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吸音シートの効果と使い方は?遮音シートとの違いや部屋の壁への貼り方を解説!

意識しないようにしても、どうしても気になってしまう騒音。騒音対策に欠かせない吸音シートですが、遮音シートと区別がつかない方も多いのでは?ここでは吸音シートと遮音シートの使い方やその貼り方、さらに吸音シートの自作方法まで紹介していきます!
更新: 2022年2月21日
咲良09
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吸音シートとは

音を吸収するから吸音シート

吸音シートはその名の通り、壁に貼り付けることで音を吸収してしまうシートの事。その使い方は騒音対策だったり、音漏れ防止の為だったりと人それぞれ。吸音シートの有無により騒音の悩みは大きく変化し、騒音に悩んでいるという方や、歌や音楽の練習などで外に音が聞こえないか心配と言う方は、購入を考えておくとよいでしょう。

吸音シートの仕組み

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なぜシートを壁に貼るだけで音が聞こえなくなるのか?それは音そのものの「性質」と、音が伝わるまでの仕組みにあります。これは吸音シートに限らず、ほかの防音材でも同じことが言えます。

「振動」を妨げることで音を小さくする

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音は空気の振動と大きく関係しており、水中では音が聞こえにくくなるのも振動が地上に比べ伝わりにくいため、吸音シートは使用する材質や厚みにより空気中の振動を伝えにくくし、エネルギーを弱めることで音を小さくしているのです。いわゆる「防音室」が密閉空間となっているのも、外に空気や振動が漏れないよう作られたためです。

吸音シートと遮音シートの違い

もう1つの貼る騒音対策「遮音シート」

もう1つ、吸音シートに並ぶ騒音対策として名が挙がるのが「遮音シート」です。遮音シートと吸音シートは壁に貼るという使い方や、種類や形も似ていることから、違いがわからなかったり、よく吸音シートと混同されたり、あるいは片方貼るだけで効果が出ると思われがちですが、種類により効果も違います。

遮音シートは音を吸収するのではなく、音を跳ね返す効果があり、外側からの音対策はできますが、内側からの音漏れには対応できません。この違いに気づかないと、防音が出来なくなる場合があります。

遮音シートは単体ではあまり効果なし

また、遮音シートは性質の違いから単体ではあまり効果を発揮してくれず、吸音シートなどの他の防音材と組み合わせることで初めて効果を発揮する防音材の1つです。また、遮音シートは部屋での使い方も違い、壁に貼るのでなく、音漏れがしやすい「窓」に貼るのが主流。

吸音シートでは塞ぎきれない細かな隙間まで埋める、言ってしまえば補助の面が強い防音材です。吸音シートだけで騒音対策をするのは限界があるため、より確実な防音を行いたいなら遮音シートと組み合わせましょう。性質に違いのある2種類の防音を行うことで、さらに吸音シートの効果を引き出せます。

おすすめの吸音シートを紹介


初めて吸音シートを購入するという方や、様々な種類の吸音シートを使ってみたいという方にもおすすめな、4種類の吸音シートを紹介していきます。いずれもamazonでお手軽な値段で購入できるもの。使い方も壁に貼るだけとシンプルなため、騒音対策のみでなく、部屋用に買ってみるのもよいでしょう。

おすすめ吸音シート①・お得な5枚セット

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5枚まとめて一気に購入できる、お得な吸音シートセットです。十分な大きさと厚みが確保でき、価格も3000円以内と良心的。

電気洗濯機の傍やエアコン室外機、流し台などの日常の様々な「音」に対応でき、さらに自動車のドアやトランクに貼ることもできるため、クルマの騒音対策も可能です。貼る部分に合わせカットすることで、細かなスキマまでしっかり防音が行えます。

おすすめ吸音シート②・断熱効果もあり

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音を吸収するほか、断熱材として使用することもできる吸音シートです。そのまま吸音シートとして使用することもおすすめですが、高い断熱効果があるため特にクルマの防音に適しています。

ただし、エンジン本体やマフラー等の超高温になる場所には使用せず、あくまで「断熱効果もある吸音シート」だと意識しましょう。粘着剤は付着しないため、自分でテープやボンドで貼る必要があることにも気を付けましょう。

おすすめ吸音シート③・ノイズを遮断し、しっかり防音

優れた吸収性と音の乱反射を吸収し、防音を行いつつ音をクリアにしてくれる吸音シートです。特にドアやトランクルームに貼ることで高い効果を発揮し、スポンジ+両面テープと接着面が付着した種類の為、使い方もとても簡単。ドアの内側やスピーカーに貼ることに適しているため、他の吸音シートと組み合わせるともっと効果的になります。

おすすめ吸音シート④・良く響く場所に貼る、小型吸音シート

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ほかの吸音シートと組み合わせ、さらに防音を徹底するための小型吸音シートです。小型なため、単品だと心もとないですが、小型なぶん大型の吸音シートでは貼ることが出来ない個所までしっかり防音が可能です。

カット済みのものが20枚セットになっているため、まとめ買いするような感覚で購入し、音漏れが目立つ場所や音漏れしそうな場所に意識して貼るようにしましょう。特殊ゴム系接着剤を使用しているため、使い方も簡単です。

吸音シートの貼り方

吸音シートの使い方は非常にシンプルで、部屋の壁やドア、洗濯機やスピーカー等、部屋の気になる箇所に貼るだけで使用できます。貼るときに使うものも接着剤だったり、両面テープだったりと、とにかくシンプル。ただもっと吸音シートの効果を引き出したいのであれば、より効果的な貼り方をしなくてはいけません。

吸音シートは剥がれやすい!


壁に貼るだけで防音できるというお手軽さの一方、吸音シートは剥がれやすく、両面テープを使用し貼り付けた方はすぐ剥がれてしまったという報告が数多くあがっています。

吸音シートは「音を吸収すること」を主体としているため、壁に貼りにくい材質をしているものが多く、その結果、両面テープなどの粘着面が弱いもので貼り付けるとすぐ剥がれてしまうのです。

確実に貼るならホットボンド

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両面テープで貼るとすぐ剥がれてしまう、とすると何で貼れば確実なのかと言う話になりますが、確実に壁に貼りたいならホットボンド等の強力な接着剤を使用するべきでしょう。

ただ、ホットボンドは強力なぶん壁にもダメージが行き、外すとき壁紙がボロボロになってしまいます。確実に貼るなら部屋の壁が多少ボロボロになってもいい…と言うならまだしも、部屋の壁が気になるという方は、どんな貼り方をすればいいのでしょうか?

壁をそのままに貼るなら「ブチルテープ」

壁に負担をかけず、吸音シートを確実に貼りたい場合は「ブチルテープ」がおすすめ。ブチルテープは防水性や耐候性に優れたゴムテープの種類の1つで、業務用両面テープと言うようなテープです。

ブチルテープを貼る前に、部屋の壁にマスキングテープを貼ることで壁紙を守りつつ、しっかり接着可能。この使い方なら手軽なうえホットボンドのように壁に大幅な負荷をかけることもないため、吸音シートを貼りたい場合は「ブチルテープ」を使用することをおすすめします。

吸音シートを貼るときのポイント

吸音シートは貼るとき使用する素材に気を配る他、貼り方を工夫することでさらに効果を引き上げることが出来ます。貼り付ける場所により貼り方は変わり、貼る場所によってはきゃたつ等を用意しないといけない場合があります。吸音シートを貼る際は足元にも気を付けるようにしましょう。

可能な限りスキマなく貼るのがポイント

吸音シートの貼り方は壁に貼る場合は、壁にシートを貼り画鋲で固定したり、ブチルテープやホットボンド等で完全にくっつけるのが主流。貼り付ける際は可能な限り隙間なく、壁の端まで覆うように貼るのがポイントです。

隙間なく貼ることで音を吸収し、防音性をさらに高めてくれます。貼る前に吸音シートを壁と合わせみて、どれくらいの長さが必要か、どれくらいカットすればいいか等の寸法を決めておくとよいでしょう。

可能ならほかの防音材とも合わせる

吸音シートはそのまま壁に隙間なく貼り付けるだけでも効果が期待できますが、遮音シートを始めとする他の防音材と合わせることで更に高い効果が見込めます。特に、部屋の壁は吸音シートで埋められても、窓やドアの隙間等には合わせられないことも少なくありません。

さらに、徹底した防音を行うのであれば内側からの音のみでなく外側からの音も意識しなくてはなりません。吸音シートを壁に貼り終わったら、今度は部屋の窓やドアの隙間に遮音シートを貼ってみましょう。

吸音シートの自作方法

防音室を自作してみよう!

吸音シートを貼ってみたが途中で足りなくなってしまった!可能なら吸音シートを自作し、経費を削減したい、そんな方の為に吸音シートを自作し、防音室をDIYする方法も解説していきます。

自作吸音シートは「簡易版」としての面が強く、やはり完全な防音を行うのであれば市販の吸音シートを購入するのが一番なのですが、ある程度の騒音なら簡易版でもしっかり吸収してくれます。


材料をそろえ、吸音シートをDIY

吸音シートに使われる素材はウレタンやコルク等、つまりコルクボードやウレタンを自分で用意し、貼り付けやすい大きさにカットすればそれだけで自作吸音シートが完成します。

ウレタンもコルクボードも、貼り付ける為の素材も全てホームセンターで揃うものなので、自分の身の回りのものはできるなら自作したいという方にもおすすめ、壁に貼り付けにくい素材の為、貼り付けにはやや手間がかかりますが、ブチルテープやホットボンド等でしっかり接着しましょう。

卵パックや段ボールでお手軽に吸音

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ウレタンやコルクボードのみでなく、段ボールや卵パックを使用することで、さらに手軽に吸音シートを作ることが出来ます。コルクやウレタンに比べると心もとなく、大きすぎる音は吸音できませんが、それでもあるとないとでは大違い。

卵パックで吸音する場合は、壁いっぱいに貼り付けるとなるとかなりの枚数が要求されるため、卵を購入した際のパックは捨てず保存しておくようにしましょう。また、紙製パックのほうがより吸音を期待できるため、使用するなら紙製のものをおすすめします。

吸音シートで快適に

吸音シートは「壁に貼り付け、音を吸収する」という点は同じですが、使用する種類によって効果が変わってきます。また、遮音シートと吸音シートは音に対する性質の種類が違う事にも注意が必要。

近所の騒音が気になるという方や、近所への音漏れが心配だという方は吸音シートの購入を検討してみたり、あるいはもっとお手軽に、段ボールや卵パックを壁に貼り付けてみるのはいかがでしょう?心もとないように見える吸音シートですが、しっかり貼ってあげれば、それに見合った効果を出してくれることでしょう。

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吸音シートと合わせて使いたい、遮音シートの貼り方やその効果性、さらに吸音材にはどんな種類のものはあるかと言う。吸音材の種類ごとの違いや効果、その使い方。防音対策のみでなくクーラーや暖房の効きをよくしてくれる「内窓」を作る方法も紹介していきます。これらの記事を参考に、もっと徹底した防音を心がけてみましょう。