであっても狭いリビングを広く見せることが可能です。
アンティークなソファを主役にする
二人掛け以上の大きなソファは、リビングで目立つ存在になります。このソファをアンティークのものにすれば、それだけでもアンティークインテリアに近づけられるでしょう。まわりにアンティークな小物を飾ることもおすすめです。
ポイントをおさえたリビング
フローリングの床にじゅうたんを敷き、アンティークなテーブルとソファを配置する、というアンティークインテリアにするための重要なポイントをおさえた実例です。内装まで手を加えなくても、立派なアンティークインテリアに仕上がっています。
アンティークインテリア実例④寝室
リッチな気分で眠りにつく
王族や貴族などが好んでいたようなデザインが、アンティーク品には多くあります。そのデザインのベッドなら、リッチな気分で眠りにつけることでしょう。見る夢も楽しめそうです。
ベッドまわりもアンティークにする
ベッドに加えて横に置くナイトテーブルもアンティークにすれば、よりアンティークの世界観を感じながら就寝できます。テーブルに置く小物もアンティークデザインのものを置くようにしましょう。
アンティークインテリア実例⑤仕事部屋
アンティークな作品を制作する
アンティークのミシンと作業台、それにイスがあれば、アンティーク調の作品をたくさん制作できることでしょう。気分はもちろん、実用性に関しても最適です。
リラックスできる仕事部屋
仕事部屋は効率重視のインテリアにしてしまいがちです。アンティークの要素を加えると急ぐ気持ちがおさえられ、リラックスして仕事がおこなえます。
アンティークインテリア実例⑥洗面所
清潔感のあるアンティークな洗面所
濃い色あいがポイントになるアンティークインテリアですが、清潔感が重要な洗面所では明るい色でまとめるのがよいでしょう。ディティールだけでもアンティーク感を表現できます。
アンティーク要素を強めた洗面所
明るい色でもアンティークインテリアのポイントをいくつか加えると、アンティーク感が強まります。鏡や引き出しの取っ手に壁面などのDIYなら、清潔感を崩しません。
アンティークインテリア実例⑦バスルーム
憧れのアンティークなバスルーム
バスルームは、汚れを落とし疲れを癒してくれる重要な場所です。憧れの豪華なアンティーク調にして、満足できる空間に仕上げましょう。
アンティークインテリア実例⑧玄関
お家の出入り口を豪華にする
お家の出入り口である玄関を豪華なアンティーク調にすれば、出る時は気分が引き締まり、入る時は気分が明るくなります。ポイントはアンティークなディティールのドアと、大理石の床です。
まとめ
アンティークインテリアについての解説とお部屋作りの方法、そしてコーディネート実例をご紹介してきました。本物のアンティークを使ったインテリア作りは高価で難しいものですが、アンティーク調のデザインを活用しポイントをおさえることで、高級感と重厚感を気軽に演出できます。まずは滞在時間の長いリビングからDIYしてみてはいかがでしょうか。モダンさも加えると、よりおしゃれでリラックスできる空間に仕上げられます。
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