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メヌケとは?その生態や食べ方・釣り方を解説!どんな味がする?

メヌケをご存知でしょうか?赤い体に飛び出た目が特徴的なメヌケですが、その詳しい特徴や生態、アコウダイとの見分け方などを知っている方はあまり多くありません。今回はそんなメヌケの生態や味、食べ方、釣り方などまで詳しく解説していきます!
更新: 2021年3月6日
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メヌケとは?

メヌケは釣り人にはよく知られた魚ではあるものの、一般の方でメヌケという魚の名前を聞いたことがある方はそんなに多くはありません。スーパーに並ぶ時は一括りに「赤魚」とされ、魚の名前が書かれていないことも多いですよね。今回はそんなメヌケの特徴や生態、味や旬、おすすめの食べ方や釣り方まで詳しく解説していきます!

メヌケの特徴

メヌケはメバル属の魚

スズキ目のメバル属に分類されている魚で、後述して詳しく解説しますが「深海魚」にあたります。特に特徴的なのが飛び出た目と、鮮やかな赤色の体です。大きさは50~60㎝ほどまで成長しますので、大人の手のひら三枚分くらいをイメージすると分かりやすいですね。目が飛び出てしまっている為、一度見たら忘れられない見た目です。

メヌケの名前の由来

名前はこの画像を見て想像がつく通り「目が抜けてしまっている」ことが由来となっています。深海魚は普段、かなりの水圧を受けていますので、海面、または地上に出てしまいますと、体にかかっていた圧が無くなってしまい、内側の圧力で目が飛び出たりしてしまうのです。また、海外では「Angry rockfish」と呼ばれています。

調理しても赤みが残る

見た目が不思議ではあるものの、実は人気の魚であり、料亭や家庭料理でも愛されている魚です。味が美味しいのはもちろんのこと、体の赤みが料理後も残りますので、お皿の上を鮮やかにしてくれる、とても華やかな魚なのです。よくマダイなどがお祝いの席で食べられることがありますが、北海道や東北ではメヌケがお祝いの席に出てくるこもあります。

メヌケとアコウダイとの違い

メヌケとアコウダイは同じ?

よく似た魚としてよく言われているのが「アコウダイ」です。アコウダイもメヌケと同じくメバル属に分類されている魚ですね。アコウダイにはアコウダイの特徴がありますが、実は大別するとアコウダイもメヌケ類(オオサガ・バラメヌケなど)と言えます。

ただし、アコウダイとメヌケを別物として区別することが多いので、一応違いを知っておきましょう!

メヌケとアコウダイの違いは?

アコウダイもメヌケ類ではありますので、判別するのはかなり難しいのですが、両者には若干の違いがあります。大きな違いは、エラ部分の色がメヌケは黒いのに対し、アコウダイは白いのが特徴。

またアコウダイは眼窩の下縁の禅語に二本の上向きのトゲがあるのも違いを判別出来る特徴となっています。その他の違いとして、大きさが少し大きかったり、生態が少し違ったりしますが、エラとトゲの違いで見分けるのがおすすめです。

メヌケの生態

生態①メヌケの生息分布


全国どこにでも生息している魚ではなく、北海道や東北、千島列島などに生息しています。北海道でもオホーツク海沿岸にいます。よく似ているアコウダイは千葉県や東京都など関東域が産地となっていますので、生息域には違いがありますね。

生態②メヌケは深海魚

先述して紹介してきましたが、メヌケは深海魚であり、生息している深さはとても深く、水深200~1000mで泳いでいます。それくらいの深さになると水圧がとても強いので、地上の空気圧程度では内部の圧が抑えきれなくなります。

メヌケはいつでも目が飛び出しているイメージがありますが、海の中で泳いでいる時はもちろん飛び出していません。

メヌケの味と旬

メヌケの味は?

数ある赤魚の中でもかなり貴重な魚であり、味の評価も抜群に高いのが特徴。淡白な味ではありながら、とても上品で食べやすい、年齢を問わずに食べられる魚ですね。その分価格も高く、市場では高級魚として扱われています。

実は昔は安い魚だったのですが、大量に漁獲されている訳ではありませんので、評価と共に価格は上がってしまいました。

メヌケの旬は?

元々美味しい魚ですが、旬になると脂が乗り、更に美味しくなります。メヌケの旬の時期は秋から春時期で、特に1月頃は漁獲量も上がるため美味しいメヌケを入手しやすくなりますね。春頃になってくると産卵期になり、産卵を終えると体が瘦せて脂も落ちてしまいます。釣りをする際は旬の時期も考慮して行うと良いでしょう。

美味しいメヌケの選び方

市場、またはスーパーなどで見かけたら、出来れば美味しいものを選んで購入したいですよね。これは他の魚でも同様ですが、まずは軽く触ってみて、体にハリがあるものがおすすめです。また色も重要で、より鮮やかな色合いのものが新鮮です。

他にも、目の色に曇りがないものも良いとされています。見かけた際はなるべく美味しいものを選びましょう!

メヌケの栄養は?

栄養は他の魚類と同じく、タンパク質や、DHAなどの不飽和脂肪酸、ビタミンB12、ビタミンDなどが含まれており、健康維持に欠かせない栄養が詰まっています。

他にも沢山の栄養がありますので、疲労回復や風邪予防、体作りに欠かせない魚と言えますね。様々な調理方法で楽しむことが出来ますので、魚が苦手なお子様でも安心です。

メヌケの食べ方・捌き方

メヌケの捌き方動画

上記の動画で、メヌケを捌く流れ、様子を一から紹介しています。まずはウロコ取りを丁寧に行い、水洗いをしてからお腹を開いていきましょう。この動画では頭を外していませんが、外してしまってももちろん構いません。

その後は三枚おろしにして、調理・料理する内容に合わせて捌いていきましょう。お刺身にする場合は腹骨をすき、皮もはいでしまいます。

アニサキスに注意


魚を捌いて調理をする前にチェックして頂きたいのが「アニサキス」の存在です。アニサキスとは上記画像のような寄生虫で、さまざまな魚によくついています。

このアニサキスは熱を使った料理をした場合は死んでしまいますので問題ありませんが、もしそのままお刺身で食べるとすれば注意が必要です。食べてしまうと病院に運ばれる事態になることもあり得ますので、釣ってお刺身にする時はよく見てみましょう。

メヌケ料理

メヌケ料理①焼き魚

おすすめ料理一つ目は焼き魚です。焼き魚は定番の調理方法ですので、間違いなく美味しく頂けますよね。普通に火を通してお塩やお醬油で頂くも良し、大根おろしなどを加えても良し、またムニエルなどにして食べるのもおすすめですね。

メヌケは身が固くなりにくい特性を持っていますので、長時間の火を通す塩焼きにも合っています。

メヌケ料理②お刺身

新鮮なメヌケが手に入った場合はお刺身も楽しんでみましょう!メヌケの身は程よく脂が乗っていますので、とても美味しく頂けます。特に旬のものは一段と美味しくなりますので、釣りをされている方であれば是非、ご自分で釣ったメヌケをお刺身にしてみて下さい。それなりにサイズがある魚ですので、余ったら他の料理に使いましょう。

メヌケ料理③汁物

身の部分はもちろんですが、骨や頭も美味しい出汁がとれますので、汁物に使うのもおすすめです。あら汁にするととても深い味わいとなりますので是非試してみて下さい。

また、鍋にしても身が固くなりにくいので非常に調理しやすく、味も美味しいのでおすすめです。口に入れると柔らかくて口当たりも良く、お子様で美味しく頂けるはずです。

メヌケ料理④煮付け

魚料理と言えば煮付けも外せませんよね!メヌケはしっかり煮付けても身が固くなったりしないので、とても合っている調理方法と言えますね。お酒も一緒に加え、更にしょうがも少し足すことで魚臭さもなくなり、美味しい煮付けとなります。

表皮の赤みがお皿を鮮やかに彩ってくれますので、何か良い日に出すのも良いですね。

メヌケ料理⑤味噌漬け

あまり作る方は多くないかもしれませんが、味噌漬けにするのもおすすめです。よくスーパーなどで既に味噌漬けにされているものがありますが、実は自宅で作ることも可能です。味噌漬けにしたものは、ただ焼くだけで非常に美味しく頂ける状態になりますので、是非試してみて下さい。

メヌケの釣り方①環境と道具

メヌケは春先に船釣りで

釣り方ですが、基本的に船釣りで狙いにいきます。多く漁獲されるのが冬時期なのですが、ここから春の連休頃まで、産卵期が絡んだシーズンは深い場所から浅い場所へと移動してきます。

このタイミングを狙うとより釣りやすく、釣り人達が沢山狙うシーズンとなっていますね。水温はあまり関係ありませんが、流れが速すぎず遅すぎずの日が釣果が上がるとされています。

メヌケ釣りのタックル類


それなりに大きな魚ですので、電動リールを使用して釣ります。もしプランが決まった船釣りであれば仕掛けやオモリの類はその場で購入させてもらえることも多いのですが、そうでなければ仕掛けなどを事前に用意しておきましょう。

竿は2.4m程度で、オモリ負荷300~500号くらいの無垢竿が主流とされています。餌はスルメイカを小さくカットしたイカタンが一般的です。

メヌケの釣り方②釣る時のコツ

仕掛けを着底させる

いざ釣りを開始したら、まずは仕掛けを着底させましょう。常にオモリトントンの状態にして、仕掛けが浮いたら糸を送ります。逆に糸がフケてきたら巻きましょう。

この状態を常にキープするのがメヌケの釣り方で一番大切なことです。水深の深いところを狙いますので、投げる数も少なく、一投一投真剣勝負ですね。

アタリが来てもすぐにあわせない

いざアタリが来ても、すぐにはあわせないようにしましょう。逆にクラッチをフリーにして、糸を送ります。一度アタリが来ると、周辺に他の個体が泳いでいますので、他の個体もまとめて釣れるよう何匹もかけていきます。

何回もアタリが来て、竿に重みがついてきたタイミングで巻き上げていきましょう。すると、上の画像のように「提灯行列状態」になり、一度で沢山釣れるのです。

まとめ:メヌケとは?

今回の「メヌケとは?その生態や食べ方・釣り方を解説!どんな味がする?」はいかがでしたでしょうか?メヌケの特徴や生態、味・旬や食べ方、仕掛け・釣り方まで詳しく解説させて頂きましたが、今すぐ食べてみたくなった方も多いのではないでしょうか?

食べ方・料理はさまざまですので、是非ご自分の好みそうなレシプロで調理してみましょう!釣りをする際は船の方の指示に従うことで、初心者でも仕掛けなどに迷わず釣りを楽しむことが出来ますよ!

メヌケが気になる方はこちらもチェック!

今回はメヌケについて解説させて頂きましたが、他にも魚・釣りに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。