ミルクペイントアンティークメディウム MK450101
ターナーミルクペイント クラッキングメディウム 200ml
ターナーミルクペイント ダストメディウム 200ml
ターナーミルクペイント ラストメディウム
ミルクペイント プラスターメディウム 200ml
ミルクペイント 200ml105トップコートクリア
ミルクペイント マルチプライマー MK200208
ミルクペイントについて
ミルクペイントと聞けば、ミルクを塗装するかのように思うことでしょう。さすがにミルクを塗るわけではありません。ミルクというのはこの塗料の由来です。
開拓時代のアメリカ発祥の塗料で、牛乳のタンパク質であるミルクガゼインを原料にしていたことから名付けられました。そのため安全な塗料として好まれており、ペンキ特有の臭いもあまりしないので人気が高いです。塗装DIYの初心者におすすめできる塗料になります。
発色が特徴的
安全でイヤな臭いが少ないため扱いやすいミルクペイントですが、人気の理由はそれだけではありません。ミルクペイントならではの仕上がりになる特徴が、ひきつけられる要因でもあります。
それはツヤのない発色で、やわらかい質感です。ミルクペイントを塗装するだけで、簡単にこの特徴を表現できるようになります。カラフルにペイントしたとしても、全体的に温かみと優しさを感じる雰囲気をかもしだしてくれるのです。
ミルクペイントは16色
ミルクペイントは、絵具メーカーのターナーが取り扱っている塗料です。ターナーミルクペイントの色数は16色もあるので、仕上げたいイメージにあわせてペイントできることでしょう。
異なる色を混ぜることで、新たな別の色を作ることもできます。でも元の色がかわいいので、慣れていない人はそのまま一色だけ使っても十分です。どの色も落ち着いたクリーミーな色合いになります。どんなDIY作品にもマッチする色です。
メディウムについて
次項から詳しく紹介していきますが、ターナーミルクペイントは塗料の他にもメディウムといった種類があります。メディウム単体で色をペイントすることはできません。
イメージする効果を塗料に加えてくれるものです。アンティーク調にしたり、クラッキングというひび割れを表現してヴィンテージ風にしたりと、ターナーミルクペイントの魅力を最大限にひきだす種類がさまざまあります。使いこなせばDIYの幅が広がるでしょう。
ミルクペイントの種類①
アンティークメディウム
ミルクペイントアンティークメディウム MK450101
ターナーミルクペイントを塗装したDIY作品をアンティーク調に仕上げるなら、アンティークメディウムが最適です。茶色のメディウムで、簡単にいうと塗装面を汚すものになります。
先に塗装したミルクペイントがしっかりと乾燥してから、少しずつ塗って汚れを表現し、アンティーク感をだしていくのがコツです。DIY作品にあえてキズをつけてアンティークメディウムを塗ると、よりリアルな汚れになります。
アンティークメディウムの使い方
アンティークメディウムは汚れを演出するものなので、通常の塗料のように塗らないでください。布切れやハケに少量だけつけて、汚れを描いていくように塗ります。絵心があると簡単にうまく汚れが再現できるでしょう。
塗装が苦手な人でも、少しずつ塗るということを心がければ失敗を回避できます。アンティークメディウムを塗りすぎてしまうと汚いだけになって、高級感のあるアンティーク調にはならないので注意が必要です。
ミルクペイントの種類②
クラッキングメディウム
ターナーミルクペイント クラッキングメディウム 200ml
塗装をほどこした面は、年月がたつとヒビが入ったり剥がれたりします。この経年が原因のヒビは、クラッキングメディウムで表現が可能です。高級感のあるアンティーク調というよりも、シャビーなヴィンテージ感をだすのに向いています。
アンティーク&クラッキングメディウムという組み合わせで、ターナーミルクペイントで塗装したDIY作品が、かっこいいヴィンテージ調になるのです。ジャンクなクラッキングもできます。
クラッキングメディウムの使い方
クラッキングメディウムは透明で、うすめずに使います。最初にターナーミルクペイントで下塗りをほどこし、十分に乾燥させてください。そしてクラッキングさせたい部分へクラッキングメディウムを塗っていきましょう。
乾燥する前に、完成させる色のミルクペイントを塗装します。この塗装でのハケの向きが、ヒビの向きになるので、それを踏まえてください。ここで重ね塗りをするとクラッキングがうまくいかなくなります。
ミルクペイントの種類③
ダストメディウム
ターナーミルクペイント ダストメディウム 200ml
アンティークメディウムで歴史を感じるアンティーク調にしたり、クラッキングメディウムで自然なヴィンテージ感をだしたりと、味のある経年劣化をターナーミルクペイントへ加えられます。
他にも深みを表現できるメディウムがあるのです。それはダストメディウムで、ホコリをかぶったような汚れを演出するものになります。長い間、蔵に保管されていた骨董品に見間違うDIY作品を、簡単に作り出すことが可能です。
ダストメディウムの使い方
白色の粘着性のメディウムで、使う直前にはしっかりかき混ぜないといけません。先に濃い系の色のターナーミルクペイントで塗装して十分に乾燥させます。その上から汚れをつけたい部分へ、布切れやハケでダストメディウムを塗っていきましょう。
全体にまんべんなく塗ってしまうと、自然なホコリの感じがでないので、部分的に強弱をつける塗り方をしてください。状態を確かめながら少しずつメディウムを加えていく塗り方がコツです。
ミルクペイントの種類④
ラストメディウム
ターナーミルクペイント ラストメディウム
年代を経たアンティーク感といえば、サビがあります。このサビもターナーミルクペイントのメディウムで再現が可能です。ラストメディウムというもので、こげ茶のダークブラウンと、赤茶のレッドブラウンの二種類になります。
サビなので、ブリキや鉄などの金属類を材料にしたDIY作品へ塗るのがおすすめです。
ラストメディウムの使い方
ラストメディウムもしっかりとかき混ぜる使い方になりますが、ほんの少し水でうすめた方が塗りやすくなるでしょう。ダークブラウンとレッドブラウンの二種類あると説明した通りで、これは組み合わせて使います。
この二色を不均一にあわせることで、よりリアルなサビになるからです。本物のサビがどうやってついているのかを調べてからの塗り方が、自然な仕上がりにするコツになります。
ミルクペイントの種類⑤
プラスターメディウム
ミルクペイント プラスターメディウム 200ml
ターナーミルクペイントのメディウムは、アンティーク調やヴィンテージ感をだす種類だけではありません。漆喰(しっくい)の質感を表現できるプラスターメディウムも用意されています。
漆喰は白い壁面でよく見られる塗料、建材で、模様のような凹凸が特徴的です。プラスターメディウムを使えば、この質感をDIY作品に加えられます。ただのペイントではすませたくない時におすすめです。個性的でもあります。
プラスターメディウムの使い方
プラスターメディウムは、ミルクペイントよりも先に塗ります。しっかりとかき混ぜるのが使い方の基本です。ペインティングナイフや木製のヘラなどで塗っていきますが、この塗り方で凹凸が変わります。
これは模様のように見えるため、規則的にするのがきれいに仕上がるコツです。数日間かけて完全に乾燥させた上へ、ミルクペイントを塗装してください。最初からミルクペイントと混ぜて塗装しても大丈夫ですが、淡い色になります。
ミルクペイントの種類⑥
トップコートクリア
ミルクペイント 200ml105トップコートクリア
ミルクペイントにはメディウムの他に、ニスのようなトップコートクリアもあります。塗装面を保護する効果と、光沢を与える役目を持っていて、仕上げに塗るものです。トップコートクリアを塗ると保護されるので、表面の耐久性がアップします。
トップコートクリアの使い方
トップコートクリアは白っぽい色をしていますが、乾燥すれば透明になるので安心してください。ミルクペイントやメディウムの塗装が終わり、完全に乾いてから使用します。
しっかりとかき混ぜて、全面へまんべんなく塗りましょう。ただしクラッキングメディウムを塗っている場合には使えないので注意してください。
ミルクペイントの種類⑦
マルチプライマー
ミルクペイント マルチプライマー MK200208
木材への塗装なら気にする必要もありませんが、塗料がなじまない素材もあります。金属、ガラス、プラスチックなどです。これらの素材にもターナーミルクペイントを塗装したいことは多々あるでしょう。
そんな時に重宝するのが、マルチプライマーです。いわゆる下塗り材で、これを先に塗れば木材以外の素材へ簡単にペイントできるようになります。
マルチプライマーの使い方
マルチプライマーも白系の色ですが、乾燥すると透明になります。かき混ぜてから使用してください。そのままだと粘着性がありハケの跡がつきます。なので水で少しうすめて使うのがコツです。完全に乾燥したら、ミルクペイントを塗装しましょう。
ミルクペイントの塗り方①
ペイントする時は表面をフラットに
木材へペイントをほどこす際の基本になりますが、まずは表面をフラットにしないといけません。汚れやゴミをきれいに拭き取ります。凹凸やザラつきがある場合は、サンドペーパーで研磨(けんま)をしてください。これが仕上がりのクオリティーに影響してきます。
表面に毛羽立ちがある場合
ミルクペイントのように水性の塗料を木材へ塗ると、毛羽立ちすることが多いです。表面の研磨でこれを防ぐことができます。塗装して乾燥させた後で毛羽立ちが気になるようなら、そこでも研磨をほどこしてください。
ミルクペイントの塗り方②
丁寧に均一に塗りましょう
ミルクペイントはメディウムと同じように、しっかりとかき混ぜてから使用します。きれいに塗るコツは、一度にたっぷりと塗料をのせないことと、塗る向きをすべてあわせることです。全体へ均等に塗り終わったら、十分に乾燥させてください。
塗装後の処理
ミルクペイントを塗装する際に使ったハケなどの道具は、使用後によく洗いましょう。ミルクペイントは水性なので、水で簡単にきれいにすることが可能です。
また、ミルクペイントは原料の関係で、開封するとその後は長く持ちません。取っておいてもくさってしまうため、なるべく使い切るようにしてください。
ミルクペイントの塗り方③
クラッキングメディウムを使う
クラッキングメディウムを使用する際は、下塗りができたら、クラッキングメディウムを塗ってひびの演出を加えます。ひびの奥で見える色が下塗りした色になるので、それを想定しておかないといけません。この後で塗る完成の色を、重ね塗りの色と違和感がないようにすることで、自然な感じになります。
クラッキングメディウムの注意点
クラッキングメディウムを重ね塗りすると、ひびが発生しなくなるばかりか、ダマになったりムラができたりします。一回でさっと塗装するようにしましょう。塗装面を早く乾燥させるには、ドライヤーの使用がおすすめです。
ミルクペイントの塗り方④
ひびの活かし方
クラッキングメディウムを塗ってひびが発生したら、ミルクペイントで重ね塗りしますが、ひびに配慮しないといけません。ハケを寝かせるように塗っていきます。それと一度の塗装で終わらせるようにしてください。この塗装が厚すぎてしまうと、ひびが塗料に埋もれてしまうためです。
ひびを発生させるポイント
クラッキングメディウムを塗装した場合、ミルクペイントを重ね塗りするポイントは、クラッキングメディウムの乾燥具合です。完全に乾燥して固まる前の粘着性が残っている状態で、ミルクペイントを重ね塗りしないとひびが発生しません。
乾燥が足りない場合も同様です。慣れてくるとこの乾燥具合によって、ひびの程度をコントロールできるようになります。初めての場合は、いらない材料でテストしてみましょう。
ミルクペイントの塗り方⑤
どんな表面も汚せる
重ね塗りが終わり十分に乾燥した次に、アンティークメディウムを塗って味のある汚れをつけていきます。簡単に雰囲気をだす方法は、端っこや角のあたりを塗ることです。ついつい塗りすぎてしまいがちですが、本当に汚くなってしまう前でやめるよう気をつけてください。
アンティークメディウムは茶色い塗料を塗るだけなので、どんな表面も汚せます。塗装面の上から汚す方法になりますから、トップコートクリアを除いた最後の仕上げになるわけです。そのためDIY作品の完成度がダイレクトにあらわれます。失敗しないように、少しずつ塗っていってください。
ミルクペイントの塗り方⑥
トップコートで丈夫に
クラッキングメディウムを塗っていない場合に限り、最後の仕上げにはトップコートクリアを使います。ミルクペイントの塗装面を保護してくれることから、紫外線や汚れ、水分などへの耐久性を向上させることが目的です。
ミルクペイントを塗装したDIY作品を室内で使用する場合には、あまり気にしなくても問題ないのですが、外で使う場合はトップコートクリアを塗らないと、長くは持ちません。
ミルクペイントの種類と塗り方/まとめ
ミルクペイントの詳細や、メディウムなどの種類と使い方、アンティーク調に仕上げるためのコツを交えながらの塗り方を解説してきました。安全で扱いやすい塗料であることに加え、光沢のないやさしい発色をするミルクペイントは、温かみのあるDIY作品の塗装に向いています。
かわいい仕上がりにできますし、メディウムを組み合わせてアンティーク調にも仕上げられるのです。色数も多いので、お気に入りカラーを見つけてください。
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今回はミルクペイントによるアンティーク調仕上げについて解説しましたが、アンティーク風の塗装についてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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