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釣って食べれる「ウミタナゴ」とは?その釣り方と美味しい食べ方をご紹介!

ウミタナゴをご存知でしょうか?よく防波堤釣りの外道として釣れるウミタナゴは、あまり評価されていない面もあってリリースする方も多い様子です。今回はそんなウミタナゴの特徴や生態、さばき方や美味しい食べ方まで紹介していきます!
更新: 2023年12月25日
T・S
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ウミタナゴとは?

防波堤などで海釣りをされている方なら釣ったことがある方も多い「ウミタナゴ」。見た目もあまり派手ではなく、味も高評価されている魚ではありませんので、釣れてもリリースする方も多いですよね。

しかし、そんなウミタナゴも実は食べ方によっては美味しく頂けます。今回はそんなウミタナゴの特徴や生態、さばき方、美味しい食べ方・料理などを解説していきます!

ウミタナゴの特徴

ウミタナゴとは?

スズキ目ウミタナゴ科に分類されている魚で、よく知られているタナゴとは別の魚になります。ウミタナゴにも実は種類があり「マタナゴ」「アカタナゴ」「アオタナゴ」などに分かれます。

アカタナゴは名前の通り赤い体色をしていますので、見分けるのは簡単ですね。大きさは大体20㎝くらいまで成長し、どの種類も形はほぼ同じです。

ウミタナゴとタナゴの違い

淡水魚であるタナゴに似ていることから名前が来ていますが、タナゴと近しい魚かと言えばそうでもありません。タナゴはコイの仲間であり、ウミタナゴはスズキの仲間だからです。

ウミタナゴはタナゴと略されることもありますので、少し紛らわしいのですが、海釣りを好む方がタナゴと言えばウミタナゴを指していると考えれば良いでしょう。

ウミタナゴの豆知識

詳しくは後述しますが、ウミタナゴは卵を産まず、卵胎生と言って、泳げる状態で稚魚を産みます。そんなウミタナゴを安産のおまじないとして、東北地方でよく食べられてきました。

妊婦の食事として大切にされてきたことが、昔の書にも書かれています。逆に、島根などの地方では縁起が悪いとされていたり、地方によっての違いがあるようですね。

ウミタナゴの生態

ウミタナゴの分布

浅い海を泳ぐ魚で、海藻がある程度ある岩礁地帯を泳いでいます。日本では東北地方から九州まで見ることができ、その他、朝鮮半島や中国付近でも泳いでいます。北海道中部以南までは全国どこにでもいる魚というイメージがありますよね。

ウミタナゴの産卵期

少し先述させて頂きましたが、ウミタナゴは卵胎生で、稚魚の状態で出産をするのが特徴です。産まれる稚魚は最初から5㎝くらいのサイズで、すぐに活動を始めます。

交尾期間は11月頃で、そこから半年ほどお腹の中で育て、10匹~80匹ほどの稚魚を産みます。こういった卵胎生の魚は案外少なく、釣りをした際にお腹から小魚が出てくることに驚かれる方も多いですね。

ウミタナゴの生態

ちょっと尖った口がユニークなウミタナゴですが、口のサイズはあまり大きくありませんよね。この小さな口で砂の中に隠れた餌を探し、砂ごと口に入れ、砂をエラから出して食べたりしています。

また、小さな甲殻類や節足類、プランクトンなどを食べて生きています。こういった餌が藻場や岩礁帯に沢山ある為、ウミタナゴはよくお目にかかるのですね。

ウミタナゴの味と旬


ウミタナゴの味

味は白身魚らしい、淡白であっさりとした味をしています。味は高評価されてはいないのですが、安く購入することができ、それなりに美味しいとされているため、よく食べられている魚ですよね。

ただし料理する時には煮崩れに注意をする必要があります。大きな個体はお刺身にすることも出来ますが、塩焼きや煮付けなどの方がおすすめです。

ウミタナゴの旬

普段はあっさりとした味の魚ですが、旬の時期になると美味しく変化します。旬の時期は秋から冬で、時期がくると脂が乗り、お刺身にしても美味しい魚となります。

旬の時期を過ぎ、産卵期を迎えてしまいますと、お腹の稚魚に栄養が渡ってしまいますので味が落ちてしまいます。美味しいウミタナゴを食べたい方は稚魚を持つ前に食べておきたいですね。

ウミタナゴの食べ方・さばき方

食べ方・さばき方①ウロコ取り

まずはさばき方の基本であるウロコ取りから始めましょう。うろこは簡単にとれますが、ヒレの付近は残りやすいので丁寧にうろこを取っていきます。包丁の背で行ってももちろん構いませんが、上記画像のようなうろこ取りがあると、より簡単にとることが出来ますのでおすすめです。

食べ方・さばき方②頭落とし・水洗い

うろこが取れたら、胸ビレと腹ビレに沿って、頭を切り落としてしまいましょう。斜めに包丁を入れる形です。頭を落としたら、お腹に刃を入れて開き、内蔵を取り出します。

取り出して中を見てみますと、血ワタや汚れが付着していますので、歯ブラシでこすって落とし、水洗いをしましょう。綺麗に洗ったら水気を拭きとります。

食べ方・さばき方③三枚おろし

揚げ料理などをされる方は三枚おろしにしましょう。背中側、腹側ともに骨に沿って包丁を入れておろしてしまいます。大きな個体でお刺身にする場合は、さらに腹骨をすいたり、皮をすいたりします。小さな個体ですと作業が大変ですのでおすすめしません。

食べ方・さばき方④姿を残す場合

頭を含め、姿を残して調理する場合は、まずお腹にに包丁を入れて内蔵を取り出しましょう。更に、煮付けなどでよく見る「×」の字の切れ目を体に入れます(飾り包丁)。こうすることで味が染みやすく、見栄えがよくなります。作業が少ないので、こちらの調理方法の方が簡単ですね。

ウミタナゴの料理レシピ

料理レシピ①塩焼き

おすすめ料理レシピ1個目は「塩焼き」です。魚料理の定番レシピですよね!旬以外のウミタナゴではちょっと味気なく感じることもありますが、旬のものであれば美味しく頂けるので是非試してみて下さい。

下処理をした魚の表面とお腹の中に塩をふり、30分ほど待ってから水道水で洗い、水気を拭きとってもう一度塩を振ってから焼きましょう。

料理レシピ②煮付け

おすすめ料理レシピ2個目は「煮付け」です。二人分であればウミタナゴ2匹、醬油大さじ3、みりん大さじ3、お酒大さじ7、お砂糖大さじ1.5、しょうが小さじ1、水500ccを用意します。

下処理を終えた魚に、臭みをとるためにまずは熱湯をかけて湯せんをします。鍋に調味料類を全て入れ、煮立ったタイミングで弱火にし、落し蓋をして良い具合になったら完成です。


料理レシピ③なめろう

おすすめ料理レシピ3個目は「なめろう」です。新鮮なウミタナゴを三枚おろしにし、しょうが、しそ、みそ、しょうゆをお好みで混ぜ、粘りが出るまでしっかり叩きます。

少し味見をしながら調味料で調節し、出来上がったら上に細かく切った万能ねぎを乗せて完成です。因みになめろうとは「味噌たたき」のことですので、おみその味をしっかり出していきましょう。

料理レシピ④フライ

おすすめ料理レシピ4個目は「フライ」です。下処理をして食べやすい大きさに切ったウミタナゴに軽く塩を振って時間を置きます。時間がある程度経ってからお水で流し、水気を拭き、卵をつけ、小麦粉・パン粉をつけて揚げれば完成です。

ウミタナゴはあっさりとした味わいの白身魚ですので、フライにして味付けをすることで非常に美味しく頂けます。是非試してみて下さい。

ウミタナゴの釣り方①環境・タックル

防波堤で釣る

浅い海を泳いでいますので、防波堤から狙うのが一般的です。ですので、逆に沖に出るとあまり釣れません。オキタナゴという種類もいますので、沖に出て釣れるとすればオキタナゴですね。

通常、ウミタナゴを専門に狙う方は少なく、サビキなどの釣り方をしていて外道として釣れます。またサビキだけじゃなく玉ウキ釣りなどで狙うのも一般的です。

ウミタナゴ釣りの時期

ウミタナゴ釣りには基本的にシーズンがなく、周年で狙うことが出来ます。ただし、旬の時期がありますので、出来れば美味しい時期に釣りたいですよね。よく釣れるシーズンは初春、初夏、秋となっています。

秋頃の方がより旬の時期となっていますので、より脂の乗ったものを食べたい方は秋頃に狙うと良いでしょう。

ウミタナゴ釣りのタックル

釣り方で大切になってくるタックルや仕掛けですが、タックルは淡水用の延べ竿が使えます。リール竿でも構いませんが、延べ竿の方がより楽しめると評判ですね。ウキも淡水で使われる玉ウキ・棒ウキを使用します。ウミタナゴのあたりは繊細ですので、感度の良いウキがおすすめです。

ウミタナゴ釣りの仕掛け

ウミタナゴ釣りは特に難しい仕掛けは必要なく、アオイソメやオキアミを使って餌釣りをすれば普通に釣ることが出来ます。

あえて狙う方の多くがオキアミを使用しており、コマセを撒いて活性をあげてから針を流せば簡単に釣ることが出来ます。アミエビの方が臭いがありますので、オキアミにアミエビを混ぜるとより良い状態になります。

ウミタナゴをサビキ仕掛けで釣る場合

サビキ仕掛けでよく釣られているウミタナゴですが、しっかり狙って釣る方はサビキ仕掛けで狙いません。しかし、サビキ仕掛けの方が釣り初心者にとっては行いやすく楽しみがあったりもしますので、抵抗が無い方はサビキで狙ってみましょう。

オキアミをかごに詰め、そこにサビキの針を混ぜると簡単に釣ることが出来ますので試してみて下さい。

ウミタナゴの釣り方②コツ

ウミタナゴはあわせにくい?

釣り方で大切なのが、あわせるタイミングです。ついばむように食べてくることと、餌を吸いこんだり吐いたりを繰り返す習性がありますので、少し感覚があったからといってすぐにあわせると失敗してしまいます。

しっかり吸いこんだ状態であわせましょう。多少コツ・慣れが必要ではありますが、難しい釣り方ではありませんので試してみて下さい。


稚魚がお腹にいる場合

外道としてウミタナゴが釣れた場合、特に小さいサイズであれば多くの方がリリースしています。また、メスの個体が釣れた場合、稚魚がお腹の中にいるかを確認し、もしいれば稚魚だけリリースしてあげることも釣り人はよく行っています。

お腹を絞るようにすると稚魚は出てきますのでやってみて下さい。稚魚も食べることは出来ますが、もし食べないのであればリリースした方が次に繋がって良いですよね。

ウミタナゴに関するTwitter

ウミタナゴは残念な魚?

こちらはウミタナゴばかりが釣れてガッカリしている様子が書かれています。同じように、多くの釣り人は狙っているものが釣れずにウミタナゴばかりが釣れるとガッカリすることがよくありますよね。

サイズの大きなものは食べ応えがありますが、小さなものは食べにくいのでリリースすることが多いのです。

初心者でも簡単に狙えるウミタナゴ

こちらは、防波堤から海を見た際にウミタナゴが沢山泳いでいたところを撮影した画像が紹介されています。ウミタナゴはこのように、身近なところで、かつよく見える場所に沢山泳いでいます。

ここにサビキ仕掛けを垂らすだけで容易に釣ることが出来ますので、釣り初心者の方でも簡単です。是非試してみて下さい。

まとめ:ウミタナゴとは?

今回の「釣って食べれる「ウミタナゴ」とは?その釣り方と美味しい食べ方をご紹介!」はいかがでしたでしょうか?特徴や生態、さばき方や釣り方・仕掛けなどまで解説させて頂きましたが、今すぐ釣りたくなった、食べたくなった方も多いのではないでしょうか?

釣り方も難しくなく、味もそれなりに楽しめる魚ですので、釣り初心者の方も是非チャレンジしてみて下さい。大きな個体はなかなか釣れないかもしれませんが、楽しめる魚です。

ウミタナゴが気になる方はこちらもチェック!

今回はウミタナゴについて解説させて頂きましたが、他にも魚・釣りに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。