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インナーバルコニーとは?メリット・デメリットから費用、使い方まで解説!

インナーバルコニーは、建物内部にある屋根付きのバルコニーです。天候を気にせず洗濯物を干せるなどのメリットがあります。デメリットは、日当たりや間取りの問題と、容積率の関係で固定資産税がかかることです。加えてインナーバルコニーの費用とおしゃれな使い方を解説します。
2020年8月27日
gauyorim
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インナーバルコニーとは?

インナーバルコニーは建物内にある

インナーバルコニーは、建物の外ではなく内部にあるバルコニーです。そのため結果的に屋根付きとなり、外へ突き出したタイプとは違った使い方ができます。おしゃれなインテリアを楽しめたり、さまざまな使い方ができたりと、インナーバルコニーのある家に憧れを持つ人は多いのではないでしょうか。ですがメリットとデメリットをふまえた上で、設置を検討しなければなりません。

メリットとデメリット

インナーバルコニーにはメリットとデメリットがあります。下項から詳しく解説していきますが、それぞれを天秤にかけて、メリットが上回るのであればインナーバルコニーの設置がおすすめです。リフォームまたは後付けでかまいません。費用にも触れていますので参考にしてください。また、代表的な使い方の実例もご紹介しています。生活が便利になることに加えて、おしゃれなライフスタイルを送ることが可能です。

インナーバルコニーのメリット①天候が関係ない

雨に濡れない

インナーバルコニーは屋根付きのような構造のため、通常の雨風ならしのげます。台風や強風とともに降る雨でなければ、インナーバルコニー上は濡れることがないでしょう。ということは晴れの日以外でも、洗濯物を干せるということです。屋根付きでなければ、雨が降りそうな日は外出時にバルコニーへ洗濯物を干せません。でもインナーバルコニーなら気にせず洗濯物を干して外出できます。

紫外線対策になる

洗濯物を干す時の厄介な問題が紫外線です。洗濯物を干している間、日光を浴び続けて日焼けしてしまいます。紫外線予防をして洗濯物を干す人は多くいますが、毎日のことなので大変です。インナーバルコニーは屋根付きのため、直射日光を防いでくれます。それが自然と紫外線対策になりますから、無防備で洗濯物を干しても日焼けする心配はありません。

屋根付きのメリットは大きい

天候を気にしなくても大丈夫なのは、インナーバルコニーが屋根付きだからです。この屋根付きのメリットは大きくて、洗濯物以外でも雨に濡れると困るようなものを置いておくことが可能になります。外に屋根付きの置き場所がなく、しぶしぶ部屋の中に収納してあったものでも、インナーバルコニーに出せるようになるのです。他にも屋根付きだからこそできることを考えてみてください。

インナーバルコニーのメリット②屋内の庭に

半屋外として使える

インナーバルコニーは、外に面した一室を屋根付きバルコニーのように使えるスペースです。普通のお部屋ではなかなか難しいDIY作業やガーデニングを、屋外の庭にいるかのように気兼ねなくおこなえます。子供の遊び場所としても最適です。庭で遊ぶ感覚ながらも室内にいる安全さがあります。ビニールプールを置いて思い切り水遊びするのもおすすめです。

リビングを延長する

インナーバルコニーとリビングルームが同じ階にある場合、接していればインナーバルコニーをリビングの延長のように見せられます。それだけ広い空間を演出できるのです。日当たりによる採光も増えるため、自然の明るさでリビングやダイニングに清潔感を与えられることでしょう。さらに明るさのおかげでより広い印象になります。

リビング側の庭

二階建ての場合、インナーバルコニーとリビングルームともに二階へ設置することで、活用しやすくなります。一階にリビング、二階にインナーバルコニーと分けてしまった場合、スムーズに行き来できないことから活用ひんどは下がってしまいます。リビングの側にインナーバルコニーがあることで、二階だとしても庭のような使い方ができるようになるのです。

人目を気にせずすむ


インナーバルコニーは二階以上の階に設置されるものです。二階建てのお家が多いため、通常は二階になります。普通のお庭は地上にありますから、隣人や通行人の目に触れてしまいます。庭でプライベートを楽しみたいと思っても、人目が気になり遠慮してしまう場合が多いことでしょう。でもインナーバルコニーなら、二階にあるため人目に触れず気にせず、庭の感覚でプライベートを楽しめます。

インナーバルコニーのメリット③部屋として

くつろげる部屋にする

インナーバルコニーは半屋外の庭としてだけでなく、ひとつのお部屋として活用できます。テーブルとソファーを置くだけで、リラックスできる空間に変えてしまえるのです。水道や排水、電気を通すなど生活インフラを整えれば、他のお部屋とそん色のない快適な一室になります。それでいて外の空気を吸ったり景色をながめたりできるため、完全な室内では味わえない居心地を満喫することが可能です。

気持ちよく食事ができる

インナーバルコニーへテーブルと椅子を置けば、食事ができる場所になります。夏にクーラーをかけた室内で食事するよりも、外の涼しい風に当たりながら食事した方が、気持ちよく美味しく食べられることでしょう。そのままお酒を飲んで、優雅な気分にひたるのもおすすめです。星も見れるので、ロマンチックなひとときを過ごせます。

気分転換する場所に

室内のお部屋にずっとこもっていると気分がふさがってしまいます。そんな時はインナーバルコニーへ設置したソファーに座り、くつろいでみてください。家の中に居る感覚でも外の空気に触れられるため、気分転換になります。気持ちが前向きになって元気になれるはずです。そういった環境では集中力が上がりますので、読書や勉強にも適しています。

インナーバルコニーのデメリット①費用

費用は通常バルコニーの倍以上

インナーバルコニーの最大のデメリットは設置費用です。通常のバルコニーとの単純比較で倍以上の費用がかかってしまいます。これまでメリットを解説してきましたが、費用に見合ったメリットなのかは人それぞれです。でも一般的には、この費用以上の価値があると考えられています。ただしそこまでの費用をねん出できない場合も多々あり、誰もがインナーバルコニーを設置するのは難しいです。

高い費用がかかる理由

インナーバルコニーは通常のバルコニーと違って、建物の内部に設置します。その天地をバルコニーとして使えるように施工しなければなりません。下階に対して断熱材を敷いたり、上部を屋根付きにしたりと、特殊な内容が費用を高くしているのです。これは広さに比例します。どうしてもインナーバルコニーを設置したいけど、費用が足りないといった場合には、できる範囲で狭くするしかありません。

インナーバルコニーのデメリット②固定資産税

容積率の対象になる

インナーバルコニーは容積率の対象になることから、固定資産税がかかってきます。容積率は敷地面積にあたっての建物床面積の割合です。つまり容積率に含まれるということは、インナーバルコニーの面積も建物面積の一部になります。ただし容積率の対象となるには条件があることから、すべてのインナーバルコニーが容積率に含まれるわけではありません。ですがほとんどのインナーバルコニーが容積率の対象に該当します。

容積率の対象になる条件

インターバルコニーが容積率の対象になる条件を簡単に説明します。1つ目は2mを超える奥行き部分です。2つ目は、天井の高さの半分を超える高さの手すりがあって、天井の高さが2.2mに満たなければ、全体が容積率の対象になります。3つ目は、インターバルコニーを屋内的な目的として扱っている場合に、容積率の対象となります。高い設置費用に加え、固定資産税の負担もかかることを覚えておきましょう。

インナーバルコニーのデメリット③暗くなりやすい

日当たりが悪くなる


インナーバルコニーは屋根付きということがメリットですが、それがデメリットにもなります。通常のバルコニーは日当たりのよいものです。でもインナーバルコニーは屋根によって日光をさえぎってしまうことから、日当たりが悪くなります。天窓を設置して日当たりをよくすることは可能なものの、何もない状態と比べて日当たりはよくなりません。それにまわりの部屋の日当たりにも悪影響を与えてしまいます。

日当たりをふまえて設置する

日当たりが悪くなるということをふまえた上で、インナーバルコニーを設置しなければいけません。採光を計算すれば、日光による明るいインナーバルコニーと部屋にすることが可能です。日当たりがほとんどなくなってしまった場合は、ライトを取り付けるなど対策が必要になります。なるべく日当たりがよくなるように設計してください。

インナーバルコニーのデメリット④間取りの制約

インナーバルコニーの間取りは複雑

インナーバルコニーは屋根付きのため、屋根まわりの設計が必要になります。柱や壁などインナーバルコニー用に間取りへ組み込まないといけません。そのため間取りに制約が生まれてしまうのです。単純にインナーバルコニーを設置すればよいと考えていた人にとっては、大きなデメリットになります。間取りを考え直す必要があるなら、素直に変更しましょう。

間取りをよく考える

インナーバルコニーによる間取りの影響は、建物全体に関わってきます。間取りがうまくできていなければ、せっかくのインナーバルコニーが台無しになってしまうことでしょう。実際にインナーバルコニーを設置している人の意見や、設計士の提案を参考にしながらしっかりと間取りを作ってください。間取りを作る段階から、おしゃれなインナーバルコニー作りが始まっています。

インナーバルコニーの費用

バルコニーをリフォームする場合

インナーバルコニーの設置費用は、通常バルコニーの倍以上になると説明した通りですが、すでにバルコニーがある場合はリフォームが可能です。リフォームにかかる費用は1坪でおおよそ50万円ぐらいになります。一から設置するよりも費用がおさえられるので、おしゃれなインナーバルコニー設置の夢が実現に近くのではないでしょうか。通常のバルコニーがあるなら検討してみてください。

部屋をリフォームする場合

通常のバルコニーをインナーバルコニーへリフォームするよりも、安い費用ですむのが部屋のリフォームです。費用は1坪でおおよそ25万円ぐらいと半額程度になります。おしゃれなインナーバルコニー設置のため、一部屋を使うのも悪くはありません。間取りをふまえて計画を立ててみましょう。

インナーバルコニーの使い方①洗濯物を干す

雨の日も洗濯物を干せる

メリットの項でも解説した通り、インナーバルコニーは屋根付きのため天候を気にせず洗濯物を干せます。突然の雨が降ってもそのままにしておけますし、外出時には急いで帰宅する必要もないのです。雨が続く時期に、部屋干しした時の臭いに悩まされることもありません。

洗濯物を干す作業が楽になる

インナーバルコニーの近くに洗濯機を設置しておけば、洗濯物の持ち運びが楽になり、干す作業の全体としての負担を減らせます。また、洗濯物がよほど多くない限りはスペースに空きができますから、そこへ布団なども一緒に干すことが可能です。

インナーバルコニーの使い方②部屋にする

おしゃれな部屋として使う

インナーバルコニーを部屋にした場合、室内にある普通の部屋とは違った居心地を味わえます。開放感を感じられ、おしゃれな気分にひたることができるでしょう。ハンモックを取り付ければ、そこでゆったりと休めます。ひとつのおしゃれな部屋として手を加えてみてください。室内とインナーバルコニーを使い分けるのもおすすめです。それぞれの良さを楽しめます。


インナーバルコニーの使い方③ガーデニング

ガーデニングに最適

植物の多くは明るさを好むものの、直射日光が苦手です。それと風通しのよい場所でないといけません。そういった植物が元気に育つ条件に最適なのが、インナーバルコニーになります。屋根付きのため適度な日当たりになる上、風通しがよい場所です。気温の低い時には室内へすぐに避難させられます。ベランダのスペースでは難しかった、本格的なガーデニングをおこなうことが可能です。植物による癒しの空間になることでしょう。

インナーバルコニーの使い方④バーベキュー

予定通りにおこなえる

インナーバルコニーはバーベキューをするのにも適しています。外の庭であれば、予定を立てていても雨によって中止せざるをえない場合があることでしょう。ですがインナーバルコニーなら屋根付きなので、そういった心配をする必要がありません。買っておいた食材を無駄にしなくてすみますし、招待していた人たちとの約束を守れます。

インナーバルコニーの使い方⑤ペットの居場所

ペットが思い切り遊べる

基本的にインナーバルコニーは広いので、ペットが思い切り体を動かして遊べます。室内で飼っているとどうしても運動不足になってしまいますが、ある程度の広さで自由にさせると、十分な運動量になるものです。

清潔さを保てる

室内にずっとペットがいると、臭いやダニが気になるものです。風通しのよいインナーバルコニーで育てれば、掃除も簡単なのでそういった問題が解消され、ペットにとっても居心地のよい居場所になります。

インナーバルコニーのまとめ

おしゃれなインナーバルコニーについて、メリットとデメリットを解説してきました。大きなメリットがたくさんある分、デメリットも見過ごせるものではありません。それをふまえて計画を立てる必要があります。設置費用は高額になるものの、リフォームをすることでおさえることが可能です。使い方を参考にしておしゃれなライフスタイルを思い描いてみてください。おしゃれなインナーバルコニーをきっと設置したくなるはずです。

ベランダなどの違いが気になる方はこちらもチェック!

今回はインナーバルコニーについて解説しましたが、ベランダやバルコニーなどの違いについて気になるという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。