賃貸や団地の狭いベランダ
ベランダやバルコニーでやること
ベランダやバルコニーといえば、洗濯物や布団を干すだけの場所としてよく使われています。それに室外機を置いたり、ゴミを収集日まで避けておいたりするのに使われる場合も多いです。粗大ゴミと化した使わない物が置かれていることもあります。ゴミ置き場や物置として、ベランダやバルコニーを利用するのはもったいないです。ほかに使い道はないと思っていませんでしょうか。
賃貸や団地の狭いベランダ
賃貸や団地のベランダの多くは、おしゃれな施工をほどこされておらず、コンクリートそのままの荒っぽい姿をしています。築年数の古い賃貸や団地であれば、そのコンクリートに染みがあったり苔や汚れなどが付着していたりして、おしゃれな見た目とは程遠い状態である場合がほとんどでしょう。こういったベランダでは、洗濯物や布団を干すといった最低限の用途でしか立ち入りたくなくなります。ゴミ置き場や物置にもなりがちです。
ベランダやバルコニーは素敵な場所になる
後項より詳しく解説していきますが、ベランダやバルコニーは素敵な場所としてリメイクできます。自分でDIYによる改造をほどこして、おしゃれなお家の一部に仕上げられるのです。賃貸や団地の狭いベランダであっても問題ありません。狭いまたは広いスペースにあわせた改造をおこなえば、その広さに見合ったベランダやバルコニーへとリメイクできます。ゴミや使わない物を置いておく場所とするのは、これを機にもうやめてみませんか。
ベランダとバルコニーの違い
ベランダやバルコニーと言ってきましたが、これらは同じものではありません。どちらもお部屋の外にあるということは共通です。ではベランダとバルコニーの違いは何なのでしょうか。ベランダは屋根に該当するものがあります。賃貸や団地では、上階のベランダの床部分が、下階のベランダの天井部分になっていることが多いです。一方のバルコニーは屋根に該当するものはないことが特徴になります。簡単には屋根の有無で分けられます。
賃貸や団地ではベランダがほとんど
バルコニーには天井がなく基本的にはベランダよりも広いため開放感があります。おしゃれでリッチな設備というイメージを持っている人も多いことでしょう。賃貸や団地ではスペースが限られていることから普通はバルコニーがありません。賃貸や団地においてはベランダです。屋根があって狭いためバルコニーに比べると窮屈な空間ですが、負けじとおしゃれな場所になるよう改造できます。それに屋根のおかげで雨を防ぐことが可能です。
ベランダのいろいろな用途
ベランダをお部屋の一部としてとらえる
ベランダやバルコニーは自分のお家の一部です。賃貸や団地では借りているスペースに含まれます。お部屋の中だけでなく、外にあるベランダも自分や一家専用の空間として使ってよい場所なのです。当然のことですが、ベランダは外にあるためにそのことを忘れがちになります。狭いお部屋であれば、なおさら貴重な空間になるはずです。ベランダは外にあるからこそ、外でしかできないことや外の方がよいことをおこなえるようになります。
夏の夜に快適なベランダ
夏の暑さは年々上昇しており、少しでも涼を求めたいはずです。日中はエアコンの効いたお部屋の中で過ごすべきですが、エアコンにあたり続けていても体調を崩してしまうことでしょう。日が落ちればエアコンを切って窓を開け風を通すことで、過ごせる環境にはなります。でも建物が日中に受けた熱を保っているため、あまり涼しくはありません。風がない日は暑いです。ベランダに出ると、外の涼しい空気に触れられて快適に過ごせます。
ベランダで優雅にティータイムをおくる
ベランダにテーブルやイスなどの家具を置くと、そこで飲食ができるようになります。お庭に設置するおしゃれなガーデンファニチャーなら、優雅な気分でティータイムをおくれることでしょう。賃貸や団地の狭いベランダでも、カフェテラス専用であれば数名分の席を用意できます。多くの人は入れませんが、お友達を招いてお茶をしながら、ゆっくりとお話をする場所にしてみてはいかがでしょうか。1人の空間として使うのも最適です。
アウトドア気分を味わえるベランダ
ベランダは外の空気に触れられることから、それだけでもアウトドアといえます。スペース的にアクティブな活動はおこなえないものの、外で過ごす気分を満喫できるのです。リラックスできるシートやハンモックなどを設置すれば、開放感を味わいながらくつろいだりお昼寝したりできます。キッチンで作った料理をそのままベランダへ持っていくことも簡単です。そこで食事をすれば、ピクニックのような感覚を楽しめることでしょう。
ベランダでガーデニングをおこなう
ガーデニングをおこないたいけど肝心のお庭がないため諦めてしまう人が多くいます。賃貸や団地に住んでいると、ガーデニングは憧れの対象としてだけになってしまいがちです。でもベランダがあれば簡単に実現できます。ベランダはガーデニングに最適です。植物の多くは日光を好みますが直射日光に当たることは苦手なため、屋根のあるベランダがちょうどよい環境になります。狭い場合でも、見合った数の植物を育てれば大丈夫です。
ベランダDIYのリフォームは簡単で安い
ベランダのリメイクDIYは簡単にできる
ベランダを便利で快適に活用するためには、改造をほどこしてリメイクする必要があります。大規模なリフォーム工事は、賃貸や団地ではおこなえませんが、そもそもそういった本格的なリメイクはしません。自分で簡単に改造する程度で十分です。とはいっても自分でベランダを改造してベランダをリメイクするのは、難しそうだと思ってしまうかもしれません。ですがアイデアしだいで、簡単におしゃれなベランダにリメイクできます。
DIYでベランダをおしゃれにリメイクする
DIYによりベランダを自分で改造する際には、おしゃれさを意識して作業しましょう。おしゃれに改造できてこそ、快適な場所になります。あまりこだわらずに使用するアイテムなどをそろえると、見た目の仕上がりがいまいちなになって満足できません。機能性も大切ですが、愛着を持てるかどうかはデザイン性が重要になります。お部屋の中いる時、ベランダのおしゃれな空間に行きたいと思えるような改造を自分でほどこしてください。
ベランダDIYは費用をおさえられる
DIYにより自分でおこなうベランダの改造は、費用をあまりかけずにおこなえます。賃貸や団地の狭いベランダなら、わずかな費用でもおしゃれなベランダに仕上げられることでしょう。ですが費用をおさえるためには、効率のよいリフォーム方法とアイデア、アイテムのそろえ方などが重要です。リフォーム方法とDIYの改造アイデアは後項の内容を参考にしてください。アイテムは100均ショップやネット通販で安く賢くそろえられます。
ベランダDIYでおしゃれリフォーム方法
ベランダをきれいに掃除する
ベランダのリメイクDIYを始める前に、まずは自分でベランダをきれいに掃除しましょう。すっきりとしたベランダになれば、いろいろと手を加えて改造したくなるはずです。先にベランダに置いてある物を別の場所に移動させますが、この際に思い切って処分するようにしてください。長期間使っていなかった物は、今後も使うことはほとんどありません。そして目立つゴミは取り除き、染みや苔などを取って、しっかりと掃いていきます。
リメイク術を参考にイメージする
リメイクDIYに取り掛かろうと思っても何もない状態からは、どういったベランダにするべきかイメージが浮かびづらいことでしょう。後項よりリフォーム術をご紹介していきますので、参考にしてみてください。複数の内容を組み合わせて実践するのがおすすめです。イメージが固まらないまま始めても、中途半端な仕上がりになってしまうので、自分の理想とするベランダ像をはっきりさせないといけません。イメージをもとに進めます。
ベランダDIY用の設計図を作る
DIYするベランダのイメージが決まったらベランダのサイズを正確に測ります。そして図面に書いていってください。このサイズをもとにして、アイテムをそろえたり配置したりするためです。図面にはサイズのほかに、使用するアイテムや配置とアイデアなども書き込み設計図とします。正確な設計図があれば、その通りに進めればよくなるのでDIYもスムーズです。それにサイズがあわないといったミスも防げます。本格的でなくても大丈夫です。
引越し先でも応用できる
賃貸や団地、借家に住んでいる場合は、いずれ引っ越すことでしょう。一軒家を除いてほとんどの物件にベランダが設置されています。一度でもベランダを自分で改造したことがあるなら、ほかの場所でも同じようにDIY可能です。つまりベランダのリメイクDIYを覚えれば、引っ越し先のベランダも快適な状態になるよう自分で改造できます。近々引っ越しの予定があったとしても、今住んでいる場所でベランダのDIYを試してみてください。
居心地のよい場所になる
自分で細かい部分にまでこだわってDIYしたベランダは、きっと居心地のよい場所になります。使い勝手のよい棚を置いて便利にしたり床にアイテムを敷いて過ごしやすくしたり、自分にとって最適な空間に仕上げましょう。お部屋の中とは違う外ならではの環境変化を活かせば、ストレス発散にもつながるはずです。先項で解説したいろいろな用途を試すのもよいですし、自分だけの使い方を見つけることもおすすめの活用方法になります。
近隣の迷惑をさける
特に賃貸や団地の場合は注意するべきことがあります。それは近隣に対して迷惑行為となることです。DIYする際の騒音や、リメイク後のベランダでの過ごし方など、悪気がなくても近隣の人にとっては迷惑と感じてしまう場合があります。それにベランダは外にあるため、お部屋の中にいる時よりも音や料理などの臭いがまわりへ広がりやすくなるのです。そういったことを意識して、迷惑をかけない範囲でのベランダ利用をしてください。
ベランダDIYのリフォーム術①すのこ
すのこで柵を設置する
ガーデニングの風景でよく見られる木製の柵をベランダに設置すれば、おしゃれなお庭のような雰囲気を演出できます。この柵はすのこでDIY可能です。すのこを並べるだけでもよいですが、端をランダムにカットする方法もあります。
すのこの柵は便利に使える
ベランダに出てゆっくりしたくても、外から丸見えだと落ち着けません。柵を設置することで目隠しになり、人目を気にする必要がなくなります。すのこは木板がすき間を空けて並んでいるため、そのすき間のおかげで完全にさえぎることなく圧迫感もなくすことが可能です。それとすのこの構造を活かせば、壁掛け収納にも利用できます。狭いベランダに壁掛け収納があると便利です。
すのこをおしゃれなディスプレイに活用する
すのこを使った柵は壁掛け収納をおこなえますが、収納ではなく飾り付けしてディスプレイスペースにすることも可能です。利便性だけを考えて合理的にアイテムを配置する以外にも、飾り付けをほどこしておしゃれさを表現すると素敵なベランダに仕上がります。
ベランダDIYのリフォーム術②ウッドフェンス
ウッドフェンスで完全にさえぎる
すのこはすき間が空いているので柵にしても完全にはさえぎりません。そのメリットもありますが、完全にさえぎりたい場合はウッドフェンスを使いましょう。木製なのでネジどめやクギうちにより壁掛け収納が可能です。ウッドフェンスはDIYで手作りできます。すのこを分解してつなぎあわせる方法でも作り出せるので、トライしてみてください。
ベランダDIYのリフォーム術③ウッドパネル
ウッドパネルを床に敷いて温かみを感じる
ベランダはそのままだと、表面に出ている材質はコンクリートの場合が多いです。コンクリートは冷たい印象があり、くつろぐ雰囲気にはあいません。コンクリートの床にウッドパネルを敷けば、木材の温かみが感じられる床に変わります。
ベランダDIYのリフォーム術④人工芝
人工芝を床に敷いてやわらかい感じにする
ベランダの床に敷くのはウッドパネルもよいですが、人工芝もおすすめです。ウッドパネルとは違った温かみのある床になり、自然のいやしに近い雰囲気を味わえます。人工の芝なので、掃除以外では水やりなど管理の必要がありません。床に敷く方法も簡単です。
人工芝とウッドパネルを組み合わせる
人工芝とウッドパネルの相性はよく、この2つをベランダの床に敷くという組み合わせをおこなっても違和感がありません。ベランダを複数の用途で使う場合、その用途にあわせて人工芝とウッドパネルを敷き分ければ、用途別のスペースをはっきりさせられます。
人工芝とレンガを組み合わせる
人工芝は人工物ではありますが、芝を模したものなので自然のアイテムとよくマッチします。木材からできたウッドパネルはもちろん、レンガもあわせやすいです。人工芝を敷いただけでは寂しい床になってしまう場合など、レンガを組み合わせる技を活かすと解決できます。
ベランダDIYのリフォーム術⑤ライト
ライトでベランダをおしゃれに照らす
ベランダをリメイクDIYしたら、昼間だけでなく夜も楽しみたいものです。窓ごしにお部屋の照明を当てても明るくなります。でもその光はカーテンであえてさえぎり、ベランダに置いたライトで照らすとおしゃれな雰囲気を演出してくれます。
ベランダDIYのリフォーム術⑥ガーデンファニチャー
ガーデンファニチャーでカフェテラスにする
ベランダにテーブルやイスといったガーデンファニチャーを置くだけで、カフェテラスのような空間にできます。まわりの見た目にもこだわればおしゃれに仕上げることが可能です。
高級感のあるカフェテラスをDIY
ガーデンファニチャーに加え、おしゃれなデザインの棚を設置したり植物などを飾ったりすると、高級感のあるカフェテラスになります。素敵なカフェに無料で毎日通えるのです。
ロマンチックなカフェテラスを作る
ベランダは外にあり、そこで作るカフェテラスは外の景観を楽しめます。賃貸や団地の場合は夜景といったものは見れませんが、雰囲気だけでも味わえることでしょう。夜にライトアップする照明を取り付けるとロマンチックです。
ベランダDIYのリフォーム術⑦収納棚
棚を設置して利便性を向上させる
ベランダは物置にするべきではないといっても、用途に応じて必要な物は少なからずあります。これらを収納するために棚を設置しましょう。おしゃれな棚なら見た目のよさも増すはずです。
使い勝手のよい棚をDIYする
収納棚は簡単にDIYできます。自分で手作りする棚なら、狭いベランダのスペースにあわせた使い勝手のよい棚になることでしょう。塗装によっておしゃれな棚に仕上げることも可能です。
ベランダDIYのリフォーム術⑧植物
植物を育てる場所にする
すでに説明しましたが、ベランダは植物の管理に最適な場所です。お庭がなくてもベランダでガーデニングをおこなえます。すのこで柵を設置して直射日光をさえぎったり、棚をDIYして植物を並べるスペースを作ったりと、いろいろな工夫を加えてください。
ベランダDIYのリフォーム術⑨室外機カバー
景観を損ねる室外機を隠す
おしゃれなベランダを作り上げても、室外機のせいで景観を損ねてしまう場合があります。室外機を隠すカバーをDIYすれば解決可能です。
ベランダDIYのリフォーム術⑩ハンモック
ベランダをくつろぎの空間にする
ハンモックで休むことに憧れている人は多いはずです。自宅でハンモックを使うなら、ベランダが適した場所になります。
まとめ
ベランダを有効活用するためのおしゃれなリフォーム術をご紹介してきました。ベランダのリメイクは、DIYにより自分で簡単におこなえます。棚を設置したり床へアイテムを敷いたりするだけでも大丈夫です。おしゃれに仕上がれば居心地のよい空間になることでしょう。これは賃貸や団地の狭いベランダであっても変わりません。狭いなりの改造をほどこし素敵なベランダを作り出してみてください。いろいろな用途で快適に活用できます。
ベランダに関する内容が気になる方はこちらもチェック!
今回はDIYによるベランダのリメイクについて解説しましたが、ベランダやバルコニーに関する内容についてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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