突っ張り棒を収納に活用する
壁に突っ張らせて使うアイテム
つっぱり棒はその名の通り、壁と壁の間に突っ張らせる棒です。基本的な使い方は、突っ張らせた棒へフックやハンガーを掛けてそこへ物を収納します。伸縮して長さを変えられるので、さまざまなスペースに設置可能です。さらにワイヤーネットなどほかのアイテムを連結させて、つっぱり棒に手を加えることで、収納バリエーションを増やせます。つっぱり棒は、お家の収納を増やすひとつの方法として大いに活用できるアイテムです。
突っ張り棒は種類がある
つっぱり棒には種類があります。種類といっても突っ張らせる構造は同じです。種類で異なるのは主にサイズとなります。小さくて細い種類から大きくて太い種類までさまざまです。小さくて細い種類は、100均ショップでも販売されています。大きくて太い種類は、ホームセンターなどで購入可能です。小さい種類は内蔵されているバネの力だけで突っ張りますが、大きな種類はさらにネジで棒自体をしっかりと固定させる仕組みになります。
設置場所や収納物に適した種類を使う
つっぱり棒にはサイズの種類があると説明した通りですが、これらは設置場所や収納物にあわせて使い分けていきます。突っ張らせる壁と壁の距離が離れている場合は、大きなサイズでないと届きません。逆に狭い場所なら小さいサイズで十分です。また、つっぱり棒の太さは強度に関係しています。重い物を吊るせるだけの強度があるのは太い種類です。細い種類は軽い物だけを吊るすようにしてください。
吊り下げ収納は気軽におこなえる
つっぱり棒を使った基本的な収納方法は吊り下げ収納です。ほかには突っ張り棒の上に物をのせる収納方法もありますが、これは後項で解説します。そして吊り下げ収納は、つっぱり棒に引っ掛けるだけなので気軽におこなうことが可能です。引き出しやボックスなどへの収納は、整理整頓を意識しないといけません。でも吊り下げ収納なら、引っ掛けた時に物の並びは考える必要があるものの、特に整理整頓を考えずに収納しても大丈夫です。
突っ張り棒で収納量を増やす
収納に困る悩みを突っ張り棒で解決する
ショッピングが趣味というわけではなく、物が捨てられない性格でなくても、お家の中には物が増え続けていきます。備え付けの収納スペースや普通の収納家具へ収納するだけでは、おさまりきらないという悩みを持つ人は多いです。収納を増やせば解決できますが、収納家具は場所を取るので設置できる数は限られます。この問題を解決できるのが突っ張り棒です。多くの場所に存在する使っていない無駄なスペースを収納に活用できます。
天井付近のスペースを有効活用する
突っ張らせる場所さえあれば突っ張り棒を設置できます。天井付近は手付かずの無駄なスペースになりがちです。ここへ突っ張り棒を設置することで、収納スペースとして有効活用できます。天井付近は高い場所ですが、突っ張り棒を使った吊り下げ収納ならその高さも活かせるのです。天井ほどの高さだと長さのある物も吊り下げられます。こういった天井付近の使っていないスペースは、お家に中にたくさんあるので設置場所に困りません。
すき間スペースを有効活用する
カウンターの下などせまくて中途半端なスペースも、突っ張り棒を使えば有効活用できます。こういったすき間にあたるせまい場所は、大きな物をおさめられません。そのため小さくて細い種類の突っ張り棒がちょうどよいです。この種類なら100均でも購入可能なので、多くのすき間に突っ張り棒を設置しても費用はあまりかからずにすみます。ただし突っ張り棒の上に物をたくさんのせる収納方法の場合には、ある程度の強度は必要です。
収納をおしゃれにアレンジする
突っ張り棒を使った吊り下げ収納は、そのままだと見せる収納になります。見せることを意識して並べ方にアレンジを加えると、おしゃれなインテリアの一部にすることが可能です。収納もできておしゃれアレンジにもなる一石二鳥の方法になります。サイズや色合いを考慮するアレンジだけでも素敵です。自分なりのアレンジを加えてください。見せるアレンジがうまくいかない場合にはカーテンで目隠しするアレンジがおすすめになります。
突っ張り棒の活用方法は簡単
アイテムを連結して用途を広げる
突っ張り棒だけでも、吊り下げ収納をしたり棒の上に物をのせたりできますが、ほかのアイテムを連結させることで用途が広がります。連結アイテムとしてよく使われるのがワイヤーネットです。突っ張り棒とワイヤーネットを連結することで面での収納ができるようになり、壁面収納を作り出せます。連結方法は簡単で、結束バンドや専用の連結パーツで連結が可能です。ワイヤーネットも100均ショップやホームセンターで購入できます。
しっかり設置しないと落ちる危険がある
せまいスペースを含めていろいろな場所に設置できる突っ張り棒ですが注意点もあります。それは落ちる危険があるということです。壁と壁の間に突っ張らせる際、内蔵のバネによってしっかりと固定するようにしないといけません。大きくて太い種類の突っ張り棒に重い物を吊り下げたりのせたりする場合は、ネジどめなど固定するための複数の工程を、説明書きの通りに正しく取り付ける必要があります。下の状態にも気をつけてください。
壁に突っ張り棒の跡が付く場合がある
落ちることを防ぐには強い力で突っ張らせないといけませんが、そうすると壁に負担がかかり跡の付く場合があるため注意が必要です。突っ張らせる際に、突っ張り棒と壁との間へ何かを挟むと負担が和らぎ跡が付きづらくなります。クッション代わりになる布地などがよいでしょう。ただし壁へ直接突っ張らせた状態に比べて、重さへの耐久性や強度は弱まります。設置場所や収納する物と量などをふまえて、対策をおこなってください。
アイデアを活かした収納術を参考にする
突っ張り棒の活用方法は簡単です。でもより便利に効果的に有効活用するのであればいろいろなアイデアを参考にしましょう。次項から突っ張り棒の利用に最適な場所ごとの収納術をご紹介していきます。その内容をそのまま実践してもよいですし、いくつかの収納術をあわせたり自分なりのアイデアをいれたりするのもおすすめです。アイデアやアレンジしだいでさまざまな収納術をおこなえます。思い付きのアイデアも試してみてください。
突っ張り棒の収納術①出窓
出窓に小物を飾り収納する
出窓を収納として使う場合、下部に物を置くだけという方法がほとんどでしょう。突っ張り棒を使用すれば、上部の空間も収納スペースとして活用できます。ディスプレイ感覚で小物を飾るのもおすすめです。
突っ張り棒の収納術②玄関
玄関の傘置き場をDIYする
家族で暮らしていると、傘の数が多くなり傘立てに収納しきれない場合があります。玄関の空いたスペースに突っ張り棒を設置してそこへ傘を掛けるアイデアなら、たくさんの傘を収納可能です。濡れていても傘同士を離して吊り下げることで早く乾きます。
突っ張り棒でシューズラックをDIYする
突っ張り棒を2本平行に設置し、その上に靴をのせればシューズラックになります。せまい玄関では家具のシューズラックを増やせません。でも突っ張り棒によるシューズラックなら、壁面を有効活用することでたくさん設置できます。あまり使用しない靴は、天井付近に設置したシューズラックに並べるのがおすすめです。
突っ張り棒の収納術③キッチン
せまいキッチンを快適にする
キッチンはせまい場所ですが物がたくさん存在します。快適なキッチンにする方法は上手な収納です。キッチンのようなせまいスペースには突っ張り棒が適しています。天井付近からコンロやシンクまわりも、突っ張り棒で収納場所をDIY可能です。
突っ張り棒の特徴を活かして使う
突っ張り棒はそのままですが棒のアイテムになります。この棒という特徴を活かした収納もおこなえると便利です。この実例のような突っ張り棒にキッチンペーパーを通すというアイデアは、キッチンの実用性が向上します。
突っ張り棒の収納術④パントリー
棚板を連結して収納棚にする
2本以上の突っ張り棒を平行に設置して、その上に棚板をのせ連結するだけで収納棚ができあがります。さらにラックなどへ物を入れてから収納すると、きれいにおさめることが可能です。仕分け方が重要になるパントリーに最適な収納方法となります。
機能性の高い収納を作る
キッチンやパントリーはたくさんのゴミが発生します。ゴミ出しの回数は多くなりがちで、そのつどゴミ袋をゴミ箱へセッティングするのは面倒です。ゴミ袋を収納しつつ取り出しやすくなる機能を持った収納場所は、突っ張り棒で作れます。これで少しはゴミ袋のセッティングが楽になるはずです。
突っ張り棒の収納術⑤クローゼット
クローゼットの収納を増やす
クローゼットには、服を吊り下げられるバーがもとから付いています。この上部にあたる天井付近は無駄になりがちなスペースです。ここへ突っ張り棒で収納棚を作れば、天井付近も有効活用できます。
オープンクローゼットをDIYする
クローゼットのないお部屋も多々あります。ですがクローゼットが欲しいなら、DIYで作りましょう。お部屋の空いたスペースをクローゼットに仕上げられます。天井付近に突っ張り棒を設置し、下部に収納棚や収納ボックスを置けばクローゼットの完成です。
クローゼットに小物収納スペースを作る
クローゼットがあっても、帽子などのファッション小物をきれいに収納できない場合があります。クローゼット内に突っ張り棒を設置しフックなどを引っ掛ければ、小物を吊り下げ収納できる場所のできあがりです。
突っ張り棒の収納術⑥押入れ
小物を収納しやすい押入れにする
押入れは収納量の多いスペースで便利ですが、小物などの単体収納に向いていません。小物をそのまま収納するためにはアレンジが必要になります。アレンジといっても簡単で、押入れの中に突っ張り棒を設置するだけです。
収納物を見やすく取りやすくする
押入れは何を収納したのか分かりづらくなりがちです。中身の見える透明な収納ボックスを使うことで、おおよそは分かるようになります。でもコード類など同じ見た目の物は、中身が見えても区別がつきません。突っ張り棒へ個別にフックで吊り下げると、分かりやすくなるうえに取り出しやすくなります。
押入れをクローゼットにする
押入れがインテリアにあわない場合など、おしゃれなクローゼットにしてしまいましょう。押入れの戸を取り、突っ張り棒を設置すればクローゼットになります。
突っ張り棒の収納術⑦洗面台
洗面所下のスペースを活用する
洗面所は細々とした物が多くあります。これらを収納するには、洗面台下の収納スペースを活用しましょう。配管などがあり収納しづらい場所ですが、突っ張り棒やラックで上手に収納できるようになります。
突っ張り棒とラックを組み合わせる
特殊な空間にも突っ張り棒は最適です。上下のスペースに余裕がないと吊り下げ収納はできませんが、ラックを組み合わせて収納棚のように利用できます。
突っ張り棒の収納術⑧脱衣所
脱衣所は突っ張り棒を使いやすい
脱衣所はせまい空間ですが出っ張りなどがたくさんあるので、突っ張り棒を設置できる場所が多いです。お風呂場の扉がある部分は、天井付近なら突っ張り棒を設置しても邪魔になりません。
すき間を無駄にせず活用する
脱衣所には洗濯機や乾燥機などがあり、洗濯物もあふれがちです。ただでさえせまい場所なので、わずかなすき間も無駄にしない心がけが必要です。突っ張り棒を使えば、洗濯機と壁のすき間も収納空間にできます。
タオルを取り出しやすくする
脱衣所ではタオルのセットのしやすさと取り出しやすさが重要になります。突っ張り棒で手に取りやすい場所に、タオル置き場を作ることが可能です。ラックを組み合わせれば、よく使うほかのアイテムも収納できます。
脱衣所の利便性を向上させる
脱いだ服を入れる場所は、ある程度高い位置にあった方が便利です。突っ張り棒でちょうどよい高さに設置できます。
突っ張り棒の収納術⑨お風呂
お風呂のアイテムを乾かしながら収納する
お風呂で使うアイテムは水に濡れています。突っ張り棒に引っ掛けておくと、乾燥させながら収納が可能です。
突っ張り棒の収納術⑩トイレ
トイレットペーパー置き場に最適
突っ張り棒を1本トイレに設置するだけで、トイレットペーパー置き場を作れます。壁へよりかかるようにしてトイレットペーパーを置いてください。
トイレに収納スペースを作る
トイレには収納スペースのない場合が多いです。突っ張り棒と棚板で、使いやすい位置に収納棚を作れます。ラックやカゴなどと組み合わせて使えば、収納量も問題ありません。
突っ張り棒の収納術⑪ベランダ
ベランダアイテムの収納場所を作る
布団たたきや布団バサミ、スリッパなど、ベランダで使う定番のアイテムはいろいろとあります。これらを外に出しておくだけでは、見栄えが悪くなってしまうことでしょう。突っ張り棒を設置することで、ベランダアイテムもきれいに収納できます。
まとめ
突っ張り棒を使った収納術をご紹介してきました。どれもアイデアやアレンジを活かした方法です。突っ張り棒は天井付近など今まで無駄にしていたスペースを、収納場所として便利に有効活用できます。クローゼットにしたりラックを連結させたりと、アレンジ方法はさまざまです。突っ張り棒を収納に活用する方法は難しくありません。収納家具を増設できないけど収納は増やしたいという場合など、気軽に実践してみてください。
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今回は突っ張り棒を活用した収納術について解説しましたが、キッチンや見せる収納といったほかの収納術について詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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